Sleep tight (original) (raw)

海外にいると、日本人の重要性が増す、と思う。

日本人でなくとも、アジア人だとか、英語を話すスピードが同じ人だとか、とりあえず少しでも感覚が近い人を頑張って探す。そして、授業やグループワークの進め方、発言の頻度、飲み会の仕方や頻度、いろんなところで「●●人は・・・」とかって思うことや口に出すことが増えてしまう。こうした感覚を分かち合える安心感というのは、まさに自分が27年間で培ってきたものを確認する行為だし、(仮に分裂を促進することになったとしても)たぶん全くなくては、生きていけないものだ。

私の心のどこかに、「この世に多様性があること自体は避けられないのだから、多様性を是とできる社会にしたい」という社会学部卒らしい(?)願望のようなものがあるんだけれども、そんな私でも結局、感覚が近い人と固まるのが幸福なのだろうか、とさみしく思う。

でも、「一緒にいて楽」と別の尺度で、「この人達ってこういう力が半端ない」、「なんでこうできるんだろう」、って感嘆と(自分への)諦めの入りまじった感情が沸くことも多い。日本人も(私も)こういうところを取り入れたほうがいいのにな、と思うことも多い。

LBS・MIF生のバックグラウンドはそれなりに分散されていて(下図)、

f:id:mmm-sklo:20241004194424j:image

あえてカテゴライズすればラテン系の社交性とか、欧米の人のプレゼン力とか、アジア人の勤勉さとか、いろんな地域の人たちの異なるパワーを感じることのできる場所だ。そして私自身は、その多種多様なパワーに、学びもするし、何より多様な人たち組み合わさることによって生まれる得体のしれない力に、期待を感じてもいる。

というか、そもそもこれらの「内と外」の感覚って、海外にいるからより大きな違いに目が向いているだけで、日本人だけの中高でも感じていたものだ。部活とかファッションの垢抜け度合いとか親の年収とか、たぶんそういう違いが人種とか国籍とかに変わっただけなのだ。集団があれば、いつだって内側と外側が意識される。

さて、そこで、いろんな社会学者が実験して考察していそうなことを今更書くのだが、多様性があることは結局、異文化理解による尊重と分裂のどちらを促進する効果が強いのだろうか。前者の効果をより強く発揮できる集団の特性があるとしたらそれは何なのだろうか。

と、先行研究を読んだるぞ、いったん意気込んだのはいいものの、最近chatGPTの便利さに気が付いてしまったので、とりあえず安易に彼に聞いてみた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

多様性と社会的分裂・異文化理解の関係**についての先行研究は、社会学、人類学、心理学、政治学などの多くの分野で幅広く研究されています。以下に、主要な研究の分野やトピックごとにその概要を紹介します。

1. **多様性と社会的分裂**
多様性(民族的、文化的、宗教的な差異など)は、多くの社会においてメリットもデメリットももたらします。特に社会的分裂や対立が生じやすい状況も研究されています。

- **ロバート・パットナム(Robert Putnam)**による研究:
Putnamは有名な研究「Bowling Alone」(2000年)で、社会的資本と多様性の関係を分析しています。彼の研究は、社会的多様性が増えると、信頼感や社会的結束が低下し、コミュニティの連帯感が弱まることを示しました。特に、多様な社会では「社会的資本の減少」が問題となりやすいという結論を導き出しています。しかし、その一方で、適切な条件下では、時間をかけて多様性が社会的包摂を促進する可能性もあると示唆されています。

- **エスノセントリズムと紛争**:
エスノセントリズム(自文化中心主義)は、異なる文化や民族に対して否定的な感情や偏見を持つことが多く、これが社会的分裂の原因となることが多いです。多様性が紛争や分裂を引き起こす一因となる場合、異なる集団間での競争や資源の分配が緊張を引き起こすことが指摘されています(Horowitz, D. L., 1985, *Ethnic Groups in Conflict*)。

- **多様性と経済的格差**:
多様性が経済的不平等や格差を悪化させる場合、社会的対立が生じやすくなることも知られています。多様な社会では、所得や機会の不平等が社会的分断を強化するという研究も存在します(Alesina, A., & La Ferrara, E., 2005, *Ethnic Diversity and Economic Performance*)。

2. **異文化理解と共生**
異文化理解は、多様な社会において人々が協力し、共存するために重要な要素として広く認識されています。

- **異文化接触理論(Contact Hypothesis)**:
ゴードン・オールポート(Gordon Allport)の「異文化接触理論」(1954年)は、多様な集団間での接触が一定の条件を満たせば、異文化理解が進み、偏見や対立が減少するという仮説を提唱しています。具体的には、平等な地位、共通の目標、協力的な関係、制度的支援がある場合、異文化間の接触は肯定的な結果を生む可能性が高いとされています。

- **文化的適応(Cultural Adaptation)**:
異文化理解は、個人や集団が異なる文化的環境に適応する過程でもあります。ジョン・ベリー(John Berry)の文化的適応理論では、同化(自文化を放棄し、異文化に適応する)や統合(自文化と異文化の両方を保持し、適応する)などの戦略が説明されています(Berry, J. W., 1997, *Immigration, Acculturation, and Adaptation*)。

- **多文化教育**:
異文化理解を促進するための教育的アプローチとして、多文化教育(multicultural education)が重要な役割を果たします。James Banks(1993)は、多文化教育が多様な文化的背景を持つ学生が共に学び、互いの文化を理解するための重要な手段であると主張しています。多様性の理解を通じて、社会的分裂を和らげ、協力的な社会を構築することが目指されます。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ふむふむ、つまり、なんとなくまとめると、

「多様性がある社会は、特に資本を巡る競争や不平等が存在する場合に、分裂を生む傾向にある。一方で、平等な地位、共通の目標、制度的支援がある場合には、異文化理解を促進し、肯定的な結果を生むこともある。」

ということなのかしら。

ただこれ、闇深いのが、異文化共生の研究で紹介されてるのがいずれも2000年以前なのに対し、分裂に関する研究が2000年代以降のものを紹介していることなんだよな・・・

多様性は分裂を生む(力のほうが強い)という研究が最近のコンセンサス・・・?と謎が深まったので、いつの日にか、ロバートパットナムさんの本でも読んでみたいと思います。

すみません、風呂敷広げまくっておいてなんですが、寝ます。(笑)

タイトルの結論は、「人生かけて考えてもわからなそう」。

また試験後にでも書きます!!Sleep tight!!

学校で毎日英語を喋るようになって、英語のコミュニケーションの流儀について思うことが二つ。それは、挨拶って侮れないなということと、話し続けることの重要性です。

1. How are you?の効果

国際交流は割と経験してきたつもりだったけど、なんか今更になって思うのが、How are you?の効果。

毎日友達と、Hi, how are you?みたいなのが挨拶なわけだけど、実はこれずっと昔から私はなんて答えればいいのかわかんなくて苦手だった。挨拶にしては答えが必要な感じが、どんくらい真面目に答えればいいもんなんや、ていうかこれって答えるもんなの?(向こうもいきなり「彼氏と別れて気分最悪」とか本当のこと言われても困るやろな・・・)って思ってきた。

だけど、最近はHow are you?って超偉大だなと思っている。ネイティブの方がどうこの挨拶を位置付けているのかはわからないが、少なくとも会話の切り口になるし、何より自分のコンディションをサラッと伝えられる、便利ツールだと思うようになった。

というのも、私的には、LBSは本当に社交の場が多くて、朝8時からハイテンションで集中して英会話するのが時に難しい日もある。「晴れてて公園行きたいくらい元気」「今日は睡眠不足で眠い」「ちょっと授業長くて疲れた」みたいな、こっちのムードを事前に伝えて期待値調整をするのは、自分を守るために大事だ。大体の人は、そのテンションに合わせて会話を始めてくれるから、特につらい日に、だいぶ楽になる。

逆にこれを受けて、日本でも「調子どうよ」みたいな探りを意識的にするようにしよう、と決心した。テンションがわからないまま話が展開されるのって互いに不幸だもんね。

ということで、私にHow are you?って聞かれたら、素直に答えてください。

2. 伝わるまで話し続ければ勝ち

外国人と一口に言っても、いろんな背景の人がいるので一概には言えないが、みんな「伝わらなそうだったら説明を加える」ことが得意だなと思う。日本人も日本語で話すときは幾分マシかもしれないけど、概して、伝わらなかったら諦めるが主流な気がする。

特に英語を話しているときは、自信のなさが相まって、「なんか聞き取ってもらえてないかも」とか「適切な語彙が出てこない」みたいなことで会話を流しがち、諦めがちだ。ところがどっこい、ものすごい発音がいいわけでなくても、70-80人の生徒の前で、先生にわかってもらえるまで自分の意見や質問を言い直している人たちを見て、学ぶところがある。

微妙な顔をしてるなと思ったら、相手がわかった顔になるまでどんどん説明を加えていくと、会話は続くし、話せている感もあって自信がつく。たぶんもう少し英語がうまくなったら逆に、より効果的な語彙や間を持たせることが説得力に繋がるんだと思うけど、まずはわかってもらえるまで話し続ける、という覚悟が今の私には重要だし、それが身に付き始めているかなと思うところです。

さて、今度は気に入ったお店シリーズとか、日本のものの入手方法とか、旅行記とか書こうかなーと思っているけど、何かリクエストがあればご連絡ください!

それでは、Sleep tight!

学校始まって1週間ちょいです!英語とか数学とかはややなんですが、ドイツいたころに比べてはるかに元気にやってます。

学校始まったころ書くよ詐欺していたので、感想を追記します。

11. スーパー警備多すぎ

こっちのスーパーはセルフレジで、レジの人が少なめですが、代わりにレジの人と同じくらい警備員がいる。マイバス的な小規模スーパーでも2人はいる。どんだけ襲われるのって話よ。(ちなみに、身近な犯罪では圧倒的にiphoneとられた話が多いです。毎日携帯にストラップつけて歩いてます。)

12. 意外とスーツ着る

私自身も学校最初の二日はスーツだった。これ、自分の学校ではビジネススクールとか、金融業界の人が多いっていうのが影響しているとは思うんだけど、電車の中でも通勤時間は結構ちゃんとビジネスっぽい格好の人多くて、ケルンとは違うんやなって感じです。

13. 学校のトイレに生理用品がある

これは完全にうちの学校独自かもしれないのですが、ナプキンとタンポンが無料で常備してある。感動。たしかに、トイレットペーパー的なノリで持ち込まずに使えたら、整理期の女性のストレスも幾分減るよね。

以上!続けてコミュニケーションについてつらつらと思ったことを書きます。

ロンドン生活を始めて一週間以上経ったので、そろそろ思ったことアウトプットするか!と思い立ち、この1年のためのブログを作ります。直観・木村世界観で書くので、事実誤認や「私・俺の知っているロンドンとちゃう」ということもあるかと思いますが、それはそれで教えていただくか、目をつむっていただければ幸いです!

ちなみにブログタイトルは、昔ドイツにいた頃、Gute Nachtというタイトルでブログ書いてたので、似た感じにしてみました。少しの緊張でよく寝られなくなる自分が、面白おかしくいろんなこと消化して気持ちよく寝たい、みたいな気持ちでつけた題な気がする笑

ということで最初の感想10選。一応ポジティブからスタートしよう。

①街並み素敵

私の住むセントジョンズウッドは割と高級住宅街で日本人も多いエリアなのですが、昔の建造物を使いながら、でも内装やお手入れで素敵に仕上げていて、歩くだけでちょっといい気分になります。

特にこんな感じで頭上にお花が下がっていたり、各建物の前の花壇がとってもきれいに整備されていたりするところが素敵。

この辺に限らず、ロンドンは、1階がお店になっているゾーンと住宅になっているゾーンがうまく区画ごとに分かれている感じが、きれいな印象の秘訣かもって思います。

②管理人さん常駐の便利さ

ロンドンネタなのかは不明ですが、私のマンション管理人さん(めちゃ強そう)が常駐していて、ごみ捨てとか建物の玄関お掃除とか宅配物受け取りとか鍵忘れたときの不動産屋とのやり取りとか全部助けてもらってほんま感謝です・・・いいとこ住んだ。

③大型店のカートが秀逸

これまじしょうもなネタなんですが、かつロンドンネタでもイギリスネタでもないかもなんですが、家具とか日用品とかの大型店にあるカゴがカートに進化する優れもので、最初セットアップで鬼のように買い物してた時、感動した。

適当に撮った写真で伝わんないけど、片側にタイヤがついていて持ち手を伸ばしてカートにできる。かご持ち疲れて、うんしょって背負ってた時に、周りの人が軽やかにコロコロしてるの見て、「もしや?」と思って床に置いてみたら機能して、感動した。

IKEAと大型Sainsbury's(スーパー)で見かけた。どのスーパーもすべてこれにすべき。

④公園が豊か

ロンドンど真ん中にたくさん広い公園があって、広々とした緑と日差しと、花壇とかカフェとかボートとかあって、ベンチで勉強している学生さんとか日向ぼっこしてるグループとかカップルとか、これぞヨーロッパの夏だよね。ドイツのころも思ったけど、夏がわりと短いからこそなのか、公園(とそれを楽しめる季節)への愛と気概を感じる。

⑤クレカでバス・地下鉄に乗れる

これは便利。タッチ機能付きのクレカ・デビットで普通に飛び乗れます。

⑥コンロがむずすぎ

さて、徐々に悪口に入っていく。

自分のキッチン要因かとは思いますが、ガスコンロがキャンプの時のバーナーみたく、ガス出す機能と点火機能で分かれていて、両方のボタンを同時に使ってあげないといけない仕組み。その上、うちのキッチンは最初から点火機能が壊れていて、なんと毎回チャッカマンで着火しておる。着火せずにガス充満させてしまったらと思うと、末恐ろしいから、この仕組みマジで滅ぼさせたほうがいいと思う。

⑦洗濯機むずすぎ

ただでさえ硬水のせいでカルゴン(石灰溶かす剤)を毎回入れるとかひと手間あるのに、モードとか温度とか設定複雑すぎんか。

そしてまじでちょっとした色の服でも色移りする。初めて洗濯した日、「先進国やし(偏見)」とえいっと日本と同じ要領でやったら、白Tが水色Tになって悲しかった・・・

⑧髪バサバサ問題

硬水ネタが続くけれども、もともと美容とか気にしない質だし、海外にいたら余計どうでもよくなる方の私が、耐え切れないくらい髪がバサバサごわごわになる。毎日ヘアセットが+5分になりそうだったので、時は金なり、諦めて人生初シャワーヘッドを買いました・・・

ドイツいたときも硬水でコップが真っ白になってたっけ・・・よく考えるとあの頃よく耐えてたな・・・

⑨パイプつまり過ぎ

めっちゃパイプ詰まる。硬水の成分が固まるせいらしい。

赤信号みんなで渡れば怖くない

警察がいてもみんな普通に赤信号渡っている。車いないのに赤信号渡らないでいると、むしろ周りの人を戸惑わせるレベル。

逆に申し訳ないから私も渡る()。

そんな感じで、感動!とかまじかよ('Д')と思いながらも、結構元気にやってます!楽しむなら、日が長くて、学校始める前だね!

また学校始まったころ書くつもりです。See you soon!