オノデライダー戦記 (original) (raw)
近況報告も兼ねて…
インスタグラムストーリーでは食事などの小ネタをアップしておりますが、ブログが疎かになってしまいそうなので、1週間に1回くらいはアップできればなと思っています。
改めて、再生不良性貧血の治療の為に入院をしているわけなのですが、無菌室という特別な環境下での入院生活です。
毎朝血液検査を行い、血中の薬の濃度や病気の症状の変動などをこまめに観察しております。
この病気を患ってから、血液検査のデータの見方もだいぶ分かってきて、自分の今の血液がどれだけ異常かを痛感しております。
現在1日10時間かけて流し込まれる点滴薬があり、それが今回の入院のメインディッシュなのですが、**サイモグロブリン**というウサギ血清から精製される薬品らしく(これもビックリ薬価)、かなりの免疫機能の抑制効果があります。(まったく心がピョンピョンしませんね)
これの一定期間の投薬により、ガッツリと自分の免疫機能を抑制した後、正常値へ戻していく作業が必要とのこと。
現に、今日でこのサイモグロブリンの投薬は最後なのですが、今朝のデータを見ると好中球がほぼ不在の状況。
おまけに輸血はしたもののまだ貧血状態が続いており、おそらくこの状態で普通に外で活動し始めたら、一瞬でヘロヘロになって何かしらの細菌に感染する、人間レベルがめちゃくちゃ低い状態にあることが分かります。
なのでメインディッシュの薬品以外に、予防薬的な役割のステロイド剤であったり、抗生剤であったりが、日に何度も入れ替わりで点滴により投薬されています。
入院してから今に至るまで、24時間繋がれっぱなしだった点滴ですが、今朝の先生の話だとそれはもう時期終わるとのこと。
定時に一時的に投薬する形へ切り替わるようなので、常に拘束されている不自由からは解放されそうです。
おそらく今2つ点滴のルートが刺さった状態ですが、それも1つになってくれるのでは…
ともあれこの無菌室を出る為に必要な自己免疫機能が回復するのに、あと2週間は必要だと言われてしまったので、この物悲しい空間にはまだまだ耐えなくてはならなそうです。
前回のブログでも触れましたが、相変わらずここでは徹底した管理が行われています。
毎日かなりの頻度でバイタルチェックが行われ、体調は徹底管理され。
日曜日を除く毎日、清掃係が入れ替わり立ち代わり部屋に訪れ、トイレ、洗面台、床、ビニールカーテン等の徹底した清掃が行われます。
それぞれの箇所に担当者がいることにも驚きです。
僕はその間、ただベッドでその様子を見つめるしか無いのですが、たまに声をかけてくれる方もいらっしゃって、少し世間話をしたりもしています。
この部屋に入れるのは清掃の人たちと看護師、先生のみですから、この限られたコミュニティの中で少しでも会話できるだけでも気晴らしになるものです。
外の人には会えませんが、ある程度の物資のやり取りは可能(食べきりサイズの小分けのお菓子等)なので、最近は少し外の食べ物が食べられるようになったりと、気持ちはいくらか楽になりました。
それでも、身体を満足に動かす事ができず、毎日一つの同じ窓から同じ景色だけを見つめ、気温や天気の変化を肌で感じること無く1日が終わっていく虚しさというのはかなりキツイものがあります。
毎日外で自転車に乗っていた生活から比べてしまうと余計にですよね。
気晴らしするにしても、Wi-Fi環境が整ったとはいえ、ずっと動画を見ているのも疲れますし、画面で文字を読むのにも長時間になるとかなりストレスがあります…
アニメ以外にも、お気に入りの車選びドットコムのユーチューブも見尽くしたんじゃないかってくらい見ました。
スマホゲームでもしようかと思いましたが、僕の低スペック端末ではなかなか無理があるようで。
やり込み要素のあるRPGゲームとかができる携帯端末でも持っておくべきだったと後悔してます。
そして最近の一番の悩みは眠りが浅いこと。
投薬の影響ももちろんありますが、環境の変化等も相まって、寝つきも悪ければ眠りも浅いという状況です。
睡眠導入剤を処方してもらっておりましたが、イマイチ効果が得られず、今日も新たに別の薬を用意してもらっています。
コーヒー飲んだあとでも眠れるくらい、時差ボケ以外で睡眠に困ったことは無かったので、これはかなりシンドいですね。
すみません、文脈めちゃくちゃかもしれませんが、こうやって書き連ねて発散でもしないと流石の僕でも病みそうな空間なんです。泣
それでも、SNS上では沢山の方にリアクションを頂き、沢山のメッセージも頂いており、それが今の楽しみであり励みであります。
まだ明確な退院日の目安は示して頂けていないのですが、おそらくクリスマス直前まで続くと思われる入院生活です。
僕が最後まで生き残れるよう応援よろしくお願いします…。
街がクリスマスムードに染まっていく様を見届けるのが好きだった僕にとって辛い試練です…本当に。
何か悪いことしたかな…
とか考えたりしちゃいます。
今は耐えるしか無い。
これは修行なんだと割り切ってやってみるか…
誰が好きでこんな修行なんかするかよ。
(わずか2秒で断念)
でも入院している方の中には、僕より深刻で辛い思いをしている方も沢山いると思うと弱音を吐いてばかりいられませんね。
今日はシャンプーで洗髪してもらえたので少しだけ気分が良いです。
明日からの土日は看護師さんも少ないので少し寂しいです。
もはや惰眠をむさぼることしかできません。
ここで一生分の睡眠を蓄えることができたらいいのにな。
それではまた。
少し体調が良くなったのでブログでも書いてみたり。
今週初めから耐え難い頭痛と吐き気に見舞われ、火曜の夜にやむを得ず通っている病院の夜間診療にかかった。
結果から言えば、再生不良性貧血の治療により免疫力が低下していることからなる細菌感染が原因だったようだ。
ええ、僕の血液には白血球(好中球)が少ない為に細菌感染に極端に弱くなっている状態なんです。
結局その日から入院し、今現在も点滴治療をしております。
無菌室(クリーンルーム)と呼ばれる一般病棟から更に隔離された個室の病室で、入ったら最後、数値が回復し主治医の許可が出るまで部屋の外には出られません。
病室外での検査(CTなど)が必要な場合は、専用のガウンを着せられ、フルカウル仕様の車椅子が部屋に迎えに来る徹底ぶり。
更には今回の検査で血液の数値も良くないことから、現在の薬剤投与だけではダメだということで、およそ1ヶ月の点滴治療による入院を要すると判断されました。
その1ヶ月も同じ無菌室での治療となるようで、僕が次に外の空気を吸えるのは12月になってからとなりそうなのです…
よって、直近に控えていたシーズンエンドパーティーや、サイクリングイベントに参加できない事態となってしまいました。
本当にごめんなさい。
でもこの点滴による治療はかなり効くようなので、それを乗り越えれば薬こそ続けるが普通の生活に戻れるという話だ。
しかしこの無菌室というのはまるで独房のような空間で、ベッドと洗面台とトイレが、狭い一部屋にまとめられたもの。
部屋はほのかに消毒液っぽい匂いが漂っている。
ベッドはビニールカーテンで覆われていて変な感じです。
そのベッドの枕元には巨大な空気清浄機が24時間駆動しており、常にゴーという音を立てており、霊を吸い取られそうな感覚です。
ベッドの足元にはトイレと洗面台。
部屋の装備はこれで全て。
埃を発生させる物やウイルスが付きやすい物は持ち込み禁止。
タオル地のものやぬいぐるみや本もダメ。
専用の部屋着を着せられ、履物も消毒された指定の物。
毎日部屋は徹底掃除され、空間は清潔に保たれる。
慣れないことといえば、1日8回のうがいを指定のうがい薬でやらされ、風呂には入れず湯につかれるのは足のみ。
足湯はこの部屋で唯一の楽しみになりつつある。
日によってはアチくてしばらく入れない。
身体はアツアツのタオルが毎日渡されるので、それで拭くしかない。
髪の毛も希望すれば洗ってくれるそうなので、早速頼んでみると、僕の血小板の数値が低いことから、基準値に回復するまでは洗髪できないと言われてしまった…
僕の病気は血小板が極端に減ってしまっている症状で、どこからともなく出血しやすいデリケートな状態です。
すでに身体中に身に覚えのないアザや赤い点状のものが沢山できていて、ちょっと嫌です。
(血小板ちゃんたち帰ってきて…)
外の空気は吸えず、本も読めず、お風呂には入れず、四六時中点滴の管は繋がれっぱなしで身体は自由に動かせず…
この生活が1ヶ月続いた先、僕はどうなってしまっているのだろうか…
せめて今食べたいミスドとか買ってきて貰うのは!?
とか思ったのだが、無菌室のパンフレットをみるとそういった物の持ち込みはNG。
個包装され、かつ加熱や殺菌処理された物に限定されるらしく、闇ルートで密輸でもしない限り難しそうだ。
ちなみに大好きな納豆もNGだった。
面会についても厳しいルールがあるようで、ほぼ無理と言っているような感じ。
なんて寂しいんだ…
この何も無い虚無の空間で1ヶ月どうやって過ごせというのだ…
病室には当然Wi-Fiも無いので、アニメを見ようにも僕の貧乏契約プランでは早いうちに通信制限が待っている。
ポケットWi-Fi等を手配できるか相談中だ。
有料個室でないにしろ、食事代もろもろ含めてとんでもない金額が待ち受けてそうで今から怖い。
高額療養費についての申請とかはなんとか済ませたから少しは安心かもしれないが、月をまたぐとなると額は増えるし…
おそとにでるころにはゆきふってるかなー
もはや思考レベル0で、病室の壁に残った両面テープの跡を剥がしたりして過ごす虚無の時間。
衰えないようにベッドの上で筋トレでもしたいところだが、まだキツい頭痛があり、心拍が上がるとそれはかなりの痛みでして。
なので今は、朝の足湯と、日に3回の食事を楽しみに耐えるしかありません。
来年に向けて勉強なり色々やりたいところでしたが、かなりの制約があって何も手を付けられず、不安と焦りだけが積もります。
食べたかった沖縄料理に思い馳せながら。
することもなく、また無意味に昼寝につき、気がついたら日が暮れている…
これからそんな生活が続くのでしょう。
それではまた。
今年もまた、モニター越しにジャパンカップを見届けた。
中継映像には僕がその場にいないのにも関わらず、オノデライダーの文字が所々に見えて、嬉しい気持ちもあれば、その場にいれない悔しさなんかも感じながら見ていました。
あれだけ身近で思い入れのあるレースがこんな遠い存在になっちゃうなんてね。
ファンの方がXにてこのようなアカウントを作ってくださり、このアカウントを通じて沢山のメッセージを受け取ることができました。
本当に幸せものですね。
これだけたくさんのメッセージをもらっておいて、このままフェードアウトするわけにはいかないなと、改めて復帰に向けたモチベーションを高めているところです。
今日はカヌレのギフトを受け取りました。
様々な形で沢山の方に励まされています。
ありがとうございます。
ハメを外せる状況とはいえ、現在服用中の薬の副反応が思ったよりキツく、服用してしばらくはまともに動けない為、やりたいことも時間的に限られてきてしまうのが悔やまれる。
飲む時間が決まっている薬から、食後に飲むものまで様々。
かなりの量が毎週病院に行く度に処方されるのは正直しんどい。
今日はそれに加えて、まだ改善が見られない血液の数値に対する治療として新たに注射が加わり、これは1週間に1回のペースで打つことになるようで、その代わり毎日飲む必要のあった高額な薬が一つ無くなるとのこと。
最初はラッキーだなと思ったのだが、最後の会計の額を見て驚愕。
1回の注射で6万ってなに…
難病治療恐るべし…
再生不良性貧血に伴うこれまでかかった医療費を足せば、買おうと思っていたシクロクロスフレームや欲しいレビンの部品も余裕で買えてしまう。
今年の骨折の際の治療費も合わせたら中古車だって買える額になる。
そう考えると悔しい。
自分の修理代の方が高くつくなんてさ…
今日はようやく指定医療費申請をする為の書類が揃ったので、病院後そのままの足で役所へ向かう。
指定難病の申請が通れば負担割合が減るので少しは余裕ができるが、結果が出るのは3ヶ月後だという。
それまでは毎週とんでもない額が飛んでいくと考えると頭が痛い。
でも仕方ない。
今は色々我慢して耐えるしか無い。
毎日部屋中を見渡し、売れるものは無いかと探しているのが切ない。
役所での申請の待ち時間、モニターではチームメイト2人が自転車に乗る際のヘルメット着用を呼びかけていました。
ヘルメットは正しく着用しましょうね!
今日までのこの状況、1人だったらとっくに沈み込んで負のスパイラルに陥っていたでしょう。
でも、沢山の人から届くメッセージに助けられてなんとか前を向けています。
それに、落ち込んでいたところで何も変わらないと教えられましたから。
今は毎日に小さな楽しみを見つけながら頑張ってみます。
最後に、僕が最近毎日のように聞いている浜田省吾の曲を紹介させてください。
この曲のが今の僕にとても刺さるんです。
「輝く小さな星は闇の中でしか見つからないよ」
「人生良いことだけじゃつまんなくないかな」
きっとこんな状況でしか得られないこともあるだろうし、辛いことがあってこそ次の幸せなことがより輝くんじゃないかなって、この先の未来に期待を抱ける、そんな気持ちにもさせてくれます。
今は足を休めて、長い人生の中でちょっとしたみちくさを楽しんでいる時間だと思うことにしようと、そう思います。
それではまた。
本日リリースのあったとおり、ヴィクトワール広島を退団することになりました。
自分もまさかこんなタイミングでこのようなことを書くことになるとは思いませんでした。
突然の発表になってしまったこと、申し訳ありません。
また、病気が発覚したこともあり、ヴィクトワール広島でのラストランが不甲斐ない走りで終わってしまったことを悔しく思います。
ヴィクトワール広島ファンの皆様が温かく迎え入れてくださったこと、とても感謝しております。
沢山の応援、ありがとうございました。
チームから契約の継続をしないと宣告されたのはおおいたアーバンクラシックの翌日のことでした。
既にUCI登録申請時期を過ぎ、国内主要チームの席が埋まっている時期でもあります。
以前よりチームからは来期の契約継続との話を頂いておりましたが、自分自身が競輪への転向を検討していたこたともあり、更には今年の試験を受験することになった都合上、まずは一次試験の合否を待ってから話を進めるという段取りで話をしておりました。
合格すれば所属は残しつつ養成所へ入所するということでしたし、不合格の場合には、再受験のために半年の契約、もしくは、今年は怪我で走れなかった時間が長かったことに悔いもあったので、ロードレースに集中して走りたいということも伝えておりました。
これに納得して上で継続を考えてもらえているものだと思い込んでおりました。
競輪選手への転向については、中田選手や吉本選手の誘いもあり、このチームでのロード選手としての将来と、競輪選手としての将来、どちらに希望が持てるか自分で考えて決めました。
最初は来年の受験の予定でしたが、師匠と相談したうえで、今年も手応えを掴むために受験し、受かればそれはそれで良しとして、ダメでも来年は余裕を持って試験に臨めるだろうということで話を進めていました。
しかし、自分の年齢や今後の生活のことを考えるとあまり猶予が無いと感じ、更には中途半端にロード選手を終えることになってしまうのも嫌だったので、途中から今年の試験が最初で最後だという考えに変わりました。
これだけ聞くと自分が身勝手なだけで、来シーズンのチーム構成を考えるうえでは扱いづらい存在なのも納得できます。
なので今回の突然の宣告については自分にも要因はあるとは思いますが、もう少し早く言ってほしかったというのが本音です。
もう少し早ければまだ選択肢はあったかもしれません。
しかし、その後すぐに追い討ちをかけるように病気が発覚し、予定していた入所試験も辞退することになりました。
契約継続しないことを言い渡された時も、競輪選手になれればまだ競技が続けられるかも…
という状況でしたが、今ではそのビジョンも見えなくなりました。
今はまだ先が見えず、応援してくださっている皆様にはご心配おかけしますが、良い知らせをお伝えできるよう努力しますので、それまでお待ち頂ければと思います。
チームにも所属せず、競輪の入所試験も受けないとなると、広島に留まる理由が無くなってしまったので、今年いっぱいはチームの活動に専念し、今期の契約満了をもって関東圏、栃木に戻りたい考えです。
長く住んで馴染みのある場所の方が、再スタートするには良いと思ったからです。
競技引退については少し前から考え始めてはいましたが、まだここで「引退」という言葉は使いたくありませんので、先の見通しがつくまでは言いません。
なによりこんな形で終わってしまっては、自分も後悔が残るだろうし、今までお世話になった方々やファンの皆様に合わせる顔がありません。
なので理想としては、どんな形であろうとまた皆様の前を走ってから、この選手人生に区切りをつけたいです。
それまでどうか応援よろしくお願いいたします。
それではまた。
人生何が起こるか分かりません。
先日のXへの投稿ではお騒がせしました。
投稿へ寄せられたコメントは全て読ませていただいております。
どれも温かく励まされるものばかりで、僕は本当に幸せものだなと実感しております。
皆様、ありがとうございます。
改めて、今回発覚した病気は
というもの。
聞き慣れない病気で、診察の後に自分で調べたら難病指定されていたので驚きました。
https://www.nanbyou.or.jp/entry/106
現在の診断では突発性との見解です。
まだ、骨髄検査の結果が出揃っていないので、原因の詳細等は調査中となりますが、重症化はしていないとのことです。
とりあえず治せる病気ということで安心しました。
9月上旬、トルコから帰国後に胃の痛みと下痢で内科にかかり、血液検査の結果からウイルス感染による胃腸炎との診断を受け、点滴治療を行っておりました。
胃腸炎の症状は日に日に回復し、1週間ほどで運動は再開できました。
しかし、トレーニングが再開できるようになっても下痢は続き、トレーニングの数値もこれまでより低い水準でしかこなせない状態でした。
このとき内科で行っていた採血の結果に異常値が検出された為、念の為詳しい検査をしようということで日赤を紹介されました。
最近の不調が貧血等によるものなら納得がいくし、鉄剤でも処方してもらって対処すれば調子は戻ってくるかな、とそんな気持ちでした。
しかし最初の検査では特に目立った異常は認められず、鉄関連の貧血に関してもほぼ正常値。
一部の数値の変動はウイルス感染による一時的なものだが、それらもほぼ治りつつあるとの診断で経過観察となりました。
この時既に9月下旬。
既に1ヶ月近く経っているのに思うように走れず、モヤモヤした気持ちで過ごしておりました。
これまでと同様のトレーニングをすると、身体は思うように動かず、すぐに脚がいっぱいになる感じがあったり、その後も謎の疲労感がずっと続いて治らない感じが続きました。
そのまま迎えたおおいたアーバンクラシックでも、前述の通り思うように走れずもどかしい思いをすることになります。
大分のレースから帰ってすぐに血液検査の予定があったので、再び日赤に出向いて検査。
ここで先生に少し心配な数値の低下を指摘された。
何かしらのウイルスによる影響か、まだ身体に炎症が残っているのか、または何か病気の疑いもあるかもしれないとのことで、詳しい検査をしようと、この日に骨髄検査を実施した。
妙な痛みだった。局所麻酔で太い針を腰骨に刺され、骨髄液を吸い出される感覚…
この日、血液に作用する薬を処方され、再び経過観察となった。
処方された薬がアホみたいに高くてビックリした。
翌週の診察では先生は少し深刻そうな表情で、これはいよいよ可能性が高くなってきたなと取り出した説明書には**再生不良性貧血**と書かれていた。
ウイルス感染を調べる数値は全て陰性だったし、重篤な病気の可能性が高くなる悪性のものは見つからなかったのだが、薬を服用していても血小板や好中球の数が検査の度に減少してしまっていた。
数値の変化の仕方からして、ほぼ間違いなく再生不良性貧血だということで、最初の説明では入院して2週間ほど点滴を行って治療する必要があるとのことだった。
え、それじゃあ…
と、ここで今後に控えるレースについて話すと、激しい運動は控えなくてはならないし、当然ながらレースは無理だと告げられる。
この日は落胆して帰ることになる。
翌日の朝に急に病院から電話があり、今日来てくれとのことで出向くと、早めに薬の服用による治療を開始したいとのこと。
その上で検査を繰り返し、数値の好転が見られれば入院治療は回避できるかもしれないそうだ。
まぁ入院を回避できるならその方が良いし、治るなら早めに手を打ちたい。
新たに高い薬と見慣れない薬が処方された。
3日ほど薬を服用して様子を見て今後の方針を決めていこうとの説明で、その経過観察が昨日の話。
数値はまだ低下しているが、その落ち方は緩やかになっているとの説明。
およそ1週間おきに検査を繰り返して経過観察を続けることになりそうだが、薬の効果が現れて回復に転じるまでおよそ1か月くらいだという説明だった。
完治には個人差はあるものの半年から1年を要するとの説明もあった。
とまぁ、ここ最近の事の顛末はこのような感じでした。
早く元のパフォーマンスを取り戻したくて、自分の不調に理由が欲しくて検査を続けていて、最初は何ともないですね、で自分が単純にトレーニング不足で弱っているだけなのかと焦りを感じていたら、今度は病気が浮き彫りになり…
確かに理由が欲しいとは言ったが難病なんてものは望んでいなかった。
そして、何よりもどかしいのはいたって元気であるということ。
激しい運動が制限されているので、軽い運動しかできないのだが、運動時にいつもと違う呼吸苦や、運動量に見合わない疲労感がある以外は、日常生活には今のところ影響は少ない。
あとは薬による頭痛や下痢などの副反応が少し辛いくらい。
今年のレースに参戦することはできなくなりましたが、地元でのイベントやメディア等には予定通り出演予定ですので、よろしくお願いします。
まさかの形で僕の今年のレースシーズンは終了となってしまいました。
新たな環境で気持ち新たに挑んだシーズンでしたが、今年は大きな怪我もあり、皆様の前で走る時間は少なく、目標としていた走り、期待されていた走りは思うようにできなかったシーズンでした。
それでも、オレンジのオノデライダーへの沢山の応援ありがとうございました!
まだチームはレースが続きますので、チームへの応援は引き続きよろしくお願いします!
さて。
ただ落ち込んでいても何にもならないので、今は何も考えずのんびりとサイクリングでも楽しみます。
早速今日は少し走ったところにあるパン屋さんへ行きました。
いつもと気分を変えて、OGKカブト様にリーダージャージ着用時に用意して頂いた赤仕様ヘルメットで。
このヘルメット、ジャパンカップで使いたいなと企んでいたんですけどね…
幸いにも食事に関する制約はほとんどないので、シーズン中に我慢していた食べ物とかも楽しみながら、治療に専念しようと思います。
今年はモニタ越しにレースを見る機会が多いな…
それではまた。
不安を抱えたまま挑んだ大分2連戦。
自身の回復を信じて挑みましたが、内容は酷いものでした。
初日はクリテリウム。
©Itaru Mitsui
優勝経験も複数回あるコースだけに、本来なら狙いに行きたいところ。
チームメイトの状態も良いので十分に可能性はあったと思う。
しかし僕はというと、試走の段階からあまり感触は良くなかった。
出走人数に対してキャパオーバーを感じる1周1kmの超ショートコース。
©Itaru Mitsui
常にストップ&ゴーが繰り返される上に、この日は風も吹いており、いつも以上にハードなレースだったと思う。
逃げが全く容認されないハイスピードレース。
©Itaru Mitsui
得意としているはずレースなのに妙に身体が動かない。苦しい。
まともに前にも上がれないまま、ただ集団で走るだけでレースが終わった。
2日目は本戦のおおいたアーバンクラシック。
住宅街なども含む日本では有数の市街地コース。
逃げの展開で勝負に出たり、生き残りレースで懸命にもがいたり、目立った結果は残せていないが、毎回出しきるレースができていたイメージのあるコース。
しかし今回は勝負している自分のイメージができなかった。
レースがスタートしてまもなく、まだニュートラル走行中に集団落車が発生。
集団前方の中心付近にいた僕は巻き込まれてしまった。
激しく絡まった自転車を解き、再スタートしようとすると、ハンドルが曲がっていたので、メカを待って応急処置をしてもらう。
©Itaru Mitsui
対応に追われた選手が多くいた為、レースは一旦ストップされた。
その間、自分の左手に異常を感じる。
親指は腫れて痛み、上手くハンドルを握れない。
不調に不運が重なり、どうしようも無くなってしまった。
走れば調子が上向くかもしれない、と完走を目標に走ったが、逃げが決まって落ち着いた集団で走るのすらキツくなってしまった。
©Itaru Mitsui
集団から遅れて1周でレースを降りた。
こんなみっともない走りをしたことがあっただろうか…
こんなに楽しくないレースは初めてだった。
現地での応援、そして様々な差し入れありがとうございました!
良い走りをお見せできず申し訳ありません。
今は先ず、シーズン終盤戦でしっかり走るためにも、身体の不調の原因の追求と対策を優先しようと思います。
今日からトレーニングをしようと思ったのですが、負傷した左手の痛みが思ったより酷く、外で走るには少し辛い状況です。
できることをやりながら頑張ります。
それではまた。
一年ぶりの大分に来ています。
明日からおおいたアーバンクラシックです。
今までの感覚ならば九州への遠征なんて一苦労だったのに、今年は陸路でたった4時間ちょっとで着きました。
九州近いな〜…
毎年大分のレースを迎えると、シーズンもいよいよ終盤戦だなぁと、そういった感じがしますね。
この空気感は嫌いじゃないです。
この時期にこれだけレース期間が空いてしまうのも珍しいのですが、自分の体調不良もあり久々のレースです。
トルコ遠征で患った胃腸炎の症状自体はほぼ完治して良くなってはいるのですが、トルコから帰って以来思うようなトレーニングができず、あまり良い感触を掴めないままレースを迎えました。
なんだかんだでクリテもロードも上位に食い込んだ経験のあるレースなので、相性自体は悪くないと思っているのですが、ここまでマイナスな感触を持ってレースに臨んだことが無いだけ少し心配です…
ここでどうこう言っていても何も変わらないので、このレースで調子が上向くと信じて頑張るだけですね。
この先大きなレースも控えてますから。
お馴染みレンブラントホテルからの眺め。
空はすっかり秋模様だというのに暑いです。
そういえば毎年、大分のレースまではしっかり暑いですよね。
明日からのレース頑張ってきます。
ここで良い手応えを掴んで、気持ちよく秋アニメシーズンを迎えたいです。
応援よろしくお願いします!
今夜はアーリャさん見て寝よう。
それではまた。