愛子さまトーク(2015年) (original) (raw)

石川(佳純)は中陣です。

[#地から1字上げ](近藤解説者)

「1この国のかたち・再説]

このタイトルの「かたち]というのは、人間や国家の「なりたち]に関わる思想という意味であり、日本(この国)的(の)な「原形]のことである。

外圧というのは、表面上は暴力(軍事的威嚇)を伴う外からの働きかけのことを指すと思われるが、その外圧が自国の歴史を質的に変化させる場合とは、実は内発的な要因(民族的な自覚と自発)によらなければ、それは一般的には他国への隷属でしかありえないだろう。

その意味で、日本の場合は、過去に二回、そのような(思想とセットになった)外圧によって「国のかたち]を変質させた例がある。その一つは、七世紀の大和政権による国家の統一であり、もう一つは、近代における明治維新である。

大和政権の場合の思想とは「律・令・格・式]である。律とは刑法、令とは行政法、格とは律と令の補足的法規、式とは律令を施行するに当たっての細則のことである。

明治維新の場合は、目に見える外圧としては科学技術(軍事を含む)であったことは周知であるが、見えないところでの、思想としての「キリスト教]の影響は、「この国のかたち]にとっては決定的であったと思われる。(ちなみに、河上徹太郎は『日本のアウトサイダー』で、結局のところ、明治以後の日本思想の正統(インサイダー)とは、キリスト教であったと述べている。)

それでは、1945年の敗戦とは何だったのかという問題も建てられ得るだろう。課題としては、思想としての「アメリカ型民主主義]の日本への流入である。以下は発展的課題であるが、戦争における勝利とは、外圧(軍事力)だけでは表面的であり、内発的意義(思想)としての敗戦国民への影響力を見ない限り、最終的には奴隷からの裏切り(土人レジスタンス)に遭うという法則があるのではないか。

さて、以上のことから、「この国(日本)]は、これまで儒教キリスト教、民主主義という外圧の思想を、内発的に咀嚼しながら「かたち]に成して来たわけである。それでは、今後、来るべき本質的な外圧とは何であろうか。消去法でいけば、あるいは、イスラム教かもわからない。とはいえ、イスラム教というのは原理的にはキリスト教と同じであり、似たもの同士であることが衝突の心理的原因でもあるのだろう。

私は、それでは、「仏教がそれだ]と言おうとも思わない。つまりは、それを探すのが、これからの「この国のかたち]の私の読書になるだろう。

[#地から1字上げ](参考 司馬遼太郎、この国のかたち一、1990年)

先生、仏国に相手にされなかったのか知りませんが、安倍総理はかなり注意深く迂回路を通っていたのにも関わらず、その地球儀外交裏目に出たのですか。

諸君、イスラム国と議論をするつもりなら、安倍総理も日本国民も十字軍には参加していないし、そのような世界史上の思想にさえ賛同していない。だから、第一部の事実としては、日本人一般に対する彼らの主張は言いがかりである。その上で、第二部として、では、どうするか。

[#地から1字上げ](Eテレ・加藤周一さん、最期の言葉です)

その前にNHK7時のラジオ・ニュースに出ていたイスラムの専門家によれば、イスラム国は白人ばかりではなく有色人種に対してもこれまで残虐な殺人を行なっているので、日本人が事件に巻き込まれたとしても別に不思議ではないということである。その上で、日本は、だから、ある程度の覚悟をもって今回の件には対応しなければならないとアドバイスしていた。

アメリカ軍さえ手を出せないイスラム国に、果たして、第九条の自衛隊を擁する安倍総理に、一体、何ができると期待するべきなのですか。

NHK・BSの海外ドキュメンタリーを見る限り、イスラム国は略奪した石油を闇市場に流すことで潤沢な資金を得ているので、別に人質を取って身代金を稼ぐ逼迫した事情はない。それが第一部の事実である。その上で、読売新聞の山内昌之先生の話では、こんな暴力支配による組織はやがて崩壊することは目に見えているが、それでも、アメリカの専門家の見方では、早くても、イスラム国はこれから十年は続くだろうという観測が紹介されていた。

[#地から1字上げ](ヒステリー・チャンネル)

誘拐ビジネス

資金源

掃討作戦

[#地から1字上げ](自民党総裁選・2024)

[#地から1字上げ](新種目ブレイキン・日本記者クラブ

俺ら、無言のまま

跳ねる、飛ぶ

本番のためのリハーサルでもなく

本番のまえの前夜祭でもなく

魂を変えろ

セルロイドからプラスチックへ

[#地から1字上げ](野村喜和夫「なまこサバイバル」を読んで)

[#地から1字上げ](われわれの詩学

先生、一夜明けて、イスラム国の勢いは、あのBSの海外ドキュメンタリーの時点よりもかなり衰退しているようです。身代金頼みです。

諸君、タイムリミットは23日の2時50分頃。

[#地から1字上げ](自民党総裁選・2024)

[#地から1字上げ](新種目ブレイキン・日本記者クラブ

きのうの小紙に載った岡本行夫佐藤優両氏の対談には考えさせられた。佐藤さんは、第三次世界大戦に対する恐怖感が高まり、思想が重要になってきた世界で、「日本だけが思想不在]だと指摘する。悲しいけれど、その通りだ。

[#地から1字上げ](産経抄、2008年1月25日)

先生、パックン曰く、アメリカ人は人質になったアメリカ人がテロリストに殺されても、身代金を払わなかった大統領を非難することはない。

諸君、よく言われることであるが、誘拐ビジネスは犯罪であって、安倍総理が言うようなテロではない。その上で、日本に思想が不在であるとはどういうことか。とはいえ、一体全体、思想とは何の謂いであるか。だからこそ、何て云わないで、何でも、何だか、何だったのか。

「ヒュームとその時代]

何度も云うようで恐縮であるが、ヒュームの作品は、インターネットで検索すればすべて読める時代である、もっとも私には読めないが、それは英語だから。それでは、ヒュームと同時代の日本の思想家の文章は、ネットで読むことが出来るだろうか、いや出来ないだろう、どうしてか。それは現代語訳でもいいだろう、それならば私にも読むことが出来る、日本語であれば。それでも日本人はそれをやらないのだろう、なぜなのか。日本に思想が不在であるとはどういうことか。とはいえ、一体全体(in the world)、思想とは何の謂いであるか。だからこそ、何て云わないで、何でも、何だか、何だったのか――次回、学習は、いよいよカントへと合流して転回するだろう。

[#地から1字上げ](戦後民主主義の本懐)

先生、砂漠の思想と森林の思想ですか。極寒の北海道に同胞のホームレスがいる時代に、砂漠の二人の日本人のために240億円を支払うのは人命尊重ですか。

諸君、ニヒリズム、ここに極まれり。これはまさしくニーチェが予言していた世界の砂漠化ではあるまいか。

[#地から1字上げ](ジャーナリスト対安倍総理

先生、人の命が懸かっているのに、菅官房長官のタイムリミット設定はアバウトすぎませんか。

[#地から1字上げ](私はシャルリ)

先生、キー(季)ちがいじゃがしょうがない。どうぞ。

諸君、和尚さん、僕にはあなたもやっぱり島の人間だったという気がしますよ。

[#地から1字上げ](映画・獄門島