ジェンダー医療 研究会 (original) (raw)

当会は海外医療論文の翻訳を行うことで、
ジェンダー違和(性別違和:gender dysphoria) を持つ
主に未成年者に対する、
安全で、思いやりがあり、倫理的で、
エビデンスに基づいた医療の推進を目指しています。

◆◇◆ Contents ◆◇◆

キャス・レビュー:子どもと若者のための ジェンダー・アイデンティティ医療に関する独立審査報告書 - ジェンダー医療研究会:JEGMA

暴露・世界トランスジェンダーヘルス専門家協会の記録:WPATHファイル - ジェンダー医療研究会:JEGMA

目次 : SEGMによる論文紹介と分析・翻訳 - ジェンダー医療研究会:JEGMA

🔺警戒、そして、より良い研究の必要性。

医学の歴史には、善意によって短期的な症状の緩和を追求した結果、長期的に見れば破滅的な結果を招いてしまった例が数多くあります。例えば、過去のサリドマイドの使用やロボトミー手術、最近で言えばオピオイドの蔓延などです。
「ジェンダー肯定」モデルは、若者達を生涯にわたる医学的治療に委ねる一方で、その症状の病因や、ジェンダー違和(GD)の原因となる心理社会的要因には最小限の注意しか払いません。このモデルは、心理療法がジェンダー違和の緩和や解消に役立つかという疑問を退け、十分な検証もせずに医学的介入を行っています。
私たちは臨床医と研究者に対し、若者を対象としたこのような規制なき実験を中止し、ジェンダー違和の病因や様々な介入の利益と害について実用的なエビデンスを提供する、支持的な研究の枠組みに置き換えるよう求めています。(SEGMより抜粋)

segm.org

www.jegma.jp

翻訳スクリプト

The Rising Tide of Transgender Identity
- With The Signal Productions

トランスジェンダー・アイデンティティの台頭

「カリフォルニア州の幼稚園教諭が、園児たちとジェンダー・アイデンティティについて話した後、激しい非難に直面しています。」
「幼稚園児たちは、ジェンダーを選べるかどうか、本当に自分が男の子か女の子かなどについて非常に混乱した状態で帰宅しました。」
「2017年に比べ、トランスジェンダーであると自認する若者の数は約2倍に増加しています。」
「身体を見ても自分のジェンダーは分からないの。ジェンダーは心で感じるものよ。」
「子供の頃、間違った身体に閉じ込められているように感じたことがありますか?」
「はい。」

何が起きているのか?

いま、トランスジェンダリズムがこれまで以上に世間の注目を集めています。
そして残念なことに、ほとんどの人はそれについてよく知りません。
多くの人は、トランスジェンダーであることは同性愛者であることと同じようなもので、トランスジェンダーの人々をもっと受け入れる必要があると考えています。
トランスジェンダーであるということは、通常、有害で不可逆的な医療を受けることを意味するにも関わらずです。
間違った「進歩的」な政治の結果、現在、多くの若者が医療的トランスを経験しており、
脱トランスの割合も増加しています。
そして、男性が女性専用スペースに入り込むようになりました。
何が起こっているのか、なぜ起きているのかを見てみましょう。

「誰かがトランスジェンダーである場合、多くの場合人々が最初に尋ねる質問は『なぜ?』です。そして、その答えは『よくわからない』なのです。実際のところ、トランスジェンダーであることを調べられる検査はありません。血液検査やX線検査のような検査は無いのです。」

2010年までは、医療的トランスは非常にめずらしいものでした。
それ以前は、男性 10,000人に 1 人、女性 30,000人に 1 人が医療的トランスをしていました。
現在、大学生の20人に1人がトランスジェンダーであると自認しており、子供に対するジェンダー肯定医療の件数は急増しています。
医療的トランスとは、異性として認識されるために身体を変えるあらゆる処置、または投薬のことです。
これには子供に思春期ブロッカーを使用することを含みます。
乳房や体毛などの二次性徴の発達を防ぐためのものです。
また、異性化ホルモンの投与や手術も含まれます。
では、なぜトランスジェンダーであると自認する人が急増しているのでしょうか?
多くの人が、私たちの社会がトランスジェンダーの受容が進んだから数が増えたのだと言っています。でも真実はもっと複雑で憂慮すべきものです。

「あなた達の子供は私達に出会うでしょう。
あなた達の子供は私達を愛するでしょう。
あなた達の子供は私達の仲間になるでしょう。」

1990年代に、LGBに「T」が付け足されました。
これによってトランスジェンダーであることは同性愛者であることと同じようなことであると人々に思わせたのです。
クィア理論は学術機関等において定着し、その理論は性的アイデンティティ(sexual identity)の境界を曖昧にし、性別(sex)と ジェンダー(gender)が二元的なカテゴリーではないことを示そうとしました。
また、健全な家族の在り方についての基準を、クィア理論は解体しました。
それによって今では疑問を持つ子供たちは両親ではなくオンラインでアドバイスを求めるようになりました。
「家族と連絡を取らずにすむにはどうしたらいいか教えてあげるわね。」
アイデンティティ・ポリティクスも 90 年代に広がりました。
これは、被害者と見なされる人を賛美するものです。
そして、治療方法に重大な変化が起きました。
ジェンダー肯定医療と呼ばれる新しい概念が導入されたのです。
このアプローチは、患者のアイデンティティを肯定します。
年齢や精神疾患の有無は関係ありません。
2000年代を通じて、エイズ危機が収束していくなか、同性愛者の権利団体は資金源を維持しようとしました。
同性愛者の団体は目標を達成しつつあったため、新たな権利の開拓が必要になりました。
そして、トランスジェンダーの権利へ向かったのです。
かつて同性愛者の権利運動に使われていた資金がトランスジェンダーの権利のために使われるようになりました。
裕福なトランスジェンダー達は WPATH(世界トランスジェンダーヘルス専門家協会) に
資金を提供し、公的機関を取り込み始めました。
医療的トランスを普通化し、自分たちのアイデンティティがもっと世間へに受け入れられるようにするためです。
それと同時に、ポルノ業界もトランス・ポルノ事業を始めました。
子供たちは学校で幼いころから自分のジェンダーに疑問を持つように教えられ、性別(sex)とジェンダーはスペクトラム(連続体)であり、間違った身体で生まれてくる人もいるのだと教えられました。

「これが現実、そしてとってもステキなことなの。」

2010年代には、ほとんどの10代の若者がスマートフォンを持ち歩き、ソーシャルメディアを使い始めました。
子供達の不安は増し、トランスジェンダーの権利に関するメッセージの影響を受けやすくなりました。
宗教が消滅した時代が作り出した空虚の中で、ますます多くの若者がアイデンティティ・クライシスに陥り、自分ではない何かになれると信じることで、平凡な生活を超越し問題から逃れられるという考えに慰めを求めるようになったと言えます。
現在、ジェンダー違和を持つ18歳未満は、女性では 5000%、男性では 2000% 増加しています。
ジェンダー違和とは、生まれ持ったジェンダーや性別(sex)に違和感を覚えることです。
過去には、ジェンダー違和はごく稀に、主として少数の幼児と中年男性に見られたものです。
この新しいジェンダー違和の集団には、ROGD、すなわち、突発性ジェンダー違和症候群と呼ばれる症状がみられます。
ROGDは、社会的に伝染したジェンダー違和を突然経験する若者の現象を説明するために使用されている言葉です。
ROGDの症状を持つ人の半数近くは、周囲から孤立し、自傷行為をしており、トラウマとなるような出来事を症状が出る前に体験していました。
ROGDを経験する子供達は、多くの場合、自閉症、ADHD、強迫性障害、不安、摂食障害、その他のメンタルヘルスの問題を抱えています。
彼らは一般的に社会慣れしておらず、医療的トランスによって別人になれると信じる傾向があります。
子供達は医療的トランスがすべての問題を解決してくれると考えています。
医療専門家もそのように誘導することが多いのです、彼らの苦しみに対する適切な診断と広い視野を与えるのではなく。
ソーシャルワーカー、心理療法士、医師、外科医など、医療従事者の中には、善意から脆弱な若者達の医療的トランスを行ったり、それについてアドバイスしたりしている人も数多くいます。
何故なら、自分達が彼らを助けていると思っているからです。
しかしながら、多くの医療従事者は、自分たちの助言や医療的介入が患者に取り返しのつかない害を及ぼす可能性があることを意に介さず、新しい分野に利益を得る機会を見出しているだけなのです。
これらの医師の中には、精神疾患の患者に解決策を提供するふりをする人もいます。
満足する可能性が低いとわかっている治療をです。
医師達はこれらの手術を行わなければ、患者は自殺すると主張しています。

「ジェンダー肯定医療は命を救うものであり、健康医療へのアクセスは基本的人権です。」

ところが、医療的トランスをした人は、自殺による死亡の可能性が一般の人に比べ19倍以上高いことがわかっています。
陰茎形成術は、大胆な手術の一例で、女性にニセのペニスのようなものを提供する手術です。
しかし結果は本物に似ても似つかぬもので、命にかかわる合併症や感染症を伴うことがよくあります。
これらの医療処置を受けた若者の多くは、脱トランスしたり、異性を自認することをやめるような選択をしています。
脱トランスがどのぐらい起きているかを知ることは非常に困難です。
何故なら患者の76%が脱トランスしたことをかかりつけのクリニックに知らせないからです。
脱トランスをした人は、多くの場合まぎれもなく変化し、治らないダメージを受けた身体で生きていくことになります。
トランス活動家は脱トランスは極めて稀だと言いますが、1つの指標として「脱トランス・サブレディット」というサイトがあり、このサイトのメンバーは 2019 年には千人未満でしたが、現在では5万人以上に増えています。
脱トランス者は、脱トランスするのを何年も待つことがあります。
社会的偏見や間違いに気付いたときの不快感のためでしょう。
トランスジェンダーというアイデンティティが今やかつてないほど普及している主な理由は、オートガイネフィリア(自己女性化性愛症:AGP)を持つ男性に原因があります。
彼らはソーシャルメディアで若者に影響を与えようとしています。
裕福なオートガイネフィリア達は世間の人々の認識と法律の両方を変えるために資金を提供しロビー活動を行うための財団を設立しました。
オートガイネフィリアとは、自分が女性であるという考えに興奮する異性愛者の男性のことです。
これはパラフィリア(性的倒錯)であり、身体、服装、振る舞いを女性化します。
そして時には、女性に外見を近づけるために医学的トランスに至る場合もあります。
「想像してみて。皆があなたは何か別のものだと言い続けているって。心の中では自分が誰であるか、あなたは知っているのに。」
トランスジェンダー医療は、いまや数十億ドル規模の主要産業になりました。
ジェニファー・プリツカー、マーティン・ロスブラット、ジョージ・ソロスなど多くの人々の働きによってです。 この産業は活況を呈しています。
裕福なトランスジェンダー活動家が自分たちの要望を社会に受け入れさせるのに加えて、WPATH(世界トランスジェンダーヘルス専門家協会)などの活動家主導の組織が、医師が使用するケア基準を設定し、医師会やトランスジェンダー医療に対する理解を形成しています。
WPATHはDSM(アメリカ精神医学会精神障害の診断と統計マニュアル)を変更し、企業と協力してトランスジェンダー医療給付のテンプレートを作成し、アメリカ医師会(AMA)、アメリカ心理学会(APA)、米国小児科学会(AAP)、内分泌学会、および、
すべての主要な米国医師会にも情報を提供しています。
WPATH はトランスジェンダリズムを推進するために WHO、国連、EU にも情報を提供しています。
トランス医療業界は巨大で、成長の一途をたどっています。
患者がいったん思春期ブロッカーを使い始めると、一生涯の顧客となります。
異性化ホルモンや手術によって業界に数十億ドルが入り込みます。
完全な美容的トランスには、1 人あたり 10 万ドル以上の費用がかかります。
数十億ドル規模のトランス業界は、トランス活動家や善意の支持者に依存していますが、
彼らは医療的トランスに伴う害を理解していません。
まとめましょう。
トランスジェンダー自認の増加は、いくつかの要因によって説明できます。
トランス自認者増加の原因は、子供たちが学校で自分のジェンダーに疑問を持つことを学ぶ幼い頃から始まり、その学びがソーシャルメディアによって強化されることにあります。
親達は子供たちの新しいアイデンティティを肯定するよう罪悪感を利用して誘導され、親権を失ったり、もっとひどいことにならないようにトランスアイデンティティを肯定することになります。
「カリフォルニア州は、私が娘のトランス・アイデンティティを肯定しなかったことを、虐待だと主張しています。私は娘を男性名や男性の代名詞で呼ばなかったせいで、
娘を失いました。」
ジェンダー肯定派の療法士は、子供の妄想を助長します。
これらの若者の多くは、すぐに、思春期ブロッカー、異性化ホルモン、さらには元には戻せない手術を受けるのです。
進歩的な善人でありたいという願望が、「間違った身体に生まれることがある」という思想や、「基本的な生物学に関する自分の理解が長らく間違っていたかもしれない」という考えを一般の人々に支持させることにつながっています。

「性別(sex)はそれほど単純ではないことが判明しました。今日の生物学者は、性別(sex)はスペクトラム(連続体)であると言っているんです。」

活動家が絶えず押し付けるスローガンによって、これほど多くの人がトランス運動に巻き込まれ、それが新しい人権運動のひとつだと皆が信じてしまう現象を理解することは簡単ですが、実際には、これはまったく人権運動とは似ても似つかないものです。
世界はひっくり返されてしまいました。
男性が女性専用のスペースに入り、子供が一生涯の患者になり、多くの人が嘘を売りつけられたことに気づいて脱トランスを選んでいます。
私達にはもっと広い視点が必要です。
それは、自分の体を受け入れ、誰も性別(sex)を変えることはできないという理解を促しながら、探求を可能にする視点です。
国際組織ジェンスペクト(Genspect)は、これらの問題に対する認識を高めることで、
性別(sex)とジェンダー(gender)に対する健全なアプローチを推進しています。
私たちは、ROGD(突発性ジェンダー違和症候群) の影響を受けた家族をサポートし、脱トランスする人達をサポートし、ROGD、脱トランス、AGP(自己女性化愛好症) に関する認識を広めています。
また、トランス医療業界の影響にも注目しています。
何よりも、私達は、ジェンダー違和に対する非医療的なアプローチを提唱しています。
詳しくは、http://Genspect.org をご覧ください。
ご視聴ありがとうございました。

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This is the first in a series with @becomethesignal, exploring the rise in transgender identification & medical transition.

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— Genspect (@genspect) 2024年7月20日