イアン・アンダーソンとは - わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

イアン・アンダーソンIan AndersonMBE
ドイツ・ミュンヘン公演 (2014年7月)
基本情報
出生名 Ian Scott Anderson
生誕 (1947-08-10) 1947年8月10日(76歳)
出身地 スコットランドファイフダンファームリン
ジャンル プログレッシブ・ロックフォークロックハードロックブルースロック
職業 ミュージシャン作曲家シンガーソングライター
担当楽器 フルートボーカルギター
活動期間 1962年 - 現在
レーベル クリサリス・レコードEMI/Angel RecordsFuel 2000ヴァレーズ・サラバンド・レコーズRandM RecordsKスコープ
共同作業者 ジェスロ・タルロイ・ハーパーデイヴ・ペッグデイヴィッド・グーディアドアン・ペリーピーター・ジョン・ヴェティースアンドリュー・ギディングマーティン・バー[注釈 1]スティーヴン・ウィルソンTOTOスコット・ハモンド
公式サイト jethrotull.com

イアン・アンダーソンIan AndersonMBE1947年8月10日 - )は、スコットランド出身のミュージシャンフルート奏者。

ロック・ミュージックにフルートを持ち込んだことでも知られ、ロックバンドジェスロ・タル」ではリーダーを務めた。

経歴

「NBC TV」 出演時 (1977年)

スコットランドダンファームリン出身。家族がイングランドブラックプールに引っ越した後、地元の美術学校時代に知り合ったジョン・エヴァン(キーボード)やグレン・コーニック(ベース)らと共にブルース・バンドを結成し活動を始める。

活動拠点を首都ロンドンに移すが、バンドは解散。1967年、自身とコーニックは新たなメンバー編成で「ジェスロ・タル」を結成し、翌年アルバム・デビューを果たす。デビュー時から独自の世界観を築いており、セールス面でも英米ともに成功を収めて、1970年代を中心に熱烈な支持を集めた。

メンバー・チェンジや音楽性の変化などもあり(特に1980年代前期の作品では当世のニュー・ウェイヴ的なアプローチを導入していた)、1980年代にはバンドとしての活動が停滞する。自身もソロ・アルバムを発表するなど、活動は散漫になっていく。副業に専念するとして音楽活動からの引退を発表したこともある。結局はバンド活動を継続し、独自の路線を進めた[2]

2011年にバンドの活動が停止。以降は、ソロ・プロジェクトを中心に活動している。

授与歴

2006年に母国のヘリオット・ワット大学(エディンバラ)、2011年に同じくアバティー大学(ダンディー)からそれぞれ名誉博士号を授与。2008年には、大英帝国勲章 MBEを受章している。

スタイル

管楽器演奏 (1973年)

ギター演奏 (2006年)

楽曲制作やボーカリスト、またギターフルートなどの演奏もこなし、ジェスロ・タルの中心的な役割を果たしている。特に、フルートは彼の代名詞でもあり、ジェスロ・タルの音楽世界を巧みに演出する効果もあった。

中世ヨーロッパを彷彿とさせる幻想的なサウンドを得意とする。トラッド・ミュージックや民謡などにも傾倒しており、その音楽性はジェスロ・タルのサウンドに顕著に表れている。

補足

フルートを使うきっかけは、自分よりギターの演奏が上手な連中ばかりを見てきて、他の楽器に転向しようと考えて楽器店を訪問し、店員に「ここに置いてあるヴァイオリンとフルート、どちらが簡単に演奏できる?」と質問したところ、「フルートのほうです」と言われたからである。

リッチー・ブラックモアとの交友関係があり、ブラックモアズ・ナイトのデビュー・アルバム『シャドウ・オブ・ザ・ムーン』や、マジェランの『ハンドレッド・イヤー・フラッド』にも、フルート奏者としてゲスト参加した。そのリッチーは以前から、イアンの実績を高く評価をしており、おごる事のない姿勢を称えていた。

音楽活動以外には、魚の養殖業を営む実業家という側面も持っている。

日本公演

ジェスロ・タル

7月17日 大阪厚生年金会館 、19日 新宿厚生年金会館

8月17日 大阪厚生年金会館、18日 名古屋市公会堂、23日,28日 NHKホール

9月22日 渋谷ON AIR EAST

5月11日,12日 渋谷公会堂

イアン・アンダーソン[3]

4月15日 大阪・サンケイホールブリーゼ、4月16日 東京・TOKYO DOME CITY HALL、4月17日 川崎・CLUB CITTA'

ディスコグラフィ

ソロ・アルバム

ライブ・アルバム

脚注

注釈

  1. ^ フランス系をルーツとし姓の表記は“Barre”のため、日本では“バレ”と読まれることも多いが、イギリス人であり“バー”と発音するのが正しい[1]

出典

  1. ^マーティン・バー、ジェスロ・タルのデビュー50周年を祝うライヴ作を発表【前編】”. 2021年3月31日閲覧。
  2. ^ ロックフルートの神様イアン・アンダーソン氏が「なぜフルート・ヒーローがないのか」とお怒りです - doope
  3. ^ イアン・アンダーソン(ジェスロ・タル)来日直前の彼から日本人ファンへ激烈メッセージ - BARKS

外部リンク

ジェスロ・タル
イアン・アンダーソン | フローリアン・オパーレ ジョン・オハラ デヴィッド・グーディア スコット・ハモンドミック・エイブラハムズ グレン・コーニック クライヴ・バンカー トニー・アイオミ マーティン・バレ ジョン・エヴァン ジェフリー・ハモンド バリモア・バーロウ ジョン・グラスコック デヴィッド・パーマー デイヴ・ペグ マーク・クレイニー エディ・ジョブソン ジェリー・コンウェイ ピーター=ジョン・ヴェテッシ ドーン・ペリー ドン・エイリー マーティン・アルコック アンドリュー・ギディングス ジョナサン・ノイス
スタジオ・アルバム 日曜日の印象 | スタンド・アップ ベネフィット アクアラング ジェラルドの汚れなき世界 パッション・プレイ ウォーチャイルド 天井桟敷の吟遊詩人 ロックンロールにゃ老だけど死ぬにはチョイと若すぎる 神秘の森〜ピブロック組曲 逞しい馬 ストームウォッチ〜北海油田の謎 A ザ・ブロードスウォード・アンド・ザ・ビースト アンダー・ラップス クレスト・オブ・ア・ネイヴ ロック・アイランド キャットフィッシュ・ライジング ルーツ・トゥ・ブランチズ J-Tull Dot Com The Jethro Tull Christmas Album
ライヴ・アルバム ジェスロ・タル・ライヴ | Live at Hammersmith '84 ア・リトル・ライト・ミュージック In Concert リヴィング・ウィズ・ザ・パスト ナッシング・イズ・イージー-ワイト島ライヴ・1970- Aqualung Live
コンピレーション・アルバム リヴィング・イン・ザ・パースト | M.U.〜ザ・ベスト・オブ・ジェスロ・タル リピート〜ザ・ベスト・オブ・ジェスロ・タル 第2集 オリジナル・マスターズ 20イヤーズ・オブ・ジェスロ・タル ナイトキャップ-アンリリースド・マスターズ 1973年〜1991年- ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ジェスロ・タル
関連項目 作品