2024年10月5日~11日の話。 (original) (raw)

2024/10/5

朝6時起き。7時前には家を出てイベント仕事。天気予報に反して晴天。炎天下での外仕事。夜6時過ぎに帰宅。

2024/10/6

昨日に続いて今日も朝からイベント仕事。本日はさらに暑い。19時帰宅。

2024/10/7

フツーに仕事。外回りで昼はまたバーガーキング。一番好きなスモーキーBBQワッパーでチャージ。しかし夕方にはバッテリー空っぽ。さすがにキツイ。

宇多丸さんの映画「スオミの話をしよう」評聴く。三谷映画は「ラジオの時間」以降、ちゃんと劇場で観てるのだけどずっと右肩下がりで、今作もあまりの酷評の嵐に配信でいいかという気持ちに。で宇多丸評ではいかにダメかを丁寧に。三谷作品、舞台やドラマは本当に素晴らしいのに、監督作は毎度こうなんというか、サービス精神が全て裏目にという感じで…。なのでまぁ今回は見送りかな。

夜はYouTubeで久々の博士×町山対談「唐沢俊一と雑誌時代の死」観る。町山さんによる丁寧な「唐沢俊一」解説、時代は移り変わり雑誌は終わり、ライターの生活は厳しくその末路は哀れ…。ずっと雑誌が好きだった。「ラジオマガジン」「GB」「アリーナ37℃」「宝島」「テッチー」「POP-IND'S」「ミュージックマガジン」「ロッキンオンジャパン」「BRUTUS」「STUDIO VOICE」「CUT」「Relax」「キネマ旬報」「映画秘宝」「TVブロス」しまいには「サライ」「dancyu」まで。10代の頃から定期購読していた雑誌の数々。まだまだあったな。小林信彦筒井康隆川勝正幸、吉原聖洋、みうらじゅんリリー・フランキー杉作J太郎ナンシー関町山智浩吉田豪大槻ケンヂ水道橋博士鈴木博文小西康陽…作家、ライター、芸人、音楽家…彼らの書く「雑文」に夢中になって、彼らに憧れた。「雑文家」に憧れた最後の世代なのかも。結局自分は雑文家になることはできずに、そのまねっこをしてこうして30年近く日記という名の雑文を描いている。さよなら、雑誌の時代。雑文の時代。というちょっと切ないお話だった。

2024/10/8

代休。朝から娘の付き添いで病院。半年以上に及ぶ治療も一段落。検査結果も良好。安堵する。病院近くの美味しいと評判のパン屋で娘とパン買って帰宅。TVerで「ゲストダイアン」観ながら二人でパンを食べる。二人で食べる昼食は美味しい。で娘も一旦帰宅したので散歩がてら映画館へ。

ユナイテッドシネマでアレックス・ガーランド監督「シビル・ウォー アメリカ最後の日」観る。アメリカで内戦が勃発。戦場カメラマンのリーら4人は大統領へインタビューすべくNYからホワイトハウスへ向かうのだが。背景は語られることなくいきなり戦場に放り込まれる。政府軍と対立するのはテキサスとカリフォルニアの同盟軍という設定であり、もはやイデオロギーすら語ってくれない。同じ国の者同士が激しく対立するその光景。シャープな映像もさることながらその「音」に揺さぶられた。激しく響く銃撃音、爆音で流れる音楽、緊張が途切れない戦場を音が構築し、観客を飲み込む。分断の果て、対立の先に「コロシアイ」の文字が浮かぶ地獄の未来予想図である。ベテランカメラマン、リーの全てに絶望したような目。戦争の酷さ、醜さをその目で見て、カメラに収め、世界に発信してきたはず。だが目の前では融和や議論ではなくただの殺し合いが行われている。自分がやってきたことの意味は。人々が積み重ねてきた歴史、知恵、対話…その果てに人々が選んだのはこの殺し合いなのかという絶望。リーに憧れる若きカメラマン、ジェシーは戦場に戸惑いながらも高揚感に飲み込まれ一線を越えていく。ジャーナリストから一人の人間であることを選んだリー、人間であることよりジャーナリストであることを選んだジェシーが交差するラスト、その無常な結末が問いかける。凄まじい映画であった。わずかな登場ながら強烈なインパクトを残すジェシー・プレモンス演じる兵士。まさに今SNSに溢れる憎悪の権化のような存在に絶望してしまう。

夜。娘夫婦がお肉を持ってきてくれて一緒にすき焼き。嬉しくてついついビールを飲んでしまいすっかり酔いが回る。とにかく娘が健康で幸せであってくれたらこれ以上のことはない。

2024/10/9

YouTubeで「孤独のグルメ」爆問の太田さんが中華屋のおやじを演じる回を。エビチャーハン美味そう。でビバリーでの高田先生。「見つけたよ、棒を!」と太田さんの演技について爆笑評。愛があるなー。

KIRINJIの「tiny desk concert」観る。素晴らしい。メロウでシニカル、緻密な音、完璧な演奏、最高だなー。

2024/10/10

朝ドラ「おむすび」うむ、うーむ。いやまだまだわからんよ。半年あるからね。ここからどう転がるか。おむすびだけに。BS再放送の朝ドラは名作「カーネーション」。改めて尾野真千子の名演に痺れる。

夜、配信で「10月×10日 【キッドリターン】〜アサヒ芸能人トークライブin浅草フランス座」観る。浅草キッド揃い踏み。 やまもと茂、吉田豪とともに限界ギリギリトーク。18歳の赤江君と23歳の小野さんのフランス座思い出話。酷い話のオンパレードだけど笑いながら語り合う2人の悪童ぶりが楽しい。「アサヒ芸能人」コーナーは懐かしスキャンダルに目と目で通じ合う4人が話をどんどんかぶせていく。吉田豪がさりげなく差し込む危険球。最後はサンパチマイク登場。時限付き解散の発表。ここにきて、ともに精力的な活動を見せる2人。3年後、60歳の玉袋筋太郎と65歳の水道橋博士が見せてくれるであろう悪翁漫才。過去の話から始まり未来の話で終わるトークライブ。

2024/10/11

仕事で京都まで。そのまま午後は休みにした。明日もまた休日仕事だしね。日乃屋でカツカレーの昼食の後、京都シネマに行くも映写機の故障でお目当ての映画は上映休止。ならばとMOVIXへ移動しキラン・ラオ監督「花嫁はどこへ?」を観る。舞台は2001年、あるインドの村。結婚式を終えたディーパクとプール。ベールをかぶった花嫁プールを連れて電車での長旅の末、村に戻ったディーパク。しかしベールをめくってみたらそこには別人が。電車の中でたまたま乗り合わせた同じベールをかぶった花嫁ジャヤを間違って連れてきてしまったのだ。置き去りにされたプールはディーパクの村の名前も連絡先も分からない。間違えられたジャヤはなぜか帰ろうとしない。果たしてディーパクとプールは再会できるのか。なぜジャヤは帰らないのか。女性の地位が低く家父長制が色濃く残るインドで、二人の女性がどう生きるかを描く。花嫁になることだけが全てだったプールは、置き去りにされた駅で屋台の女主人マンジュおばさんに出会い、世界を知る。花嫁になるだけが全てじゃない、自ら働き生きることの尊さを学ぶ。一方、ジャヤには秘密がある。聡明な彼女は学びたいという意欲を持ちながら、家の為に一度は花嫁になる覚悟を決めるのだが、やはりそこにはいられないのだ。取り違えられた二人の花嫁は、取り違えられたことによってそれぞれの生き方を見つめる。そしてこの先の人生を切り開いていく。周りの人たちも二人に手を差し伸べたり助けられたりしながら感化され変わっていくとあるキャラクターが最後にいいところをもっていくのも面白い。プロデューサーを務めるのは「きっと、うまくいく」で知られる俳優のアーミル・カーン。監督のキラン・ラオはあーミル・カーンの元パートナーなのだそう。インドの美しい風景や美味しそうな料理もポイント。気持ちの良い、心温まる映画だった。

夜、TVer滋賀県出身、堀田真由主演のドラマ「若草物語」、NHK+で「宙わたる教室」を観る。どちらもまだ様子見で。