紙切れ旅行記 (original) (raw)
鹿児島中央から宮崎までの、特急きりしま16号の九州ネットきっぷです。
乗車券部分となるA券と、特急券部分となるB券の2枚1組で利用します。
2024年9月26日から、九州ネットきっぷ等*1を対象にした「ネット予約でQRチケレス」というQRコードを使ったチケットレス乗車のサービスが始まりました。
ただ、QRチケレスに関しては博多駅を発着とする特急列車*2が対象となっているため、特急きりしま号では対象外となっています。
そのため、従来通り指定席券売機や窓口で発券する必要があります。
1往復だけ国分~鹿児島中央間を運転する列車があります。
特急きりしま16号に使われる787系
特急きりしま号では、すべての列車で787系の4両編成が充当されます。
全列車でワンマン運転を行っていますが、一部区間では係員による車内改札が行われる場合があります。
この時は鹿児島中央駅発車前、乗降口の所で乗車券・特急券の車内改札を行っていました。
この場合、B券にうっすら刻印されている鹿児島中央駅の改札印が、車内改札を行ったという証明になっています。
宮崎~鹿児島間の都市間輸送では、特急きりしま号の競合相手としては、
高速バス「はまゆう号」がありました。
高速バス「はまゆう号」は2020年の新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受けて減便をしていき、最終的に全便が運休。
そのまま運転再開されることなく、2021年に路線自体が休止となっています。
競合相手がいなくなった特急きりしま号ですが、宮崎~鹿児島中央間の九州ネットきっぷの販売額は概ね据え置き状態となっています。
戸畑駅の入場券です。
指定席券売機の入場券口座から購入したものです。
戸畑駅の駅舎。
一部の特急列車と、快速列車・普通列車が停車します。
駅を外から見ると高架駅のように見えますが、実際は盛土上にホームがあります。
駅の改札は南口だけとなっています。
若戸渡船の戸畑渡場のある北口へは、改札を出て線路の下を潜る自由通路を介してアクセスすることができます。
戸畑渡場までは戸畑駅から徒歩で約10分もかからない距離で、
途中の道路も歩道が完備されているので、道なりに歩けば難なく辿り着けると思います。
他に、駅前から発着している北九州市営バスに乗車して、若戸大橋を渡って若松駅へ向かうこともできます。
新大村から長崎までの乗車券と新幹線特定特急券の一葉券です。
JR九州インターネット列車予約から**通常の乗車券・特急券**として予約し、発券したものです。
以前は乗車券と特急券が別々に出てきていたと記憶しているので、いつの間にか一葉券で発券されるようになったようです。
最初は西九州新幹線独自の仕様だと思っていましたが、別の日に九州新幹線の久留米から博多までの区間でやってみました。
ついでに発行箇所もみどりの窓口にしています。
結果は同じく一葉券での発券となっています。
恐らく、JR九州インターネット列車予約で乗車券と特急券(在来線の自由席特急券を除く)を通常のタイプで予約・発券した場合は、一葉券で発券されるように仕様が変わったんだと思います。
なお、九州ネットきっぷ等のネット予約の割引きっぷに関しては、従来通り乗車券部分のA券と特急券部分のB券が別々に発券されます。
JR西日本のe5489でも同じことをやってみましたが、
こちらは従来通り、乗車券と特急券が別々に発券されました。
博多駅の新幹線乗換改札の窓口にて、原券の乗車券から変更を行ったものとなります。
原券として使ったのは、バルーンさが駅に設置されている食券タイプの自動券売機から発券された、エドモンソンサイズの乗車券です。
バルーンさがから博多までに相当する、1,130円区間までの乗車券です。
当初は博多駅の乗り換え改札にある指定席券売機に挿入して変更しようとしましたが、非対応として返却されたので、窓口で変更をかけています。
食券型の券売機の場合、小倉駅などの遠距離となる区間の運賃には非対応になっているため、どこかで変更を掛ける必要があります。
まあ、そんな回りくどいことをせずとも、バルーンさが駅にはプレハブ小屋でPOSの乗車券も売っているので、最初からそちらで買った方が早かったりします。
佐賀県佐賀市の嘉瀬川河川敷で毎年10月か11月頃に行われる、佐賀インターナショナルバルーンフェスタに合わせて発売された記念乗車券です。
これは2023年のものです。
有効期限が通常の往復乗車券よりも長くなっていることから、〇企扱いになっています。
毎年券面には骨董市の宣伝が入っていたのですが、
2023年のものはサガマチ秋遊フェスに差し変わっていました。
2023年のバルーンフェスタには、確か2回ほど足を運んでいます。
そのうち1回は久保田駅の方から嘉瀬川に向けて歩いているので、バルーンさが駅を利用したのは1回だけとなります。
2024年は10月31日から11月4日までの期間で佐賀インターナショナルバルーンフェスタが開催され・・・る予定だったのですが、
大雨の影響で会場となる嘉瀬川河川敷が冠水する可能性があると判断されたことから、
嘉瀬川河川敷会場でのイベント・全ての出店が11月1日から4日までの全日程で中止することが発表されました。
それに伴い、臨時駅バルーンさが駅も初日の10月31日に1日だけ営業し、残りの4日間は閉鎖されていました。
そのため2024年のバルーンさが駅は1日だけしか営業していませんでした。
それでも記念乗車券は実利用できない記念グッズのような扱いで販売が続けられたようで、券面は佐賀~ハウステンボス・佐世保間でSUGOCAエリアが拡大されたことを宣伝することが描かれていました。
バルーンさが駅も交通系ICカードにせっかく対応したのに、見に行く前に閉鎖されてしまったため、2024年は行けず仕舞いとなってしまいました。
広島駅新幹線口から博多バスターミナルまでの、高速バス「広島ドリーム博多号」の1便の乗車券です。
博多駅~広島間では高速バス「広福ライナー」が運行していますが、2022年までは夜行便として広島から先の福山まで運行していました。
従来の広福ライナーの夜行便を分離する形で、「広島ドリーム博多号」という愛称が新たに与えられています。
夜行便の運行区間は博多バスターミナル~広島駅新幹線口間に短縮され、JR九州バスと中国ジェイアールバスが運行しています。
2023年には北九州市内の停車地が「小倉南IC」から「小倉駅前(セントシティ前)」に変更されています。
その後、平日の乗車率が芳しくないため、週末や繁忙期だけに運転されるようになっています。
広島ドリーム博多号に使用されるJR九州バスの車両
広福ライナー時代は夜行便でも昼行便と同じ4列シートの車両が充当されていましたが、
広島ドリーム博多号に変わった時点から、3列独立シートの夜行仕様車が充当されるようになりました。
呉港から広島港までのフェリーの乗船証です。
発券時には上側に半券が付いていますが、乗船時の改札で切り取られて回収されます。
広島県側の瀬戸内海汽船と愛媛県側の石崎汽船は、共同で広島~呉~松山航路を運航しています。
旅客専用の高速船「スーパージェット」と、車両も載せれるフェリーをそれぞれ運航しています。
今回乗船したのはフェリーの方です。
フェリーは殆どの便が呉港に寄港するようになっています。
石崎汽船のフェリー「翔洋丸」
この時に私が乗船したのは、石崎汽船運行のフェリー「翔洋丸」でした。
翔洋丸は2020年就航の比較的新しい船で、船内設備も今風になっています。
船内売店もありますが、私が呉から乗船した時はずっと閉まっていました。
共同運航している瀬戸内海汽船のフェリー「シーパセオ」「シーパセオ2」の設備面でのインパクトが凄すぎるせいか、これらに比べたら陰に隠れてる感はあります・・・。
呉駅の入場券です。
指定席券売機の入場券口座から購入したものとなります。
呉駅の駅舎
呉市の中心駅となっています。
駅の中には、クレストという商業施設が入居しています。
呉線の普通列車と快速安芸路ライナーが停車し、観光列車「etSETOra」の停車駅になっています。
大和ミュージアムや船が発着する桟橋ターミナルへは、呉駅から伸びているペデストリアンデッキを介してアクセスすることができます。
距離にして駅から約600メートルほどあり、途中でゆめタウン呉の店内を通ることになります*1。
意外と時間がかかるので、船と列車を乗り継ぐ場合は時間に余裕を持たせたほうがよさそうです。
*1:ゆめタウン呉の営業時間外は、途中で階段を降りて店の外周部を迂回して通る
宮島口駅の入場券です。
指定席券売機の入場券口座から購入したものとなります。
宮島口駅の駅舎。宮島口桟橋へは駅を出て地下通路を通ってアクセスする。
日本三景の一つに数えられる安芸の宮島への玄関口となる駅であり、かつては一部の特急列車や急行列車も停車していました。
寝台特急あさかぜ号が廃止されたことで、定期列車での特急の停車がなくなっています。
現在は普通列車の他、平日運転の快速通勤ライナー、土休日運転の快速シティライナーの停車駅となっています。
宮島への玄関口となる駅というのもあり、宮島口駅は観光客を中心に利用の多い駅となっています。
駅舎は宮島にある厳島神社の大鳥居を模したものになっているそうです。
宮島へは桟橋から発着している船に乗り換える必要があります。
宮島口駅を出て道なりに進むと、国道2号を横断する地下通路があり、そこを通って左手に見える広電宮島口駅を通り過ぎた正面に桟橋があります。
宮島口桟橋の券売機で購入できる、**JR西日本宮島フェリーの宮島訪問税券**です。
2023年10月1日から、宮島を訪問する人を対象にした「宮島訪問税」の徴収が始まりました。
大雑把に言えば、宮島に向かう船に乗ると、一部例外を除いて1人1回100円の訪問税を払う必要があるということです。
宮島口桟橋で宮島行きの乗船券を購入すると、基本的には
運賃と宮島訪問税が一体となったQRコードが印字された乗船券が発券されます。
交通系ICカードで乗船する場合、宮島口桟橋の改札端末にタッチした時点で運賃と宮島訪問税を足した額がカード残高から差し引かれます。
青春18きっぷやフリーきっぷなど、宮島フェリーの運賃だけが含まれる企画乗車券を利用する場合は、
宮島行きの船に乗船する前に、宮島訪問税100円だけを別途支払うことになります。
券売機の口座に「宮島訪問税」単体のものがあり、それを購入すると上の宮島訪問税券が発券されます。
宮島口桟橋の有人改札で企画乗車券と宮島訪問税券を両方提示し、宮島訪問税券だけが回収されます。
宮島口から宮島に向かう航路は、JR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船、高速船のアクアネット広島の3社が運行しており、宮島訪問税は乗船する運行会社に支払うことになります。
宮島訪問税の徴収開始と、宮島フェリーの改札方法の変更により、
従来あった宮島フェリーとJR山陽本線との連絡乗車券は廃止されています。
五日市から宮島口経由で宮島までの乗車券です。
宮島口から宮島までは、JR西日本宮島フェリーを利用する連絡乗車券となっています。
宮島から宮島口経由でJR西日本会社線150円区間までの、連絡乗車券です。
こちらは宮島発の連絡乗車券となります。
JR区間の自動改札機に対応する切符となっています。
どちらの連絡乗車券も、2023年9月30日を以て販売を終了しており、現在は販売されていません。
これは、JR宮島フェリーの改札方法の変更と、2023年10月1日から始まった「宮島訪問税」の徴収が関わっています。
まず、2023年10月1日から徴税が開始された宮島訪問税は趣旨として
「宮島への多くの観光客などの来訪によって発生・増幅する行政需要(財政需要)に対応するために宮島訪問税を課します。」
とあります。
大雑把に言えば、「宮島に行く人から訪問税を取りますよ」ということです。
宮島からの帰りでは訪問税は取られません。訪問税は往路だけ徴税されます。
税額は宮島に訪問するごとに1人1回100円となっています。
例として、普通の人はやらないと思いますが、宮島航路でシャトルラン乗船とかやってる場合は、宮島行きの船に乗るたびに訪問税100円を支払うことになります。
なお、宮島島内の住民や宮島島内に通勤・通学する人は課税対象外、
未就学児、修学旅行や社会見学等の行事・活動に参加している者やその引率者等、手帳を交付されている障がい者は課税免除となっています。
訪問税の徴税の条件の関係上、運賃が往路と復路で異なる現象が起こります。
- 宮島口→宮島の場合は、運賃と宮島訪問税を合わせた300円
- 宮島→宮島口の場合は、運賃のみの200円
となります。
宮島訪問税の徴収が始まると、連絡乗車券だと色々と煩雑なことになるため、改札方法の変更と併せて廃止したものと思われます。
改札方法に関しても、
2023年9月30日以前は宮島桟橋で改札を行っていたのに対して、
2023年10月1日以降は宮島口桟橋で改札を行う方式に変更となっています。
同時に、乗車券はQRコードの書かれたタイプに変更、交通系ICカードに対応した自動改札機が宮島口桟橋に設置されました。
交通系ICカード利用時は、宮島行きフェリー乗船前に改札機で運賃と宮島訪問税が同時に差し引かれるようになっています。
青春18きっぷなどのフリーきっぷで宮島フェリーに乗船する場合、運賃はフリーきっぷに含まれているので、訪問税100円を別途支払うことになります。
自動券売機で宮島訪問税100円の口座があるため、それを発券して有人改札で宮島訪問税券を渡して通過する形となります。
五日市駅の入場券です。
指定席券売機の入場券口座から購入したものとなります。
五日市駅の駅舎
自由通路を通ることで、広島電鉄宮島線の広電五日市駅に乗り換えることができます。
駅は自由通路を備えた橋上駅舎となっていて、メインは北口のようです。
五日市駅は、特定都区市内制度における「広島市内」の西端の駅となっています。
博多から久留米までの乗車券です。
券売機で特急利用のメニューから購入した乗車券で、縦印字の85mm券となっています。
券面右下にある、「九券C」の印字
券面の右下には、「九券C」という印字があります。
クレジットカード決済をした場合に印字されます。
JR九州管内で導入されている、新型のキャッシュレス対応券売機。
従来の券売機では、現金か交通系ICカードの残高に対応していましたが、
2024年2月頃から導入された紫色の新型の券売機は、従来の現金・交通系ICカードに加えて、クレジットカード決済やコード決済にも対応していました。
但し、定期券に関しては交通系ICカード、コード決済の対象外となっているようです。
JRグループでコード決済に対応した券売機を導入するのは、JR九州が初となります。
従来の券売機に追加するように、コード決済用の読み取り部分が設置されています。
コード決済に関しては、調べて分かっている範囲だと
- PayPay(ペイペイ)
- 楽天ペイ
は少なくとも対応しているみたいです。
JR九州アプリで期間・数量限定で発売されていた、九州アプリくじきっぷです。
先着10,000組で販売されていて、アプリ内でくじを引くことで行先が決まるというものでした。
JR西日本がたまにやっている、サイコロきっぷの九州版みたいな感じでしょうか?
総販売額は1人5,000円でしたが、実際には2回に分けて決済が行われました。
1回目はアプリ内でくじ引き券を購入した際に4,500円決済され、2回目はインターネット列車予約で列車を予約する際に500円決済されています。
アプリくじきっぷで当選するきっぷは、以下の表の通りでした。
行先 | 利用設備 | 当選組数 |
---|---|---|
JR九州線3日間乗り放題 | 普通車指定席6回まで利用可 | 300組 |
福岡市内発 鹿児島中央まで | 往復指定席利用 | 500組 |
博多発 熊本まで | 往復指定席利用 | 2,500組 |
博多発 浦上・長崎まで | 往復指定席利用 | 2,500組 |
博多発 別府・大分まで | 往復指定席利用 | 4,200組 |
JR九州線3日間乗り放題がレア枠になっていて、次点で鹿児島中央行き・・・という感じの割り当てになっていました。
いずれの行先も3日間有効となっていて、往復利用の場合は3日以内に往復する必要がありました。
で、私はというと、博多発別府・大分行きのチケットが当たりました。
九州ネット早特3で往復するのと殆ど同じ額になることから、Twitter上ではハズレ枠扱いされていましたね。
九州アプリくじきっぷの指定券部分です。
「早特」の商品扱いになっています。
この九州アプリくじきっぷの真価は、設定期間内や利用除外日を除いた出発当日に指定席を予約できるという点だと私は思いました。
この芸当は、ネット早特3ではできないことです。
別府・大分行きの九州アプリくじきっぷを利用するにあたって適当に有給を取り、有給前日の仕事終わりに列車の予約を入れて発券して、別府に一泊しました。
翌日は軽く温泉巡りをした後に、昼頃の列車で帰ってくることにしました。
個人的に、座席の座り心地が終わっている885系は避けたかったので・・・。
九州アプリくじきっぷは、2024年7月1日から発売を開始しましたが、
たった3日後の7月3日には完売して、発売を終了しています。
これはアプリ内でのくじ引き券を発売終了したという意味で、
きっぷの予約自体は、くじ引き券さえ買えていれば9月27日までできました。
新大阪から博多までの、新幹線さくら563号の新幹線特急券です。
JR西日本の株主優待鉄道割引券を使っているため、正規料金から5割引となっています。
JR西日本の株主優待鉄道割引券は、JR西日本の路線にだけ割引を効かせることができるため、JR九州の路線となる博多から先の九州新幹線区間への利用はできません。
株主優待券を利用する場合、博多で区切ることになります。
乗車前日の夜に購入しましたが、窓側席は全て埋まっており、通路側の席しか空いていませんでした。
「さくら」「みずほ」は4号車から8号車までの普通車指定席が2+2列配置の幅広座席のため、人気がある上に席数が少なめのため、早い段階で埋まる傾向にあります。
新大阪駅で発車を待つ、新幹線さくら563号
乗車した新幹線さくら563号は、新大阪発鹿児島中央行きです。
熊本駅以南は各駅に停車するため、九州内では筑後船小屋と新大牟田の2駅しか通過駅がなかったりします。
普通車指定席が快適な座席なので、この時は狙って乗車をしました。
前述したように、窓側席は全て埋まっていたため、通路側席の利用となっています。
「さくら」「みずほ」で使用されるN700系8両編成は、窓側席と切妻前の最前列席にコンセントが設置されていて、スマホなどの充電に使うことができます。
最前列を除く通路側席ではその恩恵を受けることはできないのですが、寝ると割り切ることもできるので、乗車してて特に不満はありませんでした。