諧調は偽りなり (original) (raw)

瀬戸内晴美さんの「諧調は偽りなり」読みました。

私が読んだのは図書館の書庫に入っていたこちら↓

諧調は偽りなり 上

諧調は偽りなり 下

本屋さんではこちら↓を買うことになるかと。

諧調は偽りなり――伊藤野枝と大杉栄(上) (岩波現代文庫)

諧調は偽りなり――伊藤野枝と大杉栄(下) (岩波現代文庫)

諧調の意味私はわかりませんでした。調べました

調和のよくとれた音・調子。全体がしっくり溶け合った調子。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

なんかドラマで見た記憶があって調べました。

www.nhk.jp

こちらは瀬戸内さんではなく、村上由香さんが原作でした。

魅力のあるテーマですね。

瀬戸内さんは、日蔭茶屋事件までを描いた「美は乱調にあり」という作品もあります。

「諧調は偽りなり」より先に書かれているので、「美は乱調にあり」も作品中に出てきます。私はまだ読んでいません。

美は乱調にあり――伊藤野枝と大杉栄 (岩波現代文庫)

この二作品のタイトル

大杉栄さんの「生の拡充」に書かれた内容からとっているようです。

「生の拡充の中に生の至上の美を見る僕は、この反逆とこの破壊との中にのみ、今日の生の至上の美を見る。征服の事実がその頂上に達した今日においては、諧調はもはや美ではない。美はただ乱調にある。諧調は偽りである。真はただ乱調にある」

この瀬戸内さんの2作品朝日新聞で紹介されていました。

当時の無政府主義者と言わず、反体制側の人たちが沢山出てきて、私利私欲もあるのでしょうが、より良い日本を作ろうと命を懸けて活動していた。私はそう思っています。

この作品にも登場しますが、 大杉栄さんと伊藤野枝さんお嬢さんを書いた松下さんのノンフィクション作品読んでいます。

supiritasu.hatenablog.com