今夜も乾杯！ (original) (raw)

2024年 10月 16日

夫婦の会のメンバーが落語に誘ってくれたのは数カ月前。

その間、いろんなイベントやら歯の治療やら盛りだくさんで、

ひと通り落ち着いた昨日、その寄席に行ってきた。

（公式HPより）

春風亭一之輔。

売れっ子なのでお顔は知っていたが、

落語はまだ聴いたことがなかった。

なので、どんな芸風なのかも知るよしもなし。

聴いて驚いた。

まるでお芝居を観ているかのようだった。

話し出しは世間話のようなところから始める。

「大谷翔平なんて嫌いだ。

毎日毎日報道されて、50ｰ50とか言っちゃって。

この記録が達成されそうな頃、号外の準備はすでに始まってるんでしょ。

新聞社だってその日の新聞が終わってやれやれと思っていたら、

号外のためにまた記事書いて、印刷に回して輪転機が回って、

刷り上がったら新宿だ渋谷だ池袋だって駅前に運ぶ人がいて。

大谷翔平がとうとう50-50達成です！って道行く人に配って。

なのに、すぐに51だ52だって、勝手に数字を変えちゃうんですよ。

号外のために一生懸命働いてる人の気持ち、考えてるんでしょうかね」

と笑いをとって観衆の気持ちを引き寄せていく。

そこからの古典落語。

今回は三つの噺を披露してくれた。

登場人物に息を吹き込み、

次第に乗り移っていく。

聴いてる方はまるで登場人物が目に見えるようで、

落語というよりは、まるで一人芝居を観ているかのようだ。

笑って笑って笑って。

まだ歯茎を縫って間もないから、

大きな口を開けると吊れるというのに、

頬骨が痛くなるほど笑ってしまった。

会場は地元市民館のホール。

満席で私たちは前から７列目の右寄りだったから

お顔もよく見えた。

４人とも満足して、来年２月の桂文珍も予約しよう！となった。

私がこれまで聴いたことのある噺家は、

春風亭小朝とかつての桂三枝だけだ。

二人ともすごく場慣れしていて、さらりと笑わせてくれる。

ところが春風亭一之輔は、場慣れはしていても

話すというよりはもはや演じていて、

その熱いエネルギーがひしひしと伝わってくる高座だ。

いやあこれはヤラレタ。

私たち夫婦と友達夫婦の４人は、

寄席が終わったのが９時頃にも関わらず、

11時過ぎまで地元の居酒屋で飲んで帰った。

宴会では私の介護食の話になり、

初めて聞く友達夫婦が大笑い。

私もカニ味噌や出汁巻き卵をつつきながら、

生ビール二杯とカシスサワーなんぞを飲んで、

久しぶりの宴会に心躍らせた。

柔らかい食事から解放されるのは11月28日だ。

介護食脱出記念と称して夫婦の会全員で集まることになった。

12月８日に会のメンバー宅でお鍋をしてくれるそう。

また楽しみが増えた。

それまで介護食、がんばろう。

# by m-satoppy | 2024-10-16 23:24 | ちょっとアート（映画・美術・本） | Trackback | Comments(4)

Netflix配信の『地面師たち』がすごい。

2024年 10月 15日

かの大手住宅メーカー、積水ハウスが地面師詐欺にあい、

55億円もだまし取られた事件は

わりと最近のことだったように記憶していたら

2017年だったことが今日の朝日新聞でわかった。

つい最近、Netflixのドラマ『地面師たち』を観て、

その手口の巧妙さを知ったばかりだったから、

新聞記事には特別興味を持って食いついた。

ドラマ『地面師たち』は本当にすごかった。

普段はあまりバイオレンス映画は観ない私だが、

このドラマはとにかく役者人がすごくて、

ピエール瀧など、以前も『凶悪』という映画で

やくざな役を演じていて板についていたが、

『凶悪』でもっと凄みを感じたのはリリー・フランキーだった。

そのリリー・フランキーは今回は悪を突き止める刑事役で、

押さえた演技がとても効いている。

ピエール瀧は元司法書士という役柄で、不動産関連の知識が豊富。

それを悪用して、どすの利いた声で相手をコントロールする。

地面師グループを結成して采配を振るうのは

ハリソン山中こと豊川悦司だ。

クールで論理的で哲学的でさえある彼は

圧倒的な怖さを体の奥に秘めていて、

用済みのメンバーをいとも簡単に殺してしまう。

事の真相を知ったリリー・フランキーがビルの屋上から

自殺と見せかけて豊悦に突き落とされるシーンなど、

追いつめられる側の恐怖と、追いつめる側の狂気が

二人の役者によって表現され、息を呑んだ。

地面師の構造はこうだ。

まずは全体のストーリーを構築し、

それぞれのポジションに適役を置くボスがいる。

それを豊悦が演じている。

いかにもデベロッパーや不動産会社が欲しがりそうな土地を探して、

その土地の所有者は売る気などないのに、

なりすましの所有者を作り上げ、

パスポートや印鑑証明書などを偽造し、

勝手に不動産登記を移転し、

デベロッパーや不動産会社に話を持ち掛けるのだ。

喉から手が出るほどその土地が欲しい彼らは、

地面師の巧妙な手口にまんまと引っ掛かり、

何億、何十億という巨額な金を

地面師が作った偽の口座に振り込んでしまうのである。

なりすましの人間を手配する役を小池栄子が怪演。

いかにもまじめで几帳面な交渉人役を綾野剛が演ずる。

土地情報を提供するチンピラは北村一輝。

一方、大手不動産会社の将来を嘱望された社員役を山本耕史が演じていて、

最後に騙されたことを知ったときの表情など、

真に迫るものがあった。

この事件性の大きさと、役者人の演技のすごさと、

人間の狂気をNetflixでしか配信していないなんてもったいない。

新聞には、地面師詐欺は今もなお繰り返されていると書いてある。

ただ、積水ハウスの事件が明るみになってから、

買い手もかなり慎重にはなっているそうだ。

# by m-satoppy | 2024-10-15 00:47 | ちょっとアート（映画・美術・本） | Trackback | Comments(2)

わが人生初のサツマイモ掘り。

2024年 10月 13日

三連休のなか日、まさしく秋晴れのもと

孫たちとサツマイモ掘りに行ってきた。

今回のメンバーは、

パートナーが試験のためワンオペとなった長女親子と

じいじとばあば。

芋ほり会場は和光市にある農園だ。

１区画2,000円を払って入場すると、

サツマイモの株が４株ある畝を案内されて、

４人が１株ずつ引っ張る。

すると土の中からそれぞれ２～３個のサツマイモを

収穫できるという仕組みだ。

細いのもあれば、コロコロ太ったのもあって、

ひょろひょろ過ぎだと受付で全収穫物の重さを計り、

無料で再チャレンジの権利を与えてくれる。

再チャレンジ分を足してもまだ少なめだと、

事前に用意してある大きくて太いサツマイモを進呈してくれる。

なんとも楽しい作業だった。

小３女児も大喜び。

その後、車を止めさせてもらった近くのスーパーに戻り、

食料を調達してイートインコーナーで昼ご飯。

デザートも含め、自分の食べたいものを選んでいるから

みな満面の笑顔だった。

食後はこれまた近くにある公園でひと暴れ。

青空のもと、清々しい気分で秋の一日を楽しんだ。

夕食後、さっそく蒸かしたお芋を食べてみると。。。

ホクホクで甘みもあって、バターをつけるとより一層おいしかった。

まだ療養中の前歯にも負担はかからず、

しばらくはサツマイモ料理が楽しめそう♪

# by m-satoppy | 2024-10-13 23:52 | Trackback | Comments(2)

日本よ、元気になあれ。

2024年 10月 12日

10日、手術時に縫合した部分の抜糸のため歯医者さんに行くと、

経過は順調とのこと。

その夜は一日も早い活力回復をと言い訳し、鰻を食べた。

おかゆに鰻を載せるなんて邪道もいいとこだけど、

久しぶりのうな丼は唸るほどおいしかった。

鰻効果か、昨日は朝からパワフル。

午後すみれさんがやってきて、英会話休講分のスクリプトを

復習してくれることになっていたので、

私が食べられるスイーツにとチョコバナナケーキを焼く。

今回は崩れることなくうまく着地し、

すみれさんもおいしいとお代わりしてくれた。

７月にご主人を亡くしたすみれさんも少しずつ元気を取り戻し、

私も歯の不具合はあってもすこぶる元気。

英会話の復習後は二人で紅茶を飲みながら、

おしゃべりに興じる。

夜、最近観て度肝を抜かれたNetflixドラマ『地面師たち』について

ブログにアップしようと思ったら、

７時のニュースで日本がノーベル平和賞を受賞したことを知り、

そちらに関心が行ってしまった。

子育てが終わり時間に余裕ができてから、

広島も長崎も原爆投下地点を訪問し、

資料館では胸がつぶれる思いを経験し、

映画『オッペンハイマー』も原子爆弾製作の裏側を知ろうと

観て愕然とした私。

日本被団協の68年に渡る活動がこういう形で世界に認められたことに、

そして、このことが少しでも核兵器廃絶に貢献することに、

日本人として心からうれしく思った。

今の日本は自然災害の多発に苦しみ、円安で世界から軽んじられ、

裏金問題を引きずる自民党と、

政権奪還と言いながら野党をまとめられずにいる立憲民主党の攻防戦など、

（石破氏と野田氏の党首討論は面白かった！）

ガタガタのイメージが強い。

そんなとき、ノーベル平和賞受賞はほんとに意義深いし、

石破首相にも総裁選挙前の「日本を守る」をブレずに実践してほしいと思う。

大谷さんの活躍も日本の大注目株。

今日のパドレス戦も目が離せない。

# by m-satoppy | 2024-10-12 06:25 | 日常のあれこれ | Trackback | Comments(2)

サバイバルゲーム続行中！

2024年 10月 10日

フリーでコミックエッセイの仕事をしている次女が、

スキルアップのためイラストスクールに通っている。

昨夜はパートナーが授賞式のため子どもたちを引き受けられないと、

術前からじいじばあばに保育要請が来ていた。

オペが３日で、

３～４日経過すればスポーツもOKとまで言われていたので、

快く応じることにしてあった。

小１男児は鱈フライが大好き。

３歳女児はエビが大好き。

そこで鱈フライとエビフライの準備をして、

ビーフシチューを圧力鍋で煮れば牛肉も箸でほぐせるほどになるし、

前日から仕込んでおいた。

カリフラワーを蒸して、かぼちゃも蒸して、

秋田から届いた里芋は煮っころがしに。

久しぶりに賑やかな食卓。

来客の多い家で育った私は、やっぱり賑やかな環境が好きだ。

食後のフルーツにりんごとバレンシアオレンジも

食べやすいように切って持参したが、

みんな主食でお腹がいっぱいになり、誰も食べなかった。

しばらく遊んでから、お風呂に誘導するために

「お風呂の後に食べるアイスを買いに行く人！」

と募集をかけたら小１男児はもちろん、３歳女児もじいじまでもが手を挙げた。

そこで、全員コンビニまで夜の散歩。

ギャースカ言いながらアイスを買い、

パパとママの分も買い、小１男児はナナチキも買っていい？と。

セブンの唐揚げもポテトも焼き鳥も食べたことがあるけど、

ナナチキはまだなのだそうだ。

夜ご飯をあんなに食べたのに、まだナナチキも食べられる孫が

ほほえましかった。

ばあばはいま、あまりワシワシ食べられないからね～。

入浴後のアイスをエサに、お風呂はすんなり。

昨夜は肌寒かったので湯船で体を十分温めてから、

アイスタイムとなった。

そんなこんなで楽しかった６時間。

写真は１枚も撮らなかったので、

数日前に作ったフレンチトーストの写真でも。

スープはパックに入ったコーンスープだ。

牛乳と玉子とお砂糖とバニラエッセンスの液に浸したパンは

飲めるほどに柔らかく、スープも濃厚でおいしい。

かくして毎日工夫を凝らして噛めるようになるまで乗りきるつもり。

次女の家になぜか介護用のおかゆが２袋もあって、

奪うようにしてもらって帰った。

# by m-satoppy | 2024-10-10 06:42 | 日常のあれこれ | Trackback | Comments(2)

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おいしいその一杯のための一日を♪

by m-satoppy

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