新参者である野良猫が地域猫グループにいじめられ、そして受け入れられるまでのドキュメント映像「ボクも仲間になりたかった。」 (original) (raw)

この画像を大きなサイズで見る

最近この地に新参者の野良猫がやってきた。この地を縄張りとしていた猫たちにとってよそ者の侵入は穏やかではない。見つかるたびにいじめをうける。それでも他に行く場所がない新参猫は、他の猫たちからすぐに逃げられるようにと、フェンスの上を歩くすべを覚えた。

その姿があまりにも不憫で見ていられなかった撮影者は、家猫として迎え入れることにした。身も心もボロボロとなった新参猫は、それでも餌の時と夜にしか姿を見せず、あとはずっと床下に隠れたままだった。

そしてそれは、あまりにも突然、ある日の夕方に起きた。

最近この地に越してきたという新参猫。元からいる猫からいじめを受け、どこかに行くときはフェンスの上を綱渡り状態で移動するという日が続いていた。

弱り果てていく新参猫の姿に、見るに見かねた撮影者は家猫として迎え入れることに。撮影者の家では既に7匹の家猫グループがいる。そしてその日は突然訪れた。絶対に昼間姿を見せることがなかった新参猫が、姿を現したのだ。そこには家猫グループの中で一番やさしい猫、なっちゃんの姿があった。

なっちゃんは、猫特有の「みないふり」で新参猫をやさしく出迎えた。

新参猫はたっぷりと時間をかけ、自分に敵意がないことをわかってもらおうと努めた。精一杯の猫ジェスチャーで。その間ずっとそれを見守り続けていたなっちゃん。そしてついに・・・2匹は分かり合えることができたようだ。

新参猫も、なっちゃんになら、自分のことをわかってもらえると直感していたのかもしれない。そして勇気を振り絞って、またいじめられるかもしれないことを恐れずに、自ら接触を試みたんだ。あきらめず。粘り強く。

そして本当の意味で撮影者の家の家族となれた新参猫。「まだら」ちゃんと名づけられた。今では昼間、餌を食べに出てくるようになったという。まだらちゃんが餌を食べていても、他の家猫が邪魔しにくることはもうなくなった。8匹目の家族として、猫たちについに認められたようだ。

もう少しなれたら、去勢と健康診断を受ける予定だという。よかったな、まだらちゃん!今度はみんなと仲良く喧嘩しながら遊んでいる姿を見せてくれるといいな。

追記:この記事は2013年にカラパイアの方でも紹介していたものだが、まだらさんは2015年、虹の橋を渡っていったそうだ。マダラさんのご冥福を心よりお祈ります。

まだら天寿を全うする

同じカテゴリーの記事一覧