「第31回 能尚会」を観る (original) (raw)

9月7日、観世能楽堂へ「第31回 能尚会」を観に行ってきました。
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仕舞「安宅」武田應秀くん
小さな手足が精巧に動く不思議。
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仕舞「忠度」武田崇史さん
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能「遊行柳 青柳之舞 朽木留」
老翁&柳の精が武田尚浩さん、
遊行上人が殿田謙吉さん、
所の者が太一郎くん。
大鼓が安福光雄さん、
小鼓が鵜澤洋太郎さん、
太鼓が小寺真佐人さん。
笛が松田弘之さん、
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後シテは、ブルーと白の蹴鞠の腰帯。
これって、柏木が蹴鞠の時に女三の宮が姿を垣間見てしまうエピソードにちなんで、というセレクトでしょうか。
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扇には桔梗の花。青みが蹴鞠のブルーと呼応してキレイ。
腰帯の地の裏柳色や、大口の翠色もキレイで、トータルコーデとしても好みのタイプでした。
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狂言「萩大名」
大名が萬斎さん、
亭主が深田さん、
太郎冠者が高野さん、
後見が月崎さん。
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萬斎さんの大名がチャーミング。
失言する度に太郎冠者にたしなめられると、袖口で口を覆う仕草が愛らしく。
この曲が作られた当時は、無かった擬音かもしれないけど、「テヘッ」と。
初秋にこの曲が観れて幸せでした。
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仕舞「笠之段」
観世三郎太くん
仕舞「藤戸」
観世宗家
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能「船弁慶 前後之替」
静御前&知盛が武田祥照さん、
義経が武田智継くん。
弁慶が福王和幸さん、
船頭が裕基くん。
大鼓が広忠さん、
小鼓が田邊恭資さん、
太鼓が金春惣右衛門さん、
笛が一噌隆之さん。
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静御前の舞の場面は、静の姿もお囃子も美しくて、ずーっと観ていたい、という気持ちに。
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が、後場はもっと最高で、お囃子がキレッキレ。
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裕基くん船頭の「波よ波よ波よ波よ波よ
しーーーっ」も、かっこいいったらありません!
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そして、子方ちゃんも素晴しくて。
時折お咳が苦しそうだったのですが、すっかり義経マインドになっておられる風で、りりりしい所作なのです。
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終演した時は、みんなで亡霊と戦って打ち勝った感と、
みんなで舞台を作りあげた、という達成感がブワッと溢れたように感じられました。
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先月に葵上を観た時は、お能デビューの友達に観て貰うならコレ、と思ったけど、
船弁慶も同列一位に決まりです。
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