国際教養大学中嶋記念図書館(秋田県 秋田市) (original) (raw)

国際教養大学にやって来ました。

大学には珍しく来客用駐車場もあり、自由に停められます。
敷地を囲う塀もなく、実にオープンな雰囲気。元はミネソタ州立大学日本校だったそうですが、アメリカの大学はこんな感じなのでしょうか。
ここの図書館は美しいことで有名なので、いつか来たいと思っていました。しかも、24時間365日オープン(!?)だそうですが、
学外者は時間が決められています。お盆期間のこの時は、朝10時から夕方6時まで。

こちらのようです。外観は、普通。

大学図書館としては極めて異例なことに、入館チェック無しで、誰にも会わずに入れてしまいました。
本当は前日に来るつもりだったのを、6時に間に合わないと思い、仕切り直しでこの日来たのですが、、これなら指定時間外でも入れたかも。

入口横には、館名にも冠されている、初代学長中嶋嶺雄氏を称えるコーナーがありました。

半円形の劇場型の空間が現れました。
中央に聖火トーチのように上に広がる形で、木の柱が立ち、そこから放射状に梁が何本も伸びています。
地元の秋田杉を使っているとか。
石川県立図書館水戸市の西部図書館に似ています。規模から言うと、後者の方が近いでしょう。
あいにく、館内は撮影禁止。

中央部の椅子に座ってぱっと見渡すと、洋書ばかり。
辞書類、A Very Short Introductionなる新書サイズのシリーズ

そのまま奥に行くと、書架の並ぶ空間がありました。こちらにあるのは日本語の本。
中央から目に付く範囲を洋書で固めているのは、少々あざとさを感じてしまいますが。
文庫や新書は回転棚に収まっています。
秋田大学と異なり、小説も普通にあります。
専門書が多いのはもちろんですが、置いてある本は割と普通。
ケネス・キノネス文庫、チャルマーズ・ジョンソン文庫、なる洋書のコレクションも。
誰だかは分かりませんが。

コンピュータの本はかなり少ない。情報系の学部は無いためでしょうか。
CD、DVDもありました。
CDはクラシックがほとんど。DVDの方は映画やドラマも。

雑誌はさすがに大学らしく、専門的なものが多く、外国語の物も多数。

又吉直樹せきしろの写真、サイン色紙が展示されていました。

円形劇場型の方に戻り、上の方を見ていきます。
やはり洋書ばかり。
分類番号も外国調で、AIU Libraryのラベルが貼られています。
大学名は英語だとAkita International Universityになるようで、その略。和名と全然一致していないのは謎ですが。

ジャンル名は二ヶ国語で書かれています。
歴史一般の所に、なぜ旅行ガイドのLonleyRlanetが。

初代学長、中嶋嶺雄文庫もありました。
かなり広く、中国関係の本が多数。現代の中国研究が専門だったよう。

はだしのゲン」「ブッダ」「サザエさん」など、マンガの英語版もありました。
最上段だけはSTAFF ONLY。

バックヤードのような部屋がありました。
言語異文化学習センターと名が付いています。
日本語学習の本、英語以外の外国語や、外国語学習の本に、Oxford Bookworms Libraryなる薄い本も。

そして、漫画が大量にありました。
「ワンピース」「ドラゴンボール」「進撃の巨人」などは日本語版、英語版両方を置いていました。留学生の日本語学習にもってこいなのでしょう。
映画のDVDも日本語、英語版があります。

蔵書数は、約8.5万冊。大学図書館としては、少ないと言わざるを得ません。ここの前に行った秋田大学の方が、冊数は遥かに上。
ミネソタ州立大を活用して2004年に開学した公立大、図書館は2008年に開館とのこと。
お盆期間なので学生は少なかったですが、観光名所ともなっているようで、子供連れ、老夫婦など、明らかに学外者と思われる人もいました。

外の通路上は、蝉の亡骸だらけ。この時期だからしょうがないのでしょうか。お盆なので掃除する人がいないのかも。

森の中にテーブルがありました。ここで読書するのも気持ちよさそう。

外からは円形劇場風の構造が窺えます。

構内には、開いているのか開いていないのか分からない、カフェテリアがありました。

こう見えても営業しており、昼食をいただきました。

秋田空港が近くにあります。用はなくてもつい寄りたくなるので、立ち寄り。

便数が多くないので、飛行機が飛び立つ姿は見られませんでしたが。

ロビーには、巨大な陶板の釣りキチ三平が。作者の矢口高雄は秋田出身。

次は、その三平の聖地、増田へ。

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