静岡大学東部サテライトだより (original) (raw)

今回は内山のスリランカ関連の活動についてお話ししました。

出張については以前のブログでも書いているので、それ以外のことを書きたいと思います。

toubusatellite.hateblo.jp

スリランカ出張は、もちろん仕事が目的で行ったわけですが、今回は郊外のシーギリヤロックという世界遺産を訪問する機会もあり、貴重な体験でした。高さ180mの花崗岩の上に5世紀末に築かれた都市遺跡、「獅子の山」を意味しているようで、登り口には獅子の足先が残っています。スリランカと言えば、宝石の国!道端に転がっている石もキラキラと輝いて見えました。

昔は獅子の顔もあったのでしょうか、、、?

そして、9月26日、27日にはスリランカから研修員として13名の方が静岡県を訪れました。沼津市のサロン寺子屋のサロン活動・沼津市社会福祉協議会の説明、伊豆市の複合施設ふらっと月ヶ瀬の取組み、松崎町蔵らの活動、社会福祉法人十字の園の在宅サービスや施設介護の現場でお話を聞いたり、見学する機会をいただきました。

沼津のサロン寺子屋では、地域の高齢者30名ほどが集まり、日本人が先生となり、折り紙をスリランカに人たちに教えました。沼津に住むスリランカ人高齢女性も民族衣装のサリーで参加してくれました。言葉が通じなくても楽しく交流する姿が印象的でした。

折り紙を丁寧に教えていただきました

ふらっと月ヶ瀬では、高齢者、障害者、子ども達が一緒になった複合施設の機能について皆興味津々。多くの質問が飛び交いました。

翌日の午前中は松崎町の「蔵ら」を訪問しました。代表の青森さんはじめ、高柳さん、関さんも同席して下さいました。静大大学院生の中込さんからは、蔵らがコロナ禍でどうかわったか?何が変わらなかったか?普段からの信頼関係づくりがキーポイント、といったお話をしてくれました。そして、スリランカ研修員からは実際に蔵らの活動を参考にして始めた個人事業活動の事例紹介をしてくれました。ランチには皆で青パパイヤカレーを堪能しました。

美味しい大学芋もありました!

青パパイヤがゴロゴロ入っています

十字の園では、まず在宅介護の現場を見せていただきました。ヘルパーさんのきめ細やかな記録作成などとても参考になったようです。施設では、施設見学もさせていただき、アットホームな雰囲気に心が和みました。

静岡県のあとは、地域医療を学ぶために長野県の佐久市に移動しました。

初登場の沼津信用金庫齊藤さん

沼津信用金庫静岡大学の提供でお送りしているFMIS「集まれ!静大三余塾」。9/23のゲストは沼津信用金庫の堀井さんと初登場となる齊藤さんでした。

ぬましんCOMPASSについておさらい

ぬましんCOMPASS沼津信用金庫が運営するまちづくりのプラットフォーム。現在、沼津、御殿場、修善寺の3拠点があり、コワーキングスペーススタディースペースを提供しています。修善寺は昨年1月にオープン。ワーカーと学生の学習スペースとして利用されています。

最近のぬましんCOMPASSの取り組み

今月17日に、ぬましんCOMPASSの入居者を集めた懇親会が開催されました。入居者同士の交流の場を設け、静岡大学を含む入居者(静岡県立大学さんや沼津高専さんなど)の近況報告と情報交換がおこなわれました。
他には、セカンドキャリアアクション講座を開催。この講座は、これまでの経験をいかし、地域での新たな役割にチャレンジしたい方に対し、講師がセカンドキャリアのノウハウを提供するものです。昨年度から始まり、参加された方の中には、受講後、ぬましんCOMPASSコワーキングスペースにご入居いただき、起業に向けて活躍されている方もいます。講座はすでにスタートしていますが、途中からの参加も可能ですので、ご興味のある方はぬましんCOMPASSのホームページをご覧ください。

www.numashin.co.jp

これから開催するイベントの案内

10月7日(月)15:00~16:30、沼津プラサヴェルデにて、競技用義足の開発に取り組む株式会社Xiborg代表取締役 遠藤謙氏よるものづくりセミナーをファルマバレーセンターとの連携で開催します。

www.numashin.co.jp遠藤氏は、義足を必要とする人でも気軽に走りを楽しめる環境づくりの一環で、従来品より安価な競技用の義足の開発に取り組んでおり、生活に根付いたロボット技術の開発などに関する講演となります。また、フリーアナウンサーで女性起業家として活躍する小沼みのり氏とのクロストークも予定されています。

11月7日(木)10:15~18:40、沼津プラサヴェルデにて、静岡県東部4信金主催のビジネスマッチング商談会を開催。

www.numashin.co.jp基調講演として、燕三条市で江戸時代から承継される鎚起銅器の製造をおこなう傍ら、燕三条市の約100の工場を一般公開する工場の祭典の運営に積極的に携わる株式会社玉川堂の番頭 山田立様からお話をいただきます。

沼津信用金庫の人材紹介サービス

お客様から人手不足の相談が多く寄せられることから、昨年3月に有料職業紹介事業の許可を取得しました。ですが、求職者を探すことが沼津信用金庫ですと難しいため、大手人材会社と提携した成功報酬型の人材紹介や、無料の支援機関との連携、都市部で働く人で地域の仕事を副業でやりたいという方のための副業人材の支援などもおこなっています。また、求職者のデータベースに企業が直接アクセスをして、直接スカウトができるサービスも提案しています。
(齊藤さんは20年ほど大手の人材会社で営業職を経験)
人手不足は本当に深刻で、事業継続が難しいというケースもあります。沼津信用金庫が人材紹介をできることの意義は、今困っているから人材を紹介するということにとどまらず、お客様の経営課題を把握していることから、5年10年という中長期を見据えた上での人材の提案をしていきたいと思っています。この仕事の一番の楽しみは感謝される方が多いこと。人材を紹介して、採用決まった企業さんだけでなく、求職者の方からもお礼を言われることがあります。働きたいと思う方に、働いてほしいという企業さんを結びつけることに社会性を感じ、非常にやりがいを感じます。私たちのお客様というのは中小企業さんが多いので、従業員として受け入れた場合には従業員以上の付き合いになるので、そういった意味でも人材というのは貴重。人手不足で紹介が難しい中、副業人材はコロナ禍においてリモートワークが進んだや働き方改革が広がったことから、日本全国ですごく増えてきていますしマッチングの成功率も高いです。

セカンドキャリアアクション講座、ビジネスマッチング商談会ともに上記ホームページから申し込みが可能ですので、ご興味のある方はぜひお申し込みください。

乳しぼりや餌やりなどの体験ができる酪農王国オラッチェ

9/16FMIS「集まれ!静大三余塾」のゲストは美しい伊豆創造センター 観光・地域振興部のタキナミさんでした。タキナミさんは、函南町からの出向とのことで、函南町のオススメスポットやグルメについてお話されました。

函南町のオススメスポット

函南町といえば「丹那牛乳」。酪農王国オラッチェという施設があり、乳しぼりといった体験もできます。オススメはアイスクリーム、とても濃厚。丹那牛乳を使ったバターやお菓子も人気があります。先日(8/28)に石破茂元幹事長が視察に来ました。

オススメの施設は十国峠の展望台。ケーブルカーで山頂に登ったところにある、富士山と駿河湾を一望できる360度の大パノラマが楽しめる展望台です。2022年8月に「PANORAMA TERRACE 1059(てんごく)」としてリニューアルされました。リニューアルのときに同時オープンした「TENGOKU CAFE」では、丹那牛乳を使ったソフトクリームや「峠」の文字をかたどった「峠チュロス」、夕暮れと空をイメージした「TENGOKU DRINK」、静岡茶を使った「1059モンブラン」などが販売されています。

地域で守られてきた平安時代から江戸時代の仏像24体が展示されている「かんなみ仏の里美術館」はオススメ。多くの仏像が一つの場所にまとまっているところや、施設の方が説明をしてくださるところがオススメポイント。

観光客の方が多く寄っているのは「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」。仏の里美術館に展示されている阿弥陀如来坐像のお顔をモチーフにした「あみにょん焼き」が面白い。かねふくめんたいパークやわさびミュージアムも隣接しており、丹那牛乳のスタンドもあるので、函南を堪能できる施設です。

函南町には200年以上という歴史を持つ温泉地「畑毛温泉」があります。伊豆半島で唯一の環境省指定の保養温泉で、全国有数の「ぬる湯」。温泉旅館「誠山」さんは、ふるさと納税の返礼品にもなっています。ふるさと納税の返礼品としては、凾南ゴルフ倶楽部の利用券や、丹那牛乳のお菓子、盆地で採れるトマト、スイカ、「風の谷ビール」という地ビールもあります。

函南町のオススメグルメ

個人的なおすすめは、函南伊豆の国市にある「らんちてい」さんの焼き肉唐揚げ弁当。唐揚げが大きくてお値段もお手頃。函南町役場近くの「レストラン Kiya」さんの丹那牛乳を使ったカニクリームコロッケ函南カルボナーラなどの料理も人気があるとのことで、函南といえば丹那牛乳は外せないなと思いました。

春の南伊豆はサイクリングにもってこい

9/9放送、FMIS「集まれ!静大三余塾」のゲストは、美しい伊豆創造センターの山本さんでした。下田市から派遣されている山本さんの住まいは南伊豆町で、毎朝7時に家を出て、天城を超えて、美しい伊豆創造センターの事務所がある修善寺まで通っているとのこと。担当はインバウンドとサイクリング振興ということで、この担当になってから、ロードバイクを購入し、毎朝15km、南伊豆の町を走ってから出勤するそうで、先日は石廊崎方面でシカに遭遇したとのことでした。ということで、自転車のお話になりました。

「伊豆いち」と「富士いち」

10月に美しい伊豆創造センターのメンバーと富士山一周がサイクリングコースとなっている「富士いち」に挑戦する。御殿場市富士山樹空の森をスタート地点とする1周120kmのコース。
美しい伊豆創造センターは、伊豆の国市のMERIDA X BASEをスタート地点とし、伊東→河津→下田→松崎→西伊豆→沼津と伊豆半島を一周する「伊豆いち」を開催していることから、エリア同士交流のためにも参加する。
伊豆いちは200kmのコースで、獲得標高は富士山標高を超える。きついコースだが、途中で宿泊もしながら楽しいでほしい。

ヴィンテージ自転車の祭典「エロイカジャパン」

美しい伊豆創造センターが協力しているヴィンテージ自転車の世界的な祭典「エロイカジャパン」。アジア圏では日本だけの開催(2024年は伊豆半島にて開催)。エイドステーションで地元のお菓子を提供したりすることで地元の魅力を発信できる。海外からの参加者が3割なことから、海外の方が世界に向けて情報を発信してくれるほか、ボランティアスタッフさんにとっては多言語に触れる交流の機会にもなる。スピードを競う大会ではないため、伊豆の自然、文化を楽しんでもらえる。

オリンピック・パラリンピック自転車競技会場になった伊豆、静岡をサイクルスポーツの聖地に、ということで、エロイカジャパンや伊豆いちを盛り上げていくためにも、発信に力を入れていきたいとお話をしめた山本さん、お気に入りのビュースポットは、自分の暮らしている南伊豆町の大きな岩が切り立っている石廊崎などの海岸線とのことでした。

夏休みに東部サテライトで開催した「石の見方」ワークショップ

9/2放送、FMIS「集まれ!静大三余塾」のゲストは、「みんな大好き 柱状節理」でお馴染み!東部サテライト木村さんがゲストでした。東部サテライトでのホットな話題として、夏休みに開催したイベントの紹介をしてくれました。

「石器の見方」ワークショップを開催しました。

夏休みの8/5、近隣の小学校高学年の児童とその保護者を対象に、「石器の見方 -石器の作り方と種類-」というワークショップを開催しました。講師は、静岡大学人文社会科学部教授、考古学が専門の山岡拓也先生で、小学生向け初めてとのことでした。
旧石器時代は、打製石器がメインで、気候が寒く、移動生活していた。縄文時代には、磨製石器が登場、暖かくなり、定住をしていたということで、山岡先生は旧石器時代の研究をしています。
小学生は打製石器というと、資料館などで見る機会はあるかもしれませんが、実際にどうやって作り、使われたのかを知る機会がないと思います。先生が実際に作った武器の投てきの動画などを見たり、割った方の石と割られた方の石のどことどこがくっつのかといった石器の復元立体パズルをしながら石器について学びました。

先生からは、子どものころから興味を持ってやっていることが、大学に来ると研究になる、とのことで、先生がワクワクしながら語る姿を子どもが見れたのも良かったです。
先生は打製石器が専門ですが、打製石器は打点を見極めて叩いて「剥がす(割ること)」のがポイント。コツコツ地道に作っていく磨製石器と違って、勘と経験で剥がすところが魅力なのではないかと先生の話を聞いていて感じました。

「みんな大好き黒曜石」

会の最後に先生が、石器を作った際に出た黒曜石の残りをプレゼントしてくれました。みんな大興奮でした。先生が持ってきた質のよいガラス質の黒曜石は北海道産でしたが、伊豆は産地でなくても、いろいろな場所で黒曜石が発見できます。
黒曜石のことを「星くそ」と呼ぶところがあるそう(「ぶさカワイイ」みたいでいい)ですが、スターダストだと思ってもらえれば。黒曜石の産地、長野には「星くそ館」という施設があるそうなので、ぜひ行ってみたいです。
プレゼントされた黒曜石で、小学生が実際に紙を切ったら切れたとのこと。実際に使える、武器になると分かると小学生のテンションはあがります。終了後のアンケートでは
実際に石器をつくりたい、先生が詳しく教えてくれてわかりやすかった、旧石器時代を知らなかったというメッセージがありました。こうした機会をこれからも提供していきたいです。

東部サテライトからのお知らせ

9/10から東部サテライトを会場とした公開講座が始まります。第1回目は人文社会科学部の横田宏樹先生による「関係のなかで身近な木の価値をつくる:家具の事例から」。横田先生の関わっている「ヨキカグ」という静岡県地域木材活用プロジェクトで、伊豆の木材でつくった家具が、虹の郷の近くにある「静岡県きのこ総合センター」にあるのでぜひ見ていただきたいです。

きのこセンターにある「ヨキカグ」ぜひ座ってみてください。

東部サテライトのイベントではないですが、農学部の徳岡徹先生が、伊豆市湯ヶ島で地域の方とお米づくりをしており、近々稲刈りをするそうです。先日、伊豆半島ジオパークのイベント(植物図鑑アプリFindTreeで鉢窪山の植物と頂上を制覇しよう!)で鉢窪山を登山したとのこと。静岡大学は色々な先生がいて、研究を面白く伝える力があると思います。

「みんな大好き柱状節理」「みんな大好き黒曜石」流行らせたい、と最後の一言で語った木村さん。東部サテライトの展示物は木村さんのお陰でドンドンと増えていきます。

今回もいろいろな動植物との出会いがありました。やはり一番驚いたのは、象に出くわしたときでしょうか。車を走らせていたら、運転手がたまたま象を見つけ、車を降りて写真を撮りに近づくと、運転手に近づくな!と怒られました。後で話を聞くと、象に襲われて亡くなる人もいるということでとても危険ということでした。

大迫力でした

その他に、今回は週末に郊外にいったので、サルをたくさん見かけました。スリランカ大自然はいつも感動と興奮を与えてくれます。

サルは要注意。食べ物をすぐ取られます。

鳥たち。見えにくいですが、緑の中に緑の鳥がいます

シーギリヤロック。登るのは結構怖いです。

岩についたミツバチの巣。

前回に引き続き、今回もカレー中心の毎日でした。

イカのはいった海鮮カレー

政府機関の食堂のカレー

レストランのちょっと高級なカレー(豚を煮詰めたもの絶品)

今回紹介したいのは、「ランプライス」。

ランプライスとは、バナナの葉に包まれた料理なんですが、中身は少し複雑。まず、ご飯は普通のご飯ではなく、どうもレモングラスで炊かれたもの、その上には玉ねぎの佃煮っぽいものや、揚げたゆで卵、野菜の揚げ物などがのっており、まさにオランダ語でいうお米の小包といった感じです。もともとオランダ人によって16世紀ごろ持ち込まれたと言われています。今回初めて食べましたが、すごいボリュームにもかかわらず、レモングラスのさっぱりしたご飯のせいか、ペロッとたいらげてしまいました。

ランプライス、結構な重量があります

バナナの皮を開けるとこんな感じ。

今回は最終日に中華料理を食べに行きました。中国のイスラム教徒である回族が開くお店で、メニューにはいろんな麺類がありました。そこで、私の大好物の新疆料理ラグメンを発見、その他、蘭州ラーメンやクミンたっぷりの牛肉炒め麺などいろいろ味わいました。値段はかなり高く、日本円にしてラグメンが1600円、中国で食べる値段の3倍ぐらいしますね。

麺三昧

その他、いろんな果物も味わいました。

キングココナッツのジュースはおいしい!

ジャックフルーツ、熟すと甘くておいしいです。

パイナップルの産地ではパイナップル店が軒を連ねています

今回はランチミーティング日本食を食べる機会がありました。これにコーヒーとみそ汁がついて2000円ぐらい。お高いです。