【金沢百万石祭】見どころとスケジュール、祭りの楽しみ方完全解説2024年版 (original) (raw)

「金沢百万石まつり」は毎年6月に行われる金沢の初夏を彩る一大イベント。加賀藩祖前田利家が金沢城に入城したのを記念して開催されます。メインイベントの絢爛豪華な「百万石行列」は毎年、有名俳優が前田利家に扮して大盛り上がり。そこで2024年の「金沢百万石まつり」の見どころを紹介します。

「第73回 金沢百万石まつり」のスケジュール

「第73回 金沢百万石まつり」は5月31日(金)から6月2日(日)にかけて行われます。2024年のスケジュールは次の通りです。

5月31日(金)
9:00～10:00 お水とりの儀式・茶筅供養 金澤神社・成巽閣
10:00～10:40 祈願祭 尾山神社
13:00～14:00 献茶式 尾山神社

6月1日(土)
8:30～16:00 百万石茶会 兼六園及びその周辺
14:00～18:00 百万石行列
出発式（14:00～14:20） 金沢駅東広場前出発
行列（14:20～17:30） 金沢駅東広場前~金沢城公園
入城祝祭（16:00～18:00） 金沢城公園
18:30～20:00 百万石踊り流し 国道157号線 南町～片町間
19:00～21:00 百万石薪能 金沢城公園

6月2日(日)
8:30～16:00 百万石茶会 兼六園及びその周辺

最大な見どころ！華やかな「百万石行列」の楽しみ方

「金沢百万石まつり」の最大の見どころ「百万石行列」。金沢駅東広場の鼓門前を出発し、石川門から金沢城に入城するまで約4時間の一大パレード。注目の前田利家役は歌舞伎俳優の仲村トオル、利家の正室お松の方役に夏菜が務めます。加賀百万石の栄華をたっぷり堪能できる「百万石行列」の流れを紹介します。

百万石行列出発式

JR金沢駅東口にある「鼓門」をバックに行われます。セレモニーでは加賀とびによるまとい総ふりを皮切りに華麗な百万石音頭や勇壮な太鼓演奏が披露され、ほら貝のファンファーレで行列が始まります。

百万石行列

「金沢百万石まつり」の横断幕に先導されて、バトンと吹奏楽隊による音楽パレード、オープンカーに乗った「ミス百万石」３名が続きます。

そして巨大な獅子頭と胴体の蚊帳からなる加賀獅子の獅子舞が披露されます。棒振りと呼ばれる演者が、棒やなぎなた、太刀などの武具を用いて獅子に戦いを挑み、最後に獅子を討ち取るのが大きな特徴です。

獅子舞の後は金沢市内の消防団員が揃いのハッピ姿で「加賀とびはしご登り」の伝統の演技を勇ましく、華麗に披露した後、前田利家と正室お松の方を祀る尾山神社の神職によるご神体の渡御が続きます。

江戸幕府第二代将軍・徳川秀忠の娘で、加賀藩第三代藩主・前田利常に御輿入れした珠姫の行列、軽快かつユニークな大人奴行列が続いた後、前田利家の正室・お松の方の行列が登場します。お松の方の行列では、金沢市のお隣、伝統工芸の町・富山県高岡市の「高岡万葉大使」が加賀藩第二代藩主・前田利長の正室・永姫に扮して行列に華を添えます。

加賀藩第四代藩主・前田光高、第五代藩主・前田綱紀に扮した勇壮な行列、「四代、五代藩主行列」、年寄（家老）の職に当たり、加賀藩を支えた「加賀八家」に扮した武者行列、「加賀八家老行列」に続いて、いよいよ「前田利家入城行列」。入場行列の後は「赤母衣衆(あかほろしゅう)」の行列が続きます。

入城祝祭

金沢市内を行進した行列は金沢城公園の三の丸広場で入場祝祭を行います。加賀獅子による獅子舞や加賀とびはしご登りによる勇壮な演舞が繰り広げられた後、お松の方のもとに前田利家が武者を従え入城して、勝ち鬨をあげてフィナーレを迎えます。

「百万石行列」だけでない！「加賀百万石まつり」の見どころ

百万石踊り流し

片町・広坂・香林坊・南町・尾山町メーンストリート（国道157号線）で、金沢市民謡協会の踊り連に先導されて大勢の企業・文化団体などが参加して行われる踊り流し。沿道に駆け付けたチームの応援に加え、大勢の観客も見物。金沢の町の夜が大いに盛り上がります。

百万石茶会

裏千家、表千家、宗和流、煎茶道松月流、遠州流、宗徧流、皇風煎茶礼式、大日本茶道学会の各社中によるお点前が披露されます。

百万石薪能

篝火（かがりび）のもと、加賀宝生の幻想的で幽玄な世界を堪能できます。

加賀百万石「盆正月」

子ども御輿、太鼓、よさこい、民謡などが登場して、藩政期に前田家の嫡子誕生や官位昇進などの慶事を城下挙げて祝った「盆正月」を再現します。

まとめ

「金沢百万石まつり」は市民も参加して、町を挙げて盛り上がるお祭り。週末の開催なので、旅行でも足を運びやすいです。「金沢百万石まつり」で伝統と文化を今に伝える金沢の魅力に触れてみませんか。