アカデミー賞「ジョーカー」最多11部門ノミネート (original) (raw)
今回最多ノミネートとなったのは11部門で候補となった「ジョーカー」。作品賞のほか、トッド・フィリップスが監督賞、ホアキン・フェニックスが主演男優賞の候補となった。フェニックスが同賞にノミネートされるのは3回目で、受賞すると初めての栄光となる。
次いでノミネート数が多かったのは、10部門で候補となった「1917 命をかけた伝令」と「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」。「1917 命をかけた伝令」は作品賞のほかサム・メンデスが監督賞、ロジャー・ディーキンスが撮影賞にノミネートされた。ディーキンスは第90回の「ブレードランナー 2049」でも同賞に輝いている。そして「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は作品賞のほか、クエンティン・タランティーノが監督賞と脚本賞、レオナルド・ディカプリオが主演男優賞、ブラッド・ピットが助演男優賞の候補に。タランティーノが監督賞の候補になるのは第82回の「イングロリアス・バスターズ」以来で、脚本賞は過去に「パルプ・フィクション」「ジャンゴ 繋がれざる者」で2度受賞している。ディカプリオは「レヴェナント:蘇えりし者」で第88回の主演男優賞に輝いており、2度目の受賞に期待がかかる。
また、Netflix作品「アイリッシュマン」は9部門で10の賞にノミネートされた。マーティン・スコセッシが監督賞、アル・パチーノとジョー・ペシが助演男優賞の候補に名を連ねている。スコセッシが監督賞にノミネートされるのは第86回の「ウルフ・オブ・ウォールストリート」以来で、受賞を果たせば第79回の「ディパーテッド」ぶり。昨年の「ROMA / ローマ」のアルフォンソ・キュアロンに続き、Netflix作品の監督が2年連続で受賞することとなる。