のらりくらり日記 (original) (raw)
平日、ぽっかり予定が空いた昼下がり、ウヒヒ、と思って半休をとり、映画「室井慎次 敗れざる者」を観てきました。いやっほう。
もう絶対一人では食べきれない量のポップコーン(キャラメル味)とアイスティーを買い(その日は暑かった)、まだ映画も始まっていないのに持参したジップロック(M)にカップのポップコーン三分の一くらいを詰めるとまあまあぎゅうぎゅう詰め(←おばちゃん仕草のように思うのだが、このライフハックを教えてくれたのは女子高生。あっはっは)。単純だが良き事を教えてもらった。平日の薄暗い映画館なので何の気兼ねも恥ずかしさもない。あっはっは。
よくわかっていなかったのだが、映画は2作に分かれているらしく、今回はその前半部分。室井さんは青島君との約束を果たせないまま警察を辞めており、しかもそれをかなり悔いたまま、故郷秋田へ戻っている。その山村の一軒家で、二人の子どもの里親として静かな生活を送っていたが、その家の敷地内から遺体発見、その遺体は東京で関わった過去の事件の犯人で、否応なく事件に巻き込まれていく…という話。
いやもう相変わらず、室井さんは室井さんで、くそが付くような生真面目さでじれったい。が、それが彼の愛される所以だろう。真面目だし愛情深いし言うことないじゃんね。と思う。
そんで二人の子を引き取って育てていて(秋田犬もいるかわいい)。
大筋の事件はやはり「死体遺棄」なんだけども、その他の事件も子の人数だけあって、それも少しずつ浮き彫りになる形。今回の映画(前半)では一つ解決しただけなので、大筋も含めて少なくともあと3つの謎が後半では解かれていくはずである。楽しみだ。ポップコーンも進む。
そして、室井さんが引き取った高校生がすごく良い。等身大の、理不尽に母親を奪われた男子高校生の純粋さが刺さる。なんだろうか、そもそも「人間は信じるに足る者である」と思っている感じがとても大人だ。その素直さとまっすぐさが刺さる。純度の高い正論は相手に通じる、というセリフが少し前まで観ていたドラマにあったが、まさしくそれだった。いい。カラオケ行こ(映画)、観よ。となった。
そしてネタバレなしで話をするとこうなるのだが、
「前後編全体を通して、室井さんが意図せずいつものように全部を抱えて深く悩んだり考えたり行動したりしながら全部を救済する話」じゃないのか、と思った。なんだ。衆生救済じゃん。菩薩やん。いいぞいいぞ。
相変わらず生真面目でうんうん唸って考えて、でも行動も言葉も最小限で、伝わりにくいのに、わかる人たちにはちゃんと理解されているところもいいな。
うん、良かったよかった。と思って残ったアイスティーを水筒に移し、パンフレットを買い、ゴキゲンに職場に戻って残った仕事をアイスティー飲みながら片付け、帰ろうとしてたら、残業時間がとんでもないことになっていると評判の隣の部署の部長に遭遇しました。やつれてた。ひとしきり最近の惨状を聞かされました。わあ大変だ…とひとしきり話し込みながら、
すみません、ついさっきまで半休とってポップコーン片手に映画見てました面白かったです…しかもその後ショッピングモールで素敵にカワイイネックレスとか買いました今超ごきげんです…
…言えねー。
部長のお仕事、まだまだ終わりが見えそうにないのがまた…部署違いなので手伝えなくてすみません…せめてトラブル起こさないようにするね…と心に誓う。
えーと、後編も早いうちに観に行きますw
ツユクサが咲き、ヒガンバナが咲き、セイタカアワダチソウが咲き、そして昨日、キンモクセイが香り始めました。今年の開花は遅い気がする。
……そして私はまだ半袖を着ています。暑い。朝夕は半袖だとちょっと肌寒いけれど、一枚羽織ればよろしいので。
今年の気温はおかしい。夏がだいぶえこひいきされている。でしゃばりんぼ。
ちょっと、来年の夏対策を検討しておきたい。今年は大失敗した。反省。
というわけで今日は選挙に行ってきました。いつもは朝行くのですが、今日は11時くらい。というわけで会場(最寄りの小学校)はいつにない人でした。
次はやっぱり早めに行こうと思いました。
そして久々に(人生二度目)、出口調査(お二人いらした)にひっかかりました。N〇K。
おう、応えてやらんでもないぜ!
というわけで応えました。すべてタッチパッド。調査員は私が何を入力しているか見ていないという状態。
性別・年代・投票先・支持政党・政策のうち何を重視したか・裏金問題は考慮したか
などなど1分間程度。
裏金問題は考慮したか、はちょっと悩むところ。
私は裏金問題の対処を見て、
「ああ、自浄能力がもはやないのだな」と結論付けて「論外」として、まっさきに選択肢からはじいたので。その後政策も見たけれど全然私がやってほしいこととは違うのでもし裏金問題があったとしても支持はしていなかった。でもこの出口調査だとそのあたりは聞かれない。うーん?
と思ったけどもとりあえず裏金問題は考慮した、ということにした。
とりあえず開票直後すぐ「当確」とか出させない一助になりたい(にぎりこぶし)。
久々の選挙、やっぱり選挙用紙は書きごこち的には他に類を見ないよい紙でした(そこ?)。いつも新鮮に驚く。この紙すごくない?なんだこれ。
えーと選挙権のあるみなさん、投票は権利よー!
選挙に行こうーつめあと残そうー!
ヒガンバナが咲き、萩が咲き、ツユクサが咲き、ああ秋がようやく秋の気配が…と思っていたのに、昨日今日と、再登場!夏です!みたいな温湿度でげんなりしていますごきげんよう。
というわけで今年の26作目。児童書。
図書館がくれた宝物 ケイト・アルバス 著
第二次世界大戦中のイギリス。
唯一の保護者であった祖母を亡くした3兄弟妹。遺産管理をまかされている弁護士の提案で、疎開しつつ「家族になってくれるひと」を探す…というお話。
大人になって児童書を読むと、子どもの頃にはわからなかった「出てくる大人たちの気持ち」がわかって奥深い。あのひとの気持ちもこの人の切迫感も、余裕のなさもわかる。
心温まる、良いお話だった。
原著のタイトルは「A Place To Hung The Moon」というらしい。
全部読むと、このタイトルの良さがわかるなあと思いました。
今年のノーベル平和賞は被団協の皆さんが受賞。というわけで本当におめでとうございます。世界で核兵器が使われていない(核実験は行われているが)という事実に、間違いなく貢献していると思う。その年月や気持ちを考えると本当に言葉にならないし頭が下がる。
久々に今年6月に、長崎原爆資料館に行ったので、いや行っただけなんだけども、そんなわけで感慨深くなっている。戦争反対。ちなみに原爆資料館観覧料、大人200円です。驚いて二度見した。子どもは高校生まで100円だよ!!昔よりかなり配慮された(控えめな?)展示になっているのでぜひ長崎に行った際にはお立ち寄りください。
さて、本題。
今年の25作目。
長谷川町子全集 サザエさんうちあけ話・サザエさん旅あるき 長谷川町子 作
丁寧な手書き文字。
引っ込み思案だったというご本人の、周辺の人々や動物のお話。
母親との旅行(レバノンにも!)
端々ににじむ、人間の中の、損得なし、掛け値なしの善良さ。
この、日常と地続きの、裏表のない善良さに救われる人が多くいると思う。
サザエさんやいじわるばあさん、読んでみようかな。
実は今日、本当は広島県へ舞台「三銃士」を観に行く予定だった。チケット取れてた。
だいたい、かっこいいひとがカッコイイ役をやっちゃうとものすごい威力なんですよ。それをね、観に行く予定だったんですよ。確定カッコイイを。
しかし、どうしても外せない用事ができて、泣きそうになりながら払い込みを流して、予約してたホテルはキャンセルしたんですよ。
で、今日私はその用事をこなしに行ったのですよ。佐賀市。
某開会式と重なってる、朝7時から道路あちこち封鎖されてる、ということで公共交通機関で行ったんですよ。
朝8時半頃は、歩いていたってほぼ無人だった佐賀駅周辺。が、午後三時、用事を済ませて建物を出たら
いやもう人が。
人がというより、警察官が。束で。映画「カリオストロの城」エンディングと同じくらいの警察官が…これ多分佐賀市以外の地域には警察官いないよレベル。あんなに警察車両(バスみたいなやつ)停まっているの初めてみた。しかも中から警察官の方々がいっぱい出てくる。すごい。なんだ?ただの開会式じゃないぞ。皇室の誰か来てる?
と思ったら、天皇陛下御夫妻とニアミスでした(帰宅してニュースでみた)
帰りは佐賀駅から長崎本線に乗って、車窓から外を見るとやっぱり田んぼのあぜ道に人がいっぱい。しかもあちこちに。なんだ?何があるんだ??
と思ったら、ブルーインパルス待ちの人たちだった様子。しかも雨天でブルーインパルス飛ばなかった模様(帰宅してニュースでみた)
車で向かっていたら、帰りは大渋滞に巻き込まれたようで(帰宅してニュースでみた)、公共交通機関で行ってよかったです。駅で佐賀錦(というお菓子。うまい。冷やして食べる)を買って帰りました。
そんな一日でした。開会式、その警備、警護。皆様お疲れさまでした。
寝ます!
Endless Shock、博多座千穐楽を観てきました…!知り合いの方が博多座友の会に入っていらして(!)、その枠でゲットしていただき、おともさせていただきました。
あああああありがとうございました…!!
今回ファンクラブ枠(1回目)がデジチケで、手元に何も残らないのが心残りだったのですが、ちなみに心残りすぎて当日購入したパンフのレシート(感熱紙)を捨てきれずにいるくらいなのだけども、
はかたざとものかいはー!紙のチケットー!!(Winner)
というわけで、前回撮れなかった記念ブース(あれなんだろう、全然わかってないけどあのバラのやつ)の写真を撮り、スコーンを購入しました。前回全然並んでいなかったのに今回めちゃ並んでいた…とりあえず勢いで並んでしまったがこれは一体何を買うべきなのか…そして前の人に聞いてみたら前の人も勢いで並んだ人だった…おともだちになれそうだった…あははうふふ。
そして前回と同様、たくさんのマフィンを手に、何しに来たのかよくわからなくなりながら会場内へ。
舞台は、前回観ることができなかった、フォーメーションがよく見えて、その美しさと整然さと変更の速さに驚いた。
そして相変わらず衣装替えの多さや速さや出ずっぱりのコウイチさんに震える。
2回目だからか、細かいところがすごくわかった(←頭の悪い感想)
ところで光一さんはどの衣装もめちゃ似合うな。
相変わらず勝利さんは顔が小さいな!
綺咲さんはキレイだな。まっすぐで清涼な感じがする。
千穐楽だったので、最後にメインキャストからご挨拶がありました。
座長の「千穐楽きらいなんですよね」という言葉から始まり、
オペラグラス率が高い、途中で別の誰かの前に俺が重なったみたいで、(オペラグラスを外すフリをして)「ちょっ!」って言われたからね!聞こえたからね!
と、本気なのか冗談なのかよくわからない話をし(千穐楽挨拶?)、
いろいろ今回は自分事で心配をかけてしまった。声の調子が悪くなったとき、声が出なくなったことで発声法など気づけたことも多かったのだけど、それに加えてこのメンバーに全力で支えてもらってありがたかった。
博多座いいよな。匂いもいいよな。こんなにいい劇場、もう今後建たないよ。
あと二週間くらいやりたいな。
東京帰りたくないな。
そういえばエターナルは博多座でやってないんだよな、やるか。
1週間か10日くらい練習したら多分できるからやるか、エターナル。
ふぉ~ゆ~の辰巳さんが、また別の仕事ですぐ帰ってくる予定ですので!という話から、俺狙ってるんですよね福岡のテレビの仕事、TVQさんあたりでふぉ~ゆ~の冠番組持たせてもらえませんか、って言ってるんですけどね!と言うていらした。あはは見たい。
ふぉ~ゆ~の福田さんは、以前出演したShock(博多座)に言及されたとき、するっと「ここにいると、いろいろその時のことを思い出すんですよね、サヤカはここに立ってたなあ…とか」
すごく素直にうん、と頷く光一さんもきっとそうだったんだろうな。
一観客の私でさえもそうなんだもの。素敵な、愛溢れるリカだった。
勝利さんは思っている以上に真面目だった。
14歳で初めてみた舞台がShockで、その主演の方の隣に立てていることがとても光栄であること。そして光一さんをとても尊敬していること。ずっと敵わない存在でいてほしい、ということ。そして今日はセクシーゾーンの結成日であること、その発表は帝国劇場で行われたこと…あっ、セクシーゾーンは前の名前で今はちがうんですけど…と注釈が入ったところで光一さんが「いや、みんなわかってるよ」と助け船。にさらに「真面目なんで」と自分で言っちゃう勝利さん。いやもう
すごく…すごくまっすぐで真面目で好感度爆上がり…。いや怒鳴ったりするのあんまり似合わないなあ、とは思っていたんだけどこれは本当にそういう人なんだろうな…いいこ…。
他にもいろいろあったのですが、すごく…思い出せない…めちゃかっこよかったことしか思い出せない…(あたまわるい)
16:10が終了予定時刻だったのですが、16:45くらいまであったことをお伝えして終わりたいと思います。
えー、次回はもう少しまとまった文章を心がけたいと思います(今日の反省)。
今年の24冊目。
君は永遠にそいつらより若い 津村記久子 著
この著者のエッセイや、子供向けの文章の書き方(←オススメです)の本などを何冊か読んで、すっかり何だかお友達気分になってしまいそうな自分を戒めるように読んだ小説です。これがデビュー作とのこと。すごいな。
ちなみに先に言っておくと、この小説で怖いことは特に起きませんので安心して読んで欲しい。
一風変わった大学4年生女子が主人公。変わっているので全然感情移入はできないのだが、悪い人ではない。そしていろいろわかることもある。この主人公はむちゃくちゃピュアだ。ピュアさが失われていない、と言ったほうがよいのか。
その主人公の目を通して、周囲の人間とその人間関係が描かれる…のだけど、今思い返してみると、もう盛沢山お腹いっぱいってくらいの有象無象があるのだが、全然あっさり味である。自死、暴力、誘拐、ネグレクト、リストカット、個々がそれぞれの立場で感じている妙な社会的圧力……主人公の周辺を、主人公の目を通すことで、世の中に「普通に」存在する「恐ろしくまがまがしい事件や事象」を、遠くの雷のように描くことに成功していると思うし、遠くの雷のように描いたのはきっと、これを読む人々の中にそれらの事件に近い、または当事者の人間がいることを著者が想像し、これを読むことで傷を抉らないように、けれどそうでない人たちには「遠くの雷」はもしかすると一気に自分事になることがあるよ、という警告にもなっていると思った。
そう思うと、とても丁寧に紡がれた話だと思う。
エッセイを読んだときにも書いた気がするけれど、とにかく文章の精度がすごい。丁寧だなあ。でもこの精度で生きるのは大変そうな気もする。
他のも読もうと思いました。