カープレジェンドについて知ろう【石原慶幸】 (original) (raw)

山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

カープレジェンドについて知ろう【石原慶幸】

カープレジェンドシリーズももう、

結構いろんな選手たちを語ってきましたが、

今回は石原慶幸についてです。

「石原ってレジェンドなの?」と

思うかもしれませんが、

そりゃあレジェンドでしょう。

なんと言っても通算の出場試合数は

1619試合ですからね。

これはカープの捕手としては

歴代最多で、捕手以外を含めても

カープ歴代6位に位置します。

(1.衣笠祥雄、2.山本浩二、3.前田智徳

4.野村謙二郎、5.緒方孝市、6.石原慶幸

そもそもカープの捕手で

10年以上にわたってマスクをかぶった

選手というのが、達川光男西山秀二

現二軍コーチの倉義和

現役選手の會澤翼など、

11人しかいません。

たぶん、カープの歴代ベストナイン

選ぶとしたら、捕手を達川にする人が

多いと思うのですが、

個人的には達川よりも石原です。

やっぱり、捕手という過酷なポジションで

これだけ多くの試合に出ているという

ところと、カープの低迷期も黄金期も

変わらずチームを支え続けたという点が

凄いなぁと思います。

石原というと、キャッチング技術が

ピカイチです。

2009年のWBCでは、

侍ジャパンのメンバーに選ばれています。

このとき、代表監督は

原辰徳だったのですが、

投手陣は山田久志コーチ、

野手陣は伊東勤コーチが

頭脳として、選手を動かしました。

伊東勤といえば

通算2000試合以上に出場している、

球史に残る名キャッチャーです。

その伊東コーチに

「キャッチング、ワンバウンドを止める技術、

ブロッキングなど、全て含めて

日本におけるナンバーワン捕手」と

認められて、WBCメンバー入りを

果たしたのです。

本当にその通りで、特にキャッチングと

リード面はプロ野球の歴史の中でも

かなりの上位ではないかと思います。

2010年と2013年には前田健太と、

2016年には野村祐輔とのコンビで

最優秀バッテリー賞を受賞しています。

それだけ多くの好投手を

リードしてきた。

もちろん、マエケンや野村との

コンビネーションも良かったのですが、

個人的にはやはり、石原といえば

ジョンソンとのコンビが最も

印象に残っています。

ジョンソンは石原の守備に

絶大な信頼を置いていました。

どんな球種でも無難に捕球するし、

コースいっぱいの投球を

ストライクに見せるフレーミング技術、

そしてワンバウンドを絶対に止める

技術。

本当に凄いと思います。

そして、石原と言えば面白いプレーが

たくさんありますね。

スクイズのサインで、ウエストボールに

飛びついた「飛ぶキャッチャー」。

また、満塁のチャンスで

死球を当てられガッツポーズを見せた

「サヨナラデッドボール」。

さらに、守りの際、走者一塁の場面で

落としたボールを見失い、

咄嗟に砂を掴んで走者を牽制した

「一掴の砂」。

そんな数ある石原の面白プレーの中でも

特に印象的だったのが

「サイレント進塁」ですね。

確か巨人戦で、1死満塁という状況。

石原は2塁走者です。

それで、打者がハーフライナー気味の

セカンドゴロを打って、

ダイレクト捕球の可能性も考えて

石原は2塁に帰塁したんですよね。

それで、二塁手はワンバウンド捕球し、

2塁に送球した。

つまり、1塁走者のアウトが成立したと

いうことです。

しかし石原は咄嗟に、

アウトになったフリをして、

手袋を外しながら3塁にトボトボと

歩いて進塁をします。

すると巨人側はこのプレーに

騙されて、石原の進塁を

許してしまいました。

これはもう、球史に残るような

頭脳プレーだと思います。

本当にズル賢いというのか、

石原らしいプレーですよね。

個人的には将来、

石原に監督をやってもらえないかなぁと

思っています。

奇想天外な、日本ハムの新庄監督をも

超えるような驚きの作戦を

平気でやってきそうですよね。笑