ケイコレ Vol.57 東山義久・植木豪・良知真次 (original) (raw)

左から東山義久、植木豪、良知真次。

ケイコレ〜稽古着ファッションをお届け〜 Vol.57[バックナンバー]

東山義久・植木豪・良知真次、“レジェンド”たちの稽古着選び

ハイカットブーツ愛用の東山、自ブランドでそろえる植木、原色大好きな良知

2021年11月20日 13:30 2

舞台人はどのような服装で稽古に励んでいるのか? ファッション連載「ケイコレ」では、本番を控えるアーティストが自身の稽古着を見せてくれるほか、カンパニーのおしゃれ番長やいつかゲットしたい稽古グッズ、公演の見どころなどを密かに教える。

第57回に登場するのは、「ALTAR BOYZ SPECIAL 2021」に出演する東山義久植木豪良知真次。今年4月に上演されたミュージカル「ALTAR BOYZ」2021年公演は、新型コロナウイルスの影響を受けて途中で中止になった。「ALTAR BOYZ」2009年の日本初演から本作に携わる“レジェンド”の3人が今回、そのリベンジ公演となるスペシャル版に臨む。

妖艶な踊りと包容力を感じさせる演技で観客の心を捉える東山と、キレのあるダンスと予測もつかないアドリブが魅力の植木、そして人懐こい笑顔とクールなパフォーマンスのギャップで魅せる良知。三者三様の個性があふれる彼らの稽古着選びとは?

稽古着を選ぶときのポイントやこだわりは?

東山義久

舞台の趣旨によってですが、ダンスが主体となる公演では自分の今の身体のラインが出る、タイトな動きやすい黒の稽古着を着ることが多いです。

あと、もう10数年愛用している大木シューズさんのハイカットのJAZZブーツは、スタイルを3割増しに輝かせてくれる必須アイテムです。

植木豪

いつも稽古着は自分でデザインしたものを着ています。

ライフスタイルも音楽もパフォーマンスもすべてオリジナルに生きていけたら最高だなと思ってますので、それを稽古場でも反映させています。

スニーカーはNIKEが多いですね。

それからブランドのミックスだけは気をつけています。adidasのジャージーにNIKEを履かないとか……昔海外のB boyに、真剣に理由を聞かれたことがトラウマです。

稽古着を選ぶときは、動きやすいものやパフォーマンスがスタイリッシュに見えるのも大事ですが、オールドスクールなHIP HOPやダンスが好きなのでその辺のフレーバーを組み込んでることが多いです。

カルチャーにきちんと飛び込んで自分を表現できたら素敵だなと思ってます。

あとフロアーによく入るので黒いものが必然的に多くなりますね。

良知真次

SHOWをやるときと、芝居をやるときで選ぶ稽古着を変えてます! 芝居のときは、役のイメージ。SHOWのときは、輝くように(笑)。

デザイン的にいつも選ぶのは原色ですね。原色が好きなので! あとラインが入ったデザイン!

「稽古着おしゃれだな!」と思う共演者は誰ですか?

東山義久

植木豪くんかな?

自分のブランドを着ていて、僕も欲しいなといつも思ってる(笑)。

植木豪

東山義久くんや良知真次くんは、稽古着を自分の踊りに合わせてるなと思うのでそういうところはめちゃくちゃ好きですね。

和田泰右や松浦司くんは街着のようなファッションで稽古場にいることもあり、いつも注目しています。

良知真次

植木豪くんです!

デザイナーでもあるので!

いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは?

東山義久

筋膜リリースのマッサージ機。

小さいのは持ってるんですが、豪くんが持っているような本気のタイプがいつか欲しい。

植木豪

最近またスケーター用スニーカーの踊りやすさに惹かれてNIKEのスケーターシューズを買いましたが、VANSなどの軽いスケータースニーカーを今吟味していろいろなダンサーから情報を集めてます。

良知真次

暑いときは、涼しく

寒いときは、温めてくれるような

自動で調整してくれる稽古着が欲しいですね。

「ALTAR BOYZ SPECIAL 2021」で、特に注目してほしいのはどんなところ?

東山義久

悔しい思いをした4月。またこのような機会を与えてくださった皆様に心から感謝しております。残念ながら今回出演できないソウルメイトの分まで、我らの“ALTAR GIRLZ”と共に盛大に盛り上がりたいと思います。

植木豪

ほんとにごちゃ混ぜのステージなので全員集合のパーティ感を楽しんでいただけたらと思います。

良知真次

改めまして、

「ALTAR BOYZ」アブラハム役を、演じさせていただきます。初演からすべての公演に出演。マシュー役でも出演しました。

前回の公演が途中で中止に……でも!? 再び戻ってきました!! 一緒に楽しみましょう!!

プロフィール

東山義久(ヒガシヤマヨシヒサ)

1976年、大阪府生まれ。大学卒業と同時に初舞台を踏み、その後ミュージカル「エリザベート」のトートダンサー役で注目を集める。2003年にボーカル&パフォーマンスグループDIAMOND☆DOGSを始動し、リーダーを務める。2013年には肉体表現の可能性を追求する新たなるカンパニー「BOLERO」をスタートした。主な出演舞台にミュージカル「レ・ミゼラブル」、「CLUB SEVEN」シリーズミュージカル「イヴ・サンローラン」「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage」シリーズなど。来年2月には、ミュージカル「The View Upstairs-君と見た、あの日-」が控える。

植木豪(ウエキゴウ)

1975年、福岡県生まれ。ボーカルダンスグループ・PaniCrewのメインボーカル。1998年にダンスコンテスト「UK BBoy Championships」に日本代表チーム、ザ・スパルタニック・ロッカーズの一員として初出場し、初優勝を果たす。2014年には自身が演出・主演するダンスショー「WASABEATS」をスタート。またスコットランドで上演した「BREAK FREE」では、演劇祭「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」のTHE ASIAN ARTS AWARDのBEST PERFORMANCE賞を受賞した。近年の出演舞台に「TOKYO TRIBE」オリジナルミュージカル「THE CIRCUS!」シリーズ、演出舞台に「『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage」シリーズ「FAKE MOTION -THE SUPER STAGE-」がある。

良知真次(ラチシンジ)

1983年、東京都生まれ。ジャニーズJr.として芸能活動をスタートし、劇団四季、東宝芸能に所属。出演舞台にミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」「タンブリング」、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」、ミュージカル「スリル・ミー」「宝塚BOYS」「超歌劇『幕末Rock』」、ミュージカル「ダンス オブ ヴァンパイア」「Take me out」「ミュージカル『陰陽師』~平安絵巻~」「ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』~暁の調べ~」などがある。2018年には芸能アーティストのマネジメントや舞台制作などを行う株式会社World Codeを設立し、代表を務めているほか、演出や宝塚歌劇団の振付なども手がけている。