悪魔を宿す人 (original) (raw)
悪魔を宿す人
「よかった よかった」と人が災難が免れたのを聞いて喜ぶ人
人の幸せや成功を聞いて喜ぶ人
そう言う人は既に菩薩だ。
たとえ、僧にあっては昨日得度した小僧でも、いかなる社会的身分の人、教養つたなく経済もままならぬ人、大きくなんらかの能力に欠ける人であろうとその心は菩薩の心である。
逆に人の成功や幸せに苦々しく舌打ちし、人の不幸や失敗を聞いてはほくそ笑む
そう言う人はどんなに高い社会の階層にいても悪魔を心に宿す人だ。
人間は自分と人と比べるという価値観。
それしかないないと果ては悪魔にならざるを得ない。
世のため人にため、社会の発展のためにという大義名分で、人に競って勝つことに拍車をかける競争社会はたくさん悪魔を生んできた。
名僧、善智識とうたわれる宗教者、教育者になってさえも日々、悪魔を養うに余念ない人もある。
逆に凡俗でもそうはならない人も沢山いる。
だが悪魔にならなかった人。
それは必ず志がある人だ。