ヤン・ヤーチェが来日、台湾映画「破浪男女」日本初上映 (original) (raw)

台湾映画「破浪男女」日本初上映、ヤン・ヤーチェが「人魚姫」の人魚を少年と再解釈

2025年3月17日 12:25 11

台湾映画「破浪男女」が昨日3月16日に第20回大阪アジアン映画祭(OAFF2025)で日本初上映され、大阪・テアトル梅田で行われたトークイベントに監督のヤン・ヤーチェ(楊雅喆)が登壇した。

「GF*BF」「血観音」などで知られるヤン・ヤーチェが「人魚姫」の人魚を少年と再解釈し手がけた本作。職場では地味だが性に奔放な小綠、小綠のセックスパートナーである單親霸、小綠の友人・白Q、白Qと密会を続けるフードデリバリーの配達員という4人の姿が描かれる。ウー・カンレン(呉慷仁)、リウ・ジューピン(劉主平)、リャン・シャンホア(梁湘華)、ウィル・オー(柯煒林)らがキャストに名を連ねた。

ヤン・ヤーチェは「この10年、台湾では性に対する考え方が大きく変わりました。そして性と愛をどう考えるかについて、コロナ禍を挟んで大きく変化しました」と述べ、「マッチングアプリなどによって、若い人の間には性と愛を切り離して考えるという考え方が広まっています」と語る。そして、「この作品は愛のために犠牲を払う『人魚姫』の物語をベースに構想しています。現代の人は性と愛を切り離して捉えようとしていますが、性を突き詰めていくと必ず愛の問題になってしまうということを描いているんです。また主人公である人魚姫が必ずしも女性ではないということもこの作品のポイントの1つです」と伝えた。

インティマシーコーディネーターのサポートのもと撮影が行われた本作。ヤン・ヤーチェは「性愛のシーンを撮影するにあたって昔は監督と役者の間に緊張関係があったり、摩擦が起こることが実際にあったと思います」と話し、「現在はインティマシーコーディネーターを採用していて、役者の方々が違和感を感じたり、やりたくないと思った場合、例えば『水が飲みたい』など、インティマシーコーディネーターにわかる合言葉を言うんです。そしてコーディネーターと監督で話し合っていく。そういう環境で撮影しているので、役者の方たちは安心しながら撮影に臨むことができます」と説明した。なお本作は今年、日本公開を予定している。

第20回大阪アジアン映画祭は3月23日まで大阪・ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館にて開催。

映画「破浪男女」予告編

第20回大阪アジアン映画祭(OAFF2025)

2025年3月14日(金)~23日(日)大阪府 ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館

スペシャル・オープニング作品

コンペティション部門

特別注視部門

インディ・フォーラム部門

特集企画<タイ・シネマ・カレイドスコープ 2025>

特集企画<台湾:電影ルネッサンス 2025>

特集企画<Special Focus on Hong Kong 2025>

特別招待作品部門

芳泉文化財団協賛企画《映像研究助成》

泉文化財団協賛企画《映像研究表彰》

特別上映 《VIPO Film Award の成果》

クロージング作品

ヤン・ヤージャのほかの記事

ヤン・ヤージャのほかの記事

ヤン・ヤージャの映画作品

ヤン・ヤージャの映画作品

開始5秒で心をつかまれた「ロッキー」

加藤千尋がドラマ「職場ギャンブラー」で主演 佐久間祥朗、石川恋、中川晴樹らも出演

韓国時代劇「鬼宮」Leminoで独占配信、ユク・ソンジェ×キム・ジヨンが鬼の呪いに挑む

3

東京・大阪でA24のポップアップストア開催、「異端者の家」公開に合わせて