タケノコ駆除とスガワラとGSリハビリツーリング (original) (raw)

横須賀在住の同級生F君の実家は、清水市のミカン農家だったけど、F君もお兄さんも家業を継がず数十年前にミカン農家は廃業。

実家は90歳になるお母さんが一人で暮らしている。

町全体がミカン農家だったのははるか昔。後継者不足と高齢化、過疎化も重なってミカン農家はほぼ全滅、ミカン山は野生の竹林に覆われているらしい。

タケノコを掘らないとタケが育ってジャングルになってしまうというので、木曜金曜でタケノコ掘りに行ってきた。

清水へ向かう途中、菅原さんが御殿場のガレージにいるというので訪問。

カーボン製の日野レンジャーのボンネットがお出迎え

今回はタケノコを持って帰るのでデリカで

あいかわらずすてきな「大人のヒミツ基地」

ここで今年8月開催のモンゴルラリーに向けて、ジムニーを一人で作っている。

日本には野生のカンガルーはいないのに、頑丈なカンガルーバーをつけたり、オフロードなんて走らないのにやたらゴツいタイヤを履きたがる....

重たくすることに命懸けの「ナンチャッテ四駆乗り」が本当に多いけど、本物のラリーマシンは1グラムでも軽量化したい。

ジムニーはドアもボンネットもファイバー製にして、ボルトはチタンに変えて軽量化しているけど、ゴツいロールバーや特注の40L燃料タンク、スペアタイヤ3本積んだら200キロ以上の増量に....

同じ車体なら660ccの軽でなく、1500ccのジムニーシエラにすればラクなのに。

と思ってしまうけど、そこはパリダカの鉄人のこだわり。やっぱり軽が好きらしい。

せまいのにゴチャゴチャのコクピット

マフラーはヨシムラ製。

ヨシムラは50年前、じ~じがN1300クーペでサーキットレースをしているころ、エンジンチューンを依頼して以来の仲。

お昼をごちそうになることになり、デリカでおでかけ

ルフレジはちょっと苦手(^-^;

隣のガレージではレーシングバギーを製作中

「ちょっとこれ見てよ」

って言われたのはスペイン製の2stトライヤル車(名前忘れた)

ノーマルタンクは3Lしかないのでツーリングやラリーに出られない。

隣の溶接工場で7.5Lタンクを作ってもらったそう。

セルが付いて70kgはとんでもなく軽い。これでTBIとか出るらしい。

そして菅原爺に別れを告げて、人生初の第二東名で清水を目指す。

制限速度120km/hってすごく速くて便利

そしてあっというまに清水IC到着

F君の実家に来るのは40年前、九州一周卒業ツーリングに行くとき、同級生5人で泊めてもらって以来。

90歳のお母さんは耳は遠くなってるけど、視力は両目とも1.5で、老眼も無いとか。

3年前に背骨を骨折するまではマニュアルの軽トラで山に行って、畑仕事もしていたそう。

なにもしなくても勝手に育つ、大量の甘夏がとり放題

無農薬の「野生のレモン」も取り放題

そして夜はもぎたてのレモンで酎ハイを飲む、ぜいたくな時間

みかんやタケノコを「物々交換」。

近所の漁師さんからもらったナマ桜エビで、お母さんがかき揚げを揚げてくれた

翌朝は8時から山に入ってタケノコ掘り

地元の助っ人2人も来てくれるらしい。

むかしは山全体がミカンでオレンジ色だったらしいけど、もうその面影もなく....

ちょっと山に入っただけで、そこらじゅうタケノコだらけ。

こんなに大きくなったら硬くて食べられないと思ったら、地元の知り合いのしょうゆ工場で、高圧の蒸気釜で炊くので大丈夫らしい。

ほんとうはこのくらい新芽が出たのがいいらしいけど、掘るのも大変。

最初は根元までていねいに掘ってたけど、いくら掘ってもキリがないし、目的は「タケノコ除去」なので、根元まで掘れなくてもどんどん採っていく。

まだ足が痛いので平地のほうが負担は少ないけど、タケノコのまわりを掘るので大変、

斜面なら「谷側」だけ掘ればいいけど、急斜面でふんばると足が痛い。

「助っ人」と聞いていたのでてっきり屈強なおじさんが来ると思ったら、70過ぎのおばあさんだった。

でもさすがベテラン、とにかく手際よく掘っていくのはさすが。

こちらも助っ人の「本業」は植木屋さん

うしろに見える「かご」を背負って、急斜面を何度も上り下りして採りまくる。

これでだいたい100本100kgくらい。これを4セット合計400kg採ったけど、まだあと「100倍」は残っている(とてもじゃないが採りきれない@_@)

その場でむいた「皮の墓場」

そして地元のしょうゆ工場へ持ち込み

これが高圧蒸気の釜

1回100本くらいを2時間かけて蒸していく。

蒸しあがるあいだに地元の魚市場でおみやげ(釜揚げのサクラエビ、釜揚げシラス、とろアジ干物)を購入。平日なので空いてたけど週末は大混雑らしい。

しょうゆ工場の「刺身がおいしくなるしょう油」もおみやげに買って。

「がんばったんだから100キロくらい持って帰りなよ」

ってみなさんに言われたけど、日持ちしないし(水に漬けておけば一週間もつけど、これをいれる大きなボウルやバケツが、家にない(T_T))、もしだれももらってくれなかったらと思うと、段ボールひと箱でも多いくらい。

予定では「朝から2時間で掘って釜揚げして、お昼には帰れるかな」なんて思っていたけど、高圧蒸気釜は燃料がかかるので、できるだけたくさん採れって言われて、掘るのに6時間、皮むき2時間プラス蒸しに2時間かかって、夕方5時にやっと帰ることに。

ちょうど平日の帰宅ラッシュにあたってしまい、清水ICまでの国道で1時間、東名も20キロ渋滞で、帰宅したのは8時過ぎ。

奥さんの実家にタケノコと甘夏、レモン、海産物を渡したら、無農薬レモンが一番好評だった。

健康のため北海道から無添加のトマトジュースを箱買いしていて、近所のスーパーで「1個200円」の無農薬レモンをスライスして毎朝飲んでいるので、大きなレモンに感激していた。

急斜面で足場の悪いところを、ずっと中腰でタケノコ掘りしていたので、足と腰が痛いし、ナタで何百本も皮むきしたので、握力もなくなってしまった。

助っ人のおじさんおばさんは、明日もほかの山でタケノコ掘りとか。

去年は不作だったぶん、今年はどこも大豊作らしい。

タケノコを取らないとあっというまに「竹」になってしまうので、地元の人はタケノコ掘りと言わず「駆除」と言っていた。

杉なら薪になるけど竹は本当に使い道がない。

彼らの中には「5年に一度、一か月間タケノコを掘りまくって、クルマを買い替える」

なんて猛者もいるらしい(スーパーなどの売り先があれば、今日の分でも10万円以上にはなるらしい)。

「タケノコ掘りに適した竹林は{傘をさして歩ける}くらいの間隔が理想」

らしいが、どこも密集してしまって歩けないほど。

F君から

「竹をぜんぶ切ってMTBのコースとか、キャンプ場にしていいよ」

と言われたけど、切った竹をどうやって「里」までおろすか、そのあと再利用できるか考えると、すぐ「妄想」から醒めた。

薄いゴムの「なんちゃって長靴」なので、どこかで引っ掛けて穴が開いてしまった。

自転車用のパンク修理パッチで補修。

もらったタケノコを近所に配ったら、ものすごく喜ばれた。

皮をむいたりアクを取るのが大変なので、そのまま食べられるのがよかったらしい。

「タケノコ農家か!」ってくらい掘りまくってコツも覚えたし、これもトレーニングと思えば最高のエクササイズ。

タケノコはゴールデンウィークまで取れるらしいので、もう一度行きたいな。

そして日曜は2か月半ぶりにGSに乗って、オザワさんちへ

信号待ちなどで「足」を付いたとき、重たいGSを支えられるか自信が無かったので、自宅から「信号のない」首都高経由で行ったけど、これが大渋滞。

久々のバイクですり抜けも怖かったけど、停まって足も付きたくないので、ヨロヨロしながらすり抜けたら、関越道も20km渋滞だった(@_@)

「習うより慣れろ」のことわざどおり、すり抜け続けたらGSのハンドル幅も思い出して、何とか走れるように(スピードは出さないけど)

オザワさんは先日あげたモンキーで、あさイチ走ってきたらしい。

自宅の裏山がそのまま走れるって、本当に裏山しい

そしてオザワさんのFTR250と2台で、地元のラーメン屋さんへ

帰りのサービスエリアでトイレ休憩。

バイク駐輪場にあたまから停めると、出るときバックしないとならないので、そのまま走り出せるゼブラゾーンに停めさせてもらう。

帰り道、腹サイクルに寄り、4回目のクレーム交換したガーミンナビを引き取り

腹サイクルは高速のICを降りて、渋滞する国道を10キロ走らないとならない。

何十回も信号待ちや渋滞で足を着いたけど、痛みもないような。

それでも強風でグラッとなったら、持ちこたえられるか自信はないけど。

ハラさん曰く「1300GSは小さいし軽くてラクですよ」って。

しばらくは1250でいいかと思ったけど、「小さい軽い」なんて言葉にグラグラしてしまう週末でした。