這い上がる!? (original) (raw)

こんばんは!

愛着あるモンキー号でのナイトクルーズ、今夜が打ち止めとなる。

少なくとももう三年乗るつもりであった。

気分良く自賠責の更新を済ませた矢先の、コレだ。

(参考記事)

hungryman888.hatenablog.com

これでもう、原付一種が安全に走りを楽しめる場所は、やがて公道から消え失せる。

だがこの「自転車通行帯進入青切符」、善意に解釈するならば、極めて無駄、かつ 非効率的な私のバイクライフを見直すキッカケになった事は確かである。

もう一つの問題がこれ。

この大型バイクを二台収納できるサイズのコンテナ、やはり月々の賃料は高く、安月給な私のサイフを常に圧迫している。

経済的理由もさる事ながら、このサイズ、物件自体が極端に少なく、なかなか希望の場所に「空き」が発生しない。

現在借りているこの物件も自宅から遠く、毎度々々行き帰りの「バイクチェンジ」に想像以上の時間が取られ、結果、遠乗りをしなくなった。ここ2~3年で最も「走った」のは、時間的にはモンキー号、距離的にはムーブ号、といった所か。

賃料も安く近場にいくらでも空きのある「バイク一台分」物件に借り替え、そこにSTを収納しよう。未だレストアも完了しておらず無責任に売れる物でもないし、何よりマッドマックスシリーズでバイクに興味を持った者にとって特別な車両である。「飾り物バイク」はそれに相応しいこの一台だけで良い。

クセの強い操縦性と呆れる程の大パワーで全く乗りこなせなかったRP22、そして楽しく走れる場を行政に潰されつつあるモンキー号を手放し、ギリ入るサイズ、原付二種か200cc未満の「軽々」二輪を一台、我がアパートの極狭駐輪場に押し込む。

これで私のバイクライフ、少しはマトモになるであろうか。

・・・

さてモンキー号のラストランを飾るべく煌びやかな場所への訪問も検討したのだが、例えば大阪神戸の繫華街へ出掛け、相棒モンキー号を暗がりに停め徒歩で徘徊を楽しむのも何か少し違うような気がする。

そこで、前回のお散歩クルーズで一つ気付いた事、コイツだ。

人工島西宮浜が東隣にある埋め立て地とダイレクトに橋で繋がれている事は以前から知っていた。まあ同じ市内でもある訳だし。

が、調べてみると市内東端の埋め立て地、鳴尾浜から西隣の甲子園浜、そしてこの西宮浜を経てもう一つ西の南芦屋浜、さらにその先の深江浜(神戸市東灘区)まで道路が横一本に繋がっているという。

この一般道、阪神高速湾岸線と並走していて眺望はあまり期待できないが、昨夏爆走した大阪ベイエリアの「ミニ版」が近くに存在した、と。前回のクルーズではこれが最も大きな収穫だったかも知れない。

それではモンキー号ラストラン、再び海に架かる大きな橋を2速フルスロットルで駆け上がるとしようか。

・・・

武庫川団地を抜ける。

「スタート地点」鳴尾浜の少し内陸寄りにある巨大団地だ。

到着。

今夜初めて走るのは西宮浜から西であって、わざわざ鳴尾浜まで来る事もないのだが、スタート地点から走りたいのがバイク乗りの性である(?)。

「神戸こちら」という内容の案内標示、右手のスロープが進路だ。

反対側を振り返ってみる。

道が続いているようにも見えるが、これは上を走る阪神高速湾岸線の出入り口。この一般道は東向きここがどんつき。ちなみにその先は武庫川河口、渡ると尼崎市だ。

それでは、鳴尾浜~甲子園浜~西宮浜までは幾度となく走っている事もあり、ここは一気に駆け抜ける。

「一気に駆け抜け」たい所だが、スタート間もなく例の2速フルスロットル。20km/hほどの速度で、この大きな橋をゆっくりと登る。

低いフェンスの左側が阪神高速湾岸線

高速道路の横に下に、まるでコバンザメの如く張り付き並走する。割と楽しい一般道だ。

西宮浜到着。

交差点を越えた所に、あの南芦屋浜行きの分岐が小さく写っている。

・・・

橋を渡り、南芦屋浜上陸。

高速道路と並走している事もあり、今の所は景色にさして目立った変化はない。とりあえずこの側道をどんつきまで走ってみよう。

公園が現れた。

少し歩いてみよう。

広いグランドがある。

運動公園の類だろうか。

おっと忘れてはいけない。

公衆トイレショットだ。

このどんつき公園(?)に沿って左折すると、公園の道路挟んで向かいのこの施設、素朴な疑問として、これは一体何だ?

例えば神戸ハーバーランドのように、最初から観光スポットとして開発されたケースを除き、人工島(埋め立て地)に在って極めて異彩を放つ建造物である。

道なりに少し進むと、住宅街が現れた。

人工島に戸建ての住宅街、イヤこれは珍しい(私の記憶では)。ここへ来てそこらの人工島とはまるで雰囲気が違う事に気付く。揚場や工場、倉庫といった「荒物」も見当たらない。

まるで山の手の住宅街のような光景だ。

と、それは良いのだが、ヤバいな。ここ、迷うぞ。

迷いながら徘徊していると、おおっ!RP22だ!

うーむ、やはり名残惜しいが、乗りこなせなかったなあ。まあ「ドラッグマシン」でチンタラ街乗りしても、楽しさより辛さが勝ちますよ、と充分「話のタネ」にはなった。アリガトウ!

むろん戸建てばかりではなく、集合住宅もある。例えばこんなの。

・・・スゲーな。城か!?

ここにお住まいの方々には大変失礼な言い方で恐縮なのだが、人工島で「さえ」この威容である。兵庫県芦屋市、「関西の田園調布」だ。

ただ残念ながら、ウォーターフロントには行けそうにない。

風の噂に聞いた。暴走族対策らしい。

「工場や倉庫しかないような場所で夜騒ごうが、別にええやん。」と、その時は思ったモノだが、こうして当地を訪ねてみて納得。この静かな環境は守られなければならない。

・・・

それでは、この地元の小さなベイエリア散歩道、「終点」深江浜へ向かおう。

画像奥、右にカーブを切るスロープへ進む。

この南芦屋浜~深江浜間に架かる橋、中でも大きな物らしく、傾斜がキツい。

うおお~!坂上がらね~!!

原付一種の「味」の一つだが、これも今夜で笑い納めか。

ようやく下りに差し掛かる。

神戸の中心部が近くなり、街の灯も賑やかさを増す。

ふむ。

南芦屋浜と違いこの深江浜、工場労働者の私にとってはグッと「見慣れた」感じだ。

おおー!

どちらの企業さんだろうか。中でもひときわ目を引くのがこの巨大なケミカルプラントだ。

化学工場周辺のお約束、若干異臭が漂う。

だが工場労働者に言わせれば、異臭もまた「その場らしさ」というモノ。ちなみにワタシ的に過去イチ臭かったのは意外にも製紙工場だ。

あのガントリークレーンをもっと間近で見たいのだが。

フェンスやこの壁のような護岸に阻まれる。

しばし徘徊するもどんつきに跳ね返されまくる。

どうもここ深江浜は護岸が高く、夜の海を拝めそうにない。

よし、もう一つ西隣の大きな人工島、六甲アイランドまで足を延ばしてみよう。あそこならきっとウォーターフロントにありつける。

ただ残念ながら一般道「海の道」はここ深江浜が終点。

国道43号で迂回する。

私の生活道路の一つ国道43号を経て、

六甲アイランド到着。

人工島南端に小さな臨海公園があったハズ。それを探してウロウロ。

こちらもなかなか私好みの風景が広がる。

おっ!確かこの先だ。

到着。

ヘルメットを取ると潮騒が聞こえる。

では、どれどれ。

もっと向こうへ行きたいのだが。

残念ながら工事中か。

しかし今夜も海面が高く迫力がある。

いつもながら歓迎してくれる。私の大好物、怪物じみた漆黒の夜の海だ。

・・・

今回、全く前記事の内容を引きずるような形になったが、二回に分け愛車モンキー号のラストランを飾る事ができ、結果的に良かったと思う。

今後は一回り走りに余裕のある新しいバイクで行動範囲を少し広げてみるか、夜に息を 殺しカマシい旧車を引っ張り出すのか、このナイトクルーズ、今まで通りの亀更新で細々と続けて行きたい。

お読み頂き、ありがとうございました。

こんばんは!

未だ残暑厳しい今日この頃、息吹き始めた「小さい秋」を探してクサくキメるべく、この週末、日帰りか一泊程度のプチツーリングを計画していたのだが、職場の同僚で貸した金をなかなか返さない奴がいて、それが原因で流れてしまった。

全く、ツーリングの資金を借金癖のある男の口約束に頼る、この私のド底辺ぶりもさるもの、我ながら笑ってしまうが、久々に私の大好物、クサいライダーをキメるアイディアを思いついたというに、まあ腹立たしい事この上ない。

あてが外れて金もない。そこでその腹いせに(?)目下ネタ切れ休止中の原チャリナイトクルーズに無理くりチャレンジという訳だ。

ナイトクルーズでひと記事上げようとするならば、郊外へ出掛けてもただ真っ暗で絵的な面白味に欠け、最初から行先は限定される。まして深夜丑三ツ刻に眠い目をこすりながらの「原チャリ射程圏内」となると、行きたいと思う場所はほぼ一通り回り、現在このテーマでのブログ更新は滞っている。

そんな中、行先に選んだのは地元西宮の人工島、西宮浜だ。

阪神高速湾岸線の出入り口がこの西宮浜にあり、もう幾度となく訪れている。初めての土地を訪問するワクワク感など、むろんない。そもそもいかに原チャリと言えど近すぎて色気も感じない。

なぜここを今回の行先に選んだのかと言えば、過去にナイトクルーズで好んで訪れた場所と環境が似ている ただこの一点による。

そんな訳で、イマイチ食欲も湧かないのだが、逆にこんな「クルーズ」とも言い難いようなお散歩徘徊で「小さい秋」の一つ二つでも見つけられたら儲けモンである。

・・・

せっかく、「クサい昭和のバイク」STのオイル交換も済ませたばかりなのだが、「原チャリナイトクルーズ」にスイッチした以上、ここはモンキー号の出番。是非もない。

それでは出掛けるとしよう。

ここから3kmほど南、ほぼ一本道で海岸線と人工島を結んでいる西宮大橋に至る。あーつまんね・・・あ、いやいや、小さい秋小さい秋、と行かなくては。

道すがらの公園。公衆トイレショットだ。

さほど催してもいないのだが、近過ぎるが故の無駄な寄り道である。

仕事帰りの夕刻、夕立に遭った。蒸し暑い。近年熱帯化が著しい我がニッポン、「雨上がりの散歩は気持ちが良い」とは遥か遠く古事記日本書紀レベルの「神話」と成り果てたか。

・・・

西宮大橋のたもとに到着。

この先が人工島、西宮浜だ。

橋のたもとに佇むこの建造物、何の施設なのだろう。

通る度に思うのだが、イヤ素晴らしい廃墟美である。もし現役の施設だったら、スマン。

大橋の頂上付近から。

こちら大阪方面。

で、こちらが神戸方面。

むろん大阪港、神戸港などの「光の海」とは比べ物にもならないが、我が地元、西宮港の夜景だ。

大橋と並行して、小さな跳ね橋も架けられている。

この跳ね橋、ずいぶん昔からあるのだが、歩行者自転車専用ゆえ未だ渡った事はない。後ほど行ってみるとしよう。

大橋の残り半分、下り坂をすべり下りる。

西宮浜到着だ。

・・・

この、大橋から続く広い通りが人工島のメインストリートになる。前の高架は阪神高速湾岸線

この大通りを挟んで画面向かって左、東側が商工業地区、西側はマリナシティと呼ばれる居住区。ザックリ言ってこの二つのエリアに分かれる。

ちなみに先の交差点を曲がるとすぐ、湾岸線の出入り口が現れる。

さて、常々利用しているこの出入り口以外にも、これは!と思うような物にでも出会えるだろうか。

工場労働者らしく、まずは東側の商工業エリアから「攻めて」みるとしよう。

まずは東端にある揚場へ向かう。

ここで砂利運搬船の陸揚げ作業を眺めた記憶がある。昔は部外者も立ち入りできたのだが、安全面の配慮からか、今はかくの如く、だ。

他、人工島「常連」の面々。

工場。

これも工場。

流通センター。

これは・・・クルマ屋さんのサービス工場だろうか。

で、倉庫。

どれも中小規模の小じんまりした物が多い印象だ。

西宮という町、税金が高い。(転退職時は要注意。ビックリするような金額の納付書が送られてくる。)

かくも地球が狭くなった昨今、ここに敢えて「大箱」を据える理由など、極めて限られるであろう。地元民ではあるが、こればっかりは大阪南港や神戸ポートアイランドがおススメである。

・・・

さて次に居住区「マリナシティ」を徘徊する。

特に知り合いが住んでいる訳でもないので、初めて足を踏み入れる事になる。

まず大通りをどんつきまで走るとヨットハーバーが現れる。

が、ここはそれなりの「絵」が期待できそうなので、後に回そう。

大通りを少し引き返した所。

高層マンションが建ち並んでいる。

おっ、ちょっと小奇麗な感じ?

バイクを停め少し歩いてみる。

郵便局に銀行が軒を連ねる。

見た感じATMと小さなカウンターのみの小規模店舗ばかりだが、「西宮浜のウォールストリート」といった所か。

スーパーマーケット。

この建物か隣の建物か、小さいながらカフェ、レストラン街もあるようだ。

総合病院。

立派なモノだ。

エリア内で日々の暮らしは完結できる、と。私はいわゆるニュータウンに居住した経験がないので、割と新鮮さを覚える。

少し趣きの違う高層マンション。

公営一括ではなく、様々な不動産会社が開発を担ったようだ。

博物館。

かなりマニアックである。

このマニアックな博物館の道路隔てて向かい、

いよいよヨットハーバー内の緑地公園だ。

公衆トイレショットⅡ。

洒落た造りだ。

それでは、緑地公園を奥に進んでみよう。

首尾良くウォーターフロントまで辿り着けるかどうか。

おおっ!

40~50ftサイズとおぼしきフライブリッジフィッシャーも停泊している。お値段「億」の声が掛かるか。

この町には金持ちも多く住むと聞くが、説得力ある光景だ。

こちらはヨット。

このサイズになると我々庶民には到底ムリだが、私も免許を取って安易に水上バイクに行かずに、小ぶりなディンギー(一人で操船できる奴)でも買っていたら、マリンレジャーも続いていたのかも知れない。

クラブハウス。

「選ばれし者」だけが立ち入りを許される超高級空間だ。ワタクシ原チャリライダーはただ周辺をウロつくのみ。

「引き」のショット。

おっとカップルがやって来た。お邪魔をしてはナンだし、そろそろ退散しようか。

あとは・・・そう跳ね橋だ。

大橋から見た方角を頼りに当てずっぽうで走る。

おっ!あれだな。

ふむ。

橋を渡った事はないが、水上バイクに乗っていた頃、よくこの橋脚の間をくぐっていた。思い出した。

「御前浜橋」と名付けられているようだ。

どれどれ。

海に架かる橋、私の好物だが、その中で最も小さな物の一つに違いない。可愛らしい橋である。

で、今度は御前浜橋から西宮大橋を見上げる。

うむ、この「絵」を撮りに来た。

・・・

さて、今夜の「小さい秋」だが・・・100点満点中20点か。

この時間風もやや涼しく、芝生や植え込みでは秋の虫がジャンジャン鳴いていて、確かに季節の歩みは感じられた。が、全てが蒸し暑さに阻害され、秋の気配を肌で感じるまでには至らなかった。

むしろこの残暑が今しばらく続く事を予感させる、「小さ過ぎる秋」であった。

お読み頂き、ありがとうございました。

こんばんは!

午前3時。

月イチの伏見大社参拝未明クルーズだ。

今回はとあるバイク用小物のレビューも兼ねている。

デイトナ製シフトパッド。

1500円。

ではこれ、一体ナニモノか。

バイク乗車時、このように靴の爪先に被せる事で、変速操作の際の爪先の痛みや靴へのダメージを軽減するというスグレモノ。

スグレモノ・・・か。

実はこれ、「正統派ライダー」からは見向きもされない商品である。なぜなら、本格的なバイク用のシューズや革ブーツの左爪先にはあらかじめパッドが縫い込まれていて、こんな物をガバッと靴に被せる必要などないのだ。

つまりこの商品に群がっているのは、「バイクには乗るがバイク用のシューズや革ブーツは履きたくない」というひねくれ者である。

・・・私だ。

ライディングシューズ(ブーツ)。前記事で、またそれ以前にも折に触れ、私がいわゆる「バイク用品」に対し、総じてアンチである事は述べさせて頂いたが、そのきっかけともなった全力拒否レベルの品物である。

ブログの柱としている「原チャリナイトクルーズ」然り、私は出先、道中でバイクを降り、歩き回っている事が多い。加えて足にタコやウオノメができやすい体質もあり、硬い靴は絶対NGなのだ。

最近の物はどうか知らないが、私が乗り始めた頃のバイク用の靴というのは、どれもとにかく硬く、マメ、タコにウオノメ、靴ずれのフルコース。常に足の痛みとの戦いであった。

正統派ライダー氏は言う。「革ブーツはキチンと手入れして履き続けると足に馴染んでくるよ。」

・・・余程小まめな手入れが必要なのか、うま く行かないんですけど?

履き続けると馴染むどころか折りジワが付き、コイツが強烈な靴ずれを引き起こす。こんな調子であった。

長年バイクを楽しんできて、乗車用の靴としては少々硬い奴の方が安全性のみならず操作性も良い事は理解できる。

が、「バイク用品」として如何に秀逸な物であっても、まるで纏足靴かハイジの木靴の如く窮屈で歩行に支障を来すようなシロモノ、そもそも「履物」としてどうなのよ、と。

コンセプトが片手落ちで、それが購入後の不満につながる。前記事では値段が高いと吠えさせて頂いたが、バイク用品、こういった物も非常に多い(と感じる)。

・・・

シフトパッドに話を戻す。

ひねくれ者相手の「やっつけ商品」、あるいは仕事等の理由でバイク用の靴が履けない時の「緊急避難商品」であり、決して完成された品物ではない。

類似品として、この靴ヒモでじかに装着する(共締め?)タイプも出ているのだが、これ、靴との相性がシビアで、合わない靴に取り付けると歩行の際のひどい不快感と、最悪、変速操作時にパッドがチェンジペダルに当たらない可能性さえあり、あまりおススメではない。

今使っているデイトナの品物のように、靴にすっぽりと被せるタイプが「守備範囲の広さ」という点で優れてはいるが、これとて完璧ではない。モンキー、STでは全く問題なく使えるのだが、どうもRP22との相性が悪いのである。

シートとステップ、チェンジペダルの角度の問題なのか、RP22に乗っていると、

コレが、

だんだん前にズッてきて、

気付くとこうだ。

落とした所でまあ安い物なのだが、走行中にこれに気付くと軽くアセる。

そこで、RP22専用に新調したシフトパッドがこちら。

2りんかんオリジナル。550円。

シフトパッドはシフトパッドでも靴ではなく、チェンジペダルに被せるタイプだ。

「アレ、足痛いよ。」

これも昔からある商品なのだが、かつて小耳に挟んだ噂話は芳しい物ではなかった。

が、このRP22、モータージャーナリストの提灯インプレ風に言うなれば「短いストロークでコン、コンと決まる」シフトフィーリングの良いバイクで、このタイプのシフトパッドと相性が良いのでは?と思い立ったワケだ。

くどいようだが、バイク用品あるある、仮にこんなウレタンの切れ端で2000円も3000円も取るならば、こんな「ダメもと」のお試しはない。550円なればこそ、だ。

それでは、デイトナのシフトパッドも一応持参して、出発しよう。

・・・

午前4時半。

いつも休憩に立ち寄る名神高速吹田SAだ。

静かな未明のSA、まずは喫煙所で寝覚めの一服。

かぁ~っ、んめえ~!まんが日本昔話風に)

ここまでの道中、半分はシフト操作のない高速道路ではあるが、今の所左足に痛みも不快感もなく、気分は上々である。

が、何と!

この先朝まで通行止めである。

スピリチュアル曰く、神社参拝に向かう道中、このような「障害」に出くわした場合、それはその日の参拝が神様から歓迎されないサインという。

しかしこれは微妙だ。神様は「今日は来るな。」と仰せなのか、はたまた「6時まで待て。」と仰せなのか、霊感のない私には判らない。

とりあえず6時まで時間を潰し、先へ進んでみるとしよう。もう一つ何か障害が現れたなら、その時はすごすごと引き返せば良い。

吹田SA、トイレの個室だ。

だから何だと言われそうだが、時間が余ったので。

普段行かないエリアを徘徊する。

おや?

外に出られる?行ってみよう。

地下道をくぐる。

駐車場が現れた。

駐車場を通り抜けると、その先は住宅街だ。

が、残念。ゲートは施錠されている。

自転車もある。

どうやら、SAで働く職員さんの駐車(駐輪)スペースのようだ。

おっ、 名車だ!

こういう所で働く方、やはりクルマ好きも多いのだろう。

職員さんの休憩、当直室だろうか。

駅や学校他、私はなぜかこの「当直室」が妙に好きである。

この先にあったミニ公園みたいな奴もなかなかお気に入りだった。

今は封鎖されている。

駐車場を埋め尽くすトラックの大群。

朝6時の合図と共に一斉に「出撃」する訳か。うむ、これは見てみたい気がする。

ライトなデコトラカスタム。

カッチョええ。

SAから本線を望む。

だいぶ夜も明けてきた。

朝6時。

残念ながら、期待した「一斉スタート」はなかった。では、私もボチボチ出かけるとしよう。果して何か次なる「障害」でも待ち受けているのだろうか。

・・・

あっさり到着。

それでは、いつものように参拝と境内の散策を楽しむとしよう。

これは本殿横を過ぎ、先の千本鳥居、奥院へと続くアプローチ。

言わば「通路」なのだが、このお社の壮麗さが良く表れていて、好きな景色である。

本殿で参拝を済ませた後、稲荷山の中腹あたりまで、この「無限石段」を延々上がるのがいつものパターンだ。

段数を数えるなど無理。時間にして30分程か。バイク用品店で売っている、あのカチコチの ンダムシューズでこの使用環境はさすがに過酷というモノ。

・・・

参拝を済ませ、吹田SAまで戻ってきた。

足の痛み、不快感など全くナシ。シフトフィーリングも違和感なく、ええ感じである。

バイクボックス帰還。

地元西宮、尼崎と高速挟んで京都市内を少し走ったが、結局爪先に痛み、不快感は現れず、この点は合格。では靴の方をチェックしてみよう。

ふむ。

注目しておくべきは、ウレタンがこすれた事によるヨゴレの付着。やがてここが擦り切れるという事。やはり、靴に被せるタイプと比べ靴へのダメージはあるようだ。

このハイカットホムセン作業靴(¥2500)でその辺りの経過観察といこう。まあこんな安い靴ならば使って良い、というまずまずの第一印象だ。

・・・

前記事、そして今回と二回に分け、私の「バイク用品無用論」を毒づかせて頂いたが、決して、ええ歳こいてやんちゃ、アウトロー気取りの 痛い奴ではないつもりだ。

軽装(てか街着普段着)で乗るからこそ、しっかりと自制心を持ち安全運転に努めている。

バイクバカゆえ常に様々なモデルに興味は持つが、根は原チャリ愛好家である。あの30km/hでユルユルと流れる景色を眺めるのが本当に好きだ。

バイクにスリルやスピードは求めていないので、高価な安全装備にさして必要性も感じない。

単純な「身の丈法則」である。

お読み頂き、ありがとうございました。

こんばんは!

「アンチバイク用品」ヘソ曲がりライダーのバイク用品レポである。

以前の記事でも何度か触れた通り、私はスーパーやホムセン、カー用品量販店等の商品で代用、流用が利かない特殊な物以外、いわゆる「バイク用品」は購入しない。

なぜバイク乗りのために発案、企画された商品を敢えて避けるのか。理由はいくつかあるが、まずこの一点に尽きる。

「価格設定が異常に高額である」

バイクに乗られない方、おヒマな時にでも、一度バイク用品店を冷やかしてみて頂きたい。商品に貼り付いた値札の勇ましさたるや、まるで高級ブティックか宝飾店 並みである。

トップブランドのジャケットやヘルメットなど軒並み一点数万~10万円以上。が、これは「代用の利かない専用品」とも言え、まあ分からなくもない。

閉口するのは、スーパー、ホムセン等そこら辺でいくらでも安く売っている小物がやたらと高額なのだ。

油脂ケミカル等各種消耗品類(←メーカー希望価格自体は割と高い)は大概値引きナシの定価。他、たかが雨ガッパが2万円。1シーズンでボロボロになる布切れの夏用手袋が数千円。長さ1.5m程度の荷括りタイベルトが一本千円・・・等々。

それらには決まってこの枕詞が添えられる。

「ライディングに特化した性能」

ほほう?「ライディングに特化」した一本千円のヒモか。ここまで来るともうある種の 胡散臭ささえ感じる始末である。

この超強気な価格設定、スペシャリスト気取りなのだろうか。さておき、私もバイク乗りの端くれ、タイヤやミラー、ケーブルといった外装汎用品を中心に、バイク用品店を全く利用しないという事はない。

が、そこではホムセンやカー用品量販店、100均、或いは催事コーナーのアイディア商品のような「オモチャ箱的」楽しさは感じない。必要な物だけ買ってそそくさと退散、そんな買物に終始している。

このアンチっぷり、決して「食わず嫌い」の類ではなく、バイクに乗り始めた十代の頃から色々試し、散々大枚をはたいた(累計したらいくらになる?)その果ての結論なのである。

スグレモノと問われパッと思い浮かぶのは、あの昔からある、ガソリンタンクに磁石でベチャッと貼り付けるバッグくらいの物か。

多くはオーバースペック過ぎて(?)日常使いではそのポテンシャルを感じられないか、或いは謳い文句倒れの「並」以下商品かのいずれか。どちらにせよ、値段相応の満足感などあろう筈もない。

あまり値段値段とセコい奴と思われてもナンだが、以上の理由から私の「推し」のバイク用品はほぼほぼ安い物に限定される。値段さえ安けりゃ「そこそこ」「まあまあ」でも納得、という理屈だ。

・・・

さて前置きが長くなってしまったが、今回のテーマ「ツーリングネット」である。要はシートやキャリアに荷物を固定する、あのゴム製の網だ。

高速走行中に荷物(大した物は入っていなかった)もろとも「飛ばして」しまった事が過去に一度だけあったが、まあまあ、特に街乗りレベルではこれ一枚で充分固定できるし、何よりバッグに入り切らないサイズ、形状の物を簡単に積載できるのが強み。むろん値段も安く、私の 少ない「推し」バイク用品の一つである。

これまた昔からある品物なのだが、最近、ツーリングネットの便利さを再確認するに至った商品がこちら。

RP22に装着中のタケガワ製巾着ネットだ。

ピリオンシートごと覆う袋状のこれ、元々はツーリングネットの装着が難しい形状のシートのために考案された「苦肉のアイディア商品」という。ところがどうして、上から被せる従来の物を遥かに凌駕する使い勝手の良さである。

何しろ荷物がすっぽりと袋の中に収まるため、網の目にかかる物であれば大小さまざま雑多な物を収納できるのだ。

前後左右、荷物がシートからはみ出しても問題なし。よって従来品のように荷物をある程度「纏める」必要もなし。豪快にどんどん詰め込んだら後は巾着の口をキュッと絞るだけ。その使い勝手、もはや「神レベル」。

ただし近年流行の、シートがセパレートになった小さなテールのバイクがこの商品の「適合」。昔ながらの座布団のようなドテッとしたWシートへの装着は不可だ。

私の所有するバイクではSTがそれに当たるのだが、この便利な袋状のツーリングネット、「座布団シート」にも装着できるモノ、さて出てはいまいか。

・・・

出ていた。

中華製ノーブランド。Amazon725円ナリ。チャイナメイドにありがち、染料の酸っぱい臭いが少し鼻を突く。

袋状とは言え巾着ではなく、このように二枚のネットを貼り合わせた物。

袋の中に荷物を収めても良し、はたまた従来品のように上から被せて固定するも良し、という売り口上だ。

この100均アイディア商品的ノリ。お値段もお値段。コレがダメ商品であったなら、なに、そのまま使い捨てるだけ。拝啓バイク用品メーカー殿、こういうのですよ!我々ホムセンライダーがニヤリとするのは!

ゴム網評論家(自称)に言わせれば、網ゴムをビロビロと2~3度伸縮させると、その品物の品質、耐久性が即座に理解できる。先述のタケガワの物など「これはしっかりした物だ」という感触が確かに指先に伝わって来るのである。

コイツはまあ、値段相応のようだな。

品物の前後でストラップの長さも違えばフックの形状も違う。

何か意味でもあるのか、早速装着してみよう。

・・・

一応位置合わせをしてみる。

コレはない。

やはり短いストラップに大きなフック、袋の口が開いた方が前のようだ。

こんな感じか。

前オーナー(?)が取り付けた荷掛けナットに前側フックを引っ掛ける。

ちなみにSTにはダッサいシャフトスイングアームを隠す目的もあり、大きめのサドルバッグを装着している。敢えて収納スペースを増やす必要もないのだが、付いているモン(荷掛けナット)は利用したくなる、という心理だ。

後ろのフックはリアのウインカーステーへ。この辺の年式のバイクは、多分そこにフックやロープを掛けられまくる前提で、恐ろしくイカツいウインカーステーが造り付けられている。

が、イカツ過ぎてフックが掛からない。

では、Amazon商品ページにもあったこの掛け方で。

前側はええ感じに留まっているのだが、どうも後ろのストラップが長過ぎるようだ。

たるんでいる。

フックを全て外しストラップを直接引っ掛けてみる。

まだたるむか!

これでどうだ!?

おっ・・・!

・・・いいんでないかい?

シートのへりの山の部分に当たってしまったが、これはもうどうしようもない。荷物を山の前後に分けるとか、据わりの悪い物は収納しないとか、都度工夫しよう。

フックが当たっているここらへん

恐らくテールカウルがキズキズになるであろうが、なに、元々粗大ゴミ状態からの再生車。外観の化粧直しはしておらず、今さらキズの一つや二つ増えた所で、まあどうって事もない。

愛用のホムセンカッパ(¥1680)を二ツ折りでネジ込んでみる。

この位置、上から被せる従来品だと怖くて走れたモノではないが、ピタリと安定。袋ネットのアドバンテージを発揮している。

折らなくても入りそうだ。

よし!!

タケガワのスグレモノと違い、袋の口は閉じない。

ここは**100均カラビナ**で良いだろう。

高速走行時や少し重めの荷物を載せた時は、さらに100均ママチャリロープで補強だ。

ホムセンライダーの矜恃として、カッチョ悪さは常に度外視である。

・・・

「スーパー、ホムセンの類似品で充分」。ブログの中でも外でもバイク用品(店)に対しては常にボロッカスの私ホムセンライダーはんぐりーまんだが、さすが向こうはプロの商売人。

何と、そんなバイク用品が嫌いな奴向けのバイク用品が、しっかりラインナップされているのだ。

次の記事では、そのサブ丸出しバイク用小物を、今回とは少し違う切り口の「アンチバイク用品」屁理屈を交えつつ上げさせて頂こうと思っている。

お読み頂き、ありがとうございました。

こんばんは!

職場の同僚で、スグ隣で同じ作業をしている若い子が、新型コロナに罹患した。

彼が欠勤した翌日(翌々日?)から、重く痰がからむような奇妙な咳が出始めた。普通この手の咳は風邪の治りかけに現れるモノだが、はて。

「ああ、コレはもらったな。」

その子の欠勤理由がコロナと聞かされた瞬間、ピンと来たのは言うまでもない。

翌日曜、今日はどうせ休診日、と気温35℃に迫る中バイクを乗り回していた。真夏の炎天下に発熱量の大きい空冷1000ccである。我ながら酔狂だ。

「さてコレは、単に暑いのか、それとも熱が出てきたのか。」

木陰に立ち寄り、自販機のジュース片手にしばしベンチで休むも、顔の火照りが止まらない。熱が出ているようだ。昨日からの奇妙な咳も続いている。

さあついに 流行りモノ」がやって来たようである。初期のパンデミックの頃、周囲がバタバタと倒れる中で私は感染を免れた事もあり、油断していたと言えなくもない。

帰宅し、まず会社に翌日の欠勤の連絡。医者の方は・・・そうだな、とりあえず明朝9時に近所の総合病院に電話で問い合わせてみよう。ガイドラインとかあって対応がメンドウだからな、法定伝染病は。

当たり前だが新型コロナの薬なんぞ持っていないし、そもそも検査結果が出るまでコロナと決まった訳でもない。もう今日できる事と言えば、ふて寝をするくらいか。

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・熱は38℃ちょい。

・頭痛と関節痛。発症当日にバイクを乗り回すなど不埒な行為をした為か、特に腰に来ている。

・倦怠感と例の変な咳が時々。

と、翌朝の具合はこんな感じ。感覚的に、ユルめのインフル?まあぶっちゃけ大した事 はない。

初期の頃言われた、「喉が裂けるほど咳が出る」「喉痛で水も飲めない」等といった尋常ならざる様子はなく、時折軽い目まいはあるが、それ以外の知覚、味覚の異常も特になし。

さすが5類格下げになっただけの事はあるなあなどと思いつつ、病院に電話。インフルに似た症状がある事、状況から新型コロナ感染の疑いが濃厚である事を伝える。

「ご来院されましたら建物内にお入りにならず、発熱外来〇〇〇番におかけの上、そのままエントランス前にてお待ち下さい。スタッフが個室にご案内致します。」

おっ!イージーイージーやれ保健所に連絡したりなんやかんや手続き踏んだりとかは今は要らんのだな?

とは言え今のご時世、例えばちょっと風邪を引いただけでも、こうしていちいち門前で待たされた上に「隔離」される訳か。その意味では、やはりハタ迷惑な疫病ではある。

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「個室」に通される。かつて検査、処置室として使われた部屋であろうか。中央でサーキュレーター内蔵のパーテーションで仕切られ、二ヶ所ある出入り口から二組の患者を「収容」できるという造りだ。

中にはイスが二脚と、書類を書くための小さなデーブルが一つ。文句を言うようなスジでもないが、まあ殺風景な部屋だ。待合、検査、診察そして処置と全てこの個室内にて行われる(ある意味快適?)。

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鼻の奥に細長い綿棒を差し込みグリグリとやる、例の痛ぇ検査(コロナとインフル一回で同時に検査できるらしい)を受け、待つ事15分ほど。

予想通りの結果が返ってきた。新型コロナ陽性だ。

さてその後の診察だが、コロナの場合、薬の説明だけと言う。まあこうしてあらかじめ検査も受けた訳だしなあ。やがて担当のお医者さんが個室にやって来た。

担当医「今はええ薬出てますよ。ちょっとお薬代はかかりますが・・・。」

周囲で言われている、一週間分で7~8000円の薬について一応質問してみる。

担当医「ああ、アレね、効かないです(笑)。」

・・・お、おう。

一方、新薬の治験者も募集しているとの事(こちらは謝礼金付き)で、かなり興味はそそられたものの、なにぶんこちとら貧乏暇ナシ。薬の効果なく治療が長引いてもカナワンので、そのおススメの奴を頂くとしようか。

私の場合、とんぷく(鎮痛解熱剤)は飲むとてきめんに腹に来るので、よほどの事がない限り服用しない。こちらはまあ置いとくとして。

「ゾコーバ」か。なにやらアニメかゲームの悪役のような名前の薬だ。まあ強そうではある。

オールカラーの服用のしおりも付いてきた。

かなり変則的な摂り方をするのだな。で、症状が治まっても手持ち分は飲み切りか。

ちなみに併用禁忌薬としてED治療薬の名が説明書きにも挙げられているが、おぉ!コレがかのバイ〇グラより高いと言われる新型コロナ治療薬だ!

聞く所によるとそのバイ〇グラ、今ではもう国産の正規品が1錠1000円程度で買えるという。一方このゾコーバ、5日分7錠で・・・、うむ、バイ〇グラより余裕で高いぞ。しかも保険適用3割負担で、だ。

会計明細がこちら。

検査、診察に比べて、とにかく薬の保険点数がエグい。ゾコーバ錠、5日分7錠で15000円ナリ。

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担当医の説明ではこのゾコーバ錠、ウィルスの増殖を止める薬であり、最中活動している奴に関しては自然に寿命を迎えるのを待つしかないとの事。よって効果が出るまで1~2日ほどかかるが、コロナに限らずウィルス性疾患に対して最も「確実な」セオリーの一つという。

飲み始めて翌日の昼、全ての症状が一気に引いた。

ある瞬間を境に「あ、治ったな」と。あのスッキリ感、身体も軽い。いやはやこの薬、値段分の働きはしてくれる。

仕事の方は出勤停止3日。まあ全てが「5類なり」、それ以上でもそれ以下でもない、というのが今回の新型コロナ罹患の感想だ。

と、思いきや・・・。

完治し職場復帰した後も、変な立ちくらみが一週間程続いた。

変異を繰り返す中でどんどんショボくなり、さほど重症のウィルスでもなくなったと言える。がしかし、例えばこの立ちくらみなど、一体どんな病理、メカニズムによる「後遺症」なのか。未だ得体の知れないモノを持つ疫病ではあるようだ。

皆様、ご注意召され。

お読み頂き、ありがとうございました。

こんばんは!

どどん!

やらかした。頂き物だ。

片側一車線の道をモンキー号で流していた。ふとミラーを見ると、トラックを含む車列が近づいて来たため、(むろん周囲に自転車がいないのを確認の上)路肩の自転車通行帯に一旦エスケープし、車列に進路を譲った。

少し先の交差点で張っていた警察官にそれが見つかり交差点手前で御用、とこんな顛末だ。

あ~あ、また原チャリで捕まったか。

思えば前回も原チャリだった。クルマや大きいバイクで捕まったのはもう記憶も定かではない程遠い昔の出来事である。

もう10年近く前になろうか。当時の愛車、カブ50で走っていると、白バイが後ろに付けて来て、「走る速度が一定ではない」というワケの分からん理由で停められ、それからあーでもない、こーでもないと散々難癖をつけられ、ハイ整備不良ね、だ。

20世紀少年ケンヂ君のカブチョッパーを目指してカスタム中だった。結局失敗した(というか壊してしまった)が。

よって、違法な改造個所が全く無かったのかと言われればムニャムニャムニャ、切符を切られた事自体を逆恨みするつもりもないのだが、原チャリは取り締まり対象として特に「狙われている」、これがまんざら都市伝説でもないと改めて実感した次第だ。

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では次に道交法改正を機に現れた路肩の自転車通行帯、コイツが我々原チャリ愛好家にとって如何に致命的なシロモノであるのかを少し考察してみる。

ちなみにこれは家の近所。捕まった場所ではない。片側一車線で条件が同じなのでモデルとしてパシャリ。

ご覧の通り、この自転車通行帯の外側を、原チャリが法定速度を守っての走行など不可能。危険である。

道行くクルマ、優しいドライバーだけとは限らない。盛大にカマ掘られ吹っ飛ばされるか、少なくともベタ付け等の嫌がらせは覚悟せねばなるまい。

ならばと言って流れに乗って走れば、今度は30km/h規制が物を言う。自転車通行帯に進入するより罰金の額はデカい

唯一の突破口はナンチャッテ51cc登録だが、ワタシ的に(後で少し掘り下げるが)、モンキー号、走りを楽しめるのは40km/hまでだ。

そもそも、自動二輪免許を持たない原チャリ愛好家達はどうすれば良いのか。

袋小路。あちらを立てればこちらが立たず、つか、あちらもこちらも立たない。この路肩の自転車通行帯お目見えの瞬間から思っていた事だが、原付一種、いよいよオワコン である。

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それでは寂しさに身を震わせつつ、記事として上げて来なかった愛着ある我がファーストバイク、モンキー号のインプレだ。

とにかく安定感ゼロ。フラフラフラフラしながら走る。ギャップを踏んだり少しよそ見をしたり、くしゃみをしただけでもヤバい位に進路が変わっている。

何?もちろん長所の話。それだから面白いのだ。正にペダルのない自転車。運転中はニヤニヤが止まらない。

人間一人座る事によって重心も大きく偏ってしまい、発進時に少しでも重心が後ろに残ると即フロントを上げる。3.4馬力の予期せぬウイリーだ。

よって運転中はしっかりと前を見て集中する必要がある。とにかくモンキー号は身体のちょっとした動きにすぐ車体が反応するため全く気が抜けないのだ。

鈴鹿サーキットの遊園地だったか、元々どこかホンダのテーマパーク内での乗り物にナンバー付けて公道を走りましょうと言うのだから大変な話なのである。

サスもブレーキもショボく、楽しめるのは40km/hまで。50km/hで生命の危険を感じる、60km/hでゴッドスピード、といった塩梅だ。全く「優等生のホンダ」がこれほどスパルタンなマシンを長い間販売していた事、もう笑いしか出ない。

ほぼノーマルで乗っている。「アフターパーツだけで一台組み上がる」と言われたのは価格が高騰してしまったキャブ仕様車。

燃調や点火など我々素人はイジれないインジェクション車、とにかくパーツが出ておらず不人気。が、比較的安い。私同様、「とにかく乗ってみたい」方にはおススメだ。

この、タンクのエクボとタッチアップ塗料垂れが理由で16万円程だったかな。モンキー50生産中止直後の話だ。

メーカー純正前カゴ。

このクリアランスかつかつの小さな車体のどこにも干渉しないのはさすが。小ぶりながらしっかりした造りで、ガシガシ使い倒している。

もう一つホンダの純正パーツ、U字ロック。

バーが細く、実際の盗難抑止効果の程は不明だが、「嵩張るU字ロックをキャリア下に格納しましょう」という実にホンダらしい気の利いたアイディア。アクセサリーの一種として「納まり具合」を楽しんでいる。

マフラーはクリッピングポイント製。純正ヒートシールド流用。

知る人ぞ知る(?)メーカーさんだがパイプやフランジが肉厚で非常に品質が良く、先述のカブチョッパーにもクリッピングポイントさんのマフラーを装着していた。認証マフラーではないが、音は静か。

で、モンキー購入を考えておられる方には激推しのオンタイヤ履き替え。

純正採用のブロックタイヤ、お洒落だが滑りやすく危険だ。

まあモンキーでコケたとて大して怪我もしないし修理費用も屁みたいなモンだが、やはりあまりいい気分はしないので。

旧車ネオクラシックファンにはお馴染みのダンロップTT100、モンキー、ゴリラ用8インチ、 てます!

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しかしこうして振り返ってみると、青キップに怒り買い替えを検討するのは良いが、今回は対象を選ぶのが本当に難しい。

モンキー125?多分・・・ない。

ショベルヘッドに20年乗っていた。

長距離、高速では不快でしかない轟音と振動をこよなく愛したモノだ。

「出発の儀式」、加速ポンプでシリンダー内、生ガスビタビタの状態にしてキッククランクを踏み下ろす(腰痛五十肩でコレができなくなってしまった)。すると車体全体をガクガク震わせ、蒸気機関車のような真っ黒い煙を吐きながら「目覚める」。その生き物っぽい様子が好きだった。

アイドリングを調整しながら暖機を続けると、始動直後の異常燃焼の状態からやがてキレイな「三拍子」を奏でるようになる。これで出発準備完了だ。その過程をつくづく眺めるのが楽しかった(変態)

現行ハーレーにこのショベルヘッドの面影は何一つ残ってはいない。よってハーレーは降りた。

私のようなヘソ曲がり変態ライダーは「形が似ています」と言うだけでは「ん?だから?」となる訳だ。

モンキー125も「遊園地の乗り物」とは根本的に違うハズだ。

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そもそも今回、ごく普通に「買い替え」とは行かない可能性が。

「ゼロハンもしくはリッターバイク」と、日常使いでやや難のある奴を複数台所有する事で、私のバイクライフ、**稼働率は極** めて低いながらもバランス良く回って来た。これを崩す必要がある訳だ。

候補となる原二クラス、一つ上の軽二クラスという奴、ランニングコスト含めた「道具」としての使い勝手と、趣味のライディングを受け止める懐の深さと、両者のトータルバランスが飛び抜けて高いという「妖力」を持つ。

今まで敢えて「鬼門」として来たクラスだ。

そんな奴をポンと単純にモンキー号と入れ替えたのでは、ただでさえ持て余し気味のRP22、旧車であるSTなど、まあ乗らなくなるのは明白である。定年後で悠々自適、とでも言うのなら話は別だが。

今の3台体制の見直しが迫られている。さあどうしたモノか。

3ショット、いい眺めだ。

お読み頂き、ありがとうございました。

こんばんは!

近頃、街でやたらとコイツを目にするようになった。

相も変わらずマガマガしい感じだが、少しばかり見慣れてきたような気もする。

モカワ、ブサカワならぬマガカワ?いずれにせよ、この企画、デザインには良くも悪 くも非凡なる物は感じ取れる。

(参考記事)

hungryman888.hatenablog.com

昨年夏、この会場予定地を訪問したが、未だ地ならし基礎工事をやっており、その上には虚空が広がっているだけであった。さてあれから幾ばくかの進捗もあったのだろうか(なかったら困りモンだが)。

ちょっと覗きに行ってみよう。

・・・

常吉大橋を渡り、まず最初の人工島、舞洲へ。

珍妙な天気予報が出ていた。

むろん「橋の上限定で雨」などといったおかしな事もなかったが。

今夜はもう一つ先の夢洲が目的地であるから、ここ舞洲は直線で突っ切る。

小さな人工島だ。通り抜けるだけなら、途中赤信号に引っ掛かっても、所要時間は原チャリで2~3分といったところ。

夢舞大橋を渡り、万博会場予定地の夢洲へ入る。

満月ではないが、いい月夜だ。

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さてこちら夢洲に待ち受けるは、

この巨大なコンテナヤード。

と、

コンビニが一軒。

ここまでは昨夏同様だが、島へ入ってスグの所で、立体交差の分岐路を建設していた。

万博会場へのアプローチと見て間違いなさそうだ。

変わった形の重機が並んでいる。

こちらにも。

素人目に、高所作業車のハイスペックな奴、といった所だろうか。

さて今夜の私のように北(舞洲方面)から夢洲に進入した場合、万博会場工事現場は反対車線側になるため、一旦島の南端まで行き、グルっとUターンをする必要がある。なに、こちらも小さな人工島、ものの2~3分で事足りる。

こちら島の南端付近。咲州方面からのアプローチも建設されている。

これから左手に広がる巨大工事現場をチラ見しつつ、今しがた通った道を舞洲方面へ引き返す。

北を向いての「左手」

つまり夢洲の西側半分が万博会場予定地になる。

おっ!

この建築物など、明らかに竣工後解体される飯場物置の類ではなさそうだ。

確か100m程現場の中に入り込んでいる工事車両用のアプローチがあったハズ。

おっ、ここだ。

歩道はまだ砂利のまんまだが・・・

ここは工事車両の通用口。落成の暁には封鎖される訳だし、ええんか、これで。

昨夏訪れた際には夜の静けさが広がっていたが、現在、現場の一部で(多分)夜を徹しての作業が行われている。

うむ、いよいよカウントダウンである。

この工事用アプローチに、新しい分岐路が出来ていた。

少し歩いてみる。

飯場風プレハブに、ミャクミャク横断幕だ。

おや!?

向こうに見えるはニュースで見た、ナントカいうこの万博のシンボル、サークル状の巨大木造建築物ではないか?

北東ゲート予定地に移動する。

恐らくこの辺りが、現状あの木造建築物に最も接近できるハズだ。

金網のスキマからヌッとスマホを差し入れ、パシャリ。

パビリオンや売店食堂等の建設はまだまだこれからのようだ。

最後に、夢舞大橋から建設現場を俯瞰し、記事を締めるとしよう。

珍しい旋回式可動橋。素人目にも独特の造形があり、美しい橋である。

この機能美、造形美に溢れる建造物が、周辺の不動産開発の失敗により「人知れず」佇んでいる事が残念でならない。万博での「一発逆転」を無責任に願う。

で、これが夢舞大橋から見た万博会場全景。

知らんけど多分、だ。

万博?まあ行かないだろうが、半年後位、開幕直前のこの景色を(忘れなければ)もう一度撮影に来たいと思う。

ちなみに今夜のクルーズでモンキー号のメーター、ゾロ目が来た。

記事とは関係ないがついでにパシャリ。

お読み頂き、ありがとうございました。