Operation Ohrin day1 "Jo-Mon" (original) (raw)
terra-khan.hatenablog.jp
では、状況開始。
大森勝山遺跡
本日のメインイベント、「世界遺産『北海道・北東北の縄文遺跡群』」の一つ、大森勝山遺跡の探訪。
縄文時代と一口に言っても、約13,000年前から2,000年前(この辺りは学説によってブレがある)までの幅がある。この大森勝山遺跡は約3,000年前の晩期の遺跡だ。
www.city.hirosaki.aomori.jp
で、こちらにガイドをお願いしていた。
omorikatsuyama-jomonguide.com
14:00からでお願いしていたのだが、13:30と速く着き過ぎた。待つか…と思っていたら「私で良ければガイドしましょうか?」と別な方がガイドして下さることになった。
遺跡探訪開始
まず立地。Google Mapでは南側の川しか表示されないが、南北2つの川に挟まれた台地の上にある。
遊歩道
遺跡の遊歩道は一部階段はあるがスロープで舗装されているので歩きやすい。この遺跡の中核である環状列石は目前。だが
屋外炉
その近くにある環状に並べられた石。ここは石も内部の土も加熱された形跡があるので、火を焚いた場所であるのは違いない。ただ、煮炊きをしたのか、狼煙に使ったのかは不明。3カ所ある。
環状列石
この遺跡の中核である環状列石。長径48.5m(南西-北東、短径39.1m(南東-北西)と、ややゆがんだ楕円形に石が並べられている。しかし石が一列に並べられているわけではない。むしろ複数の石が群を成して、その群が環状に配置されていると表現した方が妥当だ。
で、その石の群が、それぞれかなり"個性的"なのだ。
この写真の左端の小さい石が2個ほどあるが、よく見てほしい。円盤状だが、川底で採取されたような滑らかさは無い。むしろ人為的に削って円形にしている。この遺跡では、"人為的に加工した円盤状の石"=円盤状石製品が出土し、環状列石を構成している。何か意図があるのだ。
土器埋設
環状列石からさらに奥へ。叢のなかにポツンと。
ここ、深い土器が埋められていた場所。で、その土器に入っていた土を調べると、"何らかの動物の遺骸が入っていた"ことがわかった。ただ、三内丸山遺跡では亡くなった子供の遺骸が土器に入れられて埋葬されていたが、どうもここのは"人ではないらしい"のだ。果たして、埋葬されていたのは、何なんだろう?
大型竪穴建物跡
遺跡最深部に到着。
中央に、先ほどの「屋外炉」と同じような遺構があるが、その外側四方に印が。これ、掘っ立て柱が立っていた跡。この遺跡唯一の「家屋」なのだ。
かといって、常住していたかというとそうでもないらしい。石器や土器などの生活痕が出てこないのだ。
この遺跡の周辺には、石器や土器が見つかる住居跡が多数ある。この施設を含め、環状列石を含むこの遺跡の遺構は、常住のための施設ではなく、祭祀か何かの目的の為に、近隣住民が集まっていた場所だと推定されている。
捨て場
最深部の大型竪穴見物跡から、環状列石を通って駐車場へ。来るときは階段を登ったが、返りは下りのスロープで。そのスロープを成す斜面にあるのが「捨て場」。
割れた土器や土偶が大量に出土した場所だ。
これにてガイドはおしまい。お礼を述べて、出発。
岩木山神社・百沢温泉 富士見荘
県道30号に入り、岩木山を中心に時計回りに走る。
途中で弘前市を望む展望所があったのだがスルーしてしまった。行ってみればよかったな。
県道5号に入り、西へ。
入浴、おゆはん
温泉
急階段を降りて入る浴場。無料のロッカーがあるので部屋の鍵は安心して確保できる。浴室は壁面タイル張りの「いかにも昭和」な感じ。蛇口から「ゴボゴボ」と音を立てて温泉が湯舟に注がれる。泉質は「ナトリウム・カルシウム(・マグネシウム)-塩化物・炭酸水素塩泉」。湯舟は階段がないのでいきなり深いので注意。
夕飯
おゆはん。 pic.twitter.com/alJ8vTqEJk
— Terra Khan (@DrTerraKhan) July 20, 2024
簡易コンロを使った温食と、容器にラップがかかった作り置き。美味しかった。
ただ、食事時の飲み物は訊かれない。アルコール類の提供は無いものだと思っていたら、他の宿泊客が日本酒を注文しだしたので「なんだよ」とは思った。
なお、施設内に自販機は無い。しかし玄関を出てすぐの屋外には、ビールを含むアルコール類も提供する自販機がある。客室で飲みたければ外に買いに行かなければらならない。なお、客室に冷蔵庫は無い。あー…