諧調は偽りなり (original) (raw)
瀬戸内晴美さんの「諧調は偽りなり」読みました。
私が読んだのは図書館の書庫に入っていたこちら↓
本屋さんではこちら↓を買うことになるかと。
諧調の意味私はわかりませんでした。調べました
調和のよくとれた音・調子。全体がしっくり溶け合った調子。
なんかドラマで見た記憶があって調べました。
こちらは瀬戸内さんではなく、村上由香さんが原作でした。
魅力のあるテーマですね。
瀬戸内さんは、日蔭茶屋事件までを描いた「美は乱調にあり」という作品もあります。
「諧調は偽りなり」より先に書かれているので、「美は乱調にあり」も作品中に出てきます。私はまだ読んでいません。
この二作品のタイトル
大杉栄さんの「生の拡充」に書かれた内容からとっているようです。
「生の拡充の中に生の至上の美を見る僕は、この反逆とこの破壊との中にのみ、今日の生の至上の美を見る。征服の事実がその頂上に達した今日においては、諧調はもはや美ではない。美はただ乱調にある。諧調は偽りである。真はただ乱調にある」
この瀬戸内さんの2作品朝日新聞で紹介されていました。
当時の無政府主義者と言わず、反体制側の人たちが沢山出てきて、私利私欲もあるのでしょうが、より良い日本を作ろうと命を懸けて活動していた。私はそう思っています。