ハルログ (original) (raw)

小海100

前日にエントリーして、1泊後にレースと言う事は?!
どこに泊まるか?
近くの道の駅とかで、車中泊すれば良いだろう。そう思っていた。
いつもそうなので。
しかし、秋ということで、朝晩の冷え込みはなかなかである。
100マイルを走るという前日に、体がバキバキ状態で、レースに臨む。良いパフォーマンスは期待できなそうだ。
そんなことを考えつつも、月日は流れ。
大会3日前になっていた。

第1の感謝。
そこにLINEが入る。
染谷さんからOR100のテントをエイドに使っていいですよ。
本当にありがたい。
その甘えに調子を良くして、連鎖は続く。
染谷さんにこんなお願いをしてしまう。
『誰か車で会場まで行く人いませんか?』
完全に確信犯である。
そんな甘えに対して、すかさず対応をしてくださり、太田さんを紹介してくれた。

第2の感謝。
急な申し出にもかかわらず、快く?笑
私の送迎を受けていただき、感謝しかない。

第3の感謝。
太田さんと連絡をする中で、松木さんの紹介のホテルで宿泊できる案が浮上してくる。
便乗してしまった。
これをまた、ただただ感謝である。

いつのまにか、前日エントリー日。
エントリー時間は13時から17時である。
ありがたいことに、太田さんには最寄りのJR片倉駅で乗せていただくことになった。
16時ごろに会場に到着した。
連休初日ということで、中央道は激混み。
下道も混んでいたが、何とか渋滞を交わすことができた。

到着後は、受付をし、エイドで使用するテント場の設営に入る。
良い場所で張ることも大事なポイントである。
スタート位置から遠いと、約数百メートル他の選手より移動しなければならない。
周回コースを走る中で、トータルにすれば1km近く余計に移動することになる可能性がある。そんなことで、テント張りは盛り上がりを見せていた。

長蛇の列だ。
レース前この展開は想像していなかった。
5時30分になり、一斉スタート。
およそ1時間テントを設置した。
テント設営はライト着用義務となり、波乱の展開。

大会運営の都合もあると思うが、日中にできたらみんな幸せであったに違いない。
その後、会場近くの八峰の湯に入った。
ヤっホーの湯に入るのにも長蛇の列だった。
今のところ渋滞にはまることばかりしている。
その後、1時間移動。

松木さんにとっていただいたホテル。
会員制と言うこともあり、駐車場には高級車が並ぶ。
エントランスの様相も、私が今まで泊まってきたホテルとは異なっていた。
夜は松木さん、太田さん、金井の3人で4人部屋に泊まった。
たくさん配慮していただき、レースの朝までゆっくりと寝ることができた。テント泊か車中泊で寒い中、体バキバキになるのに比べたら天国のような環境であった。

21時から3時40分まで、6時間40分寝た。
起床し、テーピングやレース前の準備をし、カップめんをすする。
4時30分にホテルを出発した。

第4の感謝。
太田さんはリレーに出場。第4走者ある。
日曜日の夜スタートなので、出走まではだいぶ時間がある。
だが、私のために車を走らせてくれた。感謝である。

第5の感謝。
道中では最高の朝焼けと、雲海を見ることができた。

会場に到着後は、周回ごとの補給。着替えや靴の準備をし、軽くウォーミングアップをした。
7時スタートに備え、10分前にスタートゲートに到着した。

100マイルレースということで、バチバチ感はなく。ちょうど良い雰囲気である。

スタートした。リレー選手とマイル選手が入り乱れ、リレー選手は1周ということもあり、ハイペース。
それにつられて、前の選手も早いペースになる。

私もわかっていたが、心拍が上がり、自然とペースを上げていく。

知り合いと挨拶を交わす。ロードを進み。
ゆるいのぼりの林道7キロ。

1周目は小走りで進む、9キロと12キロにエイドがある。最初はパスし、ニュウへと入る。

画像や映像で見てはいたが、予想通りの北八ヶ岳らしさのあるニューであった。
木の根や岩石走れはしない。
登りストックでガンガンと行く。
アスレチックのような場所もあり、とてもいやらしい。

例年。雨が降り、雪が降り、気温が低くなるらしい。それを思うと恐ろしい。

ただ、今日は秋の晴天の盛り。
そんな事は気にせず、絶好のコンディションを大チャンスと思い、ただ走るだけである。

ニュウの下りは急傾斜地ということで、前ももを使う。非常に苦しくなるのが想像できた。
その後、緩やかな下りになり、非常に1周目は走りやすい。最高にスピードが出てキロ5位で下ってしまう。3.4.5周目は走らされて、ただただ足が痛い。

ロードを下って、エイドが現れる。
次のエイドまでのロードの上り3キロも同様に小走りができた。

だが、3.4.5周目はストックを使い歩くしかなくなる。

スタート地点まで約6キロとなる。
約4キロ近く走れる下りの林道があり、そこも同様である。

1周目は4時間26分と想定内のタイムで入る。10分休憩後。

2周目に突然する。
もうすでに足にキテしまった。
ペースが上がらない。
何とか1周目のペースを刻もうとするが、緩やかな林道の上りでペースが上がらない。
2周目は5時間10分となる。
10分休憩後。

3周目に入る。
夜ということで、コースの様子が異なってくる。
景色がなくなることで、自問自答の時間が増える。
いつも通り、おしゃべり選手を探す。
今日は26歳の青年と、3周目の大半を共に過ごした。
スタートから16時間後の23時。
睡魔が襲う。
うとうとしながらなんとか前に進む。
3周目は時間がかかり、6時間16分。
完全に想定タイムを外しだしたので、完走モードに切り替える。
30分の長い休みで小海そばを、2杯すすり元気が出てきた。

4周目
スタート直後に染谷さんと遭遇。
序盤は少し差があったが、終盤はほぼ同じペースになってきていた。
染谷さんの存在を意識しながら、深夜のトレイルを何も考えずに歩く。
ニューの上りで、染谷さんに追いつかれる。
とても元気そうである。

第6の感謝。
ここは染谷さんに便乗させてもらおう。
ハイペースでガンガン登る染谷さんトレイン。
必死についていく。
何とか乳の上りの分岐まで行く。
この時、このままゴールまで染谷さんと走る決意した。
4周目の終盤。
太陽が出てきた。
目が覚め、気持ちが上がりだす。

5周目。
ウイニングランだー。と思い気持ちよくスタートする。
だが疲労は否めず、ペースも全く上がらない。ただ動きは止めない。

最後のニューに入る。
非常に辛い。これまでの100マイルのダメージの中では最上級であった。
(富士、ぐるぐるMAX、ヤリカン、信越)
心拍が上がっていないが、息が苦しい。

重い体をどうにか動かし、ラストのニューの分岐に。
下りも辛い。走るのも辛い。

一刻も早く、ただこの身ををゴールで持っていきたい。

それだけだ。
気温が上がりだす。雑念は無い。ただ一刻も早く、、

ラスト1km。
背後から謎の影。2人。
5周目は誰も追ってこなかったはずなのに。
ラストのロードで2人が現れる。

第一の執念。
負けたくない。
染谷さんとの相談の結果。
ラスト1キロで2人に勝つ。
そんな結論に至る。
今まで走れなかった体はどこに行ったんだ!?と言わんばかりに爆走する。
1人を抜き。
まだ前に1人いるので、足は止めない。

第二の執念。
30時間30分切りたい。
ゴール前ラスト200メートル時計を見ると!?30時間29分!!!!
30分を切れるぞ!!
2人で謎のプレッシャーを作り出し、200メートル競争さながらのスパートをかける。

30時間29分53秒でゴールを切った。

終わってみれば良い記憶になっている。
OR 100の皆様に祝福されながら、着替えなど行うった。
その後、荷物を持って、駐車場へ移動中。

倒れそうになる。

ゆっくりした後。
少し離れた温泉へ行く。
水風呂と温泉の交代浴により、少し体がほぐれる。
渋滞を予想していたが、上野原からの下道は渋滞なく進むことができた。
小海から家まで4時間で帰ることができた。

やはり、100マイルはどのレースも一筋縄ではいかない。過酷な旅だと感じた。
それでも、次の日になってみれば、またやってみたい。
来月予定のクレーシャ108kに向けでのモチベーションも高まる。
より一層、レースに対する欲が高まっているようにも感じる。

レース終了後に、昨年優勝の澤さんとの雑談をした。

その中で興味深かったのが、『タイミングが合えば、足の痛みもなく、ゾーンに入ったような感覚で走りきることができる。』

ということらしい笑
そんな時が来るまで、100マイルの挑戦を続けたいと思っている。

100マイルレースに出る中で感じること。
いろいろとレースに出る中で、確実にタイムは縮んできてると実感している。


去年の富士では4 1時間。


その後、秋に行われたぐるぐるMaxでは32時間台。


その後、今年のヤリカン。8キロのコースを20周する。約36時間かかり。


先月の信越では道が崩れて、途中で終わり。(多分32時間ぐらいでゴールしていた)

その中で、今回は30時間30分ということで、今までのレースの中では最速タイムを出すことができた。

やはり長時間レースでも、1時間とか2時間タイムを削るっていうのは、難しいなと感じつつも。
そこに楽しみを見いだすような感覚があります。

今回は、約280人中32番。
まぁ上層にはかかりだしたんですが、まぁトップ10とかトップ20にはまだ及ばない。
という感じがあります。

その中でどうやったら、この100マイルレースで2時間3時間4時間とタイムを削って、24時間台とかでゴールするか!?
30時間からねー。
− 6時間しないと、24時間台はで走れないので。
そこを目指していくには、
どんな練習を積み。
どんな準備をして、レースに臨んでいくかと言うね。

そこを考えたりとか準備するのが面白みだと思うので、24時間以内に100マイルを走ると言うところに目標を持って、これからもやり続けたいなと思っております♪

①人の壁。

今年のみたけトレイル。

コロナ前に比べて、タイムに対して、越えるべき壁が少なくなった。

だが、依然として上位の壁は高い。

壁が少なくなると、新たに壁の多いレースに出たくなる。

そこで壁を越えれば、また新たに、、

『気が済む』ことはない。

②人の壁の形状。

壁の形状はバラバラだ。

ショートの壁の部分だけやたら高いが、ミドル、ロングは低いといったように、人それぞれ様々な形をしている。

目標とする人の壁の低い部分で超えて満足する時もあれば、高い部分を超えなければ気が済まない時もある。全てにおいて凌駕してしまえば、新たな人の壁を設定する。

凹凸の少ない壁を築きあげたいものだ。

③壁の変化。

年によって壁は変化する。

ロングの部分の壁が高くなったり、引き換えに、ショートの部分が削れたり。

そんな壁の変化の中で、どこかと引き換えに壁が『削れる』現象は極力避けたい。

一点集中したことにより、突き抜けることができたとしても、土台がもろくなる。

分散投資しつつ、コツコツ壁をデカくする。

年をとるとパフォーマンスが下がるというが、私の場合。今の所、年々壁は大きくなっている。

④過去。現在。未来の壁。

若い時に壁をデカくし過ぎ、その壁を築くパワーがなくなった人が、もう2度と壁を築こうとしなくなることがある。

また『新たな壁の部分』→新たな競技に手を出す。そんなこともしない。プライドがあるのだろう。

壁相応の振る舞い。

過去に築いた壁は現在削れているのに、過去の壁の頃の態度のまま、現在もいる方を見る時がある。

そんな時に、複雑な気持ちになり、素直に対峙することができなくなる。

過去の壁に対するリスペクトはあるものの、今の壁と同じ態度がとれなければいびつである。

虚栄心による壁のようだ。

2024年‼️言い訳せずに、壁をデカくする‼️

一年の振り返り。

🍀わからない

⭕️ノーマル

💎自己破壊

🔥自己覚醒

1月
新横浜30k ⭕️
頑張った。

2月
子どもの国42k ⭕️
例年通り。

3月
ライジング38k 💎
周りの強者にツラレテ。

スカイスノウ石川
VK ⭕️
SKY ⭕️
雪を走る。

4月
高水23k 💎
プレッシャーとの戦い。

スカイスノウ嬬恋
VK 💎
よくやった。
SKY ⭕️
まだいける。

5月
上田
VK ⭕️
SKY ⭕️
暑さに弱い。例年通り。

奥久慈30k ⭕️
痛みと足の置き方。

6月
東京タワー 階段 🍀
出力の仕方。

嬬恋SKY ⭕️
10k 以降のスタミナ。

熊本 白龍走
リレー ⭕️
個人 ⭕️
熊本最高。

7月
ニセコ アドベンチャー ⭐️
アドベンチャーレースはヤバイ。

岩忍山⭕️

スピード!

8月
小谷 トレイル ⭕️
トップとの差。

嬬恋

VK⭕️

SKY ⭕️
永遠の課題。登り返し。

9月
ハセツネ練習 30k前後×3 💎
初めての夜間試走。大事。

10月
ハセツネ70k 🔥
来年はサブ10。

烏帽子
VK 💎
成果出てる。

SKY 🔥
初めて、ヤりきった。

11月
ハルカス 階段 🍀

12月
ITJ 70k ⭕️
例年通り。

今年も色々やった。

来年は長いの、やるぞ!

受け入れる者、受け入れない者。

ある集団に混じり活動した。

活動前は『誰でも参加していい』という噂を聞いていたが、

活動後に、『よそ者は困る』的なことを伝えられた。

楽しそうな雰囲気を発信しているので、それに人が集まるのは自然である。

『俺たちは楽しいぞ!』ということをアピールすることで、マウントをとる。

集団の力は恐ろしい。

その輪に入ろうとした若輩者は排除される。

このことをきっかけに、色んな場所に顔を出していた金井は、行動を控えて単独行動をすることが増えていった。

またある時に、異なる集団で活動した。

完全にアウェイな状況下で、自分の願いを伝えてから参加した。

そんな集団は、わがままな要望に応えようと、願いをを叶えてくれた。

おまけに、『人混み嫌いなのに来てくれてありがとう✨』なんて言葉を残した。

人混みが嫌いなのは個人の責任であり、子どもではなく、こんなわがままな人間のことを思ってくれる。

そんな言葉に触れて、感動した。

自分たちの存在をアピールすることに躍起になった集団は、かわいそうだ。

一方、人を思い、一人一人の参加者を優先する集団は、カッコいい。

我が家は、最近人がよく遊びに来るらしい。

ボルダリングとうんていができるから、らしい。

その噂は広まり、今後も人気は続くだろう。

完全に私が作ったもので人が集まっているので、嬉しい。

だが、その恩恵を受けることはない。

最近の悩みは『友達がいないこと。』

家族をもつとそうなるのか?

そうではない。

妻は友達が無限にいる。

そもそも、私が友達と遊ぶ時間はない。

太陽が出てる時間の単独行動は制限されている。

夜中~夜明けまでは🆗→この時間に遊ぶことは山以外、お金がかかる。
(お小遣いは、月に2万円)

(月に2回のレースは⭕️→レースは集団である。)

そんな行動制限の中で、友達を作ることはできない。

なかなか闇が深く。

本当に困っている。

困っている状況を楽しんでいるのだから、もうどうしようもない。

移動、労働、食事、睡眠。

この4つを繰り返している♻️

それで満たされれば良いが、そんな達観した状態には到達していない。

久しぶりに、気の抜けた時間を過ごしたので、この発想が出てきた。

たまには、振り返らないとロボットになる。

烏帽子スカイラン。

序盤はゆったり入る。

前に見覚えのある選手たちが続々と現れる。

前日のVK レースとほぼ同じペースで急登をつま先着地で、トコトコ進む。

全長24km のレースで、10km の烏帽子山頂まで登ったら、後は下るだけ。

山頂ででぶっ倒れる覚悟は決まった。

5km 以降は何も考えず、先行する選手を抜いていく。

『これはスカイレースじゃない!バーティカルレースだ!』

自分の脳を錯覚させながら、進む。

山頂に近づくといつもは見ることがない強豪選手たちの背中が現れる。

これは完全にテンションが漠上がりだ!

稜線に入ると、田村さんの後ろにつく。

絶対に離れない!ここで離されたら、レース終了だ。

そんな強い思いを持ちながら、烏帽子の山頂を目指す。

紅葉で綺麗な山並みを楽しむ余裕は一秒もなかった。

無心で山頂を目指した結果まさかのSJS シリーズ初の10位に急浮上していた。(レース中は知らず)

つかの間!

後ろから超特急のシリーズ総合ランキング3位の松本さんが、駆け下る!

水が流れるというよりも、鳥のようだ。

そんな現象を間のあまりにして、現実に戻る。

まだレースは14kmあるが、鳥をイメージしてこの下りを走ってみよう!

そんな良いイメージのまま走っていると。

高前さ~ん!

いつもお世話になってる高前さんの出現にテンションが上がる!

ついに捉えた彼の背中!

ここは一段ギアを上げて、遠慮がちに抜く。

絶好、後から追ってくることはわかっているが、トレイルは離したい。

すぐに林道に入ると、後ろから足音。

荻野さんだ!

序盤の登りで、離したはずが、すぐに追い付かれた。

さすがの下り!これは追い付けない。

すぐに、高前さんも来た。

ここはなんとかつきたい。つきたい。着けない笑

下りのあとの登り返しで、完全に2人に離される。

ここで後ろを気にし出したら、落ちていくので、

『前の2人に追い付く!』

これだけを考えて足を回す。以外と息も足も残っている。

いつの間にか残り2km?

ヤバイ!誰も見えない!

と、思ったら、青いシャツの選手!?

とりあえず、追い付こう‼️

巨石の前の登りを全ての力を出す勢いで、這い上がる!

まさかのここに来て、心拍175!!

追い込めてる‼️

かわす。

鈴木さんだ。これはエネルギーもらえます!

だが、ここで前に出たら、追われる!

絶対に後ろは向かない!

ゴールまで、500m!

荻野さんだ!見えたーー!

未知なるパワー発動!

しかし、ラストの階段に来てしまった。

だが、今年は階段を練習してきたから、自信はある。

ふと、後ろを向くと、、

鈴木さん10m位後ろにいるー。

これはケツに火がついた🔥

手すりで、一段抜かし、一定のペース。

ゴール!!

2時間30分15秒。11位。

30分切りたかったー

あと1分で10位だったー

自己ベストを出しても、欲が湯水の如く出てくる。

それが、スカイレース。

この領域は、もう目の前まで来ている。