香水ときどき紅茶ブログ (original) (raw)

お題「好きなものを100個、ひたすら書き出してみる」

たまには、雑多な記事を書いてみます。好きなものを100個書いてみます。

こんなマニアックな好きなもので共通する人がいたら出会ってみたいものです。

ではどうぞ。

1 猫

2 オポッサム

3 ロウバイの香り

4 送電鉄塔

5 桃

6 ミルクジャム

7 鴨のコンフィ

8 エスカルゴバター

9 バイオレットキャンディー

10 カシワバゴムの木

11 スズメバチをバトミントンで叩いて駆除する映像

12 空耳アワー

13 フリージア

14 レモンイエロー

15 レモンカード

16 ケバブ

17 バクラヴァ

18 ルラボの香水「テノワール

19 フエギアのアンバー系以外の香水全般

20 葛の花

21 濃紺の美濃焼

22 コントラファゴット

23 低音楽器全般

24 カミーユ・サン=サーンスの「死の舞踏」

25 変拍子

26 樺太と千島列島

27 岩山

28 製鉄所の溶鉱炉

29 和三盆

30 柑橘系

31 ヒバ

32 佐藤製薬のサトちゃん

33 卵の形

34 世田谷区のゆるキャラたち

35 草むしりしている時の土の香り

36 ポヤポヤした肌触りの良いもの

37 青鷺

38 神経質で目つきの悪い大きめの鳥

39 猫のやんのかステップ

40 マレーシア料理の「ナシレマッ」

41 ドリアン

42 マンゴー

43 ゲームのバイオハザードの音楽と建物内のインテリア

44 ロシア民謡のカチューシャという曲の高速アレンジ音を流しながら倉庫内を走行するサウザーという産業ロボット

45 ガラス

46 宇宙

47 冗長な文や話をまとめること

48 裏表がなく肯定的な人

49 大昔にあったプレステのゲーム「UFO~a day in the life~」

50 ポケモンの中ならダントツでオムナイト

51 スポンジが使われていないムース系のケーキ

52 ずんだ餅

53 うに丼

54 スシローの炙りサーモンバジルチーズ

55 びっくりドンキーのチーズバーグステーキ

56 小田和正さんの声

57 世界中の空港の匂い

58 グルーブメタルのthrowdownの「holy roller」という曲

59 音楽的によく作られていて超絶技巧に富んでいるスピーディなメタル音楽

60 冬場の自分「猫耳」という謎のキャラクター

61 ズーロジストの香水

62 剣術

63 昔の東北電力のCM

64 ベルギーのシーシェルチョコレート

65 カニのペーストベースのソース

66 チャンス大城さん

67 つぶつぶみたいなのが入ってる甘酒

68 シソンヌのじろうさん

69 クイニーアマン

70 薬膳料理

71 ポヤポヤ生地の毛布

72 あざらしのぬいぐるみ

73 紫蘇ジュース

74 機能性に優れたシンプルなカバン

75 着心地が良くてシンプルな明るい色の服

76 歩き疲れないけれどデザイン性が高い靴

77 風刺画に出てきそうな街中のおじちゃん

78 できるだけ物が少ない環境

79 視覚的にも整頓されていて静かな環境

80 アルコール消毒

81 たまに食べたくなるチーズでるウインナー

82 映画「海の上のピアニスト

83 スイカバー

84 隙間なく箱に梱包できたときの感覚

85 ゴミ屋敷片付け

86 NVC(非暴力コミュニケーション)

87 大分麦焼酎二階堂のCM

88 廃墟

89 大正〜昭和初期のフォント

90 近代日本建築

91 灯台

92 たまに実家から送られてくる荷物に入っている母の一言メッセージ

93 バゲットホイールエクスカベーター(ドイツの巨大な重機)

94 立坑櫓(ドイツのルール工業地帯に採掘所にある巨大な建物)

95 空耳アワーの表情豊かな俳優さんたち

96 ニジンスキーというロシアのバレエダンサー

97 サン=テグジュペリの作品

98 ラーメン豚山のトロトロのチャーシュー

99 電車やエレベーターなどで話しかけてくれるご老人との和やかな雰囲気

100 その土地は昔なにがあってどういう地質かを調べること

以上、100個好きなものを書き出してみました!

共通点がある方はいるのでしょうか?

もし10個以上共通して好きなものがある方はお友達になれるでしょう!

たまには一般的な記事を書いてみました。

それでは、みなさま良き日をお過ごしください。

※2024年9月15日追記

こんにちは!みみはなです!日頃より当ブログを読んでくださり、ありがとうございます。紅茶や香水のマニアックな記事ばかり発信しております。

私は都内在住の30代です。どうぞ、よろしくお願いします。 簡単な経歴をとある企業様が記事に載せてくださったので、「いかにしてこのようなマニアックな人になり、あり続けているのか」「どんな生態なのか」など受ける質問をベースに書き出していきます。 一つの道を極めるのではなく、あらゆるものに対する好きを追求し続けているので、長文の記事になります。

幼少期に紅茶も香水も音楽も感銘を受けた

* 5歳のとき、父が母へのプレゼントで購入したシャネルの「ガーデニア」の香水の香り

* 9歳のとき、初めて飲んだ紅茶

(ど田舎出身なので、兄が在籍していた中学に派遣されていたイギリス人外国語指導助手の方が文化祭の模擬店で飲ませてくれたのが、おそらくイングリッシュブレックファースト系の非着香の紅茶)

* 9歳のとき、ちあきなおみの「喝采

- YouTube

(親から聞かされた話:言葉を覚える前にキーボードの鍵盤に触れてメロディを奏でていた)

興味のあることにとことんのめり込む

始まりは音楽。言葉を覚えるのが早かったらしいですが音楽に対する興味はもっと早かった。ピアノなんて高貴なものを買い与えてもらったわけではなく、弾ける環境にいれず、ずっと願っていた母が、私へと託してくれたのがキーボードピアノ。

幼稚園の頃には当時TVのCMや一度聴いた音楽を教室のオルガンで弾いていたそうです。

小学生のとき、近所のお友達がベートーベンの「エリーゼのために」を弾く姿を見てから、家のキーボードピアノで再現するようになりました。

つまり、13歳になるまで楽譜が読めなったです。 小学校卒業前に、たまたまTVで耳にしたショパンの「別れの曲」、それをどうしても弾きたくて楽譜とCDを買いました。譜面の意味を理解するために見ながら聴くことを積み重ねていました。

中学生になり、母に懇願して電子ピアノを買ってもらいました。今までのキーボードとは全然違う!弾くのに足も使うんだ!当時のたくさんの感動を今でも鮮明に覚えています。

譜面を読めるようになるにつれて演奏する曲も増えていきました。

他のピアノを弾ける子たちと違い、レッスンやコンクールを重ねてきたわけでもなく、誰かに褒め続けられてきたわけでもないので、自分の音色に全く自信がありませんでした。

高校在籍時に合唱部の伴奏と吹奏楽部のピアノを頼まれた辺りから、プレッシャーにより波風が立つようになりました。

音大進学を勧められましたが、偉人たちが作った曲を再現することに対して、違和感が生じていたため、独学で作曲を始め、YouTubeにいくつか上がっています。

ピアノ曲とクラシック以外にも、今でも大好きなGLAY小田和正さん、洋楽ならMUSEなどのロックやthrowdownのようなメタルから、懐かしいラップやPortisheadなどのダウンテンポやディーヴァ系、幅広く聴いています。

* 紅茶に対して

幼稚園の頃からスイーツ作りが好きだった。手先を動かして、それぞれ別々の食材を混ぜ込むとこういう味になるのかぁと感動したうろ覚えがあります。

母が作ってくれたアップルパイ。生のりんごは咀嚼する強い力が必要。パイ生地だけではパサパサして口の中が乾く。りんごを柔らかく煮詰めて、バターとパイ生地に挟めば、しっとりかつジューシーで優しくて甘いスイーツになる。卵黄を生地に塗って焼き上げると表面がツヤやかで視覚的にも美味しそう、すごい!と感じました。

他方、子供の頃に口に入った市販のケチャップやマヨネーズが未だに苦手である。

それらが食材上に撒かれると、一気に主役が変わってしまう。素材そのものの良さが潰されてしまう。そのように感じとっていたので、良く形容すればグルメ、悪く表現すればワガママなのでしょう。

そして、兄が通う中学の文化祭にて生まれて初めて飲んだ紅茶で大きな感動を受けました。 それ以来、お小遣いを貯めて、茶葉やティーカップ、紅茶の本などに充てていました。

2011年からは飲んだ紅茶やお茶のレビューをノートに書き留めました。2021年6月現在では約1300種超です(※茶農家さんやブランドがラインナップとして売り出している茶葉を一種としてカウント。香料無添加の単一農園・ロットの茶葉から、ブレンドもの、さらにそれに香りを着けたフレーバーティーも)。

チャノキの栽培から着香や小売りまで、紅茶に関わる領域に幅広く時間を割いたけれども、飲み慣れるにつれて、紅茶も「香り」が好きなんだと気付きました。茶葉そのものの香りと香料です。

* 香水に対して

5歳のときにシャネルのガーデニアで深く感動したのと同時に匂いの強さに圧倒されました。鼻が強い刺激に慣れていないから。

小学生までは家々から出る香りで各家庭の晩ご飯を思い浮かべたり、身の回りに咲いている花々の香りをたくさん嗅ぎ回りました。

中学生入学と同時に住環境が大きく変わったので、香水を気軽に手に取れるようになりました。

SNSもなければ、通販が昨今まで発達していなかったので、嗅げるチャンスがある香水はすごく限られていました。

東北地方のショッピングセンターでは、手頃なグッチやアナスイジバンシースカルプチャー、クロエ、ライオンハートなど。

どれもしっくり来なく、シャネルのガーデニアだけに固執していたわけでもなく、中学からは「香水=ケバくてにおいがキツイもの」と避け続けていました。

大学からはロクシタンのヴァーヴェナという香水から、ネガティブな姿勢が傾きかけ、2017年に滞在していたパリでフラゴナールの香水をいくつか買うほど気持ちが持ち上がりました。

そして2020年6月にクヴォンデミニムの「ヴァルパライソ」という香りに衝撃を受け、立て続けに、ジョーマローンの「ワイルドブルーベル」、ディプティックの「ヴェチヴェリオ」に出会ってしまいました。香水に魅力されてまだ3ヶ月の9月頃には伊勢丹新宿の香水売り場や知名度の高い香水は一通り嗅ぎました。その頃、ニッチフレグランスのセレクトショップ「ノーズショップ」の存在を知りました。

店舗に飛び込んで行き、言わずもがな、一通り全部嗅ぎました。直感で買う!と感じ取った香りは、オルトパリージの「メガマーレ」でした。次にズーロジストのイカこと「スクイッド」、二ヶ月も香りが染み付いて取れなかったナーゾマットの「シルバームスク」も買いました。香水にハマり出して一年(2021年6月現在)で、気づけば107ボトル購入し、一つ一つのコンセプトや調香師、把握できる限りの香料やレビューを書き続けています。サンプルを入れればグッと数が増えます。

6月現在では趣味で創香をしています。とある方から「創香者」との言葉をいただけたので、調香ではなく、創香と書いてみました。

五感全てが生まれつき特殊

ざっくり言えば、五感が非常に鋭敏です。感受性がかなり強いと頻繁に他人から指摘されます。 例えば、電車に乗ると大勢の人の話し声や咀嚼音(種類は違うが、大江戸線のカーブに差し掛かる爆音は拷問)、快か不快の極端で不安定な視界、さまざまな体臭と香粧品の匂いで疲れ果てて目的地で使うエネルギーが枯渇状態に陥るため、イヤホンとサングラス、マスクで身を守ります。

人の話し声が大きい時には耳栓なんて役に立ちませんから、ブルータルデスメタルというジャンルの音楽を耳栓代わりに耳へ差し込むのです。

好きなことに対する記憶力

前述の通り、音楽、味覚、嗅覚といった記憶力はそこそこある方なのかなぁと感じます。

普通の生き方をするとつまづく

あちこち好奇心が強すぎる私ですよ、大学を出てからは「普通」に仕事をしないといけないわけです。

大学を選ぶ時、音楽では食べていけないと理屈で判断して音大には行かず全授業を英語で学ぶ特殊な学校を選びました。

その後、とある教授の人間的魅力に惹かれて大学編入をしました。その教授と二人で猫の保護活動に熱中していたらあっという間に二年間が経ちました。

生まれてこの方「創る」「表現する」ことを貫いてきたので、世の中を支えていただいている大多数の方々のように器用に生きるのが難しいのです。

そんな思いで走り描きした漫画が出てきました。

いくつかの業界で様々な職種を経験させてもらいましたが、限られた組織に属して継続的に就労するには向いていないようです。

気づけば仕事になっている?!

大きな組織から抜けても、紅茶の写真付きレビューや香水嗅ぎ分けや、スピーディーな言語化といった、好きなことをやり続けているので、それを見守ってくださっていた方々からの応援や言葉、プラスαが、心からありがたくいただいています。

好きなことをやり続けて、それが誰かの役に立てて、その人生の記憶に残るほどのことができていたなら、この上ない喜びに感じるのは私だけでしょうか。

ただ好きなことの見聞を拡げる、その業界の達観者だと信ずる方々にひたすら耳を傾ける、自分の言葉を使う、好奇心の赴くまま満足するまでやり続ける。

「誰かに届けば」と思って始めたブログが気づけば9年も在り続けることができてます。 この間に、記事を目に留めてくださったさまざまな人の価値観に触れました。

共感してもらえることもあれば、厳しいお言葉をもらうことも、全てが勉強になって、これからも文章に対しても、好きなことに対しても学ぶ姿勢であり続けたいです。

言葉は人を生かしもし、時には刃物にもなる。 選ぶ言葉、伝え方、表現方法。

好きなことを追求する上で、関わってくれる人を大切にしていきたいです。

発信する。続ける。

自分の意欲を大切にする。 楽しみにしてくれている人の心を大切にする。

日々、成長したい。

新たにつながりたいと声をかけてくれる人が出てくる。

明日も自分に素直に生きようと思えました。

※以下2024年9月15日追記

しばらく非公開にしていたこの記事を読み返しました。 気づけば12年です、紅茶をブログに書き留めるようになってから。

当時は今と違ってSNSもなく、ブログは単なる個人の日記という側面が大きく、私もその一人で誰かに読んでいただくために意識した内容では全くありませんでした。

ツイッターもインスタも削除してしまい以前のような写真付きのレビューを頻繁に投稿するという習慣もなくなってしまいました。 大きな喪失感から魂の抜けた廃人のようになってしまった時期を経て最近は平和で穏やかな日々を送っています。

当時から読者でいてくださってる方々や最近このブログを知って人間的にも興味を持ち始めてくださっている方々へ、「時間を使って読んでみて良かった」と思っていただけるような内容を更新していけたらと思っています。

(「更新していきます」ではなく「していけたら」という表現はこだわりの強さからです。お許しください。断言をして果たせなかったら嫌なのと、簡単に考えずに言葉を使いたくないからです。)

面倒臭い一面も見せてしまいましたが、引き続きよろしくお願いいたします。

余談:某ミニ朗読劇の原作になった私の半生(証)についてこのブログもしくは別ブログで語るかもしれません。

ではみなさま良き日をお過ごしください!

11種類の惑星をモチーフにした香水を作りました。

こちらは肌につける化粧品扱いの香水です。

太陽、月、地球、水星、金星、火星、木星土星天王星海王星冥王星の合計11種類です。

球状のボトルに球状のキャップで、種類ごとにカラーが異なります。

球面にラベルシールを貼る手間がとても大きく、量産を希望されたら平面円形のボトルに変更予定です。

下のラベル写真の切り込みが見苦しいのはご了承ください。

惑星香水

大まかな香調は伏せますが、それぞれの香りの特徴としては以下の通りです。

・太陽

明るくて暑いバルサミックスパイシーな香り。太陽そのものをイメージしました。

・月

フローラルフルーティ。11種類の中で一番可愛らしい香りです。アップルピーチバニラ。

・地球

グリーンアロマティック。グリーンなトップ立ちにレインノートが長く続きます。

・水星

限りなくブルーに近い香り。純粋に青をイメージして作りました。青い水や高い山頂の空気のような香りです。

・金星

シプレ。若い年齢層でも纏いやすいシプレです。モスの気配はほんのりで、チュベローズの香りが際立ちます。

・火星

スパイシーアンバー。スパイスが複雑に絡み情熱的なアンバーが香ります。若い年齢層でも纏いやすいアンバー調です。

木星

ウッディ。アブサン系のアロマティックのトップからラストは太めのウッディの香りに落ち着きます。

土星

ダークフローラル。紫色の花々の香りの後にダークなスモーキーなラストになります。

天王星

フルーティーレザー。レザーはほんのりでフィグとタバコブロッサムがかっこよく香ります。

海王星

マリンフローラル。えぐみのあるマリン系の香りは最低限で、繊細な花々の香りが優しく香ります。

冥王星

ミステリアスアンバー。大人っぽいフローラルとアンバー、そしてスモーキーな香りが複雑に絡んで香ります。

惑星香水その2

先日の大荒れの記事へ思いの外励ましのメッセージを多くいただき恐縮しました。

始めては辞めるを繰り返すかもしれませんが、このブログに長いこと来てくださってる方々との小さな交流の場を設けたらどうなるかな?と半分楽しみ、半分怖さの中作ることにしました。

ブログを始めてかれこれ11年も経つんですね…!

と言ってもスマホ越しの場ですが。

懲りずにXでアカウントを新しく作りました。 みみはなでもなく紅茶や香水に特化したことは呟かないです。

私の人間っぽさが露呈してしまうかもしれません。

なので、紅茶や香水情報だけを知りたい方にはフォローを推奨しません。

昔のみみはな垢のような写真付きレビューのような投稿はしません。

Xはこちら→ @iknbtsstikr

これ、「生き延びた、そして、生きる」て意味です笑 重いですね笑

小心者なので鍵垢と閲覧用垢はブロックしちゃうかも…

タイッツーはこちら @akarihf こちらは放置してしまうかもしれないです。

元々みみはな時代から繋がっていた方やリアルでお会いしたことのある方も、もし気が向いたら覗いてみてください。 純粋に嗜好が近いかたと繋がれるのは希少だと思ったのでツイッターを活用します。

大好きな香水ブランド「ズーロジスト(Zoologist Perfumes)」には個性的で様々な香りがあります。

自称日本一のズーロジストマニアなので各ジャンルまたは要素ごとの独自の主観によるランキングを作ってみました。

1位 ハミングバード

2位 ナイチンゲール

3位 モス

ズーロジストの中で意外と少ないフローラル調の香りです。

1位 カーディナル

2位 シベット

3位 キャメル

カーディナルのような王道なクラシカルもあれば、シベットやキャメルのようなアンバー調のクラシカルもありますがどちらも終盤はアニマリックになってしまいます。

1位 ドードー (2020)

2位 ナマケモノ

3位 パンダ

4位 コウモリ

5位 ビーバー

6位 キャメル

7位 ペンギン

ズーロジストの代名詞である「アニマリック」のランク付けはなかなか接戦でした。基本的にアニマリック要素のある香水ばかりですが、明らかに動物の香りのものをランキング上位へ置きました。ドードーは何ヶ月も洗っていない鶏小屋系の香りでダントツトップです。ナマケモノはマッシュルームとクミンのせいか賑やかなアマゾンのワキガ系の香りです。パンダはクセのある動物感の主張が強くて、コウモリは長年棲み家にしていて匂いが染みついた洞窟系の香りです。ビーバーからはそこまでクセが強くないアニマリックな香りです。

1位 ハチ

2位 ウサギ

3位 カウ

グルマン系が増えつつあり、おいしい要素を多く占めているものを上位に位置付けました。

1位 モス

2位 タイガー

3位 ナマケモノ

4位 シベット

5位 ハイラックス

6位 ムスクディア

ほぼ、どの香水もスパイスが使われているので、スパイシーランキングも接戦でした。上位へ位置付けたものの基準として「スパイス要素が複雑に絡み合っており、なおかつスパイスの香りを嗅ぎ取りやすい」としました。

1位 ドラゴンフライ

2位 カウ

3位 スノーウィーオウル

4位 カメレオン

少数派のフレッシュタイプです。瑞々しい順にしました。白梟の雪の瑞々しさとトンボの水面の瑞々しさの種類は異なりますが同じフレッシュの括りにいれました。

1位 カーディナル

2位 サイ

3位 ドードー (ジャックフルーツ)

4位 チップマンク

カッコ良い香水のランキングです。ビターで甘さの少ない順と主観による位置付けです。

1位 オカメインコ

2位 ウサギ

3位 ハーベストマウス

ふわふわの羽や毛がある小さな生き物を彷彿とさせる香りを位置付けました。

1位 フンコロガシ

2位 シベット

3位 キャメル

4位 ムスクディア

5位 ハイラックス

6位 サイ

7位 モス

アンバー(オリエンタル)の骨格で重ためのものを上位に位置付けました。シベットとキャメルは良い勝負でこのランキングも結構接戦でした。サイとモスはアンバーではありませんが、官能的な要素があるため入れました。

1位 カメレオン

2位 ドラゴンフライ

3位 ハミングバード

4位 タツノオトシゴ

5位 エレファント

6位 オカメインコ

7位 カウ

色味的に太陽光が刺すくらい晴れ晴れとしている順に並べました。太陽光が刺すというと灼熱とも捉えられますが、この場合「光の要素」が多いものです。カメレオンは色とりどりでダントツ、タツノオトシゴは明るい海の浅瀬ということでランクインしました。エレファントからカウまでは晴れ晴れというより優しく晴れている明るさと解釈しています。

1位 スクイッド

2位 コウモリ

3位 タイガー

4位 モス

5位 ペンギン

海から洞窟までの暗さ順です。スクイッドは斬新なタイプのアンバーで深海を味わえます。コウモリは暗さに湿り気がプラスされています。タイガーは闇夜の描写に優れ、モスは暗いゴシック調の部屋から漂って来そうな香り、ペンギンは厚い雲に覆われた空の印象を受けるためランクインです。

1位 ビーバー

2位 コウモリ

3位 ペンギン

4位 コアラ

5位 タイガー

ズーロジストの香水はトップからラストまで変化幅があるものばかりなのでかなりの接戦でした。ランキングの基準としてはトップの香りとラストの香りのギャップが大きいものにしました。ウォータリーなトップからレザーアニマリックに変貌するビーバーを1位にしました。コウモリはフルーティなのに湿った洞窟になる、ペンギンは氷の印象のトップなのに海の生き物になる、コアラは爽快なグリーンからじめっとした暗いグリーンになる、タイガーはスパイシーなトップから綺麗にベチバーが出現してくるなどのギャップです。

1位 スノーウィオウル

2位 ペンギン

寒いエリアに生息する動物です。香りも寒さを感じさせます。

1位 ハイラックス

2位 フンコロガシ

3位 キャメル

どれもアンバー系がランクインしました。ハイラックスは灼熱の岩場や石の香りが強いのでトップです。フンコロガシとキャメルは砂漠の雰囲気があるのでランクインしました。

ランキングは以上です。

どれにも入らなかったものは下記のジャンルならば1位になるでしょう。

畳が似合う系なら1位

燃えている系なら1位

ティラノサウルスは暑いとかの次元ではなく、噴火するマグマのような燃えている真っ盛り系の香りです。

以上、独断と偏見による自称日本一のズーロジストマニアによるランキングでした。

ご覧くださり、ありがとうございました。

こんにちは。

今回は言わずと知れたコスパも品質も優秀なロクシタンの香水を紹介します。

一度廃盤になり、2023年に数量限定で再販したけれども瞬時に完売した人気の香り。

甘さを抑えた静かめの柑橘のトップ立ちにTPOも性別も選ばない心地よい緑茶の香りが軸となっている香水。お茶系香水は多く市場にあるけれども、良い意味でのスタンダードな緑茶の香りで飽きが来ないのも魅力の1つ。

他の西洋ブランドが出す桜系香水と同様、チェリーが入っているけれども不自然な甘さはなく、軽やかに纏うことができる。フリージアやスズランが使われており、透明感がある香りに仕上がっているので日本人でも好む方は多いと感じた。

キンモクセイの花に馴染みのあるため、こちらの香水はキンモクセイとは程遠いように感じる。トップにある洋梨のくせとアプリコットの甘さとビターオレンジの酸味はオスマンサスの香りの一部としてはあまり歓迎はできないといったところが本音。

しかし、西洋がイメージする華やかで大胆なキンモクセイとして楽しむならこれはこれでありだと思う。

ホワイトクローバーとホーリーグラスが中心の綺麗なハーブ系の香り。摘みたての草原の草と瑞々しい野花の香りはありそうで、なかなか無いように感じる。

ホーリーグラスとエニシダジャスミンが溶け合った香り。上記のエルバブランシュと同じシリーズ。なかなか馴染みが薄いと思われるブルーム(エニシダ)の香りはシトラス調とグリーンフローラルが合わさった繊細な香りで、草原の草ととても合っていて、ブランシュ同様、唯一無二系の野原系香水だと感じる。

香りの内訳はレモン、オレンジ、プチグレン、ヴァーべナ、ローズ、ゼラニウムだけれども、一言で表すと柑橘とヴァーベナの爽やかな香り。ロングセラーなのが頷ける逸品。ビュリーのヴェルヴェーヌ・デザント・エ・バジリック・ドゥリュやオブビアスのヴェルヴェーヌなどとヴァーベナが主役の香水がいくつかあるが、これを持っていれば良いかなとも感じてしまう。

ラズベリー、ライチ、ピンクペッパー、2種類のローズ、バイオレットリーフ、パチョリ、ホワイトムスクで構成されるモダンだけれどもかわいらしい要素のあるローズ。トップにラズベリーとライチがあるので、きちんと甘さを味わいたい方向け。ローズ自体の香りと全体的な瑞々しさの持続性が高いのが特徴。

トップの2,3秒だけネロリ調でフレッシュだけれどもすぐに甘さが強く出る。ロクシタン特有の瑞々しさの雰囲気はあるが一番化粧品感が強い。とても華やかなフローラルとパウダリー感があるので、好みは分かれるけれど、これが好きな方はすごく気に入るのも納得。

ベルガモットとグレープフルーツの清々しいトップにユニセックスなラベンダーが綺麗に香る。季節も問わない。安定感のあるラベンダー香水で、あるようで意外と少ない気がする。ラベンダーが使われている大方の香水はメンズなのと、メンズでなくてもラベンダーの独特のクセで好みが分かれがちだが、こちらの香水は心地よくラベンダーを纏える。

ベルガモット、セドラ、ナツメグ、ジンジャー、シダー、カシミアウッドの香りで構成されていて、シャープでビターな柑橘を楽しめる香水。上記のヴァーベナも柑橘系の香水だが、セドラの方がよりシャープ。夏の暑いときに吹きかければ多少暑さを凌げる香り。

以上、ロクシタンの香水の紹介でした。

本日はこのあたりで

オリジナル香水を作れる店舗は都内だけでなく全国に多数存在します。

ほとんどのお店で「香水」作りと表記していても実際のところは雑貨扱いのフレグランススプレーであることが多いです。

香水に詳しい人は知っていることですが「香水」という言葉は一般的に肌に着ける化粧品とみなされています。

香水の英語表記である「パフューム」や「パルファン」とブランド名に付けていても製造しているのは実際は肌につけてはいけない雑貨扱いのフレグランスというところもあります。

本来ならば肌への使用は厳禁な雑貨扱いのフレグランスを「香水」という名前で販売するのは薬機法や景品表示法に触れることになります。

店舗やホームページで「フレグランス」やオリジナル「香り」作りと明確に記載しているのにもかかわらずレビューサイトなどに利用者が「香水作り」と誤記してしまうケースが後を立ちません…。

そこで、オリジナル香水作りと謳っているけれども、本来は雑貨であるフレグランススプレー作りをさせている店舗の見分け方を以下にまとめていきます。

(その場合、番号と責任者氏名も記載)

→香水ならば化粧品製造販売業許可の取得が義務

(化学は工業高校の化学科で海外のフレグランススクール出身などは認められない)

(香水であるならば薬事登録などその他諸々とコストがかかるので安価では不可能)

以上が誰でも見抜くことができる箇所だと思います。

たとえ小さな店舗で手作り香水を作るのさえ、香水を製造販売する限りは上記の許可申請をすることと人員配置が義務となっています。

香水もその他の香り製品も全て国際香粧品香料協会が定めた香料の規制や禁止、および規格設定を順守して製造しなければいけないのです。

香水はカテゴリー4に該当し、ルームフレグランスなどはカテゴリー12に該当します。

何も知らずに本来、雑貨扱いのフレグランスを肌に着け続けることによってアレルギーなどの健康被害を生じさせる場合があります。

しかし、香水ではないけれども、雑貨扱いのフレグランスはフレグランスなりの楽しみ方ができるので、「香水」ではないことが判明して落胆するのは非常にもったいないことです。

肌と異なり、紙や布、空間によって異なった香り立ちを楽しめるのと、香料規制が香水より緩和されていることから香り創作の幅が広がります。

また価格が安価なことに加え、好きな香りを作れることは大きな喜びに繋がると感じます。

香り製品に限りませんが、食品や不動産など生活する上であれやこれや商品や製品を購入する点では消費者が見極めることも昨今大切になってきています。

消費者が泣き寝入りしないために消費生活センターが点在しています。

けれども、香りを提供する側が誠実に正しく提供すれば消費者が疲弊することは防げるのです。

私もホームフレグランススプレーを製造販売している一人ですが、ホームページの各商品ページに「肌につけてはいけない」等の注意事項は明記します。

そしてIFRAカテゴリー12に則って調香をしています。

外部に香水の製造を委託する際はIFRAカテゴリー4に則って調香し、全香料の安全データシートを提出し薬事は代行していただいています。

前半はかなり辛辣な書き方をしましたが、私も安全に安心して香りを楽しみたい消費者でもあるので語尾がやや強くなりました。

今日は少々堅い記事でした…

本日はこの辺りで!

※2024年5月16日更新

※2024/7/12更新

※2024/8/25更新

2020年6月から紅茶だけでなく、香水にもハマり出し、あらゆる香りマニアになってしまいました。

写真は大きな香水を並べました。

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我が家の香水 ジョーマローンだけでなく、ズーロジスト、クヴォンデミニム、shiro、ディプティック、zaraコラボ、舞妓夢コロン、ケルゾンなど

ジョーマローン店舗でコロンを購入するといつもサンプル2種類、ハンドクリームのおまけをつけてくださいます。

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ジョーマローンでのサンプルとおまけ

ジョーマローンは箱がまたかわいい!

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ジョーマローンの箱

開けるとおしゃれにボトルが並べられてます!

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ジョーマローン

ジョーマローンは”コロン”にも関わらず、持続時間が長いように感じます。私はニュートラルスキンなので、ムエットに出した香りと肌に付けたときとほぼ同じ香りかたをします。感じ方の差異があるので、ご理解くだされば嬉しいです(2021年8月追記)

※2024/4/2 メメントコレクション4種追記

・ワイルドブルーべル

イングリッシュブルーベル、柿、ホワイトムスク

葉から滴り落ちる雨露のような明るいトップ立ち。ミドル以降は柿の香りが柔らかに続く。初めて嗅いだときは青いフローラルに感じたが、さまざまな植物や食材に触れるにつれて、この香水はみずみずしい柿の香りに感じる。柿の香りの表現がとても巧み。みずみずしいままにさらりと香り終える。

★★★★★

・オレンジブロッサム

クレメンタインフラワー、ホワイトライラック、オリスウッド

トップがオレンジの皮を絞ったときのフレッシュな柑橘香をも感じさせる生き生きとした香り立ち。なめらかにオレンジの花と華やかなライラックのような香りへとおさまる。インドールという香料が、より一層この香りの魅力を増しているように感じた。

★★★★★

・ライムバジル&マンダリン

マンダリン、バジル、アンバーウッド

オレンジ色の甘さとアロマティックなバジルの融合が唯一無二で素晴らしい。ラストのくせがなく良い香り。店舗で購入するときに箱を黒い紙で包んでくださるんですが、この香りが吹きかけられていることが多く、やみつきになる。好みが分かれそうだけれど、ニュートラルスキンの私は好き。

★★★★

アールグレイキューカンバー

ベルガモット、キューカンバー、ビーズワックス

1秒にも満たないエステル系のトップの香りからフレーバーティーの王道「アールグレイ」の香りへ移るというか、終始アールグレイの香り。

アールグレイベルガモットという柑橘果物)の香りと600種ある紅茶の香気成分の中で、主たるものをしっかり調香されていると感じる。紅茶系香水はさまざまあるけれども、「アールグレイ」系香水ならば躊躇なくこれを選びます。

★★★★★

・ネクタリンブロッサム&ハニー

カシス、アカシアハニー、ピーチ

はっきりとしたブラックカラント様のトップが黄桃系のピーチの香りへと移り変わる。リアルな桃の要素はあまり見つけられなかったが、美味しそうなネクタリンの表現が素晴らしい。

★★★

ブラックベリー&ベイ

ブラックベリーベイリーフ、シダーウッド

フレッシュスパイシーなトップ立ちでシトラス感もあり、フルーティーな香りに落ち着く。ブラックベリーのような拡散性のあるスッキリとした甘い香り。

★★★

ミモザ&カルダモン

カルダモン、ミモザ、トンカビーン

ふんわりと優しいフローラルなトップ立ちで、ぼんやりしたミモザの香りがカルダモンで引き締められていて素晴らしい。ベースは、かすかにパウダリーなので肌によく馴染みました。

★★★

・イングリッシュオーク&ヘーゼルナッツ

グリーンヘーゼルナッツ、シダーウッド、ローステッドオーク

ナッツというよりウッディ。トップが伐採したての楢の幹から立つ香り。徐々ににグリーンさも出てきて面白い。香りの縁にヘーゼルナッツが散りばめられているように感じる。素晴らしい

★★★★

・ウッドセージ&シーソルト

アンブレットシード、シーソルト、セージ

嗅げば嗅ぐほど爽やかに塩っぽくてくせになる。シンプルでクセがなく付けやすい。ワイルドブルーベルの次に繊細に感じる。こんなに繊細なのに、どれも喧嘩していないところが改めてジョーマローンロンドンの調香師さんの偉大さを感じる

★★★★★

・154

オレンジ、ラベンダー、ベチバー

ラベンダーのクセが強い。伝統的な香りに感じたが、ラベンダーやフゼアが苦手なので好みははっきり分かれそうな香りに感じた。

・フィグ&ロータス

フィグリーフ、ロータス、ベチバー

ベチバーはすごく弱く、いちじくの香りがくせになる、水水しい香り。甘さがしっかりとあるフィグ。いちじくの果実感を支える蓮(ロータス)といった印象。

夏に発売しても売れたんじゃないかな?★★★★

・バジル&ネロリ

バジルグランヴェール、ネロリホワイトムスク

グリーンで透明感のあるトップ立ち。シンプルでクセのないバジルの香りが続く。実物のネロリのような甘くなくてアロマティックな香りとの調和が性別も季節も選ばなさそう。夏にはもちろん合う。あえて秋冬にこれを纏ったら知性を感じる。

★★★★

・ホワイトジャスミン&ミント

ミント、ホワイトジャスミンン、ティー

カモミールで丸く整えられたミントのトップ立ち。ほか、スパイシーな香りは結構弱めで気がつかない人も多いと思った。ミドルにスズランがあり透明感のあるジャスミンがとても綺麗。ラストは紅茶の雰囲気もある

★★★★★

ジャスミンサンバック&マリーゴールド

マリーゴールドジャスミンサンバック、ベンゾイン

マリーゴールドのややスパイシーさも感じさせつつ、しっかりとジャスミンの軸がある。溶け合うジャスミンが魅惑的。ハチミツの色味もある。ジャスミンの香りは強めの主張ではなく、やや華やかな印象。持続時間も長め

★★★

・イングリッシュペアー&フリージア

ペアー、メロン、フリージア、ローズ、ムスク、パチョリ

水々しい洋梨フリージアのトップが爽やかで拡散性が高い。薄紫色の印象。フルーティーで甘く、でも甘すぎず清楚感も兼ねそろえている。一番人気なのも頷ける受け入れやすさが見事。

★★★

・ポピー&バーリー

ブラックカラント、ポピー、大麦

くっきりとパウダリーなトップ立ち。時間が経つとポピーの甘さがじんわり馴染んでいく。ポピーとスミレ、麦畑が混じるドライパウダリーな甘さが印象的。

★★★

・スカーレットポピー

自分には甘さが強すぎた。フローラルな要素より甘さが強い

・ミッドナイトムスク&アンバー

ジュニパー、アンバー、ブラックムスク

トップからラストまでずっとキャンディ系の甘さが続くが、オークモスの存在も感じる。ジュニパーベリーの微かな刺激もある。甘さが勝るパウダリーアロマティック。

★★★★

・ホワイトモス&スノードロップ

プチグレン、スノードロップ、モス、トンカ

シトラスとモスが混ざった独特のトップ立ち。フローラルな軸があり、幻想的なオークモスがどことなくアーシーでアロマティック。パウダリーさも併せ持っている。

★★★★★

・オレンジビター

スイートオレンジ、ビターオレンジ、サンダルウッド

グリーンからオレンジ色の賑やかなトップ立ち。甘いオレンジカクテルのような美味しいグルマン香水。残り香もおいしい。グルマン苦手な私でもこれは購入。

★★★★

・ウード&ベルガモット

ベルガモット、シダーウッド、ウード

レモン寄りのベルガモットが弾けるように香り、徐々にウードの妖艶な香りへと移りゆく。こちらのウードは重たくなく、伽羅に近い様な栽培沈香かな?

★★

サクラチェリーブロッサム

ベルガモット、マンダリン、ローズ、チェリーブロッサムミモザ、ムスクなど

シトラスがパッとトップから香り、ローズ系のフローラルに移る。はっきりとピンク色の甘さを感じ取れる。ムスキーにドライダウン。

★★★

オスマンサスブロッサム

プチグレン、オスマンサスなど

トップはプチグレンのほろ苦さもある柑橘香。金木犀と思いきや「和」のキンモクセイとは感じ取れなかった。フルーティーフローラルでこれはこれでありだと思います。

★★

・ウォーターリリー

ネロリスイレンジャスミンホワイトムスク

ネロリはほんのりで、水蓮のみずみずしさにジャスミンの華やかさが加わり、香りが広がる。アクアティック。ハスに似た独特のクセがある。

★★

・スターマグノリア

レモン、紫蘇、ジンジャー、マグノリアネロリ、アンバー、シダー

トップはレモンが際立ち、穏やかな木蓮の香りへと移る。「ウォーターリリー」と共通するアクアティックさとパウダリー感がある。JMの中では素朴な印象。これこそ和装にも似合いそう。

★★

・ダークアンバー&ジンジャー

ブラックカルダモン、ブラックオーキッド、キャラインセンス

トップからウードの香り立ち。カルダモンが印象的で、伽羅の奥深さをしっかり味わえる。賦香率も高め。底にアンバーとバルサミックさがあり、女性が着けてもかっこいい。

★★★★

ハニーサックル&ダバナ

ダバナ、ハニーサックル、モス

はっきりと甘いダバナがトップから目立つ。すぐさま甘いローズが顔を出す。大胆でモダンな甘い香り。こじんまりと咲く日本のスイカズラとは対照的なハニーサックルもチラつく。

・サイプレス&グレープパイン

サイプレス、ラベンダー、シダーウッド、ベチバー、アンバー、グレープバイン、モス

一言で表すと男性の整髪料の香り。ラベンダーが強め。トップからガツンとメンズ香水にようあるフゼア調の香り。ややグリーン味もある。JMらしく、伝統を守りながら、かつ新鮮味も感じさせてくれる香調。フゼア好きさんには好まれると思います。

・ピオニー&ブラッシュスエード

アップル、ピオニー、スエード

軽やかなアップル系のトップ立ち。すぐにピオニーが主役のピンク色のフローラルの香りに移る。ポピーやチュベローズと異なり、主張が強くなく、このフローラルな香りが溶け込みやすい人やシチュエーションは多いように感じた。

★★★

・ラベンダー&コリアンダー

セージ、ラベンダー、コリアンダー

くっきりとセージが香ってから、アブソリュートタイプのような濃厚なラベンダーとスイートスパイシーなコリアンダーの香りが独特。かっこよくラベンダーを纏えそう。

★★★

ナスタチウム&クローバー:

クローバー、ナスタチウムホワイトムスク

クローバーのグリーンなトップ立ち。弱い香りを放つナスタチウムの緻密で控えめなフローラルな香り。水水しくて極めてグリーンに近いフローラル。日本の香水市場にこのような香りが広まれば「香害」は減ると感じた。

★★★★★

・フランジパニ:

レモン、フランジパニ、サンダルウッド。

柔らかいフランジパニの香り。ラクトンみたいでどことなくクリーミーなフローラル。スッキリしている。

★★★★

・イエローハイビスカス:

ハイビスカス、ローズ、ホワイトムスク

心地よい酸味のあるローズのトップ立ちで、甘すぎず、夏の風が通り抜けるような爽やかなフレッシュフローラル。

★★★★

・ヴェルヴェットローズ&ウード:

ダマスクローズ、アガーウッド、クローブ

グッとくる甘いローズが大胆。クローブの引き締めもあり。ウードの気配はほんのり。

★★

・ローズ&マグノリア:

マグノリア、ローズ、パチュリ。

ほんのりスパイシーなトップ立ちで、すぐに穏やかなゼラニウムと優しいローズの香りへと移る。爽やかなローズとゼラニウムが楽しめる香り。

★★★

・グリーンアーモンド&レッドカラント:

グリーンアーモンド、レッドカラント、サンダルウッド。

グリーンなトップ立ちでアーモンドの存在が感じ取れる。レッドカラントが甘すぎずスッキリしている。アーモンドの香りが長く香る。

★★★

・ジンジャービスケット:

キャラメル、バニラ、ジンジャー。

ナツメグとシナモンのトップ立ち。キャラメルバニラの美味しそうな香り。とてもミルキー。バニラアイスにキャラメルと練乳をかけてココナッツビスケットを散らしたときの香りに似ている。

★★★★

・レッドローズ

ジョーマローンの「ローズ」の香り。洗練されていて、ユニセックスで使える普遍的に好まれやすい香り。

★★★

・シルクブロッサム:

アプリコットベルガモットホワイトペッパー、シルクツリーブロッサム、ローズ、ジャスミン、モス、ヘリオトロープ

モダンなシプレというか上品なモスとフローラルの香り。似たような香りがありそうでない香り。

★★★★

・ビターマンダリン:

マンダリン、ベルガモット、プチグレン、オレンジ、アンバー、アイリス

フレッシュでほんのり嫌味のない甘さのあるマンダリン系とオレンジ系が混ざった香り。柑橘だけれども早く飛ばず、真夏でもしっかり香ってくれる

★★★★★

・ウィステリア&ラベンダー

パウダリーな藤の香りのおかげでラベンダーが嗅ぎやすくなっている。優しくて品のあるフローラルな甘さはこちらの香りでは纏いやすい

★★★

・ジンジャービア

トップにシャープな柑橘のシトロンと力強いジンジャーが香る。ミドル以降はバルサミックなアミリスと強すぎないウッドの香りが出てくる。古典的というよりモダンな香調に感じた。重すぎないので春でも着けやすいスパイス系香水

★★★

・パッシフローラ

強めのアンバーとバニラが溶け合ったトップで、徐々にジョーマローン独自のハニーサックルが顔を出す。日本で見かけるハニーサックルとは全く異なった香りで、大胆な甘さが特徴的。ほんのりとミルキーな要素もある。

四つの中で一番甘いけど一番繊細で香りが飛びやすい。ハニーサックル&ダバナが好きな人は好きかもしれない

★★★

・ムスクメメント

ラベンダーとパチョリの石鹸のような香り。アルデヒドがパリッときいた脂っぽいムスキーな香りがかなりしっかりと続く。よく見かけるほのかで柔らかく香る石鹸系香水とは異なり、はっきりとくっきり強く香る石鹸系香水。ラベンダーやパチョリやアイリス、アンバーのバランスが絶妙で見事

★★★

・エメラルドタイム

とてもシャープなレモン様のトップ立ち。扱いの難しいユーカリをしなやかに取り込んでいて、まさしく現代版のオーデコロンに感じた。ローズマリーゼラニウムが古典的なオーデコロンと異なり、素材が浮き立つことなく綺麗にまとまっている。モスがあるとクラシカルな男性を彷彿させる香りになって嫌煙しがちだがこちらはそれがそこまでない。

★★★

・ユズゼスト

ビターなユズが徐々に甘みを帯びていく。 針葉樹のバルサムモミの深みがある。日本のゆず製品のようなフレッシュで薄らとした香りではなく、やや厚みがあり、秋にも使えそうな香り。

★★★

・サンリットチェリモヤ

トップは水分を豊富に含んだミルキーな南国の果物「チェリモヤ」の香りと洋梨。東南アジアに行くときには現地で食べるのだが、よく香りが再現されている。時間とともにフレッシュ感と甘みは落ち着いて、どこかシプレ調のような独特のアロマティックな香りに落ち着く。

★★★

・オレンジマーマレード

ビターで少し甘いオレンジ様のトップ立ち。アロマティックなメンズ系香水の雰囲気がある。フゼア調とまではいかないけれど、メンズ香水によくあるライムに近い人工的な柑橘香がしっかりとあるのでそれに抵抗感がなければ受け入れられると思う。

・ヒノキ&シダーウッド

トップのシナモンが強く香り、クローブやラベンダーもちらつく。シナモンが和らくと、シダー系のウッディな香りがメインになる。ラストはアンバー気味のウッディに落ち着く。説明文では日本を意識したようにも汲み取れるが、日本のヒノキの香りとは別物で、スパイスが効いたモダンなメンズ系香水。ドライで深い香調なので、秋冬に活躍しそう。メンズ系の香りが苦手なので星は一個。あと説明文ほど日本っぽくない。

星は好みのレベルを表しました。五段階です。

随時更新します

ジョーマローン公式HPはこちら

www.jomalone.jp

今日はZARAの香水"サイレントフラワーズ"シリーズを5種類嗅いだ感想・レビューを書きます。

こちらは調香師のジョー・マローン氏が手掛けるシリーズとなっています。香水ブランドのジョーマローンロンドンが携わっているわけではないので誤解のないように記載しておきます。

※香りの感じ方はあくまで主観によるものなので全ての方の感じ方とは異なります。ご了承の上お読みいただければ幸いです。

ZARAの香水"ブリュラント バイオレット"

甘さとプチグレンやフィグリーフの青さが共存するフレッシュなフィグ(いちじく)で、徐々にアイリスのパウダリーが出てくる。甘さはきちんと残る。このシリーズの中では一番甘くてラストの香りが独特なので好みは分かれそう。

余談だが、スイーツや果物のそれ相応の強さを持つ甘さなら受け入れやすいが、イチジク本来の甘さを超越した香水や、フローラルなのに花それ以上の強い甘さ、スイーツでも不自然な甘さと感じる香水はどうしても苦手になってしまいがち。

柔らかなグリーンフローラルで綺麗なスミレの香り。露草のような香りもやや感じ取れる。モスが苦手だが、こちらの香りはモスのクラシカル感や海のようなしょっぱい香りがなく、とても心地よい。モスが入ってるだけで、一気にクラシカルな紳士要素が目立ってしまうが、こちらの香水にはそれがない。

オゾニックでありアクアティックであり、次いでバイオレットリーフのグリーン感がある穏やかな香り。このシリーズの中では最も瑞々しい。

蘭のような香り。蘭の香りが少しずつ弱まりながら消えていく。ベンジルアセテート系のケミカルな香りがしっかりある。インセンスやスパイス、ベンゾイン、アイリスそれぞれの香りというよりは、全てが融合した艶やかな夜のお花の香り。深めのフローラルだけれども、瑞々しいので晴れた午前中でも違和感なくつけれそう。

かなり軽めのアンバーなので夏でも付けやすい印象。ベルガモット、ラベンダー、ローズ、すずらんのフレッシュ感が強めでとっつきやすいアンバー。ラベンダーの存在感が強くないのでラベンダーが苦手な方でも着けれるかもしれない。このシリーズの中では一番立体的な香りに感じた。

パウダリーで微かにミモザのようなお米の雰囲気がある。徐々にアイリスの粉っぽさが強まる。ヘリオトロープがベースにあるためかシンプルにムスキーにならず、優しくパウダリーに落ち着く。

他ブランドでこの香りに似ているものがそこそこ多くあるが、ここまで低価格帯で販売しているのはZARAだけだと思う。

今回紹介したZARAの香水は、100mlで6,590円とお手頃な価格にもかかわらずクオリティが高いと感じました。それぞれフルーティ、アクアティック、フローラル、アンバー、パウダリーといった香調でこれからの春夏にぴったりの香水です。

こちらは販売当初はオンラインのみでの展開でしたが、新宿店でのみ香りを試せるので、立ち寄ってみる価値はあるかと思います。

本日はこの辺りで。