キッシンジャーの軍歴/『国難の正体 世界最終戦争へのカウントダウン』馬渕睦夫 (original) (raw)
・『われら』ザミャーチン:川端香男里訳
・『日本の敵 グローバリズムの正体』渡部昇一、馬渕睦夫
・グローバリズムと共産主義は同根
・キッシンジャーの軍歴
・『世界を操る支配者の正体』馬渕睦夫
・菅沼光弘
・『愛国左派宣言』森口朗
また、さりげなく、キッシンジャーがアメリカの情報機関で働いていたことを暴露しています。情報機関で働いていたことは、キッシンジャー自らがグロムイコに明かしたのでしょう。なぜなら、キッシンジャーはソ連崩壊後ロシアのサンクトペテルブルグを訪問したさい、空港に出迎えた当時のプーチン副市長に対し、「まともな人間はみんな情報機関からキャリアの第一歩を踏み出しているよ。私もそうだ」といったそうです(『プーチン、自らを語る』扶桑社)。
キッシンジャーはアメリカ陸軍に従軍し、戦後のドイツでフリック・クレーマー将軍付の運転手をしていましたが、ユダヤ財閥のオッペンハイマー家に見出されて、イギリス外務省所属のシンクタンクであるウイルトンパークに送られ、さらに1952年にはロンドンにある世論捜査研究機関のタヴィストック研究所で訓練を受けたそうです。ウイルトンパークは第二次世界大戦後間もなくドイツからの亡命者で歴史家のハインツ・ケブラー卿によって設立されますが、ナチス崩壊後のドイツの民主化に向けドイツ人とイギリス人が協議を重ねた場所でした。ドイツ系ユダヤ人のキッシンジャーが戦後のドイツの体制に関して議論に参加したであろうと考えられます。
また、タヴィストック研究所は特に民衆を戦争賛成に誘導するための集団行動心理研究で有名であり、キッシンジャーはこの研究所で別人に生まれ変わったといわれています。
その後、キッシンジャーはニューヨークの外交問題評議会(CFR)にスカウトされます。この経歴からすれば、キッシンジャーのアメリカにおけるキャリアは、イギリスとの深い関係抜きには考えられないでしょう。【『国難の正体 世界最終戦争へのカウントダウン』馬渕睦夫〈まぶち・むつお〉(ビジネス社、2014年/総和社、2012年『国難の正体 日本が生き残るための「世界史」』改題)】
暴露したのは『グロムイコ回想録』(読売新聞社外報部訳、読売新聞社、1989年)で、アンドレイ・グロムイコは28年の長きにわたりソ連の外務大臣を務めた人物である。
キッシンジャーの軍歴については検索したが見つからなかった。封印されているようだ。キッシンジャーはニクソン政権以降、ロックフェラー家の番頭的な存在で、あらゆる企業や団体がキッシンジャーを通さなければアメリカ社会に入ることができないと噂された。2023年に逝去する直前まで隠然たる影響力を世界中に及ぼしていた。
馬渕睦夫には何とも言えない蒙(くら)さがある。菅沼本と内容は似ているのだが、チャンネル桜では菅沼から相手にされていなかった。声に覇気がなく、ディスカッションでも常にメモを見ながら話す様子をよく覚えている。
事実と想像の接続が曖昧で「陰謀論」と批判されても仕方がない文章だ。それでも日本大使を務めたのだから一定の見識はあると信じたい。佐藤優が批判すれば信用度が上がるのだが。
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