アトラシアンとは - わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

アトラシアン

種類 公開会社
市場情報 NASDAQ: TEAM
業種 ソフトウェア
設立 2002年
創業者 Mike Cannon-BrookesScott Farquhar
本社 シドニー, オーストラリア
主要人物 マイク・キャノンブルックススコット・ファーカー
売上高 $319 million (June 30, 2015 [1])
従業員数 1,259名 (2015年6月30日 [1])
ウェブサイト www.atlassian.com/(英語)atlassian.com/ja(日本語)

アトラシアン (Atlassian) は、オーストラリアシドニーに本社を置くソフトウェア企業で、ソフトウェア開発者を対象とした法人向けソフトウェアを開発している[2]2010年9月1日に、世界経済フォーラムは同社を2011年度のテクノロジー・パイオニアとして発表した[3]

製品・サービス等

アトラシアンはエンタープライズ・ソーシャルソフトウェアベンダーと評されている[4]

特にアジャイルソフトウェア開発に役立つツールを提供することに注力しており、また自身がアジャイル開発を実践していることで良く知られている[5]

アトラシアンの製品はほとんどの部分がオープンソースではないが、再配布や再販売を行わない限り、コードの閲覧や修正を顧客に許可するライセンスのもとに販売されている[6]

人気のあるウィキ Confluence (コンフルエンス) [7]や、バグ課題管理システム Jira (ジラ) といった、もっと一般的な利用者を対象としたツールも開発している[8]

製品

企業情報

アトラシアンは、ニューサウスウェールズ大学在学中に出会ったマイク・キャノンブルックスとスコット・ファーカーにより、2002年にシドニーで設立された[9]2009年の収入は5800万ドルで、全世界に20,000顧客を持っている[9]。現在では、サンフランシスコアムステルダム日本にもオフィスがある[2]

日本オフィスは2014年1月に東京渋谷から横浜みなとみらい地区の「マリノスタウン」内に移転した[10]が、マリノスタウンの閉鎖が決まったことから、2015年10月に横浜の馬車道地区(横浜市中区海岸通)に移転した。その後、2021年8月に横浜ランドマークタワーに移転している。

アトラシアンは、設立者が用意した10,000ドルのクレジットカードにより事業を開始し、長い間自己資金で経営を行っていたが、2010年7月に初めて組織的に資金調達を行い、ベンチャーキャピタルであるAccel Partnersから6,000万ドルの資金調達が実現した[11]

2010年9月29日、アトラシアンは、バージョン管理システム「Mercurial」を用いたプロジェクト向けのウェブベースのホスティングサービスであるBitbucketを買収した[12]

2017年1月、タスク管理サービスであるTrelloを買収した。

2020年10月、「Reworking Work Understanding The Rise of Work Anywhere Global research into the impacts of COVID-19 on the nature of work and collaboration.」という調査結果を公表した[13]

スポンサー活動

アトラシアンのロゴが入ったウィリアムズ・FW47

2025年2月、フォーミュラ1(F1)に参戦するウィリアムズチームとタイトルスポンサーとして契約したことを明らかにした。契約の詳細は「複数年契約」ということ以外明らかにされていないが、「System of Work」などアトラシアンの各種ツール類をウィリアムズの開発現場に導入し、F1マシン開発の効率化を図るとしている[14]

脚注

  1. ^ a b https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1650372/000104746915008450/a2226437zf-1.htm
  2. ^ a bAtlassian”. Crunchbase. 2010年3月15日閲覧。
  3. ^ Thirty-One Visionary Companies Selected as Technology Pioneers 2011[_リンク切れ_]
  4. ^ Krill, Paul. “Social networking touted for software development”. InfoWorld. 2010年3月15日閲覧。
  5. ^ Abrahamsson, Pekka; Michele Marchesi, Frank Maurer (2009). Agile Processes in Software Engineering and Extreme Programming. Springer. ISBN 9783642018527
  6. ^ Asay, Matt. “The riddle that is Atlassian”. CNET. 2010年3月15日閲覧。
  7. ^ Thoeny, Peter; Dan Woods (2007). Wikis for Dummies. ISBN 9780470043998
  8. ^ Sharwood, Simon (2006年12月5日). “Love grows in collaboration”. Sydney Morning Herald. http://www.smh.com.au/news/biztech/love-grows-in-collaboration/2006/12/04/1165080883615.html
  9. ^ a b Moses, Asher (2010年7月15日). “From Uni dropouts to software magnates”. The Sydney Morning Herald. http://www.smh.com.au/small-business/entrepreneur/from-uni-dropouts-to-software-magnates-20100715-10bsm.html
  10. ^ アトラシアン、日本オフィスを横浜みなとみらい 21・マリノスタウンに移転 (PDF) (アトラシアン:プレスリリース 2014年1月21日)
  11. ^ Tam, Pui-Wing (2010年7月14日). “Accel Invests $60 Million in Atlassian”. Digits (Wall Street Journal). http://blogs.wsj.com/digits/2010/07/14/accel-invests-60-million-in-atlassian/
  12. ^ http://blog.bitbucket.org/2010/09/29/bitbucket-joins-atlassian/
  13. ^ “How to debug distributed teamwork, as suggested by new research”. (2020年10月7日). https://www.atlassian.com/blog/teamwork/new-research-covid-19-remote-work-impact 2022年9月16日閲覧。
  14. ^ AtlassianとWilliams Racingの新たな挑戦:F1の舞台でチームワークを加速! - Atlassian・2025年2月12日

関連項目

外部リンク

NASDAQ 100 構成銘柄(2024年12月23日入替時点)
Apple(AAPL) NVIDIA(NVDA) マイクロソフト(MSFT) Alphabet クラスC(GOOG) Alphabet クラスA(GOOGL) Amazon.com(AMZN) メタ・プラットフォームズ クラスA(META) テスラ(TSLA) ブロードコム(AVGO) コストコ・ホールセール(COST) Netflix(NFLX) ASMLホールディング 米国預託(ASML) T-Mobile US(TMUS) シスコシステムズ(CSCO) ペプシコ(PEP) アストラゼネカ 米国預託(AZN) アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) リンデ(LIN) アドビ(ADBE) インテュイティヴ・サージカル(ISRG) パランティア・テクノロジーズ(PLTR) インテュイット(INTU) クアルコム(QCOM) テキサス・インスツルメンツ(TXN) ブッキング・ホールディングス(BKNG) ハネウェル・インターナショナル(HON) コムキャスト クラスA(CMCSA) アムジェン(AMGN) 拼多多 米国預託(PDD) アプライド・マテリアルズ(AMAT) ARMホールディングス 米国預託(ARM) パロアルトネットワークス(PANW)(英語版) ADP(ADP)(英語版ギリアド・サイエンシズ(GILD) アップラビン(APP)(英語版アナログ・デバイセズ(ADI) バーテックス・ファーマシューティカルズ(VRTX) マイクロン・テクノロジ(MU) スターバックス(SBUX) マーベル・テクノロジー・グループ(MRVL) ラムリサーチ(LRCX) クラウドストライク クラスA(CRWD) メルカド・リブレ 米国預託(MELI) インテル(INTC) PayPal(PYPL) KLAコーポレーション(KLAC)(英語版Airbnb(ABNB) ケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS) モンデリーズ・インターナショナル クラスA(MDLZ) マリオット・インターナショナル クラスA(MAR) リジェネロン・ファーマシューティカルズ(REGN) シノプシス(SNPS) シンタス(CTAS)(英語版Fortinet(FTNT) コンステレーション・エナジー(CEG)(英語版) ワークデイ クラスA(WDAY)(英語版ドアダッシュ(DASH) オライリー・オートモーティブ(ORLY)(英語版) マイクロストラテジー(MSTR)(英語版) アトラシアン クラスA 米国預託(TEAM) オートデスク(ADSK) CSXコーポレーション(CSX) トレードデスク(TTD)(英語版) ローパー・テクノロジーズ(ROP)(英語版) コパート(CPRT)(英語版パッカー(PCAR) NXPセミコンダクターズ 米国預託(NXPI) モンスター・ビバレッジ(MNST)(英語版) ペイチェックス(PAYX)(英語版Datadog(DDOG) チャーター・コミュニケーションズ クラスA(CHTR) アメリカン・エレクトリック・パワー(AEP) ロス・ストアーズ(ROST)(英語版アクソン・エンタープライズ(AXON) ダイヤモンドバック・エナジー(FANG)(英語版ルルレモン・アスレティカ(LULU) キューリグ・ドクター・ペッパー(KDP)(英語版) ファスナル(FAST)(英語版) ベーカーヒューズ(BKR)(英語版) コグニザント・テクノロジー・ソリューションズ クラスA(CTSH)(英語版) ヴェリスク・アナリティクス(VRSK)(英語版エクセル・エナジー(XEL) エレクトロニック・アーツ(EA) オールド・ドミニオン・フレイト・ライン(ODFL)(英語版エクセロン(EXC) クラフト・ハインツ(KHC) GEヘルスケアテクノロジーズ(GEHC) コカコーラ・ユーロパシフィック・パートナーズ 米国預託(CCEP)(英語版) アイデックス・ラボラトリーズ(IDXX)(英語版テイクツー・インタラクティブ(TTWO) マイクロチップ・テクノロジー(MCHP) デクスコム(DXCM)(英語版) コースター・グループ(CSGP)(英語版ANSYS(ANSS) ゼットスケーラー(ZS)(英語版オン・セミコンダクター(ON) ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD) GlobalFoundries(GFS) CDW(CDW)(英語版バイオジェン(BIIB) モンゴDB(MDB)(英語版
銘柄入替日時点でのウェイト順 緑字は2024年12月23日入替銘柄