欧米人のおなまえ④ (original) (raw)

サッカー日本代表の2次予選の試合をテレビで見た。

アウェーのミャンマー戦だった。

試合は、力の差が大きく、ホーム戦と同じスコア、5-0で日本が勝利した。

名前好きの私が、試合を見て感じたのは、ミャンマー選手の名前である。

こんな、スタメンだった。

チョウ ジン ピョー エイン ピョー ウイン ソー モー チョウ

ズヴェ テッ ミン テッ エイン ソー チョウ ミン ウー

ルイン モー アウン マウン マウン ルイン ネイ モー ナイン

ウェ リン アウン オーカー ナイン

だいたい、三つの音節?からできている。

これって、ベトナムの名前に似ているじゃないかな。

ベトナムの、「ホ チ ミン」 とか 「グェン バン チュー」 とか、漢字からきているということだった。

ミャンマーも、同じなのだろうか。

調べてみたら、まったく違っていた。

ミャンマー人は個人名のみで姓を持たない者が大多数である。」(姓氏語源事典)

そんな国があるということは、どこかで聞いたことがある気はするが、現在でもあるのだ。

姓の総数というか、個人名の総数が、たったの6920個なのだそうだ。

でも、ミャンマーは、人口6000万人近い国である。

おんなじ名前だらけに、なるんじゃないか。

そこで、名前に敬称をつけることで、区別する。

たぶん、もっとも知られているミャンマー人は「アウン サン スー チー」さんだろうか。

「アウン サン」は、「日曜日生まれ」ということで、日曜日生まれの「スー チー」さんなのだそうだ。

ミャンマー国内では、「アウンサンスーチー」というようにひとまとめで表記する。

各曜日ごとに、名前につける音節がある、となってる。

男女共通の名前が多いので、地位や年上年下のよる敬称をつける。

子どもの頃、国連の「ウ・タント事務総長」という有名な人がいた。

この人は、ミャンマー人(当時はビルマ人)で、第3代国際連合事務総長だったが、「ウ」は敬称で、男で年が上の「タント」さんということらしい。

ヨーロッパにも、姓の無い国があるのを読んだ記憶があるのだが、思い出せない。

調べたところ、「アイスランド」だった。

姓を持たないので、個人名が43026個であるが、姓の代わりに「父称」を用いる。

父の個人名に、「〜の息子」の-son,-ssonと「〜の娘」-dottirをつける。

ステファンの息子であるパウロは、「パウロ・ステファンソン」というように。

ヨーロッパに姓が普及する以前の10世紀前後に、先祖がアイスランドに移住したために姓が普及しなかったということのようだ。

ということは、10世紀以降にヨーロッパでは姓が普及していった。

そのほかの姓のない国は次のとおりだが、イスラム系では、イスラム教徒名に準ずる形の複雑なものが使われる。

アフガニスタン イスラエル エチオピア カンボジア チベッット ブータン モンゴル ルワンダ

この「欧米人のお名前」は、ユダヤ人の名前一覧のサイトを見つけて、いかに欧米人が聖書由来の名前を使っているかに気がついて、書き始めた。

聖書に登場する人名、つまりユダヤ人の名前が、キリスト教の普及とともに、まったく文化の違う社会に普及して行ったのだ。

途中のままで中断していたことに気がついたので、再開する。

イスラエルには、姓が無いということだが、なるほど、聖書に登場する人物には、姓がなかったと思うが、現在も無いのだろうか。

Levi(リーバイ、レビ)
ヘブライ語では、「固着する」という意味だが、聖書では、ヤコブイスラエル)の息子でモーゼの先祖になった人の名前。

私にとっては、リーバイスといったら、「ジーンズ」だな。

リーバイス社は、サンフランシスコで、帆や幌用の生地で、作業用パンツの製造からスタートしたらしい。

Leviathan(リヴァイアサンレビヤタン
ヘブライ語、Livyatan で、正体不明の巨大な水棲動物。

歴史の教科書でおなじみの、哲学者ホッブスの有名な政治哲学書の書名。

Mary,Maria, Marie(メアリー、マライア、マリー、マリア)
ヘブライ語、Miryam (ミルヤーム)が、ギリシャ語では Mariam (マリアム)になる。

旧約聖書では、モーゼの姉の名前 。

初めて見たミュージカル映画「ウエストサイドストーリー」で、ナタリー・ウッドが演じたのが、「マリア」だった。

メアリー・ホプキンは、私が中学生の頃に、「悲しき天使」という曲が世界的なヒットになった。

ポール・マッカトニィーがプロデュースしたことは知っていたが、原曲はロシアの曲で、英語の歌詞をつけたものだったということは今回はじめて知った。

この名前の有名人は、何人いることだろう。

Matthew(マシュー、マタイ)
ヘブライ語、Mattityah あるいは Mattanyah で、「ヤハ(神)の贈り物」。

ギリシャ語では、Maththaios (マッタイオス)になったという。

マタイ受難曲」のマタイなのか。

Messiah(メサイア、メシア)
ヘブライ語、Mashiach (マーシーアハ)より、「(頭に)香油を塗られた人」。

独立を失った古代ユダヤ人が待ち望んだのは、王のような救い主だったので、「メシア」が「救世主」の意味になったとのこと。

「メシア」のギリシャ語訳が、Khristos (クリストス) で、イエスを 「キリスト」 と認める宗教がキリスト教なのだそうだ。

そうか、ヘブライ語からギリシャ語に置き換える時に、だいたいは似た響きのことが多いけど、この場合はまったく違った響きになっている。

Michael(マイケル、ミヒャエル、ミカエル、ミシェール、ミハイル)
ヘブライ語、Mikha'el (ミーカーエール)より、「誰が(ミー)、神(エール)」

もとは、同じなのに、「マイケル」と「ミシェール」とは、ずいぶんと違った感じがする。

もっとも有名な「マイケル」は、「マイケル・ジャクソン」か?

Moses(モーゼズ、モーゼ、モーセ
ヘブライ語では、Mosheh (モーシェ)。「(水の中から)引き上げられた者」の意味で、古代イスラエルの指導者。

はじめて「モーゼ」って名前を知ったのは、映画「十戒」かな。

モーゼが、海を割って道を作り、後から来た追手は海に呑み込まれた。

高校生の頃、映画少年だったけど、やたらとエジプトとか聖書ものとかの映画が多かった。

それも、ずいぶん金をかけたスペクタクルなヤツ。

エリザベス・テーラーとか、リチャード・バートン、それに若かりしユル・ブリンナーもその頃見たような気がする。

Naomi(ナオミ)
ヘブライ語、No`omi (ノオミー)より、「快い」。

「ナオミ」は、日本にもある名前だ。

まず、思い浮かぶのは、冒険家、登山家「植村直己」。

マッキンリーで、消息不明になったのが、1984年か。

その前に、彼の著作を何冊か読んでいた。

「ナオミの夢」という曲があって、日本でもヒットした。

「ヘドバとダビデ」というイスラエルの男女デュオだった。

この曲は、1970年というから、俺は高校生か。

ヤマハ主催の東京国際歌謡音楽祭の第1回のグランプリだったのか。

インターネットも無いのに、おもしろい時代だったのだな。

ナオミ・キャンベルが有名になったのは、ずっと後かな。

Nathan(ネイサン、ナタン)
ヘブライ語、Natan (ナーターン)より、「(彼は)与えた」。

Nathan East「ネイザン・イースト」は、エリック・クラプトンのバックバンドのベーシスト。

何回かの来日ライブや、2年ほど前の映画「ロックダウン・セッションズ」にも、彼の姿があった。

思いつくままに、とりとめもなく、書き連ねてしまった。

落書きのようなブログなので、ご容赦ください。

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