マイクロソフト、大企業向けAIサービスを消費者や中小企業にも拡大 (original) (raw)

マイクロソフトは、企業向け人工知能(AI)アシスタントを一般消費者に開放するとともに、大企業だけではなく中小企業も利用できるようにする。新サービスの有料顧客数の拡大を図る。

マイクロソフトは、オープンAIの対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」の最新テクノロジーと画像作成機能を利用できる月額20ドル(約2900円)の一般消費者向けバージョンの「コパイロット」を提供すると発表。 業務ソフト「オフィス」の定額クラウドサービスを契約している消費者は、コパイロットを使って質問に答えたり、データを要約したり、「ワード」、「アウトルック」、「エクセル」、「パワーポイント」でコンテンツを作成したりできるようになる。

また、同社は大企業向けに同様のサービスをユーザー1人当たり月額30ドルで提供してきたが、法人向けサービスの最低契約数300人という条件を撤廃する。

マイクロソフトは昨年3月から、現在「マイクロソフト365コパイロット」と呼ばれる、「オフィス」と連動するコパイロット機能の試験運用を進めてきた。同社は昨年11月、少なくとも300人分の定額サービスを契約する企業に限り、幅広い提供を開始した。ただ、これによって中小企業などがサービスの対象から外れる形になっていたと、同社のバイスプレジデント、ジャレド・スパタロ氏がインタビューで述べた。

同氏は「マイクロソフト365コパイロットのような製品に対する商用利用の需要はこれまで見たことがない。中小企業からは『なぜわれわれはこれを購入できないのか。試させてほしい』 との声が上がっており、これまでにないプレッシャーを受けていた」と指摘した。

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原題:Microsoft Expands Office AI Copilot to Consumers, Small Business (1)(抜粋)