uramurasaki (original) (raw)

【事務所】

灯織がプロダクション事務所を訪れる。

灯織「ーーーーこの時間に誰もいないんだ」

時計の音。

灯織、ソファに座り、テーブルの上に手帳を取り出す。

ふたたび、時計の音。

事務所の給湯スペースから物音。

灯織、訝しげに席を立つ。

灯織「……はづきさん?」

霧子「灯織ちゃん」

虚を突かれる灯織。

灯織「!!……霧子、いつからいたの?びっくりした」

霧子「驚かせてごめんね……学校が終わって、領収書……出しにきたんだけど、はづきさん、留守みたいで」

霧子、申し訳なさそうに首をかしげる

冷蔵庫に貼られた付箋。

[打合せ送迎のため外出します。16時半頃戻ります☀︎]

灯織「あーーーーそうだったんだ」

霧子「靴も、靴箱にしまってたから……この時間に、誰もいないなんて……めずらしい、よね」

灯織「ーーいつもなら、咲耶や智代子たちがいそうなものだけど」

間。

霧子「よいしょ、……」

給湯室の棚から何かを出し入れしている音。

灯織「ーーそれで、霧子は……何、してるの?」

霧子、少し嬉しそうに。

霧子「あのね……お菓子作り、しようかなって」

「今日、家庭科の授業で……思春期のダイエットは、健康を損ねやすい……って」

灯織「保健体育じゃなくて、家庭科で?」

霧子「うん……それで、健康的な間食なら、適度に摂ってもいい……ってことで、調理実習で……おからを使った、クッキーを作ったの」

灯織、感心したように頷く。

霧子「それで……忘れないうちに、もう一回……作ってみたいな、って。……事務所のキッチン、少し借りたいな……って」

灯織「霧子、学校の寮で暮らしてるんだったよね……いいんじゃないかな?私も、たまにここで料理したりするしーー」

霧子、嬉しそうに。

霧子「良かったら……灯織ちゃんも、一緒に……やってみない?」

灯織、少し驚いたのち、少し微笑み。

灯織「いいの?ーー真乃とめぐるにあげる分、作ってもいい?」

霧子、にっこり笑う。

はづき「ただいま戻りました〜」

2人分の足音。

はづき、給湯室に顔を覗かせて。

はづき「灯織ちゃん、霧子ちゃん。おかえりなさい」

灯織「はづきさんーーーーただいま。はづきさんも、お疲れ様です」

霧子「おかえりなさい、はづきさん」

はづき「この匂いは……クッキー、焼いてるんですか〜?」

霧子「あっ……キッチン、勝手に借りちゃって……ごめんなさい」

はづき、微笑んで。

はづき「焼き上がりが、楽しみですね〜」

夏葉が現れる。

夏葉「いい香りね!ーーこの香りは、植物性の材料を使った焼き菓子かしら」

霧子「ーー夏葉さん。匂いだけで、わかったんですか……?」

夏葉「ええ。バターの香りがしてこないからーーもしかして、オートミールを使うレシピ?それとも、アーモンドパウダーかしら?」

驚く霧子&灯織。

灯織「霧子が、授業で作ったレシピで。おからクッキーなんです」

夏葉、納得したように頷く。

夏葉「ーーおから!それはいいわね。おからは食物繊維がとっても豊富ね。原材料の大豆に含まれるイソフラボンの効果で、肌や髪もきれいになるし。まさに、私たちにはもってこいの材料ね」

霧子、嬉しそうに。

霧子「先生も、言ってました……おからさんの材料になる大豆は……畑のお肉って呼ばれるくらい、すごいお豆さんなんだよ、って」

灯織「私、聞いたことがあるんだけどーー、昔はおからって、食べずに捨てていた、って」

霧子「えっ……おからさんを……どうして……?」

夏葉「豆腐を作る過程でできる大量のおからを、肥料に利用していたのよね。そのことで、業者間で裁判が起こされたのよ」

霧子「おからさんの……裁判…………?」

夏葉「産業廃棄物として扱うかどうか、ってことが争点だったらしいわ」

驚く霧子。

霧子「廃棄物、ってことは……」

夏葉「けれど、畑の肥料にしていたってことは、それだけ栄養がある、ってことがわかって、食べられるようになったのかしら。牛レバーなども、昔の人は食べてなかったって言うしーー」

灯織「時代とともに、食べるものの選択肢ってーー広がってるんですね」

夏葉「そうね。ーーそしてそれらは、農業や産業の発展、商品の流通などに関わる人たちあってのことよね」

霧子「……おばあちゃんが、よく言ってました。「いただきます」って言葉は、命をいただくっていうことだけじゃなくて……農家さんや、食べ物にかかわったすべての人たちへの……感謝の言葉でもあるんだよ、って……」

「ーーおからさんと出会わせてくれた、たくさんの人たちに……いつか、「いただきます」って……伝えられるかな」

微笑む夏葉と灯織。

灯織「ーー霧子がこのクッキーを渡す人たちにとっては、霧子もーー「いただきます」の相手、だね」

ハッとして、一呼吸置いて。嬉しそうな霧子。

オーブンのアラーム音。

夏葉「焼き上がったようね」

オーブンのドアを開ける音。

3人「わぁーーーーーー」

恋鐘&三峰「いっただっきま〜〜す!」

恋鐘「霧子〜〜、このクッキー、ば〜りおいしか〜!」

三峰「ほんとほんと〜。甘さが絶妙!だね」

霧子「ふふ……」

櫻木真乃&八宮めぐる「いただきます!」

嬉しそうに微笑む灯織。

Fin.

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あの日に帰りたいという歌がありますが

戻ることができたらいいなと思うタイミングはひとつじゃなくて

でもどの選択が誤りだったのか今だってわからないのです

きっと私くらいの歳になれば

みんな同じようなことがあるんでしょうね

あなたくらいになれば

もうそんな夢は見ないのでしょうか

毎晩眠る前に

記憶の断片を取り出しては

パズルのように当てはめようとして

やっぱりやめて、元の場所にしまうことの繰り返し

そんなふうにしていても

ちゃんと朝は来るんです

全部夢だったことにすれば

あきらめられるのでしょうか

https://youtube.com/watch?v=uymyPbHkmsg&si=SiDJVunchIe2nuCw

タイトルはこちらから。

そのもの自体が輝いているのか、

光を受けてきらきらと反射しているのかはわからない。自ら光る星なのか、太陽の光を受ける月なのか、ステージの上でスポットライトを反射する模造ダイヤの眩しさは見る人を刺す。

写真に映る光は、ゴーストと呼ばれる。

光は生きていないのだろうか。

輝きからは生命を強く感じるような気もする。

二面性があるものに人は強く惹かれるらしい。

どんなものでも、普通に座って眺めるのとその下に潜り込んで地面に頬を擦り付けながら必死に見上げるのでは写り方も異なるだろう。

人が月をふと見上げるときと同じくらいの優しさと遠さで

映像が浮かんだ事柄に対して、上手く言語化する練習をしたい。

あっという間に週末が来る。

何もしないでいたらすぐ時は過ぎる。

体力をつけなければ。

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今日バイトの面接に行ってきたんだけど

面接官の人がすごいおもしろくて

面接中に笑いそうになってしまって

こんなの初めてだった

板橋区のローソンで働いてたときの上司もめっちゃ変なやつだったけど面接のときは会わなかったし

面接の段階でヤバい人が出てくるのは初めての経験で、なんで私こんなに変な人間の引きがいいんだ?って不思議に思った

やっぱ全部文字にしていけっていうメッセージなのかもしれない

面白いネタはなるべく咀嚼して、エッセンスを抽出できるようにしようと思う

今日はあんまり書けなかった

でも書くことのハードルがぐっと下がってきて嬉しい

幼い頃はなんでも形にすることに躊躇がなかったけど、思春期を過ぎてから言い訳をして形にするのを避けがちになっていたように思う

でもよく考えたらずっとTwitterには書き続けてたので、最近はTwitterが面白くなくなったからその分書けるようになったのかもしれない

イーロンマスクは実はSNSを空虚なものだと人々に気づかせて、文化的な生活を取り戻せるよう仕向けているのかもしれない

明日、ずっと思ってたことを聞いてみようと思ってたんだけど

いざとなるとチキってきた

もうネタにできるかなって思ったんだけど、まだ無理なのかもしれない

じゃあいつ大丈夫になるんだよって感じなんだけど

さらに10年後くらいになるのかもしれないな

でもその頃にはきっと忘れてしまってるかもしれないし

本当にプライドが高いっていうのはろくなことがない性質なんじゃないかって思います

騎士の時代なら役に立ったのだろうか

葡萄を冷蔵庫に入れないといけないと思うのだけど

冷蔵庫に空きがない

現実的な描写の後に、それが比喩になるような内面の描写を入れるのが好きなんだけど

やりすぎると冗長になるとも思う

客観的な事実だけを並べて魅力的に映る文章を書ける人が羨ましく思う

わけもない不安感に襲われて、

入眠を一時中断しました

わけもない不安、というけど

わけはあることは実は自分でわかっている

文学フリマに出展する作品に名を連ねさせていただきました

同人誌を作ったのは初めてで、

明確に自分の文章を知らない人に向けて書くということもまた初めてだったと言えるかもしれません

やっぱり書くことは楽しくて、また自分を救ってくれるなとも思ったので

自分自身をいたわるためにも、書き続けたいなと強く思ったのですが

なにせ不器用なので、いくつかのことを同時に行うのができないんじゃないかと

やる前から不安になるいつもの弱さです

できる範囲でいいのだということを自分に言い聞かせて

仲間からの愛を、そして自分を信じたいなと思います

大河ドラマ面白いです。

ある出来事から、源氏物語が自分の中で一つのキーワードと化していて

さらにそこにクリエイターの人生が描かれている作品で、啓示のようにも感じました

以前よりもできることが減っていく中で

このドラマも、私にまだ生きている意味があるよと教えてくれたような気がしています

今日、以前の上司に久しぶりに会いました

その人と会うと涙が出てしまいました

幸せになってほしいと言ってくれました

幸せになってほしい、という言葉を何度かかけてもらったことがあるけど

すごく愛がある言葉のように感じる反面、

どこか違和感のある言葉のようにも感じるのです

そのことも何か創作に活かせたら、自分だけでなく誰かの救いになれるんじゃないかと思いました

久しぶりのブログが少し暗いですが、

今の自分はそう悪い状況ではないというか、ありがたい環境だと思っています

願わくば、わたしだけでなくみんなが幸せで元気であるように、そのために何か少しでも力が使えたらいいのになと思います

具体的には、もう少し血圧が上がればいいのになと思います

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自分は、なにか表現したいという気持ちがずっとなんとなくあって

でも伝えたいことがいまいちわからなくて

伝えたい、表現したいっていう気持ちがあるのに伝えたい中身がないってことはないだろうから、それを必死で探すんだけど

なかなかうまく掴めない。

普段、誰かと接するときには

なるべく自分の感情を(いい時にも・時には悪い時も)そのまま伝えるように工夫していて、そのほうがうまく届くと思っているところがある。

そのまま伝えるためには、自分自身でなぜこう感じるかとかどういう経緯でこう考えたとかっていうことをわかっている必要があるから、自分の中で色々なことを振り返ってはいるつもり

でも、創作活動をしたいと思った時には

そこの根の部分が自分で掴めてないからうまくできないのかもしれないなぁ。

私の友人には主に音楽で表現してる人が多いけど、みんなたくさんアウトプットしていてすごいなーと素直に感じる

私は怖気付いてる

原因はなんとなくわかるけど、今どうこうできるものでもなさそうなのだ。年々考えてはいるし、○○さんと出会ったことで少しずつ解かれてきた呪縛もあるけど

そこにプラスして、今年はあの人と出会えたことがひとつの転換点になったのかもしれないと思った。今年になってからまだ半年も経ってないが、、

どうしてやめちゃったんだろう?とか、

どんな伝えたいことがあるんだろう?とか

色々知りたいことはあるけど、それを直接尋ねようとも思わない。

でもとても知りたいっていう気持ちがある。

これは恋なのか?

その姿に対して憧れるところが正直ものすごくある。

変わりたいから、なんでも利用するのだ。

年々勘みたいなものが鋭くなってきたな、とは思ってたんですが

最近「引き際」みたいなものを強く感じることがよくあって

これが行き過ぎると自殺できちゃうのかもなーとか思ってました。

みんなは死なないでね。