パワースポット巡り(944)(945)機神山、両崖山 【2023年末 足利・佐野ふたごちゃん都市を巡るパワースポットの旅 第一日目①】 (original) (raw)
パワースポット!
パワースポ ッター!!
パワースポッテスト!!!
より強いパワースポットを求めて全国を旅します!
パワースポットとは何か?
ウェブを見れば、それこそ風水師、占い師、スピリチュアル・カウンセラー、パワースポット・マニア・・・等、さまざまな立場の方が独自の定義をもっておられるようです。
このわたしも定義をもっていて、その定義は「与えられた限りある命を、精一杯生きていく上で、そのエネルギーを充電できる場所」というもの。具体的には、「こめかみ辺りに、キーンという痛みがくる場所」を指します。この感覚はわたし独自のものであり、ほかに聞いたことがないのですが、その能力にはかなり自信をもっているのです。
そんな(自称)第一級パワースポット鑑定士が「年間100ヵ所」を目指してパワースポット巡りをおこないます。
年末、その年に巡ったパワースポットの中で印象に残った土地を再訪しています。そうすることで、印象深さがより深まり、一生の思い出として心に残るからです。そういう土地をいくつも持っていることが、人生の豊かさに直結すると考えているのです。
5月9日の日記「ゴールデンウィーク 宇都宮パワースポット巡りの旅」を読んでください。JR小山駅で、佐野、足利、桐生、伊勢崎、前橋と並んだ両毛線の路線図を見て、心ひかれたことを書きました。旅を終えたあと、とくに佐野・足利の並びがまるで「かわいい ふたご」のように思えてきて、ぜひ時間をかけて巡ってみたくなりました。 そこで、今年の年末パワースポット巡りの旅は2日間かけて足利と佐野を巡ることにしました。
2016年 竹島、松平郷、岡崎城、滝山東照宮、大樹寺、知立神社 ⇒
2017年 富士山本宮浅間神社、割狐塚稲荷神社、柿田川湧水群、三嶋大社 ⇒
2018年(年始)見付天神、霊犬神社、府八幡宮、小國神社、賀茂真淵記念館 ⇒
2019年(年始)雨櫻神社、森の石松の墓(大洞院)、天宮神社 ⇒ ⇒
2020年 コロナ禍でやらず
2021年 小田原ー国府津・曽我丘陵ウォーキング・コース、吾妻山公園 ⇒ ⇒
2022年 富士山を仰ぐ静岡・焼津パワースポットの旅 ⇒ ⇒
府中・中河原駅から乗り継ぐこと3時間、東武伊勢崎線の足利市駅に着きました。そこからJR両毛線・足利駅に徒歩で移動します。わたしのパワースポット巡りのスタイルは、基本、現地で入手したマップや駅前の観光案内地図を見て決めるというもの。現地での偶然の発見や縁を大切にしたいからです。でも、核となる場所だけはあらかじめ調べて決めておきます。足利巡りでは「足利織姫神社」を核として決めていました。江戸時代、機織りの産地なのにその神様がいないことから、アマテラスの絹衣を織っていたとされる男女二柱を祭った神社です。由緒からも、織物の都市・足利を代表する神社だとわかるでしょう。
足利駅に着きました。まずは駅前の観光案内地図とにらめっこです。「えーと、まずこう行って、ここを曲がって、そこからこうだな」と経路を頭に叩き込みます。得てして、こういう漫画すぎる地図は現実と違っていて役に立たないことが多いんですけどね(苦笑)。さあ、出発だ。
駅前はこんな感じ。
目抜き通りを真っすぐ。シャッターが閉まりまくっているのは年末年始だし、まだ朝が早いから、だと思いたい。
商工会議所の前に設置された観光地紹介の看板がこちら。この辺りが地元の売り出したい観光地なのでしょう。とくに気になったのは「フランシスコ・ザビエルが海外に紹介した日本最古の総合大学」と、
「逆転勝利の霊験がある」といわれている天満宮です。帰りに巡ることにします。
歩き始めて20分ほど経ちました。山の中腹にチラっと赤い欄干が見えました。もうすぐです。
さあ、着きました。艶やかな赤色がまぶしい〜
ハイキングマップを見ると、織姫神社の背後に、往復4km、4時間で登れる「両崖山(足利城跡)」がそびえているようです。わたしの研ぎ澄まされたパワースポット勘にピンとくるものがありました。何かありそう。参拝後に巡ってみましょう。
パキパキ。上から何かを割る音が聞こえてきました。見上げるとイカルが木の実をついばんでいます。いきなり珍しい野鳥に出会えるとは幸先良いスタート。
緑、黄色、青・・・色とりどりの鳥居が並んでいます。こんな色彩見たことない。
「七色の鳥居」。なるほど、こういう意味づけをしているんですね。また、「御祭神は機織りの男女二柱なので縁結びの神社と言われている」のだそう。
どうりで、「愛」が謳われているのですね。「恋人の聖地 愛の鐘」、
「愛むすび・愛の鍵」。女性受けすること間違いなし。なかなかやり手のようです。
天候に恵まれたときはスカイツリーや富士山が見えるようです。残念ながら今日はかすみがかって見えず。でもすばらしい眺めにはかわりません。
拝殿は女性らしい艶やかな雰囲気。まあ、織姫という社名が先入観になって、そう感じるのかもしれません。ただ、ここまで「パワースポット特有のこめかみ辺りにキーンとくる痛み」は感じられず。
ところが、拝殿の前に立つと突然痛みがきました。その痛みには織姫という社名通りの艶やかで優しい性格が感じられます。ここまできたら先入観ではなさそうです。心優しい織姫様に「年末パワースポット巡りの旅が無事成功しますように」ぱん!ぱん!っと。
パワースポット「足利織姫神社」
拝殿の右手に経路を見つけました。どこに繋がるのか歩いて行くと、思わぬ社に繋がるようでした。「大山阿夫利神社」様です。パワースポット巡り(100)と(900)記念回で巡った関東総鎮守であらせられます。
山岳信仰らしい荒々しい痛みがキーンときました。ププッ。真下の織姫神社とは真逆過ぎる性格、あまりにも対象的で笑ってしまいます。
でも、いったい何でここに?説明版を読んでみます。「大山講の風習は江戸末期から明治にかけて関東一円に広まり、足利地方でも昭和五十年頃まで足利織物の旦那衆が中心に講が組織された」。ほー。「中略〜足利講が織姫神の境内地に鎮座した経緯を考えると、大山阿夫利神社があったこの地に織姫神社が創建されたものと考えられます。」ですと。まさかこちらが先だとは。
その周囲はちょっとした野鳥の楽園になっていました。
コゲラ♪ギーギー
ヤマガラ♪ヴェ―ヴェー
シジュウカラ♪ツツピー
みんな大山阿夫利様のパワーに引き寄せられて来るのかもしれませんね。
パワースポット「大山阿夫利神社」
織姫神社が中腹に鎮座する山の頂きには「機神山(はたがみやま)山頂古墳群」が広がっていました。痛てててて!頭を絞めつけるような痛みが放たれています。このブログで再三書いてきました。古墳はとてつもない痛みを放つ、強力パワースポットである場合が多いのです。説明版によると、織姫神社が鎮座するこの山は機神山といって、両崖山との間に26基の古墳があるのだとか。あれ、ということは・・・。
パワースポット「機神山山頂古墳」
時系列に並べれば古墳→大山阿夫利神社→織姫神社となります。でも、古墳の前に山があったのであって、ということは、つまりこうなるのでは。「古代にまず機神山というパワースポットがあって、そのパワーにあやかろうとした権力者が古墳を造り、その後に同じくパワーにあやかろうとした大山阿夫利神社が建てられ、最後に織姫神社が建てられた」のではないか?と。要するに、織姫神社も大山阿夫利神社も古墳群も「機神山を同源とする一系のパワースポット」としてまとめたほうがいいのではないか?という気になったのです。パワーの性格がそれぞれ違うので、そこらへんの判断は難しいのですが、とりあえずは「機神山」とひとくくりにしておきます。さあ、裏手に繋がる両崖山へ向かいます。
パワースポット(944)「機神山」
登山口に着きました。こちらはどういう山なのか?
「両崖山城跡」。なになに「平安時代に藤原秀郷の子孫、成行が足利の両崖山に築城したと伝えられる。以来、130年間足利地方を治めた」と。「奥州に乱が起り、源頼義、義家親子が平定に出発し、軍勢は足利浅間山の南麗を中継基地とした。これがもととなり源姓足利氏が発生した」。ほー。足利氏発生の拠点となった重要なお城であり、その後も生臭い戦の場になっていったことが書かれています。こっちも相当深い歴史があるようです。では、出発!
お、おい・・いきなりこれかよ・・・。いきなり岩場のお出迎えが。標高251mとはいえ侮れない山のようです。
ひぇー、登りずらい。
悪戦苦闘するわたしを応援してくれているかのようにキツツキが。
<♪トントントン(がんばれー、がんばれー)
アカゲラのメスのようです。はじめて見ました。赤色の野鳥は自然界ではかなり目立ちます。青い鳥よりも幸運を呼んでくれそう。自分がはじめて目にする種類は、すべて「珍種」だったり「新種ではないのか?」などと大騒ぎしてしまう性格を直したい(苦笑)
いっきに高いところまできました。「両」「崖」山とはよく言ったもんです。ほんとに両サイドは石の崖ですから。
ときおりブワーッと痛みがきたり引いたりを繰り返していきます。汗と吐息と足場の悪さに気をとられ、そのパワーを味わうまでには至らず。巨石系のパワースポットであることは間違いないでしょう。お城としても相当攻めづらかったのでは。
ええっ!このすき間を通れって言うのか。どうしよう???
後ろから来た、よく知っている風なおっちゃんがヒョイヒョイと脇のほうへ歩いていきました。後をついていったら、なんてことはない登山道がちゃんとあるじゃありませんか。登山者が多い山で助かりました。
見晴台になっている岩場に着きました。すでにベンチは先客でいっぱいになっています。今日はかすみがかっていますが、天候が良ければ関東一円が見渡せるそうです。気持ち良いこと、この上ない眺め。
来た方は(東京府中)どっちだ?
地元民のおっちゃんが他県から来た夫婦に話しかけていました。耳を傾けてみると、どうやら向こうの方角に日光があるようです。教えられた夫婦は「あー、ほんとだ、日光だ」と答えていました。残念ながら、わたしにはわからず。一休みしたところで、いざ頂上へ。
頂上に近づくと、徐々に見えてきたのはなんと鳥居。頂上に神社が建っているようです。城跡だけではなく信仰の山という顔もあるようで驚きました。こういう思いもしない展開が事前に情報を調べないスタイルならではの醍醐味なんですよ。
山頂には聖域が広がっていました。まずは「稲荷神社」。けっこうキツメにきます。
さらに石段を登ったところに「御嶽神社」、
「天満宮」。山頂だけあって澄んだ清々しい空気が流れています。「今日の後半戦も楽しいパワースポット巡りができますように」ぱん!ぱん!っと。
この先に天狗岩と天狗山があるようです。気になりますが、市内も巡りたいのでまた次の機会に。今回はここで引き返すことにしました。
足場の悪い岩場に気をとられながら、汗をふきふき下山していると疲労困憊になってきました。すると、山に不似合いなキラキラ輝く飾りが目に。
「何だこれは?登りでは気がつかなかったけど」不思議に思って近づくと「美人弁天・入口」と書かれた札が揺られていました。でも、どう見てもその先は崖。飾りの前を他の登山者は素通りしていきます。どうも見えていない感じが・・・。
(ここから妄想)もしかすると、わたしの煩悩に訴える物の怪の仕業なのでは。そんなことを考えたら、崖の下に弁天様の髪を結ったビキニ姿の美女軍団が立っていて、こっちに手を振って誘っているような幻が・・・おっとっと踏みとどまりました。危ない危ない。誘惑に負けて降りていったら、おそらく生きて帰ることはできないでしょう。わたしの精神力もまだ捨てたもんじゃありませんね(笑)
もうすぐという所で、ヒラヒラ舞っていた何かがわたしの足元に降りてきました。よく見るとその正体はタテハチョウ。いくら暖冬とはいえ、明後日が大晦日という時期なので、羽根はボロボロだし息も絶え絶えの状態です。それでも最後の力を振り絞ってわたしの足元まで舞ってきたようでした。今年一年、何羽ものチョウと出会い画像に残してきました。そんなチョウを代表して挨拶にきたのかもしれません。あるいは、その年をしめくくる最後の旅に足利を選んでくれたお礼をしにきたのかも。いずれにせよ、命の火が燃え尽きようとする最後まで懸命に生きている生き物を見ると、こちらまで力が湧いてくるものです。「良いものを見せてくれました」とチョウに手を合わせました。もしかすると、織姫様のお使いなのかな?と思ったりもして山を降りました。
パワースポット(945)「両崖山」
<第一日目②へつづく>