原田ゆう×所奏による「文・分・異聞」開幕 (original) (raw)

文学座12月アトリエの会「文・分・異聞(ブン・ブン・イブン)」が、昨日12月3日に東京・文学座アトリエで開幕した。

これは、原田ゆうが作、所奏が演出を手がける作品。劇中では、1963年の文学座を舞台に、実際にアトリエで繰り広げられたドラマが議論劇として描かれる。年初に大量脱退者を出していた文学座は、当時文学座に籍を置いていた三島由紀夫の新作「喜びの琴」上演の是非を巡り、再び分裂の危機を迎えていて……。出演者には、相川春樹、奥田一平武田知久川合耀祐、小谷俊輔、松浦慎太郎、梅村綾子、松本祐華、鈴木結里、渡邊真砂珠、田尻祥子が名を連ねた。

本作について、所は「文学座の演劇研究所に入所してすぐに文学座史という授業を受けました。その時に1963年に起きた劇団員の大量脱退事件を知りました。いつか作品になるのではないかと思い約20年が経ちました。文学座の若手で送るボルテージの高い1時間50分。白熱する議論劇から始まる本作がどこに着地するのか、ぜひ劇場でご覧ください」とコメントした。

上演時間は約1時間55分。公演は12月15日まで。

文学座12月アトリエの会「文・分・異聞(ブン・ブン・イブン)」

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