東海自然歩道49日目(通算284日) 富士急ハイランド~山中湖 コスモス畑の向こうに富士山って反則ですやん (original) (raw)
本日は5月以来の東海自然歩道の歩き継ぎ。福岡から東海自然歩道を歩き継ぐのはなかなか大変。3連休の土曜日の朝から東京に移動してから、仕事を済ませて都内に前泊。
土曜の朝に東京に移動
今回は富士山の北側を歩く予定
都内は秋祭りのシーズン
日曜日は5:00に起床してバスタ新宿に6:15に到着。前回の東海自然歩道離脱地点の富士急ハイランドに向かう6:45発の高速バスに乗車。始発バスにもかかわらず富士山5号目行1401便は満席だった。それに加えて3連休初日のため中央道はひどい渋滞。8:25の到着予定よりも1時間ほど遅れてようやく富士急ハイランドに着いた。
新宿からバスに乗る
富士急バスは1時間に1本以上の富士急ハイランド行きのバスを運行するが、全便がほぼ満席。人気だ。
高速バス停は富士急ハイランドの南端
まだジェットコースターの動き出す前
天候は曇り。富士山は雲の切れ間にモザイクのように顔を出す。国道139号線を東に向かって出発した。
南の富士山は雲に隠されている
富士急ハイランドから東に進む
しばらくは国道に沿って進む。2kmほど進んだところで右折して脇道に入る。国道は自動車の騒音が耳に響くため、こちらの方が心地よい。10:08に諏訪内山神社にまずお参りした。
国道139号線沿いの歩道を歩く
吉田うどん。ゴワゴワした独特な食感だと言うが、まだ未体験。
交通量の多い国道沿いから脇道に進む
諏訪内山神社にお参り
この先は杉木立の中を歩く。水の音が聞こえる。冨士浅間神社の境内に入っているようだ。10:16に赤い大きな鳥居をくぐって富士浅間神社に参拝する。お社の手前には富士太郎杉という樹齢千年のご神木が立つ。鳥居の外には清く清冽な水が流れる。手を付けると冷たい。富士山からの湧水かもしれない。
水の音を聞きながら進む
冨士浅間神社の鳥居をくぐる
本殿で手を合わせる
本殿の隣には樹齢千年の富士太郎杉
境内には澄んだ冷たい水が流れる
水路が引かれているよう
神社の隣には気になるほうとうの店もある
しばらくは水路に沿うような道を歩く。10:40に新屋山神社に到着。ここにもお参り。意外と参拝者が多い。
新屋山神社
ここも参拝者が多い
この先で国道139号線を横断してのんびりと進む。山手の道に入ったところで11:14に忍野(おしの)水力発電所を通過。忍野の桂川の最上流の湧水を使って発電しているようだ。贅沢な。
アキノノゲシ(キク科)
黄金色の稲穂
忍野発電所
ヤブマメ(マメ科)
この先は数か所のプチ薮を通過しつつ、大部分は快適な自然歩道を歩いて12:00に忍野への分岐に到着。忍野八海は東海自然歩道には含まれていないが、なかなか立ち寄ることのできない有名な観光スポット。せっかくなので寄り道してみた。
忍野に向かう自然歩道
水はきれい
ヌスビトハギ(マメ科)
ソバの花が満開。ここで東海自然歩道をいったん離脱。
忍野八海とは、富士山信仰の禊ぎに使われた8つの湖沼。12:05に忍野八海の中心地点に到着して、地図を片手に二番霊場お釜池、四番霊場銚子池、五番霊場湧池、六番霊場濁池、富士山湧水、七番霊場鏡池、八番霊場菖蒲池の順に探索。人が多い。八番霊場底抜池は有料の資料館の敷地内にある。入場料を払って進んだが、周辺の手入れが良く、人が少なくて良かった。
振り返れば富士山
まずは二番霊場お釜池
四番霊場銚子池
五番霊場涌池
六番霊場濁池。濁ってはいない。
冷たい
八番霊場菖蒲池
資料館に進むが、ここからの富士山が素晴らしい。
三番霊場底抜池
最後に忍野の中心地を離れて、少し遠いところにある一番霊場出口池には13:05に到着。これで忍野八海をコンプリート。
一番霊場出口池
忍野から内野に向かって進む途中でカフェを発見。13:30にランチとした。ここもものすごく人が多い。大盛りの生姜焼きランチを平らげて14:20に行動を再開した。
東海自然歩道に復帰
道沿いにカフェ
ガッツリと生姜焼きランチ
ハキダメギク(キク科)
イタドリ(タデ科)
14:28に上村交差点で県道717号線に右折して山中湖村に向かって真っ直ぐ南に進む。しばらくはハリモミ純林の中を進む。ハリモミ純林とは、富士山の溶岩流の土壌に孤立して発達したハリモミの密生地で、おそらく溶岩流で植生が完全に一新した後にハリモミが定着して形成したものなのだろう。樹齢250年のハリモミが密に生えているとのこと。このエリアの歩道はきれいで歩きやすい。ただし残念なことに交通量が多く、爆音のバイクが頻繁に通る。
上村交差点で右折
ハリモミ純林の中を歩く
しかし、ハリモミ純林を抜けた後の景色がすごかった。数ある富士山の眺めの中でもベスト10に入るのではないだろうか。まずは県道717号線に現れる富士山。次に花の都公園の百日草の向こうの富士山。キバナコスモスの先に聳える秀峰、最後はコスモスの揺れる先に絵のような富士山。いつまでも見飽きない最高の富士山だった。
県道の向こうに雄大な富士山
花の都公園から。まずは百日草越しに。
キバナコスモスの向こうにも
コスモス越しの富士山にもシビれる
この先は別荘地の中を通過して、山道に入る。登り口にはクマに注意の看板。登山道の整備状況は良好。15:45に長池山(1178m)に到着して木々の間からチラリと富士山を眺める。
別荘地の中を抜ける
登山口にはクマに注意の標識
長池山から
次の小ピークの飯盛山には15:50に到着。ここは眺望なし。この先は植物を観察しながらのんびりと先に進む。
テンニンソウ(シソ科)
16:14に大平山(1295m)の頂上に到着した。山中湖の向こうには富士山。美しい。ここからの眺めも良い。しばらくのんびりと眺めていたいが、今日は最終のバスに間に合わなければならないので先を急ぐ。
大平山頂上
大平山から山中湖越しの富士山もいい
16:33に大窪山(1267m)、16:47に平尾山(1318m)と通過。地図では平尾山から南に下る山道が東海自然歩道となっているが、完全に藪で覆われており廃道になっているようだ。
大窪山
平尾山
平尾山から南に下る道は深い藪
ここからは東の石割山に向かって下っていく。周囲が暗くなっていき、冷たい風が吹いてきた。遠くからカミナリの音が聞こえる。雨が降り出す前に下山したい。両側をササに囲まれた木段を滑らないように気をつけながら下っていく。
17:19に石割神社駐車場まで下りてきて、ここからは舗装路を進む。このあたりにはテニスコートとラグビーのフィールドがたくさんある。学生時代にはこのあたりでラグビーの合宿をしていたが、どこだったか思い出せない。どちらかというと思い出したくないようなつらい思い出。
石割神社駐車場
なつかしいラグビーフィールド
山中湖の町が見えてきた
17:43に山中湖平野のバス停に到着した。ちょうど17:40発の新宿行きの高速バスが出発したところだった。このバスの情報は不覚にも把握できていなかった。とりあえずここで行動終了として、バス停近くのセブンイレブンで飲料水を購入して小休止。
平野交差点
ここでゴール
富士急ハイランドに戻る最終のバスは18:36だと油断していたら、18:00ぐらいにバスがロータリーに進入してきた。あわてて飛び乗った。おそらく17:12のバスが延着しているよう。周囲の道路は大渋滞だ。
周辺はかなりの渋滞で、バスの時刻表通りには運行されていないようだ。
バスは予定時刻を大幅に遅れて19:00に富士急ハイランド駅に到着。しかもこのバス停は高速バス停とは反対側。1kmほどもある富士急ハイランド内を抜けて高速バス乗り場に到着して、バスの乗車券を購入しようとしたら東京行きのバスはすべて満席。
意図せず富士急ハイランド内に進むことになった
イルミネーションやカップルを無視して走る
さらに走る
南のゲートに着いたが、バスはすべて満席。
やむなく再び富士急ハイランド内を抜けて、富士急ハイランドの鉄道駅に急ぐ。20:11発の富士急行線に乗って、大月からはJRのかいじ58号に乗車して無事に新宿に帰り着くことができた。なかなか最後まで気の抜けない展開だったが、夜の富士急ハイランドを楽しむことができたので良しとしよう。
再び富士急ハイランド内を走る
走る
ジェットコースターからの悲鳴を聞きながら走る
駅に到着
楽しそうなデコレーションの列車に場違いな人間が乗り込む
かいじの指定席が空いていて良かった
2024年9月15日 東海自然歩道49日目(通算284日) 富士急ハイランド〜山中湖 曇りときどき晴れ 29/20℃ 行動距離23.7km 行動時間8:06 獲得高度766m 43780歩 行動中飲水量1900ml
往路交通: 福岡空港9:00ANA244-羽田空港10:45(前泊)
バスタ新宿6:45富士急バス1401便-富士急ハイランド9:30(1時間5分遅延)
復路交通: 山中湖平野バス停18:00(48分遅延)-富士急ハイランド前19:10(1時間2分遅延)/20:11富士急行線普通-大月21:01/21:09かいじ58号-新宿22:07(後泊)