Disney+ 韓国ドラマ「悪魔なカノジョは裁判官」第1話/全話 あらすじ【ネタバレあり】 (original) (raw)

「悪魔なカノジョは裁判官」

各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Disney+

第1話

カン・ビンナは、雪降る夜に何者かに刺されて死んだ。
体から抜け出たビンナの魂は、バラの花へと変化する自らの血痕を追う。
すると目の前に、“ここに立ち入る者は皆、希望を捨てよ”と書かれた大きな扉が現れる。
扉の中に入ったビンナは、ウソ地獄に行くはずが、別の地獄に送られてしまう。
殺人地獄だ。
殺人地獄の法廷へとやって来たビンナは、殺人地獄の裁判官補佐ヴァラクと殺人地獄の裁判官ユースティティアに、自身も裁判官であり、殺人など犯していないと必死に訴える。
ユースティティアは、ビンナの反抗する態度を無礼に感じ、5万年の労役を課し、烙印を押すよう命じるが、名簿に名前がないため確認が必要だと止めるヴァラン。
しかし、ユースティティアは聞き入れず、ビンナに烙印を押してしまい、罪人が最後に罪を受ける“ゲヘナ”へと送り込まれてしまった。
すると、地獄の総責任者バエルが現れ、ユースティティアの誤った判決を叱責した。
そして、ユースティティアに「人間界で自らの罪を反省しない10人の殺人者を審判せよ。そして命を奪い、地獄へ送るのだ。期限は1年。ヴァランも共に行くのだ。全ての任務は被害を被ったあの者の体に憑依し実行せよ。あの者として生き、任務を完遂するのだ。さもなくば命はない。」と命じた。
ユースティティアは仕方なく人間界にやって来た。
ユースティティアは死んだビンナの額に触れ、ビンナの記憶を読み、体へと憑依。
こうして、ユースティティアは、裁判官カン・ビンナとして人間界で生きていくことになった。

ビンナは刺された傷を治療してくれた病院で講演会を開いていた。
入院中、担当医がくれた“コーラ”が美味しくて、そのお礼に引き受けたようだ。
そこでビンナは地獄の話をした。
担当医は「PTSD・妄想症」と書かれた診断書を渡し、治療を受けるように促す。

ある日、刑事ハン・ダオンの職権乱用についての裁判に裁判官として出席するビンナ。
ビンナは缶のコーラを愛飲し、法廷にあるまじき「プシュ!」という音が鳴り響く。
ダオンは、涜職暴行で訴えらていた。
正義感に溢れるダオンは、「私は間違ったことはしていません。正義があるなら法が守ってくれるはずです。」と主張し、弁護人もいなかった。
鼻で笑うビンナ。

<事件の詳細>ーー
刑事のダオンは暴行の容疑者を追いかけていた。
ナイフを持ち出し襲いかかる容疑者の手を蹴り、格闘の末に逮捕した。
しかし、容疑者は罰金刑となり釈放。
容疑者は、蹴られた時にケガをしたと、過剰な制圧だったとダオンを告訴した。
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ビンナはコーラを飲み干し、被害者のそのケガがウソであると見抜いた。
「右手の負傷で食事もできない」との検察側の訴えに、「そのまま飢えればいい。小さなことで裁判を…。裁判官は暇じゃない。」とぼやくビンナ。
被害者の母はPTLグループの会長で、検察官の義父の同級生。
コネやツテや利権によるズブズブの関係であることが明白で、この起訴は過剰。
ビンナは時間を気にし始め、さっさと裁判を終わらせるべく、ダオンに最終陳述を急がせた。
ダオンは「裁判になると分かっていたら、もっと強く手を蹴って、手錠をかける時、腕を強く折ってやればよかった。間違っていないので反省もしません。」と言い放つ。
驚くビンナだったが、最終的に無罪判決を言い渡した。
急いで帰ろうとするビンナに、声をかけるダオン。
その場で法服を脱ぎ、カバンやIDをダオンに渡し、「刑事18部、臨時入館証で5階へ行き、“軟弱そうな人”に渡して!」と言った。
ダオンは、感謝を伝え、無罪の理由を聞きたかっただけなのに。
「人の事情に興味はない。共感もしない。なぜ私が刑事裁判を好きだと?悪人に会えるから。地獄に落ちるべきやつらにね!感謝も必要ない。私は、罪を反省しないやつにムカついただけですから。」と言い放つ。
呆気にとられるダオンだったが、「助けが必要なら連絡を。お礼にご協力します!」と言って自分の名刺を渡した。
ビンナは「助けがいらないほど完璧だけど、念のため。」と言って、名刺に書かれている“ノボン警察署強力2班 警部補ハン・ダオン”の文字を読んで暗記。
名刺は受け取らず、真っ赤な車に乗って走り去った。

裁判所のビンナのオフィス。
地獄で補佐をしていたヴァランは、実務官ク・マンドとして、裁判官ビンナの補佐をしていた。
ビンナの言っていた“軟弱そうな人”とはマンドのことだ。
ダオンがやって来て、マンドにビンナの法服や持ち物を返却した。
「もう…やりたい放題だ…」とぼやくマンド。

ビンナは教会にやって来た。
悪魔にとって、教会やキリストや十字架は、あまりにも眩しくて、サングラスをかけないとまともに見られないようだ。
そこで、涙を流して祈りを捧げる女性ミンジョンに近付き、「神は残酷なものです。願いを聞いても叶えてはくれません。はじめまして、ミンジョンさんの裁判を担当するカン・ビンナです。」と挨拶した。
ミンジョンは、彼氏ジョンジュンから酷いDVを受けていた。
その暴力によって、ジョンジュンは今は捕まっている。
明日はその初公判。
ミンジョンはなぜか、ジョンジュンの不処罰の嘆願書を提出した。
「なぜ許せるんです?正直に話してください。正しい判決のためです。」と問うビンナ。
しかし、ミンジョンは「望みは嘆願書が受け入れられること。」と言い張った。
ビンナは教会を立ち去るミンジョンを追いかけ、しつこく問い詰めた。
嫌がるミンジョン。
すると、騒ぎを聞きつけた警察官がやって来て、迷惑行為をするビンナを連行した。

警察署では、連行されたビンナは精神を病んでいるとザワついた。
バックに中に「PTSD・妄想症」と書かれた診断書が入っていたからだ。
連行された先は、刑事ダオンが勤務するノボン警察署だった。
ダオンとビンナは再会した。
ビンナはダオンの事情聴取を受ける。
ビンナは「ミンジョンが隠している真実と本心を聞きたかった。公正な裁判のためには真実が必要です。真実を明らかにし、悪人を罰するのが裁判官の仕事。」と答えた。
無事に帰宅できることになったビンナ。
帰りしな、ダオンは診断書をビンナに返した。
「刑事さんの見立ては?治療が必要?私が病人に見えますか?」と尋ねるビンナ。
「俺はあなたが立派な裁判官だと思います。」と答え、「明日の裁判、よろしくお願いします。」と頭を下げた。

翌日、ビンナ裁判官による、ジョンジュンのミンジョンへのDVに関する裁判が始まった。
傍聴席にはダオンの姿があった。
ジョンジュンは涙を流し、反省の色を示す。
「ミンジョンを愛していたので別れたくないと懇願しただけ。」と。
目が紫色に光ったビンナは「被害者の死を望んでいますか?」と聞いた。
「いいえ、彼女が死ぬほどつらいなら、二度と近付きません…」と答えるジョンジュン。
裁判は終わり、宣告日は後日となる。

ジョンジュンはミンジョンの両親に頭を下げるフリをして嘲笑った。

ビンナはジョンジュンが演技をしていると見抜いていた。
ダオンも見抜いており、「釈放すれば必ず再犯する。法が許す限りの最高刑をお願いします。」とビンナに頼み込んだ。

ビンナはミンジョンの両親に会う。
ジョンジュンは捕まっても数年で釈放され、報復のため、絶対にミンジョンを訪ねてくると確信している両親。
「娘を助けてください。あなたしかいないんです…」と泣いてすがる母親。
ビンナはウソ泣きをして「裁判官の良心に懸けて必ず罪を償わせます。」と約束した。
ビンナは、両親が自分のことを信頼したことを確認し、その後、5時間もかけて、ミンジョンとジョンジュンの間に起こったすべてを聞き出した。

ビンナは裁判所長に、法廷での態度や素行に関して注意を受けた。
死ぬ前のカン・ビンナは真面目で質素で、今とは性格も趣味嗜好もまったく違うようだ。
「大きな事故だったから、人が変わったようだ…」と嘆く上司たち。

オフィスに戻ったビンナは、とてもご機嫌。
マンドに「ついに見つけたの!罪人の名前はムン・ジョンジュンよ!」と告げた。
地獄の総責任者バエルからの任務を遂行できるチャンスが訪れたのだ。

そして判決の日。
裁判官ビンナは、あろうことか、ジョンジュンを罰金刑で済ませてしまった。
怒りのあまり、言葉にならないミンジョンの両親とダオン。
ありえないとザワつく法廷内。
喜ぶジョンジュン。
ダオンはビンナに抗議するが、「ご自由に解釈を。話の続きはまた今度。しばらく忙しいので。」と言い残し、真っ赤な車で走り去った。

ダオンは釈放されたジョンジュンに、「ミンジョンさんに近づかず、おとなしく暮らせ。二度は許されない。俺がキレたら何をするか分からないぞ。」と警告した。

ミンジョンは一人暮らしの部屋に引きこもり、ずっと泣いていた。
心配でたまらない両親。
ダオンは緊急時のために、ミンジョンにスマートウォッチを渡した。

それから、何事もなく数日が経過。
ジョンジュンは静かに暮らしているようだ。
警察が守るにも限度があるし、他の事件もあるし、きりがない。
昼夜問わずミンジョンの警戒を緩めないダオンに、上司は、警護は夜だけするように指示した。

家に引きこもっていたミンジョンはカーテンを開けて外を見る余裕ができた。
外に出る勇気も湧き、父に迎えを頼んだ。

ビンナはジョンジュンが動き出すのを、首を長くして待っていた。
マンドは「“あれ”をすればジョンジュンの動向が分かるのでは?」と言った。
“あれ”とは?
ビンナは鏡を取り出し、鏡面に指で“ムン・ジョンジュン”と書いた。
すると、ジョンジュンが工具を手に取り、ほくそ笑んでいるのが映し出された。
そして、ジョンジュンが動き出した。
ニッコリのビンナは、お洒落に支度して、さっそく出かけて行った。

ミンジョンの部屋のインターホンが鳴った。
ミンジョンは父が迎えに来たのかと思い応答するが、カメラは真っ暗。
ドア越しに会話をすると、男が警察だと名乗り、渡すものがあるという。
ミンジョンは、ドアの前に置くように言うと、了解して男は立ち去った。
ミンジョンはドアチェーンをしたまま少し開けてみると、なんとそこにジョンジュンが立っていた。
恐れおののくミンジョン。
ジョンジュンは力ずくでチェーンを壊し、部屋に侵入。
逃げ惑うミンジョン。
ダオンに貰ったスマートウォッチで助けを求めようとするも、ジョンジュンに見つかり、取られてしまう。
ミンジョンは酷く暴行されてしまった。

道を歩いていたビンナは、道に駐車してある車の窓ガラスに“ムン・ジョンジュン”と指で書く。
すると、スマートウォッチを壊し、ミンジョンを暴行している様子が映し出された。

嘆願書を出せば会わないという約束を反故にしたジョンジュン。
また通報したり隠れたりしたら、両親を殺すと脅迫する。
両親を人質に取られ何もできないミンジョンに、ジョンジュンは「また来るよ。」と言って帰って行った。

車の窓ガラスで、そのすべてを見ていたビンナは、不敵な笑みを浮かべ「終わったわね」とつぶやく。

ミンジョンは絶望し、首を吊って死のうとする。

ご機嫌に口笛を吹きながら帰宅するジョンジュンの前に、ビンナが現れた。
「少し、話をしましょう。来てください。すぐ済みます。」と笑顔でジョンジュンを呼び寄せる。
後ろに隠した手には紫色に光る短剣が。
ジョンジュンを見つめるビンナの目が紫色に光る…

<エピローグ>ーー
死後、地獄の裁判所にやって来たビンナは、ウソ地獄の管理人グレモリーに捕まりそうになり、必死に逃げ惑う。
サイレンが鳴り響き、振り返ると、角のある獅子のような獣が襲いかかってくる。
追い詰められ、絶体絶命かと思われたその時、扉の隙間から十字架の形に光が差し込み、獣は消滅した。
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