momi-momikunのブログ (original) (raw)

*フィクション

ずいぶんと治安の悪い地域に一泊することになった
泊まるホテルは問題ない そこは安全である
知り合いからは遊郭街へ行けなんて言われていた
あまり気乗りしないが行くだけ行くことにした
遊郭はホテルから10分くらい歩けば着く距離だった
想像していたよりは秩序がある雰囲気だった
道を歩く人間は男しかいなかった いや外国人観光客の女性が一人いたくらいだった
遊郭には基本二人の女性がいた
一人は客を招く女性で 基本年配の方がやっているようだった
「お兄さん お兄さん」という要領で店のほうに招こうとする
そしてもう一人が性サービスをする女性である
服装は水着だった 私はもっとやばい服装を想像していたのでこの点が秩序があると思った
若い女性であるが化粧が濃い感じがした
豊胸手術もしているのだろう
なんだろう 性欲よりも理性のほうが圧倒的に上回ってしまう
こんな顔をした女性で心が汚れた人をずいぶん見てきたせいだろうか
一通り遊郭街を眺めた後はホテルにいったん戻ることにした
この時点で夜の11時くらいである
夜の3時くらいから面白いものが見れると噂を聞いていた
少しでも睡眠時間を稼ごうと思ったのだがあまりよく寝れなかった

さて時間になったので起きて向かうことにした
お目当ては「闇市」である
時間も場所も正確には分からない
それも当然と言えば当然である
分かっていたらガサ入れが容易に行われてしまう
いろいろ調べてみたところ夜中の3時から5時くらいに闇市が行われるのが濃厚そうだった
場所もおおよそ1km四方くらいで予想してたところへ向かった
夜も雰囲気がすごかったが深夜はさらにやばい
向かおうとしたところへは小道を行くのだが 両脇に浮浪者が寝ている
コンビニの前で立ち止まっている人がいた
何をしているのかと思ったらコンビニに立小便をしていた
またあるところでは街路樹に水やりしている人がいた
よく見るとカップ酒を木に与えている 狂ってやがる
昔 博多の中州あたりに行ったとき 周辺が豚骨臭くて少し気持ち悪くなったが
あれはまだ食べ物の臭いだから良い
この周辺は小便の臭いがする よくこんなところに寝転がれるなと思った
『夜と霧』に極限状態では人間は案外寝れるものであると書いてあったのを思い出した
半裸のおっさんが奇声を上げていた たぶん私に対してではないだろうと考えることにした
1時間ほど周辺を歩いていると何やら人が多い場所を見つけた
闇市である
賞味期限が切れたのであろうお菓子や遊郭で隠し撮りした映像を焼いたであろうDVD
そういったものが安い値段で売られていた
市場は20m四方くらいの規模だった
売人に混じってヤクザのような人が二人ほどいた
なぜヤクザだと思ったかというと この二人は明らかにほかのとは目つきが違った
市場の奥のほうへ行くと明らかに危険なニオイのするものが置いてあった
錠剤である
小さなプラスチックのケースの中に少量の錠剤が値札無しでおいてある
客寄せの看板のようなものなのだろう
小学生の時「学校だより」とかで「駅前でチョコレートやアイスを買うのはやめましょう」とか教師から教えられたことがある
なので私の地元にも薬の売人がいたのだが
ここまで露骨に薬を売っているのは初めて見た
おそらくあの中には薬機法や麻薬取締法で重い罪にならない物が入っているのだと思う
たとえば睡眠薬の類だろう
向精神薬だと罪が重くなったはずだ
少量しか錠剤が置かれていないのもガサが入った時のためだろう
売人も売り慣れている
わたしの視線が錠剤に一瞬いっただけで
「お兄さん なんかほしいものある?」と声をかけてきた
他のお菓子屋などの売人は一切私に話しかけてこなかったのにこの人間は例外だった
ちょうど病み上がりだったので ガラガラ声で
「今日はええわ」とだけ言ってその場を立ち去った
たぶん「よく寝れるものが欲しい」とか言ったら
奥のほうから錠剤を数シート出してくれたのだろう

久しぶりにすごい経験ができたなと思った

夏風邪や 喉にしみいる 咳と声

今週は大いに体調を崩した
頭痛、立ち眩み、咳、発熱その他の症状が出たため風邪であることは間違いない
普段仕事をしているすぐ隣に人間がコロナ陽性だったので検査を受けに行ってきた
病院では陽性の可能性があったために院内には入れない
外で順番が来るまで待機することになった
しかし 暑い
季節は夏である
立っているのがしんどい
風邪以前に暑さでくらくらしてきた
見かねた看護師の方が冷たいタオルを持ってきてくれた
ありがたい
検査自体は数十分で終わるそうなのだが 順番が回ってこない
かれこれ2時間近く外で耐えることになった
苦行である
検査も病院の玄関で行った
30分くらいするとレントゲン室が空いたらしく そこで待機することになった
冷房の効いた部屋に椅子がある
さらにしばらくすると医者から「陰性」とお話があった
陰性とはいえ辛い症状である
きっと小難しいカタカナの薬を処方されるのであろうと私は考えていた
だが私の予想に反し 医者が処方したのは漢方薬だった
漢方薬!?それって効くのか?」と思った
その後 医者から「食前云々 食後云々」の話があったが
もう気が抜けて全然頭に入ってこなかった

その日と次の日はもう寝るのが辛い
というか寝れない
寝る→咳をする→目が覚める→洗面台に淡を吐く→繰り返し
風邪でくらくらしているのか寝不足でくらくらしているのか分からない
熱は下がり 咳の頻度も少なくなったが きつい風邪であった

お盆は東北へ行く
そういう気分であった
昨今は夏が暑すぎるのである
北のほうへ行けば多少は涼しいだろうと考えた
東京の知り合いから近所のプールへ行こうなどと小学生みたいなことを言われたので
「そんなことより東北へ行こう 仙台あたりは面白そうだ」と言ったところ
「福井へ行こう」なんて言い出す
「福井かぁ 福井には永平寺があるじゃないか」
そんなわけでお盆は福井へ行くことになった
行く日程は盆の前半にする予定でいたのだが 知り合いの都合で直前に後半になった
新幹線の切符が買えなかったそうだ
そりゃそうだ 帰省時期の混雑を舐めている
職場の老人会に福井に行くことを話すと「恐竜を見に行け」と言い出した
福井は恐竜が有名らしい 調べてみると恐竜博物館なんてものが出てきた
「こういうのは子供がいっぱいいて落ち着いて見学できないんじゃないかなぁ」
私の話を聞いているんだか 聞けないんだか
もう壊れた音響機器のように「恐竜」しか言わなくなってしまった
仕方がない 恐竜博物館にも行くことを決めた
「灯篭流しがある」そんなご意見も出た
調べてみると16日に敦賀のほうで灯篭流しと花火大会があるらしい
丁度行く日程と重なったから時間があればこれも行くことに決めた

〈事前準備〉
東京での帰省中は神奈川の曹洞宗大本山總持寺へ行くことにした
曹洞宗では永平寺總持寺が重要な位置づけの寺である
私は永平寺總持寺道元にゆかりのある寺なのかと思っていた
道元禅師は鎌倉へ赴いたことがあるのでその時に總持寺
晩年に永平寺が建てられたと想像していた
しかしながら正しくは總持寺道元禅師よりあとに曹洞宗を発展させた瑩山(けいざん)禅師にゆかりのある寺らしい
さらに言うなら總持寺の場所は元は石川県で1911年に今の場所に移転してきたとのこと
なので石川県の旧地には總持寺祖院がある
(蛇足であるが西新井大師總持寺真言宗)である 神奈川の總持寺曹洞宗)の近くには川崎大師もある)
總持寺へ行く日は良く晴れていた
Google mapを見た感じとても迷うように見えない道であったがなぜか私は迷った
正面からでなくなぜか寺の側面から境内に入ることになった
入って少し歩くと大粗堂があった
これがこの寺の中心的な建物である
だいぶ大きい
内部もかなり広い そして静かであった
あまり人はいない 落ち着いた感じ良い
ほかの場所は外から建物の外観を見ることはできるが中に入ることはできなかった
唯一入れる建物は三松閣のお食事処であった もちろん入った!
『茶房おかげや』
夏メニューの『稲庭うどん』がおいしそうである これを注文した
精進料理だったので肉は入っていないのであるが美味しかった
特に しば漬けと大葉の組み合わせが良かった
塩気のあるものと大葉は非常に良い組み合わせで梅干しとかシラスにも合う
しば漬けと合わせるのは初めて食べた
永平寺に行く前になにかインスピレーションを感じるために總持寺に行ったのであるが
心に残ったことと言えば このしば漬けと大葉の感動くらいであった

おいしいうどん

福井県1日目 東尋坊 灯篭流し〉
8月16日
朝の7時半くらいの上野駅からの便に乗ることになった
もう少し遅くても良いのではないかと連れのT氏に言ったのだが
結果論としてこれでよかった
台風の影響で11時くらいには北陸新幹線が止まる話がでてきたからである
朝の5時くらいに起きたので非常に眠かった
いや 正確に言うと台風の影響で雨と風の音であまり寝れなかった
上野駅では駅弁をとりあえず買うことにした
『三度美味しい 脂とろける ノルウェー産サーモンハラス』

おいしい弁当

白米の上に炙った鮭とイクラがのっている
とても美味しそうである
お弁当にはなぞの液が付いている
これは何かと新幹線の中でT氏に聞かれた
我「店員の老女曰く『まずは普通に食べる 次にワサビで食べる 最後にこの出汁で食べる』そうだ」
T氏「老女は失礼だ」
我「おばあさん」
T氏「おばあちゃんだ」
「おばあさん」が駄目で「おばあちゃん」が許される基準がなぞであった
私はこの弁当を食べる際 ワサビも出汁も最初からかけて食べた
最後に出汁で食べると出汁を吸収する白米がほとんどなく 液の処分に困ると思ったからである
食事が終わってからしばらくすると車内販売のカートがやってきた
東海道新幹線では車内販売がなくなったのでなんだかすごく貴重なものに感じられた
食後であるのと前日の寝不足で福井駅までの道中はほとんど寝ていた
私はT氏に上野駅には18番線が存在しないことを話していたので T氏はそれについて考えているようであった

新幹線は金沢近くで車内の非常ボタンが押されて少し止まったことを除けばトラブルなく福井に着いた
着いてすぐT氏が自販機を指さす
『雪室研ぎ澄ます珈琲』(300円)

なぞコーヒー

そういえばT氏は珈琲好きなことを思い出した
どこかへ行けばそこのご当地コーヒー缶を買って飲むことが多い
この珈琲を買うのかと思ったら買わない
どうやら300円も缶コーヒーに出す価値はないとのこと
私はせっかくだから買ってみた
甘い珈琲はあまり好きではないのだがブラック無糖だったのでちょうどよかった
どこのメーカーかと思えばなんとブルボンだった
我「ブルボン王朝が出してる珈琲だぞ」
菓子屋の出している珈琲がうまいはずがないようなことをT氏は言った
だいぶ簡素に書いたがずいぶんブルボンのことをT氏はボロクソに言っていた
まるで親の仇でもあるかのようである なにかブルボンに恨みでもあるのだろうかと思った
私は飲んでみたが他のブラックコーヒーとの違いが分からなかった
そのことをT氏に告げると得意げな顔をしていた

私は新たな駅に着くと蕎麦屋を探したくなる
だいたい大きな駅には蕎麦屋がある
予想通りホームからエスカレーターを下ると改札近くに蕎麦屋があった
『そば処 越前屋』
そこでとりあえず食べることを提案した 提案は許可された
「福井の定番 おすすめ ソースカツ丼セット」+「福のあん水ようかん」を私は食べることにした
T氏もおおよそ同じメニューであったが水ようかんでなく「福のあん名物おはぎ」を選んでいた

蕎麦うまい かつ丼うまい 水ようかんうまい!

この蕎麦屋は入って大正解であった!
こんな美味い駅蕎麦は今まで食べたことがなかった
いや蕎麦でもここまで美味しいものは記憶にある限り食べたことがない とんでもなく美味しい蕎麦であった
あとで福井駅近くの西武デパートに行ったとき「福井はそばがおいしい 1位/47都道府県」のラミネートを見かけた
これはまったく大袈裟でもなんでもなく本当に美味しいと思った

さて初日はまず東尋坊である
JRの改札から少しあるくとえちぜん鉄道がある
そこから三国港駅を目指すことになる
このえちぜん鉄道いろいろと面白いところがある
まず切符が券売機ではなく窓口で購入の紙の切符(磁気式でない)である
そして紙の切符なので自動改札ではなく駅員さんが切符を切るのである!
なんだかレトロ感が出ていて感動である
さらに言うと社内にもエレベーターガールのような服装のスタッフの方が切符の販売などをしていた
無人駅から乗車した人は車内で切符を購入するのである
交通系ICの設置準備中のようでそのうちなくなってしまうかもしれないがとってもレトロである
あとで気づいたことであるが1200円で1日フリー切符が買えたのでそれを利用すると良さそうだ

途中駅に「太郎丸エンゼルランド」というのがあった
T氏はこの名前が気になったらしい
「雲の上に宗教施設があるに違いない」
「さっき降りた人は信者に違いない」とか話し出した
T氏が精神障碍者で手帳持ちだということを思い出した
次の駅が「西春江ハートピア」だったので
我「いや さっきの人はハートピアの信者だ」とか言って適当に合わせた
こういうのは否定すると不機嫌になってしまうからうまく合わせるのが肝要である
T氏は満足そうであったが終点(三国港駅)までこんな調子でだいぶ精神が疲れた

三国港駅から東尋坊までは歩いても行ける距離だがバスを利用するのが良さそうだ
坂道を登るのがしんどいしほとんど車用の道なので歩行者が歩くのは危ない
東尋坊は人がだいぶ多かった バス停からの道のりもお店が多く賑やかである
私は上のほうから日本海の水平線を眺めながら風を感じたかったのだが
T氏は下まで降りたいようであった
東尋坊国定公園に指定されているらしく 柵や手すりなどはないのだが岩場に簡単な階段があり下まで行ける
とりあえず私も下まで行くことにした そうすると今度は断崖絶壁を登り始めた
もちろん人が登るようなところではない そういう想定がされていないところである
これには私は困った 無理に止めると癇癪を起すかもしれない
しかしながら止めないと周りにいる小さな子供が真似をしだすからまずい
私は言葉で止めるのではなくその場から立ち去ることにした
そうするとT氏は後を追いかけていた
我ながら良い機転であったと思った

東尋坊をある程度見た後 近くで海鮮丼を食べることにした
カニ(多分越前ガニ)、甘エビ、イクラやらがのった全部のせ丼を『こはく』という食事処で食べた

海鮮丼がうまい!

ちょっと前に会社の元後輩が海鮮丼をドヤ顔で見せつける写真を送ってきていたことを思い出した
それにならって私もドヤ顔の写真をT氏に撮ってもらった
しかし寝不足で目がイってしまって しかも盆の間は髭を剃っていなかったので まるで犯罪者のようであった
これはいかんと思った 今夜はちゃんと髭を剃ろう

遊覧船に乗ろうとT氏が言い出した どうやら駅近くまで戻れば船着き場があるらしい
乗船する際にT氏が印籠を示すかの如く障碍者手帳を示すと私の乗船料も少し安くなった
乗船中はだいぶ酔った いろいろとアナウンスで名勝の話があったと思うのだが あんまり記憶に残ってない
波が強すぎるのである だいぶ体力を削られた
御船印とかいうものが売られていたので記念に買った

だいぶ遠いが敦賀駅まで灯篭流しを見に行くことにした
時間的にはギリギリ間に合うかどうかというところであった
灯篭流しのあとに花火大会もあるのだが T氏は金曜日に花火大会が開かれることが納得いかない様子だった
なぜかと問うと
「普通は金曜日にやらない」という返答が返ってきた よくわからなかったがそういうものなのかなと思った
灯篭流しは私は実際に見るのは初めてなのであるが いろいろと勉強になるところがあった
まず灯篭を売っている屋台があった お値段700円である
それを購入後 海岸に流しに行くのであるが もちろん海は波が立っている
流した灯篭の約9割くらいはこの波にのまれて沈没する
あたり一面灯篭の残骸が転がっていた
なるほど普段我々がテレビでみる灯篭流しは残りの1割の映える灯篭を見ていたのか 私は知識を得た
花火大会を最後までみると帰りの電車が混むだろうということで途中で帰り始めることにした
同じような考えの人がちらほらいた
敦賀駅に到着して気づいたのだが 花火は駅からでも十分に楽しめることが分かった

〈夕食〉
福井駅に着いたら荷物をホテルに預けて飯に行くことにした
T氏はソースカツ丼が気になったようだが 私は蕎麦屋を推した
徹底的に胃が許す限り蕎麦を食べるのである
この夜は数件の蕎麦屋に入った
店の雰囲気は豪華ではないが味は『片桐』という蕎麦屋が断然美味かった

『片桐』おろしそば

さらにいうとどの店もうまい蕎麦であった
雰囲気を楽しみたいなら『天籠』が良いであろう

『天籠』おろしそば(塩出し)

初日はこんな感じであった
二日目は福井城跡(福井県庁) 永平寺 恐竜博物館である

帰り道

何やら草むらのほうから視線を感じる

歩くのを止める

呼吸音はしない

何だろうと眼を凝らすとチンアナゴみたいなのが首を出している

太さは親指ほどもないように見えた

写真を撮ろうと近づく

わたしの動きに合わせてチンアナゴは草むらに首を縮めていく

近づくのをやめる

チンアナゴも止まる

怯えさせてしまったのかと思い今度は少しずつ引き下がる

その動きに合わせてチンアナゴは再び首を縮める

いよいよ草の中へ消えていった

「面白い動きをするのだなあ」と思った

陸のチンアナゴ

長崎へ行ってきたからカステラについて語る

長崎カステラ【蜂蜜・抹茶・ココア】和泉屋

長崎カステラ【蜂蜜・抹茶・ココア】

箱の中には全部で6切れのカステラ
それぞれ違った味が2切れずつ入っている
袋で小分けになっているので職場に持っていくのに良い!

黄色じゃないカステラ!気になります

蜂蜜
これは普通のカステラ
おいしい!
ひさびさにカステラを食べたら紙がカステラの横についているだけでなんだかうれしくなる!

抹茶
色が緑!
見た目で抹茶とすぐにわかる
茶の味がする!
これはすごい!
口に含んだ瞬間から後味までしっかり抹茶である!
すばらしい!!

ココア
ココアの味がする!
こうもいろいろな味のカステラがあるとカステラの定義とはなんなのか考えさせられる
パンケーキに紙が張ってあったらそれはもうカステラなのでは・・・っ!?

お茶を飲んで味をリセットさせる

次はカステラの詰め合わせ 和泉屋
いろいろな種類のカステラをひと箱にまとめてもらった
6種類入っている

伝統のあじわい
長崎のカステラ 和泉屋

詰合せ1つ目

黄色いパッケージ
中に入っているのは普通の黄色いカステラ
おいしい!

謹上
五三焼カステラ 和泉屋

詰合せ2つ目

黒いパッケージ
なんか高級そう
中身はさっきの黄色いパッケージのカステラと同じ見た目
じゃっかん黒い部分の色が濃いか?
食べてみる
!!!
これは!
奥歯にじゃりじゃりした感触!
うまい!
これがザラメ糖というものか?
すばらしい

舶来の匠
特選
五三焼カステラ 和泉屋

詰合せ3つ目

白いパッケージ
アカシア蜂蜜を使ってるらしい
なんだそれは!?
おいしい!
だけど普通のと違いがわからん!

和三盆
長崎カステラ 和泉屋

詰合せ4つ目

徳島県産「阿波和三盆糖」とかいうのを使っているそう
うーん おいしいがこれも違いがわからん!!

カステラスイーツ
綺麗菓(赤) 和泉屋

詰合せ5つ目

赤いパッケージ(蜂蜜/大納言)
綺麗菓とは長崎方言で「きれいな」
大納言とかいう小豆を使ってるらしい
見た目が普通のカステラと違う!
なんか2層構造になってる!
小豆の塊がある!
口に入れると小豆の触感もある
うまい!

カステラスイーツ
綺麗菓(青) 和泉屋

詰合せ6つ目

青のほうには抹茶カステラにさらに大納言小豆が入っている
これは無敵では?
食べてみる
抹茶と小豆の味が口の中に広がる
間違いなくここに用意した和泉屋カステラの中では一番である!

綺麗菓
蜂蜜/大納言
抹茶/大納言
赤と青のパッケージの箱 和泉屋

綺麗菓

中身は先ほどの綺麗菓 赤青と同じ中身

銘菓詰合せ 文明堂総本店

真っ白な箱

中には「カステラ巻」というのが6個入っていた

紙がなくて食べやすい

なんだこれは
カステラは上と下が茶色く焼けてて下側に紙があるのが常である
しかし これは茶色の部分が一周している 海苔巻きのようだ
しかも紙がない!!
むむむ
和泉屋のカステラにはない発想だ
紙がないからはがす手間がない
しかもこれ じゃりじゃりして美味しい
すばらしい

文明堂カステラ おくりもの用

こちらのカステラは京都の知り合い用に買ったもの
一応紹介だけ
開けないから味もわからない

さざれ菊 文明堂総本店(番外)

なぞのお菓子

こちらのお菓子は会計時に隣の老婆が購入していたもの
聞き慣れないお菓子のため 老婆に聞いたところ
「生姜の味がする飴玉」とのこと
こちらは姪っ子用のなので私は食べれないがきっとうまいに違いない

長崎はカステラ屋が多い

舐めてました・・・

数件くらいしかなくて全部買えるものと思っていた

次回行くことがあれば別の店でまた買ってみようと思う!

老人会のF氏はやたらと天王寺を勧めてくる
だが わたしは特に天王寺に行く用事はないのだ
今週末も京都である
晴れなら貴船神社 雨なら石清水八幡宮にいくつもりでいる
タクシー運転手に聞いたら雨の日の貴船神社はしんどそうな話をしていた
石清水八幡宮は雨でもケーブルカーで移動できる
そして今週末は雨の予報である
なので石清水八幡宮に行こうと思っていた 天王寺はアウトオブ眼中である

そういう話をF氏に告げたところ
「ホタルがいいよ!ホタル!ホタル見に行け!」と言い出した
わたしは東京育ちなので蛍なんて自然界には存在しないもののように感じていた
蛍以外にも自然界に存在しないと思っていたものは多々ある
「虹」「雪の結晶」「流星」ああいったものは実際に目にするまでは信じられなかった
サンタクロースのようなよくできた作り話のように思っていた
なので最初私は「蛍」でなく「小樽」か何かの聞き間違えかと思った
しかし蛍がみれるとはすごい
調べてみると下賀茂神社哲学の道近くで蛍がみれるそうだ
ただ6月中旬から下旬が見ごろでピークは過ぎていた
だが 言われたからには見に行かないわけにいかない
週末は京都に一泊することに決めた

2024/7/6
天気は晴れである
雨の予想であったのに前日には曇り予報 そして当日は晴れになった
予定では石清水八幡宮へ行くつもりであったが貴船神社へ行くことにした
京都駅で1日乗車券を購入後 国際会館駅まで移動
そこからバスを利用すれば貴船口まで移動できる
ただバスの一部区間が1日乗車券の対象外なので追加で200円払う必要があった
貴船口に到着後そこからさらに別のバスに乗れば貴船神社近くまで移動できる
しかし せっかく晴れているので自分の足で歩くことにした
せいぜい徒歩30分くらいである
なんだか猿でもでそうな雰囲気である
しばらく歩くと「熊出没注意」の看板があった
猿どころではない熊がでる
ただこの時わたしは妙に無敵感があり
「なにが熊だ ならこっちは象だぞう」という気分であった
川沿いの道を進んでいくと「蛍岩」なんて大きな岩があった

蛍岩

どうやら蛍の名所らしい
調べてみると7月上旬はまだ見ごろらしい
これは良い
賀茂神社哲学の道でなくこちらに蛍を見にこようと思った
しかしここは道が狭い
ぎりぎり車がすれ違えるくらいの道幅である
さらに進むとなにやら面白い構造物が目に入った
川の上に板が張ってあって そのうえにお座敷がある
川床というものらしい
このお座敷で食事をしてみたくなってお値段を確認すると1食1万5千円くらいだった
わたしが今夜泊まるホテルのちょうど倍くらいである
さすがにもっと手ごろなお値段の店があるだろうと思いその店は後にした
貴船神社に到着した
外国人客がそこそこいたが別段混んでいるような様子ではなかった
境内に入るとき入り口に「七月七日水まつり」と書かれていた
京都検定のテキストを確認するとかなり有名な神事らしい
これはもう明日も来ないわけにはいかないと思った
境内には七夕が明日なので短冊が飾られていた
白と黒の馬の石像があった

明日は七夕

貴船神社は絵馬の発祥の地と言われている
もともとは実際の馬を奉納していたのである
石像のところにもそんなことが書かれていた
本殿に参拝していつもならここで御朱印をもらうのであるが
ここからさらに徒歩20分くらい歩いたところに奥宮という場所がある
もともとはそちらが本殿である
そこも参拝してから御朱印を貰うことにした
道中 小さな小石を積み上げたオブジェを目にした
入り口を入ると不思議な空気を感じた
空気がひんやりしている 参拝が終わると急に風が吹いた
落ち葉が日光に照らされて幻想的な感じがした
黄昏ていると腕に入れ墨の入った少しやばそうな兄さんに話しかけられた
「こういったところは好きですか」と聞かれた
「たぶん好きだから来ているのだと思います」と答えた
そこからしばらくその人と神社仏閣についての話をしていた
最近よく人から話しかけられる気がするのだが一体どういうことなのだろうか?

この奥宮の見どころは「船形石」である

船形石

これも磐座の一種である
この磐座の下に貴船の由来になった「木船」あるいは「黄船」があるらしい
本当に船があるかは定かではないがロマンはある

奥宮の近くに2千5百円くらいで川床の食事ができるお店を見つけた
ここで昼食をとることにした
鮎から揚げそうめん1950円+席料500円である
この席は椅子である
+1000円で一番良い席にできたがそちらは座敷であった
座敷より椅子のほうが楽ができると思った
席のほうへ行ってみると なるほどなぜ+1000円なのか分かった
見晴らしが+500円の席より良い気がした
そうめんには鮎のほかに何やら知らない山菜が入っていた
あれはなんという山菜なのだろうか

鮎ってこんなに旨かったっけ?

本殿まで戻り御朱印を貰い時計を見ると15時くらいだった
石清水八幡宮は18時に閉まるので急いでいけば間に合う時間である
わたしは欲張ってそちらにも行くことにした

何回かの乗り継ぎをしてケーブルカーも利用して17時前に着いた
しかし妙に静かである
それもそのはず社務所が閉まっている
これはどうしたことかと思った
張り紙がしてあり
「開設時間・・・閉設一六時」と書かれていた
なんてことだ神社に入場は18時までできるが
社務所は16時に閉まってしまうということだ
せっかく来たのにこれでは御朱印がもらえない
「また改めてくる」と拝殿で手をあわせて帰ることにした
帰りも同じ道ではつまらないかなと思い別の道からケーブルカーまで帰ることにした
するとおかしい
看板の示す道を通っているはずなのに
「私有地 立ち入り禁止」の看板のある場所に出てしまう
何往復かした後 同じ道を通過する人を見つけた
あとについていくとどうやら私有地っぽいところを突っ切るようだ
その先にすぐに駅があった
「そんなのわかるか!」と思った
踏んだり蹴ったりである
近くに飛行神社とい場所があったので飛行に走ってやろうかと思った
「今日はお前さんはお呼びじゃないよ」と神様に言われているような気がした
帰りのケーブルカーの中で徒然草のお話が放送されていた
仁和寺のある法師が石清水八幡宮の本殿を別の場所と勘違いしたお話である
結局 その法師は本殿へ行かずに帰ってしまったという
それに比べればわたしは電車に乗って手軽にこれるのだからマシである
なんだか神様に慰められている気がして変な気分になった

戻って京都駅で食事を済ませた
今日の夕食は冷やし担々麺である

おいしい!

担々麺は一般的に辛いのだが 辛い物を冷やすとこれがうまく調和されて美味しいのである
昔 東京の四ツ谷駅の近くにあった「広島つけ麺 ぶちうま」もその類であった
食事のあとはホテルへ向かった
今回宿泊するのは二条城近くのホテルLiVE MAX
わたしはこのホテルをずっと「ライブマックス」だと思っていたのだが
正しくは「リブマックス」なのを初めて知った
ASUSの読み方が「アスース」でなく「エイスース」であった時のような衝撃を受けた
宿泊手続きはフロント横の端末から行った
フロントのスタッフと挨拶以外の会話をすることなくカードキーがもらえた
この辺のシステムはアパホテルに似ていると思った
部屋は4階であった
タバコのにおいがする
予約を禁煙でしたつもりだったが予約確定の通知には喫煙となっていた やらかした
着替え等の荷物はホテルへおいて夜の貴船に向かうことにした

昼は国際会館駅からバスで貴船口まで移動したがバスは夕方までである
なので国際会館駅から叡山電鉄八幡前駅まで歩いてそこから貴船口を目指した
夜の21時近くの電車である ほとんど人は乗っていない
貴船口についたが真っ暗である
電灯はあるがその周辺が見える程度である

まっくら

暗い道をしばらく歩くと一台の車が停車していた
その近くで女性二人が闇の中に何かを探していた
「何かお探しですか?」と声をかけた
蛍が見れると聞いてきたが全然見つけられないという話だった
車が止めてある場所は「蛍岩」のすぐ横と話していた
蛍の名所だからかこの周辺だけあえて電灯がなかった
だからここが「蛍岩」の場所だと話を聞くまで分からなかった
「そうか せっかく夜に頑張ってここまで来たが蛍は結局見つけられなかった」
そんな残念な日記が書けるなんて話をしていると何やらが光っている
蛍である
「おお こんな光り方をするのか」と思った
我々は川のほうを必死に探していたのだが
蛍はそれよりも少し高い場所 木の上とかを見上げるといるのが分かった
記念に写真を撮ろうと思ったのだが 如何せん光が弱い
辛うじて白い豆粒みたいな写真が撮れた
これじゃ何の写真か説明してもらわないとわからない
蛍の数はそんなに多くはなかった
視界に多くて3匹移る程度だった
しかしながら神秘的な不思議な光であった
しばらく余韻に浸った後 帰路についた

2024/7/7
今日も貴船神社である
年に一度の重要な祭り「水まつり」がある
朝は適当に二条城近くのなか卯でうどんを食べた
うどんにはとり天が付いていた
「とり天」「から揚げ」「チキンナゲット」「竜田揚げ」の違いは何か
そんなことを考えながら食事をしていた

貴船神社の「水まつり」は10時からである
だいたい時刻くらいに神社に到着した
本殿前にはテントが張られて特別席なんかが用意されていた

わたしもそこに座りたい

なんだかやんごとなきお方のような人たちが前のほうに座っていた
時刻は過ぎていたがまだ始まっていない様子であった
(後で調べたところ「献茶祭」という神事がこの時行われていたよう)
わたしは二日連続になるが貴船神社御朱印をまたもらいに行った
二日で貴船に3回も観光でやってくる阿保はそうそういないだろう
御朱印帳に二日連続で貴船神社御朱印があるとそういったことをすぐに思い出せるような気がしたのだ
社務所で巫女さんと会話をしていると祭りが始まったようだった
宮司さんから神前に捧げる食べ物についての説明があった
昔は鶴なんかを神前に捧げていたころもあったらしい
今日は「神前の鯉?(澤の鯉?)」と「藻隠れの鯛」というものがみれるようだ
何のことかよくわからなかったのだが要は魚をさばく神事である
まずは鯉をさばく神事から始まった
右手に担当 左手に長い箸をもった神職の方が
神前に捧げる鯉に全く手を触れることなくさばいていく
これがただ解体するというだけでなく舞のようなものである
流れるような見事な動きである
そして最後には鯉の腸が傷つけられず見事に一本の紐のようにあらわになった
「庖丁牛を解く」とはまさにこのことかと思った
私のすぐ横にいた老婆は「三枚おろしの儀式」と笑っていた
次は鯛をさばいていく神事である
鯉の時とおおよそ同じ内容であった
私の隣にいた老婆は家族で来ている観光客らしく
そろそろ移動する趣旨の話を連れからされていた
「この三枚おろしが終わったら行く」と返事をしていた
なんだ ばあさんも三枚おろしが気になるのかと思った
そのあとは宮司さんから祝詞があったり 舞楽があったりで祭りは終わった
最初は水まつりを最後まで見るつもりはなかったのだが
なんだかんだほぼすべて見てしまった
よかった
ちょうど七夕だったので帰り際に適当に短冊に書きものをした
短冊は1枚100円だった

今年の七夕はよろしい一日であった

同じ会社に勤めているK子さん
いつもニコニコ笑顔が絶えないおばあさん
仕事がしんどい時 体調が悪い時も
その笑顔を見るとみると少し気分が楽になる
ある日の食堂での出来事
松葉づえをついている人がいる
彼は1,2週間くらい前からそんな状態だ
いつもは補助の同僚だかがいるのだが この日はいなかった
「あとからやってくるのかな」と私は思った
そして彼が食事を済ませるとなんと離れた席のK子さんが彼の下膳をする
まだK子さんは食事が終わっていないのにかかわらずである
なんということか
歳を重ねるごとに美しさに磨きがかかる人がいると聞くがまさにこのことである
「こうしてはおれん!」と私は思った
次の日に松葉づえ社員がいたらK子さんより先に彼の下膳をしてやろうと思った
だが次の日は食堂に松葉づえ氏はいなかった
そのことをK子さんに話したところ
「じゃあ 明日は私が松葉づえをつくよ あっはっは」なんて言い出す
いやはや 私もこういう老人になりたいなと思った