けろやん。メモ (original) (raw)

読んだ。

謎とき『罪と罰』 (新潮選書)

私も齢五十を超えて、あとどのくらい生きていられるかわからない。そんなことを思うと、内外の古典作品を読み返したり、新たに読んでみようという気になる。

そこでドストエフスキー罪と罰」である。この作品は、何度も読み返しているのだけど、この際、冒頭の「謎とき本」を読んでから臨もうと思い至った次第。もっとも、この「謎とき本」についても読んだことがあるんだけど*1、てんで覚えていやしないので新鮮だ。

さて本書。主人公ラスコーリニコフを名前のイニシャルを並べると、「PPP」になるとのこと*2。で、これをひっくり返してみると「666」になり、「666」は特別な意味があるのだそうだ。詳しくは書かないけれど。

あと、ロシア語由来の謎ときも示されている。「この単語は日常的に使われるが、その古語に遡ると「なんと!」こんな意味があるのである!」とのことが、ことごとしく示されているけれども、ちんぷんかんぷんは残念。

まあとにかく、おもしろいものだと呑気に構えていたら、雷に打たれた。

ラスコーリニコフとソーニャが、ペテルブルクで、性的交渉を持っていたとのこと。

再生の「予兆」で幕をおろす物語だとばかり思っていたのだが、ある意味で先取りされていたのか。

これにはびっくりした。でも筆者のこじつけが原因の思い込みではないかなとも思った。私が常識を知らない非常識な人間なのだろうか?

そんなわけで原典を読み返してみるよ。

先日*1、山登りに行ってきた。久しぶりの山行だ。

場所は、奥多摩の高水三山というところ。奥多摩山塊でも指折りの初心者向けコースです。

青梅線軍畑駅を降りて、舗装路を人家を横に見ながら登り始めます。おっと、登り始める前に駅舎を出てすぐ、冷えた山の匂いがむせ返るように、鼻腔に入ってきたのが印象的。

しばらくして舗装路から土の登山道になり、気持ちよくなりました。ほどなく最初の山である高水山到着。木立に囲まれて視界はゼロだったので、次の目的地である岩茸石山へ。平坦な縦走路かと思っていたら、けっこうアップダウンの激しい道。

岩茸石山到着。こちらは見晴らしの良い山頂でした。冒頭の写真です。すすきは風にたなびいていて綺麗だったんだけど、紅葉はほとんどしていませんでした。「早かったな!」とも思ったんですが、杉の植林ばかりだったので、大きな紅葉は見られないところなのかも知れません。

昼食。アルファ米を使おうと思ったんだけど、面倒くさかったのと、もったいなかったので*2非常食に回して、紅茶に練乳をたっぷり入れたミルクティーとチョコバーで済ませました。ミルクティー美味い。人が結構登ってきたので出発。

最後は惣岳山へ。頂上の手前でルートを間違えて、藪漕ぎになってしまい疲労困憊。これがいけなかった。さて、山頂には何もなかったので下山へ。

途中までは景色を見る余裕があったり、平坦な道は走るように下ったんだけど、途中からダウン。さきほどの藪漕ぎの疲労もあってか、すべったり、転んだりで意気消沈。というか精神的に参ってしまった。進むのが怖くなってしまうんだよね。

結局、当初の御嶽駅に出るルートを回避して、林道に合流する沢井駅ルートに変更。林道をゆっくり歩いて駅に到着。電車が来るまで時間があったので、自販機のジュースを飲んだり、鳥の声を聴きながらくつろぎ家路につきました。

(付記)
最後の下山でこけつまろびつしたの。最初は膝に軽い痛みが出ていたので、そのせいかと思っていたんだけど、どうも所謂「膝が笑う」という状態になっていたみたい。林道で膝の痛みは消えた。

太ももの筋肉痛は、当日に出て三日くらい続いた。個人的に、太ももに筋肉痛が出るのは珍しい。いつもは、ふくらはぎなので。

(参考)
高水三山(奥多摩)| 山ガールのための山歩きガイド コースガイド 女性のための登山情報サイト 山ガールネット

Twitterへの投稿の再掲です>

東野圭吾「十字屋敷のピエロ」#読了

十字屋敷のピエロ (講談社文庫 ひ 17-6)

初期東野作品の傑作だと思います。

本作が面白いのは、ピエロ人形の視点が挿入されていること。犯行を目撃するピエロは嘘をつかないし、床に転がったらその状態でしか目撃できない。

そして「どんでん」好きな皆さまにもおすすめです。

所要所用があって実家に帰ったので、母におくらしらす丼などを作ってあげた。うまいうまいとの言は、いささか誇張の感があるものの、包丁さばきが見事上手だとの言は、正直にうれしかった。

こんど辛味スープを作ってあげると約束した。

(付記)
それにしても他人の台所は使いにくいな。私の部屋の台所は、大きいわけではないんだけど、えらく使いやすい。慣れの問題と構築であるとはわかっているけれども。

恥ずかしいけど置いておこう。

おくらとしらすに鰹節をまぶして混ぜたものが丼の素。なめことおくらの汁物はヌルヌルつながり。柴漬け、大根漬け、なめたけの三点セット。なめたけと大根漬けは自家製です!

先日「けろやん料理をしりたい」というメッセージをもらったので、書いておこう。といっても大したものを作り、食べているわけではないので難しい。

写真の本が、私が参考にしている料理本。一人暮らしを始めた四半世紀前に購入したものなので、すべて絶版になっていると思う。なので、けろやん料理に近づきたい人は、類似の本を参考にしてね。

まずは「食べもの事典」。この本には、身体に効く食材が、その効能とちょっとしたレシピを添えて紹介されている。簡単なところでは、生姜は風邪(とくに喉の風邪)にいいよ!チーズはイライラを抑えるよ!みたいな。ちなみにイライラに効く食材が、激しくマーカーされているのは、当時はイライラに始終襲われていたのだろうか?

つぎに「旬のごはん」。こちらには、春夏秋冬の旬の食材が紹介されている。いまでは、大根が夏でも冬でも出回っているけど、その本当の旬は冬。そうすると冬の大根が一番美味いということになる。毎日、特売品になっているカツオもその本当の旬を知れば、美味しくいただけます。

この二冊があると次のような使い方ができます。

「どうも最近疲れているよ・・・ピーマンがいいらしい!色もイイよな!」ということで、ピーマンを使った料理をネットで調べて作ってみることができます。また「冬が旬なのは烏賊だってさ。さあ烏賊大根を作ろう!」といった感じですね。

いわば食材からの逆引きで、料理に臨むといったところでしょうか。

昨日は、木枯らし一号が吹きすさんだようで、さむいさむい。ガスストーブを点けたよ。

私の棲んでいる部屋は古いので、ガス栓というものがあるので使えるのだ。あったかい。二時間おきくらいに換気をしたほうがいいので、窓を開け放ち冷気を部屋に取り込む。その冷たさも気持ち良いんだ。

物は、随分前に他界した父が、山形県に単身赴任していた頃に使っていたものだから、かれこれ50年は経過している。パーツはいろいろと交換したけど、いまでも十分安全に使える。

さむい冬のトモダチだ。