水俣病犠牲者へ鎮魂の祈り…里・海・山・患者遺族の「祈りの火」を集め「もやいの火」点灯(2024年9月22日『読売新聞』) (original) (raw)

2024-09-22

水俣病犠牲者へ鎮魂の祈り…里・海・山・患者遺族の「祈りの火」を集め「もやいの火」点灯(2024年9月22日『読売新聞』)

公害の原点とされる水俣病で犠牲になったすべての生命に祈りをささげる「火のまつり」が21日夜、熊本県水俣市水俣病情報センターで営まれた。約200本の竹灯籠が周辺に並べられ、関係者は過ちを繰り返さないことを誓った。

祈りの火を集めて「もやいの火」を点灯させる参加者ら

祈りの火を集めて「もやいの火」を点灯させる参加者ら

祭壇に里、海、山、患者遺族の「四つの祈りの火」を集め、1本の「もやいの火」として点灯。市役所や水俣病資料館などで事前に寄せられた「折りの鶴」も供えられた。児童による奉納踊りの披露などもあった。

水俣病の被害者や支援者、民間団体などでつくる実行委員会の主催。水俣病で分断された地域の絆の再生を願って1994年に始まった。例年は水俣湾埋め立て地を会場としているが、荒天を受けて水俣湾を見下ろす同センターに会場を移した。