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2024シーズンのJ1リーグはいよいよ最終盤に突入し、残りは2試合となった。4試合連続で後半アディショナルタイムに失点している柏レイソルだが、残留圏内の17位に位置しており、18位ジュビロ磐田との勝点差は「5」である。ここでは柏レイソルの残留条件をまとめていく。

勝点2を獲得すれば残留確定

11/16(土)に行われた、延期分のジュビロ磐田vs横浜F・マリノスの試合を反映した、順位がこちら。

【Jリーグ公式】2024シーズン J1残留争い条件まとめ :Jリーグ.jp

ジュビロ磐田が1試合未消化であったが、横浜F・マリノス相手に3-4で敗れた。そのため、勝点差は5のまま、残り2試合を戦うことになった。

レイソルとしては、残り2試合で勝点「2」を奪えば確実に残留ができる。しかし、次節の対戦相手は首位のヴィッセル神戸である。ホームとはいえ難しい試合になるだろう。また、最終節は19位北海道コンサドーレ札幌とのアウェイゲームだ。最悪の場合、この最終節で運命が決まる可能性がある。

残り2試合で勝点1のみの獲得にとどまったとしても、得失点差が「8」開いており、レイソルが大量失点、もしくはジュビロコンサドーレが大量得点しない限りは、その差がひっくり返ることはない。

以上から、レイソルが残留できる可能性は高いと言える。過去のデータからも勝点41が残留ラインなので、目の前の試合で負けないことが最重要である。

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ヴィッセル神戸戦の展望とポイント

ここからはヴィッセル神戸戦の展望を述べていきたい。2024シーズンの日立台終戦は、チケットがほぼ完売で満員のレイソルサポーターが後押しをする。しかし、4試合連続で後半アディショナルタイムに失点していることが懸念事項のため、先制点を奪えるか、そして終盤に守りきれるかがポイントになる。

まず先制点を奪うために、左サイドからだけではなく、右サイドからの攻撃をどのように構築するか。現状では小屋松が務める右サイドだが、個人でなかなか突破するには至っていない。山田を再びスタメン起用する考えもあるが、井原監督はどちらの選手を起用するだろうか。

そして終盤の守り方については、この2週間で明確にするべきである。犬飼が負傷離脱した影響で、今後2試合は立田と古賀のCBコンビとなる。この2人をサポートするのは誰かが問題となっており、例えば割り切って野田や片山を投入して5バックにする策も考えられる。

もし4-4-2のままで逃げ切りを図るのであれば、ボランチの交代カードとして起用されることが多い、山田や熊坂、熊澤らがキーマンとなる。改めて中央での守備のタスクを遂行できるように準備をしてもらいたい。

日立台終戦で残留を

ヴィッセル神戸とはアウェイで1-0の勝利を収めており、過去の戦績を見ても決して相性が悪くはない。しかし、連覇を狙っているチャンピオンの迫力は凄まじいものがあり、それに対抗する術を持つチームはなかなかいない。

それでも、日立台では多くのレイソルサポーターが駆けつけ後押しをする。ホームのアドバンテージを活かして、勝利を収めこの試合でJ1残留を決めてもらいたい。

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11/3(日)にJ1のアビスパ福岡vs柏レイソルの試合が、ベスト電器スタジアムで開催された。レイソルは後半に同点に追いついたものの、アディショナルタイムに失点を喫し、痛い連敗を喫した。残留争いの渦中にあるチームに、何が起こっているかをまとめる。

一時は同点に追いつくも…

この試合のレイソルは、CBに犬飼智也を起用し4−4−2で挑んだ。対してアビスパ福岡は3−4−2−1のシステムのため、マークのずれをどのように攻略するかがポイントとなった。

開始1分にはアビスパの小田が負傷退場となってしまう。レイソルは前からマンツーマン気味にはめに行き、プレスを掛ける。それでも徐々にアビスパは、右サイドの紺野にボールを集め、サイドを幅広く使った攻撃でチャンスを作る。そのなかで40分、アビスパは右サイドのクロスに合わせた金森が先制ゴールを奪う。前半はアビスパが1点リードして折り返す。

後半立ち上がりはレイソルがペースを握る。すると49分、サヴィオが細谷とワンツーから見事なシュートを決めて同点とした。流れを食い止めるべく、アビスパは60分に岩崎とザヘディを同時投入。すると2人を起点にチャンスを作りはじめる。レイソルも交代カードを使い追加点を狙いに行く。しかし90分にアクシデント。犬飼が負傷し、立田がピッチに送り込まれる。そして90+2分、FKを獲得したアビスパはこぼれ球に反応した岩崎が勝ち越しゴール。2−1でアビスパが劇的な勝利を収めた。

3戦連続の悪夢

レイソルにとっては、再三警戒していたアディショナルタイムでの失点をまたもや喫し、勝点を手にすることができなかった。FC町田ゼルビア戦のPK献上から始まった負の連鎖は、浦和レッズ戦でも同様にPKを与え、そしてこのアビスパ福岡戦ではFKから失点。

この3試合で勝点5をゲットできたかもしれなかったが、結果的には勝点1のみ。残留争いが激しさを増す中、痛すぎる失点が続いてしまっている。この悪夢が続く結果に井原監督は「繰り返されている原因がわかれば教えてほしい」とのコメントを残し、最善は尽くしているがお手上げ状態であることを示した。

考えられる原因

不用意なファール

この3試合に共通しているのは、すべてセットプレーからゴールを許していることである。PKから2つ、FKから1つと、流れのなかで崩されたわけではないが、一つ一つをみると細かなミスが発生しており、それらが失点の要因となっている。町田戦ではフロートが最終ラインに入った時点でリスクがあった。福岡戦では山田が自陣近いところでファールを取られたが、時間が少なかったのでデリケートに対応するべきだった。

ボランチの守備力

上記の山田のプレーとも関連してくるが、やはり現状のボランチメンバーの守備力が良いものとは言えない。白井や手塚、山田はどちらかといえば攻撃に特徴を持つ選手である。そのためDF面では球際で負けたり、後手を踏んでファールを犯すなど、少々不安定なプレーが見て取れる。夏に海外移籍した高嶺が抜けた影響が、ここに来て響いていると言わざるを得ない。

追加点を奪えない

得点力不足は深刻さを増している。細谷と木下は思うようにシュートチャンスを作るに至らず、小屋松に至っては2024シーズンのゴールがない。サヴィオが孤軍奮闘している前線のメンバーにも責任はある。福岡戦では同点に追いついたものその後のチャンスを活かしきれず、そのツケを最後に払うことになってしまった。途中投入された熊澤、島村らもプレーはイマイチで違いを作るには至らず。9月以降の試合は複数得点の試合がない現状を改善しなければ、徐々に命取りとなってくることだろう。

次戦は新潟との6ポインター

次は16位アルビレックス新潟との直接対決である。この試合で勝利すればJ1残留へ近づくが、負ければいよいよ背水の陣となる大一番である。直近のルヴァンカップ決勝では惜しくも敗戦を喫したものの、試合内容は好印象であったことから、レイソルは苦戦を強いられることだろう。

個人的にはボランチに土屋を起用した、4−1−4−1で挑む作戦を検討してほしい。ポゼッション率では圧倒される中で、彼の粘り強いディフェンスは中盤で必要となるだろう。

また、前線は細谷、サヴィオ、小屋松とスピードのあるプレイヤーを活かし、相手サイドバックぼ背後のスペースへ放り込みたい。

リーグ戦は残り3試合となり、結果を出さなければ降格が近づく終盤戦となってしまった。ホーム日立台では満員のサポーターが後押しをするはずだ。必ず勝利し残留を手繰り寄せたい。

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11/3(日)にJ1のアビスパ福岡vs柏レイソルの試合が、ベスト電器スタジアムで開催される。11月の3連休に開催されるため、多くのレイソルサポーターが福岡へ足を運ぶことだろう。ここでは3連休で福岡遠征を楽しむアイディアを紹介したい。

長崎スタジアムシティへ

2024年10月14日。長崎に新しい観光名所が誕生した。V・ファーレン長崎の新スタジアムを中心に、商業施設やホテル、イベント会場など様々な施設で構成された、「長崎スタジアムシティ」だ。

大手通販会社ジャパネットが手掛けた壮大なプロジェクトが完成し、JR長崎駅から徒歩10分の場所に新しい街が生まれたことは、地方活性化の起爆剤となることが期待されている。残念ながらこの期間にV・ファーレン長崎の試合はないが、ぜひとも最先端のスタジアムシティを観光してみたいところだ。

www.nagasakistadiumcity.com

なお、博多駅から長崎駅九州新幹線と在来線を使う場合、インターネットで7日前に予約すると、料金が2,850円お得になるので、検討していただきたい。

ネット限定きっぷ | 駅・きっぷ・列車予約 | JR九州

SUNQパスでバス旅

福岡以外を観光する際は、バスを使ってみるアイディアもある。「SUNQパス」を使うと、指定のエリアの高速バス・路線バス・フェリーが乗り放題になる。

例えば、北部九州+下関・長門を3日間乗り放題のプランを選択した場合、デジタルチケットで10,000円で購入することが可能である。

www.sunqpass.jp

ドライブもお得に

レンタカーで観光巡りをする際には、「ぎゅぎゅっと九州まんきつドライブパス」がおすすめである。指定エリアの高速道路の料金をお得にすることが可能である。

例えば北部九州乗り放題プランで2日間利用する場合は、5,600円と大変お手頃な価格で、福岡・熊本・大分・下関を回ることができる。ガソリン代を抑えるのは難しいが、高速道路代はこのドライブパス抑えていただきたい。

www.michitabi.com

最高の3連休を過ごしたい

前節レイソルはまさかの敗戦を喫し、ショックを受けたサポーターは多かったことだろう。このアビスパ福岡相手には、なんとしても勝利を収めたい。

11月になり過ごしやすい気候となった。秋の3連休は福岡をはじめ九州の地で、お得かつ最高の思い出を作れると信じたい。

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f:id:gotohitachidai8:20241019180916j:image10/19(土)にJ1柏レイソルvsFC町田ゼルビアの試合が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催された。試合は細谷のゴールでレイソルが先制も、後半アディショナルタイムにゼルビアがPKで追いつき1−1で終えた。この試合を振り返る。

メンバー

両チームのスタメンはこちら

サブ

柏レイソル

GK 21 佐々木

DF 34 土屋

DF 13 犬飼

MF 27 熊坂(←33白井、79分)

MF 48 熊澤(←10サヴィオ、70分)

MF 29 島村(←14小屋松、79分)

FW 17 フロート(←15木下、79分)

FC町田ゼルビア

GK 44 新井

DF 26 林(←13小池、62分)

MF 18 下田(←8仙頭、83分)

FW 10 ナ・サンホ(←39バイロン、64分)

FW 15 デューク(←90オ・セフン、72分)

FW 22 藤本(←7相馬、64分)

FW 30 中島(←9藤尾、72分)

ホームのレイソルはCBに立田を連続でスタメンに起用。ボランチは手塚と白井、右サイドに小屋松を起用し、FWは細谷と木下のコンビ。ベンチにはフロートが久しぶりに入った。

アウェイのゼルビアは4−4−2のシステム。古巣対決の仙頭がスタメンに名を連ねた。代表帰りの谷、望月はスタメン、デュークはベンチからのスタートとなった。

内容

気温が30度を超す暑い中で開始されたゲーム。前半の立ち上がりにサヴィオが倒れ込むがプレーを続ける。13分はレイソルのカウンター。サヴィオがカットしドリブル、最後は木下がシュートもGK谷がセーブ。26分はゼルビアの相馬がカットインからシュート。30分はCKからオ・セフンがヘディングシュート。37分はゼルビアにビッグチャンス。裏抜けした藤尾がダイレクトボレー、これをGK松本が弾いて凌ぐ。固い展開に終止し前半は0−0で折り返す。

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後半は少しずつシュートシーンが増える。47分はゼルビア仙頭がヘディングシュート。55分はレイソルのサヴィオがシュート。59分は細谷がシュート。63分はレイソルに先制点が生まれる。右CKからGK谷がこぼしたボールに、細谷がヘディングシュートでゴールネットを揺らした。ゼルビアは直後に2枚替えを行う。68分はカットインから小屋松が左足でシュート。終盤はゼルビアが畳み掛ける。77分は藤本がシュート。84分は下田がミドルシュートを放つ。89分、ゼルビアが左サイドを突破すると藤本がペナルティエリア内で倒される。VARが介入し、判定はPKに変更された。これを下田が決めて同点に追いつく。試合はこのまま終了し、1−1で終えた。

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スタッツ

基本スタッツ

両チームとも後半にシュート数を伸ばし、12本vs13本の拮抗したデータとなった。ポゼッション率は若干レイソルが上回った。セットプレーの数はレイソルが上回る結果となり、うち1ゴールに結びついた。しかしゼルビアもPKでゴールを決めた。スプリント回数と走行距離は互角の数字となった。

キーモーメント

ゼルビアのゴールシーン。左サイドを連携プレーで崩してペナルティエリア内深くに侵入、藤本がフロートに倒された。主審はファールがなかったとしてプレーを流したが、VARが介入。長い確認の時間を経て、PK判定にジャッジを変更し、下田がゴールを決めた。このシーンは当初、主審が自信を持ってPKではないと判断したが、ゼルビア側の猛抗議とVARからの助言でオンフィールドレビューへ。最終的にはジャッジを変更するに至った。レイソルとしては最終盤にまさかの失点を喫することとなった。

MVP

レイソルの立田を挙げたい。前回の対戦ではオ・セフン対策として抜擢されたが仕事を遂行できず。しかし2回目の対戦ではほぼパーフェクトのパフォーマンスを見せてくれた。空中戦では両FWに競り勝ち、後半には的確な判断でインターセプトを見せるシーンも数多くあった。またクロス対応でもしっかりと跳ね返すことができていた。ここ2試合で評価を上げている立田は、チームを残留へと導いてくれることだろう。

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まさかの失点で勝点2を失う

前半は固い展開となったが、後半に相手のミスから先制に成功、そのまま逃げ切りたいところだったが、後半アディショナルタイムに痛恨のPK献上、勝点1にとどまった。

この試合は右サイドの人材が不足し、熊澤と島村が後半途中から起用された。しかし守備が得意ではないプレイヤーのため、徐々に劣勢となり最終的にはこのサイドの守備が崩壊した。井原監督に対しては、犬飼を投入する5バックを採用するアイディアがなかったのか、疑問が残るばかりだ。

他会場では残留争いのライバル3チームが勝利することになった。この勝点2を落とした代償は大きく、18位のジュビロ磐田とは勝点4差である。J1残留をかけて、水曜日の浦和レッズ戦で同じことは決して許されない。

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10/5(土)に行われた横浜F・マリノス戦で久々の勝利を収めた柏レイソル。勝点38の16位の順位に位置し、降格圏18位のジュビロ磐田との勝点差を6とした。ここでは柏レイソルの今後の展望を徹底予測していきたい。

勝点41が残留ライン

J1リーグの2015シーズンからの過去データを見てみると、降格圏チームの中で最も成績の良かったのは、2018シーズンのジュビロ磐田で勝点41。しかしこのシーズンは入れ替えプレーオフがあり、最終的にジュビロはJ1残留を果たした。

つまりこの勝点41を取ることが、柏レイソルが残留するための最低条件となる。残り6試合で勝点3よりも多く獲得できれば、2025シーズンもトップリーグで戦うことができるはずなので、1勝1分以上を目指したい。

残り6試合の対戦相手とデータ

柏レイソルの今後の対戦相手を見ていく。

・10/19(土) vsFC町田ゼルビア(H)

・10/23(土) vs浦和レッズ(A)

・11/3(日) vsアビスパ福岡(A)

・11/9(土) vsアルビレックス新潟(H)

・11/30(土) vsヴィッセル神戸(H)

・12/8(日) vs北海道コンサドーレ札幌(A)

直近ではJ2から初めてJ1に昇格し旋風を巻き起こしているFC町田ゼルビアと対戦する。アウェイでの試合は完敗を喫したが、ここ数試合は低迷しておりレイソルも十分に勝機がある。

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10/23は雷雨の影響で延期となった浦和レッズ戦が行われる。アウェイでのレッズ戦は相性が悪く、J1リーグ戦での埼玉スタジアムでの試合は3連敗中である。アウェイのアビスパ福岡戦とホームのアルビレックス新潟戦は、勝点を掴みたいところである。早ければこの2試合で残留を確定させることも考えられる。

ホーム最終戦となる11/30のヴィッセル神戸戦。レイソルはこの相手と相性が良く、通算の対戦成績は34勝8分18敗と勝ち越している。アウェイでのこの対戦カードでも、木下康介のゴールでレイソルが1−0で勝利した。

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そして最終節はアウェイで北海道コンサドーレ札幌と対戦する。札幌ドームから「大和ハウス プレミストドーム」と名称変更してから初めての試合となるが、このスタジアムではレイソルが2連勝中である。また、直近の公式戦でもコンサドーレに3連勝を飾っており、データ上ではレイソルが優位と言える。

最終順位の予想

そして2024シーズンの柏レイソルの最終順位を予想する。

15位 勝点45

この6試合で2勝1分で残留を確定できると予想する。町田ゼルビア浦和レッズで連敗すると状況は厳しくなるが、それでも残り4試合の対戦相手を考えると、十分計算できる勝点である。

順位について言えば、川崎フロンターレをはじめ、まだ残留を確定できていないチームが数多くあり最後まで混戦になるはずだ。レイソルが一気に上の順位まで上がれる可能性を考慮して、15位と予想する。

まずは無失点に抑えること

直近は堅守が光り、3試合をクリーンシートで終えているレイソル。このまま堅い守備を継続できれば自ずと残留は見えてくる。GK松本健太、DF古賀太陽を中心とした守備陣の活躍は今後も必要である。

攻撃陣では、ここ数試合ゴールが取れていない木下の奮起を期待したい。スタメン出場の機会が増えているので、積極的にシュートを放ってほしい。また途中出場で変化を起こせる島村拓弥、熊澤和希らが結果を残すと、残留の2文字が大きく近づくことだろう。

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10/5に柏レイソルは、関根大輝がサッカー日本代表に追加招集されたことを発表した。今シーズンからプロキャリアをスタートさせたばかりの選手であるが、レイソルU-23日本代表の試合でポテンシャルを見せて、ついにA代表の森保監督の目にも止まった。ここでは関根のこれまでの道のりをまとめる。

静学から拓殖大、そしてレイソル

関根大輝(せきね ひろき)は、2002年8月11日に静岡県静岡市駿河区で生まれた。静岡学園中学校から名門の静岡学園高等学校に進学し、全国高校選手権での優勝を果たした。高校卒業後は拓殖大学に進学した。大学ではセンターバックからサイドバックにコンバートされると、一気に才能が開花しレイソルのスカウトの目に止まった。

2023年5月に柏レイソルへの2025シーズン加入内定が発表された。2023年5月11日にYBCルヴァンカップ鹿島アントラーズ戦に先発出場し、プロデビューを果たした。その年のU−22アジア大会にも日本代表のメンバーとして招集されると、高いパフォーマンスを見せ大岩監督の信頼を得た。

プロ入り前倒しから一気に駆け上がる

2024シーズン、関根は柏レイソルへ1年前倒しで正式に加入することを決断した。するとプレシーズンマッチちばぎんカップでスタメン出場を果たすと、片山瑛一が務めていた右サイドバックのレギュラーに定着することに成功し、ここまでJ1リーグ戦25試合に出場した。

代表活動ではU‐23アジアカップのメンバーに細谷真大とともに選出され、このチームでもスタメンの座を勝ち取り大会優勝に大きく貢献した。そしてこの夏のパリオリンピックのU−23日本代表にも招集され世界の強豪とも渡り歩いた。ついに昨日の10/5、高井の負傷に伴いA代表への追加招集が発表された。

プレースタイルの特徴

ダイナミックさと器用さを兼ね備えた大型サイドバックだ。まず攻撃参加においてその高さを最大限に活かすことが期待されている。特にセットプレーでは、187cmという身長が大きな武器となり、相手GKの上を越えるヘディングシュートを放つことが可能。実際、U-23日本代表の試合では、CKからの得点機会を作り出し、チームの攻撃を活性化させた。さらに、静岡学園で培った技術も相まって、彼のプレーは多様性に富んでいる。シザースやクライフターン、足裏を使ったテクニックなどは随所に見られ、相手を翻弄させる。状況に応じては内側のポジションを取り、時には強烈なミドルシュートを放つ。

守備力においても、空中戦の強さは特筆すべきもので、相手の攻撃を封じるための重要な要素となっています。特に、サイドからのクロスやロングボールに対しては、身長とジャンプ力が大きなアドバンテージとなり、相手選手との1対1の局面でも優位に立つ。ドリブラーに対しても機敏に対応し、タイミングよく体を入れてマイボールにし、守から攻への繋ぎの局面でも貢献できる。

最速で夢の舞台へ

まさにシンデレラストーリーと言える関根の成長ぶりは、各方面を驚かせていることだろう。実際、関根へのオファーはレイソル以外にはなかったようで、2年前まではほぼ無名の存在であった。しかしチャンスを着実にモノしてきたことが、オリンピック代表や今回のA代表選出という快挙につながった。

柏レイソルサポーターからすると、同じ名前の酒井宏樹を彷彿とさせる。無名の存在からA代表のレギュラーにまで駆け上がった先輩のように、関根大輝にも大きな期待を寄せている。

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10/5(土)にJ1柏レイソルvs横浜F・マリノスの試合が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催された。試合はサヴィオのゴールを守りきったレイソルが1−0で勝利した。 この試合を振り返る。

メンバー

両チームのスタメンはこちら

サブ

柏レイソル

GK 21 佐々木

DF 34 土屋

DF 22 野田

MF 27 熊坂(←33白井、69分)

MF 48 熊澤(←19細谷、85分)

MF 29 島村(←14小屋松、85分)

FW 18 垣田(←15木下、69分)

横浜F・マリノス

GK 31 白坂

DF 39 渡邊(←13小池、62分)

MF 20 天野(←7エウベル、62分)

MF 45 ジャン・クルード(←47山村、72分)

FW 11 ヤン・マテウス(←35榊原、46分)

FW 9 西村(←14植中、72分)

FW 18 水沼

レイソルは出場停止が3名いる状況の中、立田をCBに、白井と山田雄士をボランチに、右サイドに小屋松を起用した。2トップは木下と細谷のコンビ。ベンチには垣田、島村、熊坂らが控える。

マリノスACLエリートから中2日のハードスケジュール。小池龍太と山村を初スタメンで起用。古巣対決のエドゥアルドも名を連ねた。ベンチには西村、ヤン・マテウスらが控える。

内容

雨の中開始されたゲーム。前半の立ち上がりはレイソルのペース。5分にFKからサヴィオがシュート。直後のCKから木下がヘディングシュート。9分には先制点を奪う。高い位置でカウンターを発動、サヴィオがDFの股を射抜いてゴールを決めた。その後はマリノスがボールを保持する。21分はレイソルのミスを突いてエウベルがシュート。しかしゴール右にそれる。24分は山村がシュート。26分ロペスが枠内シュートもGK松本がセーブ。33分はレイソルの木下が左足でシュート。45+2分は関根がシュートもDFにブロックされる。前半は1−0でレイソルがリードする。

後半頭からマリノスがヤン・マテウスを投入しシステムを4−3−3に変更した。47分は加藤がシュート。48分はレイソルのサヴィオがシュート。55分は関根がグラウンダーのクロスでチャンスもFWが僅かに合わせられず。56分はマリノスの植中が抜け出しシュートもGK松本が防ぐ。58分はレイソル細谷が枠内シュートを放つ。68分はレイソルに決定機。細谷が裏に抜け出しシュート。しかしGKポープがセーブする。71分はレイソルのCKからジエゴがシュート。75分はマリノス天野がシュートを放つ。直後のCKから加藤がシュート。82分はマリノスに決定機。天野が枠内にヘディングシュートも古賀がブロックする。その後はレイソルが巧みに時間を浪費し、試合終了のホイッスル。1−0でレイソルが6試合ぶりに勝利を収めた。

スタッツ

基本スタッツ

レイソルマリノスも、枠内シュート数は多く記録した。レイソルは16本のシュートのうち12本が枠内であり、決定機を含めると追加点を奪ってもおかしくない内容であった。マリノスはポゼッション率64%を記録したが、思うようにシュートシーンまで持っていくことはできなかった。レイソルはスプリント数144とマリノスを大きく上回った。

キーモーメント

レイソルのゴールシーン。前線から中盤に降りてきたロペスからボールを奪取すると、細谷がサヴィオへパス。サヴィオは畠中に1vs1を挑みペナルティエリア内に侵入、股下を開けさせてニアサイドへシュートを放ち、見事にゴールネットを揺らした。レイソルとしてはカウンターからゴールまでの道筋をトレーニングしていたはずで、このシーンはまさしく狙い通りのゴールと言える。

MVP

レイソルのサヴィオを挙げたい。この試合でも左サイドで格の違いを見せて、前半に貴重なゴールを決めてみせた。攻撃だけでなく守備でもハードワークし、ジエゴのカバーまでこなした。レイソルの10番のもとには第二子が誕生する予定である。ゴールパフォーマンスではその喜びも表現をした。J1屈指のスタッツを残しているブラジル人プレイヤーは、このあとの試合もレイソルをけん引する。

6試合ぶりの勝利

前半のゴールを最後まで守りきり、リーグ戦6試合ぶりの勝点3を手にした。ホーム日立台では約3ヶ月ぶりの勝利となった。

主力選手が3名もいた中でも、各個人がハードワークし攻撃時はシュートまで持ち込む展開を続けた。交代した選手も与えられたタスクをきっちりこなし、3試合連続のクリーンシートを達成した。

本来の守備の固さを取り戻したレイソル。残留争いに巻き込まれているなかで、大きな勝利となったことは間違いない。次戦は連勝を目指し、強敵の町田ゼルビアと戦うことになる。

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