秩父にて、今さら写真の撮り方を知る (original) (raw)

週末、秩父をぶらついてきた。普段はズームが便利なのでM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROを使っているがこの日は雨だったので大きいレンズを持っていく気にならず、今年買ったもののろくに使っていないM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8を付けていった。単焦点。いつもズームに頼りきりなので足を使って距離をはかる単焦点は面倒くさいがそれが意外と楽しかったりもする。画角が決まっているぶん考えることが少なくて撮るの意外と楽だな、という気づきも得た。

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俺はふだん写真を撮るときは絞り優先モードにしてf値しかいじらない。たまに露出を多少変えたりもするが。そういう撮り方をもう何年もしてきている。ほとんど頭を使わない撮り方。そんなんでもレンズがいい感じにボケを作るとそれっぽく見えるのが一眼レフの罪深いところ…もといありがたいところである。なんだけど、最近、俺の写真、色が変だなと思うことがあって。肉眼で見ているのと乖離があるというか。少し調べたら(本当に今更だが)状況に応じてホワイトバランスを変える選択もあると知った。一眼で写真撮るようになってずっとWBはオートのままだった。そんなこともできるんだ…というわけで、この日はちょうど曇り空だったので「曇天6000K」に合わせて撮ってみることにした。

上がオート、下が曇天。下の方が肉眼で見ているのに近い。WBでこうも変わるんだ、と驚く。もう10年は一眼触ってるだろうに、なんなんだ俺は。勉強不足、努力不足。

パーラーコイズミにて、ウインナーコーヒー。これは「電球3000K」で撮影。ザ・テーブルフォトって感じが出ている。なるほど、状況に応じてWBも考えて撮るものなんだな、写真って。F値いじってボケさせさえすればいいもんだとすっかり。

土曜日は雨が降ったりやんだりあいにくの天気だった。番場通りはひっきりなしに人が通る。レトロな建築の写真を撮ろうにも前を通る人が絶えないので諦める。

ホテルを予約していた。ホテルルートインGrand秩父。露天風呂に浸かり、漫画スペースで幽遊白書の魔界の扉編を読み(今読んでも面白い)、レストランで食事をし、と満喫する。ホテルと道路を挟んだ向かいにはユナイテッド・シネマ ウニクス秩父がある。レイトショーで『シビル・ウォー』を見に行った。旅先の映画館で映画を見るのはいい。映画館を出て5分後にはホテルのベッドで知らない天井を見上げているのは不思議だ。映画が終わっても非現実がまだ続いているような気持ちになる。

翌朝、5時半過ぎに起き出し、カメラを持って散歩に出た。

この日も曇り空だったのでWBは曇天に合わせた。

秩父駅方面。

武蔵屋。前日はここでかもせいろを食べた。最近、旅先ではインターネットの口コミを頼らず通りかかったよさげな店に入るのを心がけている。パーラーコイズミも外観に惹かれて入った。俺はメシを食ってるんであって情報を食ってるんじゃない。

めんま。あの花、息長いな。

前日も歩いた番場通り。散歩している地元の人と時折すれ違うくらいで静かなものだった。6時前には日が昇り、早朝でも薄手のパーカーを羽織っていれば寒くない。一年のうち今はだいぶ過ごしやすい季節。

パリー食堂。風格すごい。登録有形文化財の銘板が表示されていた。前日の夜はここで夕食にしようかと思っていたんだが天気が悪いのと、ホテルからのアクセスが不便だったのもあって諦めてしまった。次来たときは食事したい。

小池煙草店。パリー食堂のすぐそばにある。こちらも風格がある。

いたるところで道路工事や建築工事をやっていた。観光地としての再整備してるのかな。

武甲山。いつか登りたい。この日は山のもやが濃かった。

だらだら歩いていたら再び番場通りに出たので秩父神社にお参りしてホテルに戻った。1時間ほどの散歩。戻って少し休んだのち朝食。

俺の撮る写真は白飛びが多いので原因を調べてみるとISO感度f値の問題らしい。基本開放か、せいぜい8くらいまでなのでもう少し絞れば解決するのかな。

今まで自分がいかに何も考えずに写真を撮っていたかがわかり少しばかり恥ずかしい。今後はもう少し頭を使って写真を撮るようにしたい。映える写真、撮れるようになりたいぜ。

単焦点は思いのほか撮っていて楽しかった。お散歩レンズとして積極的に使っていこう。ただこのレンズは手ブレ補正がないのでブレやすい。要注意。

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