ふたしか日記 (original) (raw)

10/13(日)

旭川に行き『シビル・ウォー アメリカ最後の日』を見る。最近「観る」を「見る」、「聴く」を「聞く」と書くようにしてる。自分の中の言語感覚が、「観て」ねえだろ、「聴いて」ねえだろ、とツッコミを入れてくるためです。しっくりくる言葉を使うだけ。いつかまた。観たり、聴いたり、するかもしれない。映画はあまりにも素晴らしかったので、日記に書いた。

嬉しい1日だった。

marereii.hatenablog.com

10/14(月)

布団の中にいたら、夕方になっていました。嘘の日記を更新。

futa.hatenadiary.com

千種さんのツイートを見て、その通り!となる。その通り!を57577に落とし込める天才たちが、Twitterにはウヨウヨいる。凄いな〜と思う。

祈りだ https://t.co/pNtcGQ1qlM

— 千種創一 (@chigusasoichi) 2024年10月14日

Googleを彷徨っていたら「眠っている鳥の涙を飲む蛾を発見、世界で3例目」というタイトルの記事が出てきて、短歌ですか?と思った。きれいな言葉。

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GAMEBOYZ『はてなブログ非公式ファンブック -どうしてはてなで書くんだろう?-』を、随分前に読み終わっていて。その素晴らしさを身体の中に溜め込んでいた。

はてなブログの魅力は勿論ゴリゴリに伝わってくるんだけど「もっと身勝手に、なんでも書いていい。何をしてもいい。楽しく書くんだよ。」というメッセージを勝手に受け取る。はてなブログの本というより、文章の解放区みたいな本だと思った。

私がやってる嘘の日記も、本棚収集アカウントも、この本が背中を押してくれる。身勝手に、楽しいと思うことをやっていくだけ。楽しくないことを、塗りつぶしていくしかないから。

10/15(火)

仕事。朝ごはんバナナと白湯。書類にラミネートをかけているとき、「ラミネートバタフライ・エフェクトはあるのか!?」と考えていた。もしこのラミネートの位置が少しズレていることで、この書類を偶然目にした見知らぬ者同士が「ズレてるね」「私もズレていると思いました」という謎にハッピーな出会いが発生したら、どうしよう。善業だ。

つまらない仕事をしているときは、バタフライ・エフェクトを勝手に信じてればいい。というのは、はらさんのブログを読んだから、考えたことなんだろうなと思い返してる。ブログにもバタフライ・エフェクトはある。辿っていったら、どこに行き着くんだろう。

haala.hatenablog.com

帰路、TOMOOのオールナイトニッポン0を喜びながら聞く。『ガチで買ってよかった神アイテム「観葉植物」コーナー』で、皆様が水やりのタイミングとか日光の当て方とか懇切丁寧に説明していてびっくりする。私のモンステラ、「なんか元気なさそう?」というフィーリング(勘)だけで水やりして、4年くらい生きてる。

私が人間に対して接するときも、大体こんな感じだと思う。水をやる方ではなくて、水をもらってばかりなので、いつか何とかしたいです。

10/16(水)

仕事。朝ごはんバナナと白湯。NHKのラジオで不登校になった理由という話が聞こえてきて、苦しくなる。車椅子の子、吃音の子、ADHDの子。いじめはなくても、「普通」という外圧によって来れなくなってしまうこと。「普通」って何だよ。その外圧の一部に、きっと無自覚になってしまっていた、ということ。今もなっている。

仕事終わりに、ジュンク堂サリンジャーの新刊を買う。

私はこの映画を「写真の意味」についての映画だと感じているので、そこについてだけ書く。細かな分析・考察しません。主観です。(分断・反戦・差別主義などの主題については、他の人に任せます)なおネタバレします。

ダンスト演じるリーは、スーパー戦場カメラマン。ただし。過去の華やかな受賞歴・経験値・刻んできたフィルムは、すべてリーの地獄となり、脳内で再生されている。もはや何を撮ろうが、何を受賞しようが、もう地獄は撮り続けたくない。

ただ身体と心は分離している。心は悲鳴をあげているのに、身体は「写真を撮り続けろ」と勝手に動いている。もういいです、と思ってるのに。美しい写真、私は最後にいつ撮ったんだろう。

写真【9/11枚】 シビル・ウォー アメリカ最後の日 - ひとシネマ

そんな中で、スピーニー演じるジェシーに出会う。あれは、昔の私ですか?私だよ。

写真に希望を持って、内から湧き上がる熱意だけがあなたを突き動かしてる。写真の可能性や美しさを、まだ信じてる。世界を救えると信じてる。あなたの目のきらめきが眩しすぎる。

DCへ向かう一連のシークエンスは束の間の幸福なロードムービージェシーは、「人」を撮る。車内の一人一人をただ撮る。サイドミラーに映ったあなたを。フロントミラーに映ったあなたを。隣に座っているあなたを。

そして何より!リーに服を着せて、その笑顔を撮るシーン。リーは「やめてよ〜」と言いながら、それでも嬉しそうにして。撮られている。本来カメラはそういうものでいいはずだった。歓びを刻めよ、フィルムに。

それでも、なぜ地獄を撮らないといけないのか。リーはジェシーが自分のように写真に魅了され、絶望するところまで、きっと全て見えている。「私」の再生産という苦しさ。でも、バトンを渡さないといけない。誰かが地獄を撮らなければ、誰にも地獄は見えなくなってしまうから。

リーは、昔きっと花を撮っていた。ただ綺麗な花を見つけても、もはやシャッターを切ることができない。もう身体が動かないよ。

だから見つめる。リーは心の中でシャッターを切る。「私の心のカメラに残すから」とアフターサンの子が言っていたように。

(この映画、完全に写真的な視点で構成された美しいカットが、唐突に差し込まれて心が揺れる。)

そしてリーの師匠であるサミーが死んだとき。その死んだ姿を一度撮って、削除する行為は、あまりにも象徴的な場面だ。

戦場カメラマンとして「サミーが戦場で死んだ」という事実を残すために、シャッターを切る。身体が勝手に動くから。

でもリーの心は、大切な人が死んだ写真を、カメラに残しておくことはもうできない。一体どこの誰が、大切な人が戦場で死んだ姿を、自分のカメラに残したいんだろうか。デリート。削除。消し去った。私の心のカメラに残すから。勝手に残ってしまうから。

人間はずっと間違え続ける。叫び声は聞こえない。誰が敵かも分からない。それも忘れ続ける。私もきっとそうだ。

だから撮る。間違えを、叫び声を、誰が敵なのかを、残すために。リーが青い花を撮っててほしい。その世界の方が絶対に正しいから。地獄を断ち切れ。やれることを、やるしかない。

10/6(日)

MacBook をガスコンロの上に置いて、狩野英孝のゲーム配信「ライフイズストレンジ」を流しながら、皿洗いをした。

主人公が陽キャに道を塞がれてるシーンで狩野英孝が「陽キャにペンキぶっかければ良いのでは?」みたいなことを言っていた。そしてペンキをかけていた。

「この世界に対する、傾向と対策が近しい」というメモがiPhoneに残ってるけど、何を見てそう思ったのか、覚えてない。

電車の中で、優先席に座っているお婆様3人の杖が花柄で美しかった。きれいな杖をつけるようになりたい。

noteで『ウォーキング・デッド』を見た記録をつける。

note.com

『上坂あゆ美の「私より先に丁寧に暮らすな」』ep85を聞いて寝る。「メタ認知激しすぎて病むのも飽きる」という話は、なんとなく最近感じていること。ただ上坂さんのメタ認知力は怪物レベル。

open.spotify.com

10/7(月)

仕事。帰り道のコンビニで「温めいらない人」認定されてしまった。帰宅したらマツケンのマグネットが届いていて、嬉しい。画像

10/8(火)

仕事終わりに前職の同僚たちと飲みに行く。全く映えることのないモーニングルーティンの話など、終始どうでもいい話をしていた。幸せだった。どうでもいい話しかしたくない。

10/9(水)

うまい棒明太子味とミルクティーを握りしめて歩いてる通勤途中の方を見かける。潔い姿だった。帰り道にジュンク堂で燃え殻『愛と忘却の日々』のサイン本を買う。

帰宅後、嘘の日記を更新。

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10/10(木)

体調が優れず、火照る感じがあったので早退。布団の中でスイカゲームをずっとしていた。

ノーベル文学賞にハン・ガンさんの報あり。この世界にまだ希望を持てるニュースで嬉しい。画像

ハン・ガン『すべての、白いものたちの』

10/11(金)

仕事。帰り道、貸切の路面電車でサラリーマンたちが宴を開いていた。大変そう。

帰宅後、スーツのポケットに会社の鍵が入っていることに気づき、2度目の出勤。先輩が暗くなったオフィスで、ポツンと待ってくれていた。ありがとうございます。

2度目の帰宅。岸政彦の「北海道の生活史」プロジェクトに応募した。嘘の日記を書いて寝る。

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10/12(土)

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部屋に飾ってるドラえもんのポスターを見て、昨日知った大山のぶ代の訃報が、時間差で自分の中に届く。哀しい。日焼けして少し色褪せたコートをクリーニングに持っていく。

帰宅後、換気のため秋の風を部屋に取り込んでいたら、隣家がバーベキューやり始めて、部屋中が激臭に見舞われる。

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知人とCody・Lee(李)のライブに行く。「異星人と熱帯夜」以外、ほぼ聞き込んでいなかったけど、そのまま突撃。中途半端に予習するくらいなら、全曲新曲って感覚でライブに行く方がお得感があります。

楽しかった。ただライブ中にどうでもいいことに結構意識が飛ぶ。手の振り方めっちゃ独特ですね(指3本?)とか。照明のタイミングセッティングするのとても大変そう、とか。

隣の人が曲が終わるたびにスマホを開いており「こやつめ!」と思ったけど「セトリを書いてくれて、後でSNSで放流してくれる人なのですか?」と思い直す。

ただスマホのいじり方が、文字を打ってない感じがして、ポケモンGOらしき挙動だった。真実は分からない。ボーカルがMCで病みすぎていて心配だった。生きてね。

帰り道、2人でやよい軒に行く。ライブの年齢層がほぼ大学生(?)で老体者は、後方に集結し、もたれかかっていた話など。あとiPhoneのメモは、いつだって日記になる。小さな喜びも苦しみも、iCloudに保管せよ、全人類。と思った。

10/2(水)

ホチキスの芯を替えるとき、必ず1匹目が犠牲になる。Yahoo!知恵袋に「そっと丁寧にやれば、なりません」みたいなことが書いてあった。そっと丁寧にやるつもりが、さらさらないので、これからも1匹目は犠牲になる。

職場でMISIA『Everything』の着メロみたいな音が聞こえてきたけど、誰も反応してなかった。幻聴だろうか。

10/3(木)

通勤途中、色んな人の背中を見る。ずっと交わらない背中なんだなと思う。

電話を取るたびに、基本的に一般の社会人は「お電話ありがとうございます。「(社名)」でございます」と言ってると思うけど、私は(社名)ではないので、全員嘘をついているのかもしれない。「承知しました」「左様でございますか」辺りも、一体何を言ってるんだろう、と思うけど社会のコードなのだろう。

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帰り道にジュンク堂で『私の身体を生きる』を買った。レジ待ちで、2回連続「休止中」の板をシュババ!と店員さんに出されて、ジュンク堂に振られてる感覚に。ずっと片想いなんでしょうか。

10/4(金)

出社。最寄り駅で地下鉄を待っていると、駅ホームの壁にもたれかかって、ギリギリ立ってる体勢を保っているニット帽の女性の方が。

人がぶつかったら死んじゃうようなスピードで走ってるものが沢山あって。その時点で、根本的に間違っているのかもしれない。間違った乗り物に輸送されながら出勤。

嘘日記を更新。

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10/5(土)

休み。昼寝してたら16時。「ぎゃーぎゃーうるせえな」と思ってはいけないことに対しても、ぎゃーぎゃーうるせえなと思ってしまうときが、人にはありませんか?

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ジュンク堂に行き、カフェ。伊藤紺『肌に流れる透明な気持ち』を読み終わる。

「持っていることばの意味がちがうから一生うそをつかなきゃいけない」という一首が、「ぎゃーぎゃーうるせえな」問題を、言い表してるのかもしれない。言っている言葉のロジックは分かる。でも意味が違うんだ。

帰宅後、おにぎりとサラダを食べながら『ウォーキング・デッド』1-2を見る。早めに寝たい。

あと『本棚、おねがいします』というアカウントをTwitterで作りました。私がみなさんの本棚を見たいという欲望を抑えきれなかったためです。はてなブログのみなさんも、もし本棚見せてくれる方がいれば、お知らせいただけると、飛び跳ねて喜びます。

Tweets by hondanaonegai x.com

9/29(日)

視界に入るすべての事象に「全部めちゃくちゃですね」とつっこんでいくと、心やすらかになることが発覚。看板に巨大な顔面、一体誰ですかあなたは。車がものすごいスピードで走っていて、そのものすごさも感じない。めちゃくちゃです。

嵐のライブ版『Love so sweet』をYoutubeで聞いてたら、松潤の「行くぞ〜国立〜!(煌めき)」という叫びが、頭から離れなくなる。松潤になりたい。というより『花より男子』の道明寺になりたい。努力すれば、いつかなれるのだろうか。あまりにも真っ直ぐな歌詞を久しぶりに聞いて、少し涙ぐむ。Love So Sweetです。

こんな好きな人に出逢う季節二度と無い
光ってもっと 最高のlady
きっとそっと想い届く
信じることがすべて
明けない夜はないよ
信じることがすべて Love So Sweet

youtu.be

ジュンク堂に行き、長嶋有『僕たちの保存』を買った。その後大通公園に行き、写真を何枚か撮る。

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友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』に心を動かされまくった結果、『ウォーキング・デッド・ダイアリー』始める。遙か昔に挫折したゾンビドラマを完走して、ゾンビから人間になるために書いていきたい。『『百年の孤独』を代わりに読む』は、誰かにとっての『百年の孤独』を作ってくれる。私にとっての『百年の孤独』は『ウォーキング・デッド』でした。はてなブログが大好きだけど、noteの世界も少し探検してみます。

note.com

9/30(月)

仕事。「おじさん(匿名)の顔面をトリミングする」という業務が発生し、心にくるものがあった。仕事のメールで「PDF」と「JPEG」という文字列だけ、なぜかグニャグニャした謎の字体になっていた。それでええんです。

10/1(火)

仕事。通勤途中、ちいかわのぬいぐるみをリュックにつけているお婆様がいた。