専攻に学生が来なくなる? (original) (raw)

専攻に学生が来なくなる?

昨夜のNEWS23で衆院選での各党の政策について、教育の観点から特集を組んでいました。

動画の2分26秒から4分9秒までは、東大の学部3年生へのインタビューです。奨学金が打ち切られ授業料免除も対象外、その上に下記のように大学院に進学する際は授業料が上がるのですから、「大学院進学は諦めた。」になるのはやむを得ないでしょう。

私が所属する新領域創成科学研究科は大学院しかありません。上記学生のように経済的理由で進学を諦める学生が増える中、私が所属する自然環境学専攻は他専攻と違って工学系ではありません。工学系でしたら産業界に何らかの職場があるので進学するメリットが明かですが、自然環境学専攻を卒業することで特定産業の就職のスキルになるものがあるかと言えば、明確に提示するものはないと思われます。
若者の貧困化が進む中、授業料が国立大の中でも高い東大の大学院、ましてや自然環境学専攻に進学しようとする学生は、経済的な理由で減少すると思われます。
私は来年度で定年ですから学生が減っても困らないのですが、准教授や講師といった若手の先生方には、とてもきつい状態になりそうです。