モネ日記 (original) (raw)

やっと「ぼくが生きてる、ふたつの世界」を観に行った。

じんわり来る映画だった。

もっと親子の葛藤を描くのかと思ってたら、

それよりも、「コーダ」として育った彼のことが中心で、

特に劇的なカタルシスがあるわけではなく、

生まれた時からの描写を淡々と重ねている感じ。

それでも、エンドロールの歌を聴きながら、

なぜだか涙が出そうな気がした。

両親の役やほかの役も本当の聾者の役者さんで、

だから何も違和感を抱かずに見ていられた。

聾者の方の現実や思いも、ところどころに挟まれていて。

そして、悩みはどこの家庭にだってある、と

聾者であることだけを特別視していない言葉も。

吉沢亮は、やっぱりいい俳優さんだなあ。

中学生から大人までを自然に演じていた。

その時その時のニュアンスが顔つきや姿によく表れていて、

手話で母をなじるシーンも、特別なことはしてないのに、

なんだか気持ちが伝わってきた。

無音になるシーンも印象的。

何かの映画でも、こういう無音になるシーンがあった気がするけれど、

耳の聞こえない世界を描く映画だけに、

やはり胸に響く。

表情だけで見せている吉沢亮もすごい。

普通の人の役だけど、

どういうことをしても、いやな感じにならないのは、

吉沢亮ならではだと思う。

あれ、もうここで終わるの?というラストだったけど、

何かの決着がついたわけではないだけに、

見終わった後からも、これからの彼のことが思われてくる。

子役からのつなぎも、それぞれの子がぴったりで、

烏丸せつこの祖母役もリアルな感じ。

お母さん役の忍足亜希子さんも、

チャーミングでハートフルで、気持ちに嘘がない感じ。

全編、撮り方がドキュメンタリーっぽい雰囲気もあって、

呉美保監督は、素敵だな、と思った。

五十嵐大さんの原作も読んでみよう。

いつまでも暑い気候のせいにして、

結局グダグダをずっと引きずっている9月。

朝動き出しそびれると、そのままゆるゆるの一日を自分に許してしまう。

「明日はちゃんとするー」と心で唱えながら、

どんどんto doが先延ばしになってる。

時間はあるのになあ。

録画したものも、単発の軽い番組ばかり優先して見てしまって、

ストーリーを追わなくちゃいけないドラマはずっと後回し。

デッキ容量に余裕がなくなってきたので、

昨日あたり、これではいかんと、

まずは「団地のふたり」を見る。

読みたい本もたまってるところなので、

気合を入れずにとにかく再生して、読書と並行でいいくらいの気持ちで。

小泉今日子小林聡美に期待して第1回を見た時は、

あまりにゆるっとした感じのドラマだったので、

どうしようかなあと思いながら、一応録画だけしていたんだった。

でも、昨日第2回を見た時は、

ちょっと事件めいたこともあったせいか、なじんできたのか、

なんだか2人のあり方が心地よい気がして、

結局4回まで録画分一気に見た。

この先もちょっと楽しみになってる。

老若男女出てくるけれど、

登場人物の中心はシニア以上の方々。

これからはこういうドラマも増えてくるのかなあと思いつつ、

それに限らず、ほっこりする話を見たいものだと思う。

「虎に翼」も最終回。

今までお気に入りのシーンだけ録画編集してて、

やっと最後まできたので、

それにあさイチ伊藤沙莉や、スペシャル番組のタイトルバックを加えて、

ディスクへダビング終了。

最終回は、老け芝居合戦みたいなところもあってちょっとはらはらしたけど、

はるが出てきたのは、胸熱だった。

あの最後のやり取りで、このドラマのテーマが再確認されたような気になった。

それにしても、役者を老けさせていくことを考えると、

長い年月を描くというのは大変なことだなあと思う。

「おかえりモネ」のときは、数年しか時の経過はなくて、

そういう無理を感じることは少なくてすんだ。

逆に、その中で微妙な年齢の変化を表してる清原果耶さんのすごさを思ったもの。

朝ドラは、見るとなると期間が長くなるので、

次はちょっとお休みしたい気分。

そう言いながら「らんまん」の時は、初めの方を見て、つい全部見ちゃったんだけど。

あれは松坂慶子のせいだなあ。

今度のドラマはどうだろう。

来年の大河ドラマが今から待ちきれなくて、

それ以外にも、映画の宣伝が何か月も前からあるので、

待ってる気持ちがしんどい。

いずれにしても、よい作品でありますように。

今は、「ぼくが生きてる、ふたつの世界」を早く見に行きたい。

今日は、やっと行く気になって、

「ラストマイル」「侍タイムスリッパー」2本続けて観てきた。

いつものことだけど、観に行ってよかった、と思う。

「ラストマイル」は、もともとスタッフ・役者からして楽しみで、

さらに公開後の評判もよくて、

だけど、なかなか気持ちとタイミングが合わなかったもの。

見るまでは余分な情報入れたくなくて、

レビュー類を読まずに我慢してたので、

見終わって、帰宅した後、一気にためてあったものを読んですっきり。

「侍タイムスリッパー」は、全くノーマークだったんだけど、

昨日見た映画評YouTubeで、

単館公開から口コミで50館まで広がって、

映画愛を感じる、笑いが起きて拍手も起きる映画、と聞いて、

急に興味をもって観に行くことにしたもの。

いつも行く映画館で、2本がちょうどつながりよく上映だったのがラッキー。

それではずみがついて、すんなり見に行った。

「ラストマイル」は初めの方、緊迫感いっぱいで、やりきれない感もあり、

しんどい思いになるんだったら失敗だったかな、

と思いかけたものの、

途中満島さん演じる主人公の思いが明かされていくあたりから、

どんどん引き込まれていった。

やはり野木さん脚本らしく、ちゃんと救いもある。

たくさんの世界が意味のあるつながりになっていて、

ほんとにいやな感じの人はいない。

映画を見終わって外に出た時、

働いている人たち一人一人に、いつになく近しいものを感じたような気がした。

なんだかお礼とかねぎらいとかしたいような。

映画で描いていたものを、無理なく素直に受け取った気がする。

それですぐどうするでもないんだけど。

こういう映画を多くの人が見たことで、

心にしみた何かが、ちょっとずつ変えていく流れにつながるのかも、と思ったり。

「侍タイムスリッパー」の方は、

関西ノリ的なところもあって、おかしみがあり、

観客の少ない館内で、私一人、時々声を出して笑ってしまっていた。

もっと軽いノリかと思ったら、けっこう見ごたえがあって、

素朴な手触りのようでいて、

特にクライマックスの殺陣のシーンは他にないほどの緊迫感。

積み重ねられた歴史の中にあるもののことを考えさせられるところもあり、

ラストのオチまで、たっぷり中身の詰まった映画だった。

やっと宿題を果たしたような気分の今日。

やっぱり映画っていいな、と思った一日。

ゆっくり観に行く時間があったことに感謝。

「ラストマイル」も観たいけど、まずはこちらを、と

「ぼくのお日さま」を観てきた。

心温まる映画を観たかったのだけれど、

私が思っていたのとはちょっと違う展開だった。

自分はつくづく甘ちゃんだと思う。

人の思いが通らないことがあると、

それがとても気になってしまう。

不思議な質感の、映像が美しい映画で、

説明も多くない。

私のいつもの失敗で、今日も寝不足で行ったため、

初めの方、気づくと意識が飛んでることが何度かあり、

3人の関係の始まりのシーンなど、肝心なところを見逃してる。

それくらい、静かな雰囲気の映画。

若葉竜也が出てくることを知らなくて、

そしてその役が意味する内容も知らなくて、

こういう要素がある映画だったのか、と少し驚く。

そして、そちらの方に気を取られて、

この映画は、2人の少年少女がメインの映画じゃなかったの?と

途中から混乱してしまった。

でも、エンドクレジットを見ると、

最初に子供の役者の名が出て、

池松壮亮は、離れて後の方。

やはり、メインは二人の子供で、

大人の事情が絡んだけど、主は、それをきっかけに起きた子供側の変化なんだろうな、と思いつつ。

ラストカットの後、主題歌が入ってくるのが絶妙だった。

歌詞のレイアウトの仕方もセンスがあって。

この曲を主題歌とタイトルにして映画を作ることを

ハンバートハンバートさんがOKしたのもわかる、

優しい美しい描き方の作品だった。

印象に残るシーンがいくつもある。

もう一度見てみようかな、と思える愛おしい感じの映画。

ちょっといろいろ、体調やパソコンの具合があったりして、

ブログにはすっかりご無沙汰。

今年途中にふと、新庄日本ハムをチェックしてみたら、

昨年までとはずいぶん違った勢いのある状況に、

8月9月はすっかりはまっている。

チェックするのはほとんどYouTubeで。

選手も全く知らなかったのに、今では顔と名前をたくさん知ってる。

3年目でこうして結果を出してくる新庄監督はすごいなあ。

久しぶりに以前からの新庄関連のYouTubeをたくさん見返したり。

と言ってもミーハーファンなので、

勝った時だけ熱心に記事をチェックするというゲンキンなもの。

負けた時は、それ以上気持ちを引きずられないよう、

「一喜一憂」の「憂」はできるだけスルー。

新庄日本ハムのおかげでずいぶん気持ちを盛り上げてもらっている。

プロ野球もやはりエンタメだ、心の栄養だ、と思ったり。

「虎に翼」は、一応毎日見てるけど、

寅子と星のケリがついて東京に戻ったあたりから興味が冷めて、

(寅子の髪型のせいもある?)

今は皆さんの演技を楽しんでる感じ。

次々いろんなテーマが盛り込まれていくので、

どこまでやるのかな、と思いつつ、

でもあと3週間?

この間のあさイチプレミアムトークで、伊藤沙莉さんが出ていて、

共演者やスタッフの言葉に、不意に涙がこみ上げる様子が幾度かあった。

実はそれだけ思いを抱えていたんだなあと知る。

にぎやか系のキャラなので、私は苦手な方だったんだけど、

ちょっと気持ち近くなった気がする。

「泣ける」って、やっぱり人の心に響くなあ。

自分が今までの人生であっさりしていたことを

なんだか周りに申し訳なく思う。

どれだけことばを言うよりも、

一瞬の涙の表情で、相手の心に伝わるものがあるもの。

それはやろうと思ってすることではないけれど。

「おかえりモネ」の時は、コロナや選挙で、

清原果耶さんのトークは不十分だったなあ、と思ったり。

今の自分は、ひところのごたごたが少し区切りになった気がするので、

また心機一転、ペースを取り戻していこうというところ。

今日は一応雑感を。

今日の「虎に翼」は、なんだか怖くて、

どんなことになっていくのか早く続きが見たくて、

困ってしまう終わり方だった。

毎日オリンピックにどうしても心とらわれていて、

男子バスケに続いての昨日の夜の男子バレーの結果に、

なんとも気持ちの置きどころを探しあぐねているところだったので、

よけいに今日の「虎に翼」の不穏な展開は気持ちを重くさせて。

「なぜ人を殺してはいけないのか」

ずいぶん前にも議論になったこと。

こんなところで出てくるんだ、と

「虎に翼」の描こうとしていることにまた驚く。

そして、どんな決着をつけていくのか、見届けないではいられない。

「答は今すぐはわからないけれど、一緒に考えましょう」と言う寅子に、

そのまま続いていくかと思ったところでの優未登場で、

急に空気が変わったあの場面はなんだったんだろう。

みさえが何を感じたのか、寅子が何を思ったのか、

表情だけでのシーンが怖かった。

オリンピック、今回は特に惜しい敗戦、というのが目立つ気がするんだけど、

いつもこんなものだっけ?

期待を集めていたものが期待通りに進みそうだった先での逆転劇に

よけいショックが大きい。

ただ見てるだけの自分は気楽なものだと思いながらも、

この心理はなんだろう、と気持ちの収めどころをさぐっている。

私の日常には、こんなに悔しかったり悲しかったりするできごとは

ほとんど経験ない気がしているので、

こういう思いを味わわせてもらうのもスポーツ観戦の醍醐味なのかなあと思いつつ、

打たれ弱い私は、

ほどほどに納得いく結果になるのがいいなあ、と

ムシのいいことを思ったりしてる。

体操鉄棒のミスの連続で金メダルが転がり込んだ岡選手みたいなこともあり。

なにか神様の采配があるんだろう、と思うしかない。

まだ半分あるオリンピック、どんな出来事が起こるんだろう。

それと並行して見ているいつものドラマ、

だからこそ、心スッキリするものであってほしい笑

おとといは、オリンピック疲れから逃れるように、

WOWOWで放送された映画「舟を編む」を観て、

思ったより引き込まれて、いいものを見たなあ、という気持ちに。

NHKのドラマもよかったけど、

それとまた違う感じで、これもよかった。

加藤剛さん、八千草薫さんが見られたのもうれしかった。素敵だった。

今日も虎に翼で始まる。

このごろは、BSで先に見るようになってて。

今日の虎に翼、ちょっと珍しい感じがした。

なにか、全部言い切らないというか。

優未と寅子が変顔しあったところ、

ナレーションで「優未も私を・・・」で止まる。

寅子も「優未はすごいな」としか言わず。

「・・・」の部分はなんだったのか、

わかる気はするけれど、

あえて言わなかったのが、この作品らしいところだとも思う。

視聴者を信頼してるというか、限定しないというか。

今日の優未ちゃんは、なんだかかわいかったなあ。

そして、涼子と玉のエピソード。

最後に初めて言葉を発した寅子の「玉ちゃん!」の声がすごかった。

こちらもハッとさせられるような。

この台詞だけで、今日の回は保存、と決めたくらい。

このごろ、伊藤沙莉にどんどん好感もてるようになってて、

前は、ちょっと出しゃばり感が好みじゃない気がしてたんだけど、

このところの落ち着いた演技で、すっかり印象変わって。

私はゲンキンだなあ、と思ったり。

最後のふたりの会話が英語になってることについて、

他の人が、

「日本語と違って、英語なら、

相手のことを『you』という呼び方しかないから、対等に呼び合える」

と言われてて、なるほど。

人との関係で「対等である」って、なかなか難しい。

私は、高齢の母に対するとき、

つい、上から目線、世話する目線、守る目線、

になってることに気づく。

母は母で、子どものことは、いつまでも子どもとして気にしていたり。

これからの虎に翼、

どんなテーマを提供していくのかな。

今週はあと1回。

気になってるいくつかの要素、どうやって回収されるのか、楽しみ。