2024年菊花賞_種牡馬戦国時代の混戦模様を制する馬はだれだ?!期待の穴馬も! (original) (raw)
重視すべきはスピードとスタミナのバランス
デインヒル内包馬は走らないだとか半端な血統での絞り込みが多いですが、気にすべきは全体のバランスで菊花賞でのスタミナ、スピード、京都適性を引き出してくれる血が入っていることを重視していきたいですね。デインヒルに関しては母系に入る分には問題ないかと思います。昔から相性が良いとされるリボー系、グレイソヴリン系あたりか?
1 ピースワンデュック 血統:C 調教:B 評価:C+
父グレーターロンドン同様上り馬という形での参戦になったピースワンデュック。Nureyev4×5のクロスはどちらかと言えば阪神向きの血。母方のジャングルポケットは重馬場のダービー馬で上りのかかる展開が得意だったことからもスタミナ十分。Exburyもあるしね。重心が低くストライドを伸ばす走法も距離が延びるのにはいいが、最内枠に入ってしまったのが痛恨。幸い周りに先行馬が多いのでポジションを後ろから取りに行くのは楽そう。道悪なら評価は上がる。
調教は先週の時点でだいぶ仕上がっていそうで今回は外目を単走で伸びてきた。前走阿賀野川特別と同様に抑える調教が出来ているのも長距離を走る上ではプラスだ。
2 ノーブルスカイ 血統:E 調教:C 評価:E
父ネオユニヴァースは菊花賞3着の二冠馬。父系も牝系も古すぎて、2024年に買うなら道悪やローカルなどの条件を付けたい。頭が高くピッチ走法で走る馬なので。
調教は坂路で好時計。この馬なりには十分か。
3 アスクカムオンモア 血統:E 調教:C 評価:E
母マキシマムドパリは中京・阪神の重賞を制覇し秋華賞3着。京都の内回りとの相性は悪くなさそうだが、外回りとなると話は別。父がキズナならともかくブリックスアンドモルタルで京都3000mをこなすのは流石に…。
調教は中1週なのもあり坂路でサラっと。力は発揮できる状態。
4 ダノンデサイル 血統:B 調教:A 評価:B+
父エピファネイアは菊花賞を勝った二冠馬。母父Congratsは米国の超良血馬でMr. Prospector、Northern Dancer、Hail to Reasonを直で付けられている牝系の出身。近親に活躍馬が多くスピード持続性に優れたタイプ。母トップデサイルはGraustarkとHis Majestyの5×5×5のクロスを持つから案外それだけで京都適性はどうにかなってしまうかもしれない。キレやスタミナ面は京都3000mでは米国色が強すぎてやや不安だが世代戦なら上位。
調教はダービーと同じパターン。文句なし。
5 ハヤテノフクノスケ 血統:E 調教:E 評価:E
父ウインバリアシオンは菊花賞2着。母サクラインスパイアはシンボリクリスエス、コマンダーインチーフと重めの血統でローカル2600mが一番合いそう。福島が一番合う。急坂も得意な血統。
調教は一杯に追いきっていて菊花賞の週にそんなことして大丈夫かと心配になる。
6 ミスタージーティー 血統:E 調教:C 評価:E
父ドゥラメンテは菊花賞不出走ながら産駒が2勝。母はリッスン。Raise a Nativeが直で入る血統でさすがに4代前は近すぎる。マイルから2000までというイメージ。実際、近親にアスコリピチェーノがいる。あと割と早枯れの血統なので3歳の秋は買いづらい。
調教は矢作厩舎らしく坂路で締め。時計も綺麗だし馬なりによい状態。チャレンジCで会おう!
7 ビザンチンドリーム 血統:D 調教:D 評価:D
父エピファネイアは菊花賞を勝った二冠馬。母ジャポニカーラはジャングルポケット産駒でRaise a Nativeの影響が強い牝系。Francis S.が直で入るのはとても良いのだが、他が軽すぎてスピードに寄っている感じも。ジャングルポケットでどれだけというのはピースワンデュック以上に感じる。これも道悪は得意なので不良馬場ならといったところか。フサイチエアデールの系統というのも早熟感がある。
調教は坂路で軽め。中間がそこまで空いていないとはいえ攻めなさすぎな感がすごい。
8 ウエストナウ 血統:D 調教:D 評価:D
父キズナはダービー馬だが凱旋門4着がある。母父Frankelでスタミナ無さそうと言ってしまったがBMS成績を見るとSparkling Plentyが仏オークス馬、ルージュエヴァイユがエリ女2着と決して短距離志向にする血ではなく距離の融通は効くようだ。祖母グッドウッドマーチはFoxhoundの影響で短距離志向に向かいやすくスタミナ面では推しづらい。1600~2000がベストか。
調教は前走よりは仕上がってきたという感じでもう一息。
9 コスモキュランダ 血統:A 調教:A 評価:A
父アルアインは菊花賞7着の皐月賞馬。母サザンスピードはコーフィルドCを勝利しているようにスタミナ十分な牝系でDixieland BandやHis MajestyとSir Ivorのクロスを持つなど京都への適性を秘めている。今回の出走馬の中では菊花賞への適性は十分高く、皐月賞やダービーで見せたスタミナからも菊花賞も十二分に通用するだろう。枠もいい。
調教はいつも通り弥生賞の時くらい出来は良さそう。プールの回数は不明だが、プールが好きなのはいいことだ。
10 メイショウタバル 血統:D 調教:B 評価:D+
父ゴールドシップは菊花賞を勝った二冠馬。母方は正直スタミナ面が不安な一族で、メイショウカンパクは出ているが父グラスワンダーは中山大障害馬を出すほどなので…。ゴールドシップのスタミナでどこまで勝負ができるか自分自身と戦い続けている馬なので、G1ではちょっと買い辛い。タイプ的にはツインターボが一番しっくりくるのでまた前哨戦で買いたい。
調教は時計的には文句はなく態勢十分。しっかりと自分の競馬をしてくれるだろう。
11 ショウナンラプンタ 血統:D 調教:B 評価:D+
父キズナはダービー馬だが凱旋門4着がある。母フリアアステカはアルゼンチン馬でNijinskyが直で入る。ただヘネシーやMiner's Mark、Zensationalは米国に寄りすぎでバランスが悪い。勝ちきれない中途半端な瞬発力というのもここで出ていてより持続力が活きるコースの方が向いている。先行力がついてきたら重賞も狙える器ではある。
調教は高野厩舎らしく勝ちを狙いに来た調教でとても良い。
12 シュバルツクーゲル 血統:A 調教:B 評価:B+
父キズナはダービー馬だが凱旋門4着がある。母ソベラニアはドイツ馬でこれは2019年のワールドプレミアと同じである。また、3代母はパリ大賞馬ソジーと同じ。Monsunだけでも十分だがRidanなどスタミナに優れる上でBirkhahnが直で入るからスピードもある程度保証されている。もちろん、米国系ほどではないが。京都3000をこなすには十分すぎるスタミナがありステイヤーというならこの馬が一番適性があると言えるだろう。早仕掛けの展開になりスタミナの活きる競馬になれば大穴をあけることも。道悪ならなおいい。
最終追切は坂路。青葉賞と同じに見えるが日曜が坂路なのが青葉賞で今回は南Wでしっかりとコース追いをしているから問題はなさそう。状態面は非常にいい。
13 アーバンシック 血統:B 調教:B 評価:B
父スワーヴリチャードは3000mを未出走もアルゼンチン共和国杯を勝っているからスタミナの下地はある。母エッジースタイルはハービンジャー産駒でウインドインハーヘアの牝系だから適性面は問題なさそう。若干瞬発力に寄りすぎていてトップスピードではダノンに叶わないが末脚の持続力で。
調教は武井厩舎らしい時計で悪くない。当週まで3頭併せで負荷をかけるのは調教師がかかり気味な感じもしなくはないが・・・。
14 メリオーレム 血統:C 調教:C 評価:C
父シュヴァルグランは天皇賞春3着がある。牝系にSicambre(メジロティターンとかに入ってるやつ)があるからスタミナはかなりあるのでは。ただどうしても欧州色が強すぎてこれもローカル2600感がある。良くて4~5着あたりにいる感じがすごくシホノスペランツァです…。前哨戦で負けてしまっているのも印象悪い。
追切は栗東芝コース。ん~キセキ♡
15 エコロヴァルツ 血統:E 調教:D 評価:E
父ブラックタイドはキタサンブラックを出しているが他は…。米国色の強い牝系でやはりマイルあたりが合うのではないだろうか。今回は参観か。
追切は悪くないが前走程食指が伸びる感じでもない。
16 ヘデントール 血統:C 調教:B 評価:C+
父ルーラーシップはキセキを出している名種牡馬。コルコバードだから距離は持ちそう。Raise a Nativeもあるが牝系深くそこまで問題ないだろう。ただ鞍上の京都適性が判断を困らせるところ。外枠をうまく使えれば。また、G1ではスピードが足りるかという問題も出てくるが…。あまり強調しづらい牝系だ。
調教は木村厩舎らしく問題なさそう。
17 アドマイヤテラ 血統:B 調教:C 評価:C+
父レイデオロはダービー馬。アーバンシックと同じウインドインハーヘアの牝系でそこにクロスがあるのだからスタミナ面は問題ない。クロフネでどれだけスピードを補強できているか勝負なところもあるが。メリオーレムよりは上かという評価。早い上がりだと厳しいので勝ちきるまではいかなそうな感じもすごい。
追切は栗東芝コース。これもキセキ。
18 アレグロブリランテ 血統:E 調教:D 評価:E
父はディープブリランテで道悪のダービー馬。母センティナリーの父はフレンチデピュティでAssertは入るがどちらかと言えばローカル中距離がよさそうな血統。道悪だとパフォーマンスがかなり上がるのでこれも重馬場かローカルで狙う馬。
調教は良い時よりは一段階下がる感じも。