藤子・F・不二雄SF短編ドラマ (original) (raw)

2023年4月、6月放送[NHK BSプレミアムNHK BS4K]

ストーリー

[おれ、夕子]
その朝、弘和(鈴木福)が目覚めると、自分のものではないペンダントを身に着けていた。記憶をたどるとそれは最近亡くなったクラスメート夕子(田牧そら)のものだった。葬式の数日後、夕子の父(山本耕史)に呼び出された弘和は夕子の家を訪ね、思いもよらないことを告げられたが、呼ばれた本当の理由は不明のままだった。学校では勉吉(柴崎楓雅)が夕子の幽霊を見たというが誰も信じない。そしてまた怪事件が起こる!

[メフィスト惨歌]
高木(又吉直樹)は、職を失い、彼女(鈴木杏)にもフラれ、打ちのめされていた。そんな時、目の前に悪魔(遠藤憲一)が現れる。悪魔が現れても大して驚かないぼんやりとした高木だったが、悪魔は高木の魂と引き換えに、なんでも望みをかなえるという。半信半疑の高木だったが、不思議な悪魔の力を目の当たりにし、魂を譲る契約を結ぶことにする。しかし、高木は契約の条件の詳細にこだわり、事態は悪魔も想像できない方向に…?!

[定年退食]
謎めいた汚染が広がった近未来。高齢化、食糧不足が進み、国家にも定年制度が導入されている。息子夫婦と暮らす男(加藤茶)は老化防止に役立つと聞いた塩コーヒーを飲むのが日課だが、食事はほとんどとらず常に空腹を抱えていた。いつもの公園で、お調子者の友人・吹山(井上順)が、声をかけてきた。役所に行って、二次定年特別延長の申込書にある仕掛けをすれば、延長の恩恵にあずかれると、怪しげな提案を男に持ち掛ける。

[テレパ椎]
鳥留梨男(水上恒司)はパッとしない自称イラストレーター。友人与脇夫婦(坂口涼太郎北香那)の家で楽しく酔っぱらうが、そんな鳥留のことを夫婦は内心煩わしく思っていた。帰宅すると自室に弟(岡崎体育)が彼女(富田望生)を連れ込んでいた。親の反対を押し切って結婚したのだという。翌朝、鳥留は雑木林の道で大ぶりの椎(しい)の実を見つける。ポケットに入れたまま忘れてしまったのだが、ある驚くべき変化が…!

[昨日のおれは今日の敵]
とある漫画家(塚地武雅)の仕事場。たった一人の助手(アベラヒデノブ)も彼の無計画ぶりに愛想を尽かし辞めてしまった。締め切り間近で原稿は全くの白紙状態。大好きなマージャンの誘惑もなんとか断り、机に向かおうとするが、隣の新婚夫婦の様子が気になって集中できない。1時間だけ!と思って寝たところ朝になってしまい、編集者(高橋努)が訪ねてきてピンチに。自分の愚かさに嫌気がさした漫画家がある行動に出ると…!?

[親子とりかえばや]
相良甚六(青木柚)は大学留年中で恋に夢中。深夜に帰宅すると、堅物の父・鉄男(吹越満)から怒鳴りつけられた。しかも唐突に恋人春子(横田真悠)と同棲すると言い始めたため、鉄男は卒倒してしまう。翌朝、鉄男が目を覚ますとなぜか甚六の部屋に寝ていた。鏡を見ると、自分の顔が息子の顔になっているではないか!父と子の心が入れ替わっていたのだ。父は互いの情報を交換することを提案、互いになりきって行動しようとする。

[流血鬼]
謎のウイルスが蔓(まん)延した世界。ウイルスに侵された人間は吸血鬼と化していた。木の杭で吸血鬼の心臓を突き刺すことが彼らを倒す唯一の方法と信じられ、青年(金子大地)は友人(加藤清史郎)とともに洞窟に身を潜めながら、吸血鬼たちの息の根を止めようと孤独な闘いを続けていた。ひと月前、吸血鬼伝説で頭がいっぱいの青年に対して、友人の少女(堀田真由)は半信半疑だったのだが、ウイルスは急激に広まり…!
猛烈な勢いで吸血鬼ウイルスは世界に広まり友人(加藤清史郎)の兄も吸血鬼と化し、青年(金子大地)たちを追ってきていた。実家の様子を見に帰った青年は愛犬クロも吸血犬になり、さらには両親(宮崎吐夢片岡礼子)たちもウイルスに倒れたことにショックを受ける。吸血鬼たちに追われながらも隠れ家の洞窟にたどり着いた青年を待ち受けていたのはクラスメートの少女(堀田真由)だった。彼女も吸血鬼と化してしまっていた。

[箱舟はいっぱい]
大山(永山絢斗)は隣人の細川(袴田吉彦)から破格の値段で新築の一軒家を譲ってもらえることになり舞い上がるが、妻(さとうほなみ)はいぶかしがる。突然ノア機構を名乗る男(古田新太)がやってきて、ロケットが完成間近なので約束の金を支払ってくれと要求する。さらにある友人によって彗(すい)星衝突の危機から人類を密かに救出する計画があると告げられ、大山の中である疑念が頭をもたげることに。彗星衝突は本当なのか?

[どことなくなんとなく]
天地(岡山天音)は友人(竜星涼)と山にキャンプに来ていた。今朝も、最近よく見る「白い夜」の夢のせいで寝覚めが悪い。最初に白い夜の夢を見て以来、天地はこの世のすべてに実在感がないと感じている。妻と子供との日常、繰り返される会社勤めの日々…。天地はこの世に実在するのは自分の意識だけなのではないかと思い始める。この世のすべてに意外性がなく、最近では、自分が思ったことがそのまま現実になるように…!?

[イヤなイヤなイヤな奴]
宇宙船が任務を終え、船長ツキシマ(竹中直人)と5名の船員を乗せて地球へと帰還中。長い航行で船員たちのストレスも限界。血気盛んな機関主任ヒノ(萩原聖人)は航宙士キヤマ(野間口徹)がポーカーでいかさまをしたと激高。通信士のキンダイチ(飯島寛騎)と機関助手ドイ(浅利陽介)がなだめようとするが乱闘騒ぎになりかける。様子を見ていた整備士ミズモリ(増田貴久)は、賭け事は服務規程違反と知りつつ船長に告げ口し…
誰からも嫌われる「イヤな奴」ミズモリ(増田貴久)は、宇宙船内で起きたある事件から怪我を負い、孤立し、機関室に立てこもっていた。彼の手には船員たちの生死を分かつ重要な制御弁が握られていた。緊迫した事態に、船長(竹中直人)の指示のもと、対立していたヒノ(萩原聖人)、キヤマ(野間口徹)、ドイ(浅利陽介)とキンダイチ(飯島寛騎)も一丸となり立ち向かう。寝食を忘れ、ミズモリの立てこもりは続きついに…!

キャスト

配信で見る

映画観るなら<U-NEXT>
Amazon Prime Video