ブルックナー 交響曲 第8番 (original) (raw)

20240903(メモ了)

アントン・ブルックナー 交響曲全集<8>

ANTON BRUCKNER(1824-1896)

COMPLETE SYMPHONIES<8>

交響曲第8番ハ短調 (1890年稿、ノヴァーク版)

I. Allegro moderato 14'52
II. Scherzo. Allegro moderato 14'44
III. Adagio. Feierlich langsam, doch nicht schleppend 26'05
IV. Finale. Feierlich, nicht schnell 23'41
録音:2010年4,6,7月、ジュネーヴ、ヴクトリア・ホール Tot.79:22
<★★★★>
マレク・ヤノフスキ(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団
CD/10枚/交響曲/Ⓟ 2015 Pentatone Music B.V. Ⓒ 2023 Brilliant Classics

CD8
交響曲第8番ハ短調(1890年稿、ノヴァーク版)
フルヴェンのニセステでもって初めてブルックナー(8番)なるものをラジオ
で聴き、その次に聴いたと思っているのが9番で、演奏は若きズビン・メータ
指揮のウィーン・フィルハーモニー。当時新録音だった。もちろんラジオ。知 識は雑誌「ステレオ」・・・
と書いてしまっては、9番の時のネタがなくなっちまう。
まあ8番についちゃあ、そんなに書くことがない。曲がいいですからね。
第1楽章のとっかかりとか、第3楽章の大詰めから第4楽章の始めにかけて、
ワタシが連想したのは、ジョン・ウィリアムズが音楽を付けたかのスペースオ
ペラのサウンドなのです。(こんなこと書くやつ、おらんやろな。まるで漫画 「チ。」)
その感覚を8番に押し付けてしまっては申し訳ない気がするんだけれど、この
本来重々しいはずの(?)交響曲がそんなふうに聞こえたりするってことは、
演奏と共に、このオケのサウンドや録音も大いにかかわっていると思う。
7番のところに「別の曲」に聞こえなくもないと書いたことがそのまま当ては
まるんじゃないか。誰もが賛成してくださるとは思いませんが。
そう書きつつ、ワタシはこの、精神性に拘らず、スマートでカラッとさわやか
な演奏、嫌いではありませんね。むしろ好きです。ブルックナーの演奏として
も大ありだと考えます。実は細かいアゴーギク(≒テンポの伸び縮み)もやは
りあちこちでありましたが、目立たなかった≒気にならなかった。
一点、メモっておきたいのは、ワタシの知っている演奏といろいろ違ったとこ
ろがあったということ。「版」の違いもあるのでしょうが、それ以上に、指揮
者が全体のバランスを考慮し慣習的に省いちゃうことが多い箇所が、そのまん
ま演奏されているために、なんだか違って聞こえるところがあるんじゃないか
・・・ まぁ譜面の知識などまるでないワタシが言うことでもないとは思うの ですけどね。
11/16、深夜
メモから2ヶ月以上もたっちゃったんで、送信前にもう一聴、もう一筆。
それなりに色々書いてしまっていますが、やっぱり「普通の8番」からする
と、軽くてほとんど爽やかですよ。(ああ、やっぱりそう書いてますね。ダ
ブッちまうけど、まぁいいか)
スケルツォだって、ゾクゾク鳥肌が立つ最高の物々しさなのが、ここじゃあ、
極端かもしれんが、バレエみたいに踊りを連想する。三拍子だしね。創作的
なバレエじゃ、とっくの昔にこの楽章は使われているでしょうけどね。
ゆっくり荘厳にと指示のあるアダージョも、ファンタジックな美しさで全然
荘厳じゃないもん。レレ、またバレエに聞こえてきちゃった・・・
これくらいにしておきましょう、送信!