ジェイアール四国バスとは - わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

ジェイアール四国バス株式会社JR Shikoku Bus Co., Ltd.

種類 株式会社
略称 JR四国バス
本社所在地 日本760-8580香川県高松市浜ノ町8番33号 北緯34度21分0.1秒 東経134度2分33.5秒 / 北緯34.350028度 東経134.042639度 / 34.350028; 134.042639座標: 北緯34度21分0.1秒 東経134度2分33.5秒 / 北緯34.350028度 東経134.042639度 / 34.350028; 134.042639
設立 2003年7月23日
業種 陸運業
法人番号 5470001004840
事業内容 一般旅客自動車運送事業旅行業広告業その他関連事業
代表者 代表取締役社長 矢田 栄一
資本金 1億円
従業員数 204人(2023年4月1日現在)
主要株主 四国旅客鉄道株式会社 100%
外部リンク www.jr-shikokubus.co.jp
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ジェイアール四国バス株式会社(ジェイアールしこくバス)は、四国のバス事業者で、四国旅客鉄道(JR四国)の100%子会社である。JRバスの中では最後まで旅客鉄道会社直営であったが、2004年4月1日に分社された[1]。四国内で路線バス2路線、四国から関東・京阪神方面と四国都市間線を中心に高速バスを運行する。かつては、貸切バス事業も行っていた[2]

会社のスローガンは「_Here with You_」。

会社発足以来「JR四国バス」の通称名を表記していたが、2009年9月以降は「ジェイアール四国バス」で表記している。また、JRマークも印刷物やウェブサイトなどでは使用しておらず、ツバメマークを正式な社章としている。

沿革

事業所

本社が入居するJR四国本社ビル

松山支店

高松市にある本社の下、各県の県庁所在地に支店を置き、高松支店には営業所が置かれている。各支店に所属する車両のナンバープレートは、それぞれ支店の置かれている県名となっている。2020年5月11日以降に高松支店に配備される車両は高松ナンバーとなる。観音寺営業所には2009年4月より高速路線車両が配置されている。

貸切バス事業は2011年に松山・高知両支店で廃止、観音寺営業所も2015年4月24日をもって新規受付を中止したため[12]、2015年5月以降は徳島支店のみで行ってたが、 2017年9月30日をもって徳島支店の貸切バス事業も廃止した[2][13]

かつて存在した営業所

この節の加筆が望まれています。

※地名は営業当時のものを記す。

愛媛県

所在地:川之江市

所在地:大洲市

所在地:北宇和郡日吉村

徳島県

所在地:板野郡上板町鍛冶屋原

高知県

所在地:香美市土佐山田町

所在地:高岡郡佐川町

所在地:高岡郡窪川町

かつて存在した販売窓口

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香川県

所在地:高松市上天神町191-5

2002年11月1日開設。2020年8月11日より無期限休業。休業のまま2022年6月30日限りで閉店し、以後は四国高速バスの単独運営となった。

所在地:綾歌郡宇多津町東分1660-4[5]

2009年3月20日開設。2019年5月31日限りで閉店。

所在地:観音寺市栄町三丁目2番20号

2009年3月20日開設。2018年12月31日限りで閉店。

徳島県

所在地:阿南市富岡町今福寺

2010年6月30日限りで閉店。

高知県

所在地:高知市薊野南町二丁目

2006年3月24日開設。2020年3月31日限りで閉店。

路線

民営化当時、松山高知急行線がJR四国全体で唯一の黒字路線であった[14]。一般路線はほとんどが赤字の過疎路線であり、期待できる部分が少なかったことから、バス事業ではまず貸切バスに力を入れることになった。

高速バスに力を入れるきっかけとなったのは1988年瀬戸大橋開通時で、瀬戸大橋特急線に参入したのを皮切りに、1991年までに東京へ3路線、名古屋・大阪へ1路線ずつを運行することとなった。その後、四国内の高速道路開通に伴い、高松・松山・高知からの高速バスに次々と参入し、1998年明石海峡大橋開通時には徳島を拠点に高速バス路線開設を展開した。特に京阪神地区 - 徳島・高松間の高速バスは有数のドル箱路線でもある[15]

一方、路線バスは縮小傾向が続き、2017年現在では久万高原線(旧・松山高知急行線)と大栃線が残るのみとなっている。

分社化以来、2008年度まで運輸収入の増加が続いたが、2009年度は高速道路の休日ETC割引新型インフルエンザの影響を受け、発足以来初となる前年比10%の減収となった[16][17]

高速バス

「オリーブ松山号」 694-5950

「ドリーム阿南・徳島号」674-9952

「ドリーム阿南・徳島号」699-0953

停留所などの詳細は、当該記事を参照、< >内は共同運行会社。

「阿波エクスプレス京都号」 644-6953

かつて運行していた高速バス

瀬戸大橋特急線専用車両 641-6929

直営時代の廃止・撤退を含む。

高徳エクスプレス 644-8916

「ドリーム高松号」 674-8901

一般路線バス

久万高原線(市役所前付近にて)

久万高原線(大街道にて)

現行路線

※地域間幹線系統として、国・高知県・愛媛県・沿線市町村の補助を受ける[43][44]

廃止路線

松山高知急行線 なんごく号

車両

国鉄バス時代はいすゞの車両が圧倒的に多かったが、民営化後は高速車で三菱の車両が導入され、その後貸切車でも三菱車が増加している。また、1995年に香川県交通の貸切バス事業を引き継いだことにより、それまで導入実績のなかった日野車が移籍してきた。日産ディーゼル(現・UDトラックス)車の導入実績はない。なお、民営化後に新車で購入した車両は高速・貸切車のみで、一般路線車の新車導入はなく、全て他事業者(JRバス他社・東京都交通局大阪市交通局神戸市交通局南海バス)からの譲受車であったが、2013年に自社初の新車(日野レインボーⅡ)を大栃線用に導入した。近年は貸切車でも譲受車の導入がある。JRバスグループからのリース車の場合、旧所属塗色からロゴ等を変更しただけの車両も見受けられる(写真参照)。

1988年以降導入した高速・貸切車(譲渡車の一部を除く)には、当時波動輸送用のキハ58系に施されていたものと同じデザインの塗装が採用されており、また国鉄バス時代から引き継いだなんごく号用車・貸切車の一部にも塗り替え車がいた。一般路線車は国鉄バスのカラーリングを引き継いでいる。

2014年3月、同社初の日野・セレガ4台(QRG-RU1ASC、高速仕様車)が高松支店観音寺営業所と高知支店に配置された。

2020年度に高速バスのバリアフリー化の考えに基づき、1階部分が車椅子で乗降可能なスカニアInterCityDDを5台導入予定であり[46]、導入された車両が7月3日に高知支店で一般公開された。7月22日より「高知エクスプレス号・京阪神ドリーム高知号」に段階的に3台を導入していく予定[47]

貸切車の正面にある社名表示は、JR四国直営時代は「JR四国観光」だった。

車両称号

基本的には国鉄バスの附番法則を使用していたが、1991年9月以降の新車から、以下のような附番法則に変更された。なお、在来車の改番は行われていない。また3列リクライニングシート→4列リクライニングシートに改修された車両も改番は行われていない。1999年以降、固有番号の付番は10年毎に50 - と01 - を交互に繰り返している。

6[48] 4[49] 4[50] - 3[51] 9[52] 01[53]
車種 形状 メーカー 年式 装備 固有番号

上記の法則により、「691-4901」は、「4列リクライニングシート装備のUFC観光車でいすゞ製、製造年度は1994年度(実車は1995年製)で、冷房・空気ばね装備の車両」における01号車ということになる。

アンパンマンラッピングバス

アンパンマンラッピングバス(松山支店に移籍後ジェイアールバス東北に売却) 337-3911

路線バスでは、大栃線で運行する一部車両に2000年10月[54] からアンパンマンシリーズの主要キャラクターをあしらったボディラッピングが施されるようになり、2005年10月[55] からは大栃線で運行する車両全てがアンパンマンラッピングバスとなっている。2013年には新車両を投入している[56]。高速バスは、2013年から四国4県の営業所に1台ずつ配置されており、主に神戸・大阪行きの路線で使用されていた[57]。このうち高松駅発と徳島駅発は神戸アンパンマンこどもミュージアム&モールがあるハーバーランドMOSAICまで土曜・日曜・休日に1往復で運行していた[58]。2016年2月から3月にかけて運転を終了した[59]。貸切バスは、2003年10月に香川県で運行開始[60] し、2007年3月からは四国4県に1台ずつ配置されていたが、2011年の愛媛県、高知県の貸切バス事業縮小により両県で配置がなくなり、2014年に香川県の配置が、2015年に徳島県の配置がなくなっている。

高速バス事業における競合と共同運行

私鉄系バス会社の運行する高速バスとは、路線により「共同運行」路線と「競合」路線が混在する。基本的には首都圏・名古屋方面の路線は競合で、高松 - 広島線のように、私鉄系高速バスが運行しない独占区間も一部存在する。しかし、京阪神方面と四国島内線は、路線により異なる。

京阪神方面ほど大きな需要の見込めない四国島内線は、高知 - 松山線を除き、私鉄系バス会社と共同運行している。高知 - 松山線のみ競合となった背景には、すでに同社が松山高知急行線を運行していたことと、私鉄系バス会社が、同社より先に高知 - 松山高速バスの運行を表明したことと関連するとされる。詳しくは当該記事を参照のこと。また、高松 - 徳島線のように、当初共同運行に参加していたが、撤退した路線も存在する。同路線は、皮肉にもJR四国バス撤退後、往復券・回数券の割引率拡大、増便、パークアンドライドサービスなどにより利用者を伸ばした。

なお、四国各地と関東地区を結ぶ路線を中心として徐々にツアーバス(2013年以降は新高速乗合バス)が参入しており、それらとも競合関係にある。

パークアンドバスライド

従来より、バス停に隣接して地方自治体等が設置する高速バス利用者用駐車場を利用したパークアンドバスライドは実施してきたが、事業者が独自に設置したものとして、ゆめタウン高松駐車場、高松中央インターバスターミナル駐車場、丸亀バスセンター駐車場(いずれも四国高速バス等と共同利用)が高速バス利用者の集客に大きな貢献を果たしていることもあり、松山支店の敷地内に高速バス利用者用駐車場を設置するなど、積極的に取り組んでいる。川内インターの高速バス利用者用駐車場など、松山-岡山線・高松線・徳島線以外では競合関係にある伊予鉄バスと共同で整備した例もある。また、徳島県内から徳島駅経由で徳島駅前からJR高速バスを利用する場合、一定の条件で、JR四国のパークアンドライドサービス「車deトレイン」が利用できる。

脚注

  1. ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '04年版』ジェー・アール・アール、2004年7月1日、193頁。ISBN 4-88283-125-2
  2. ^ a b c “貸切バス事業から撤退”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2017年11月30日)
  3. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '91年版』ジェー・アール・アール、1991年8月1日、197頁。ISBN 4-88283-112-0
  4. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '05年版』ジェー・アール・アール、2005年7月1日、192頁。ISBN 4-88283-126-0
  5. ^ a b c坂出インターバスプラザ・観音寺バスプラザをオープンいたします!”. JR四国. 2013年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月28日閲覧。
  6. ^坂出インターバスプラザの営業終了について”. www.jr-shikoku.co.jp. 2020年8月9日閲覧。
  7. ^夜行高速バス「北陸ドリーム四国号」 6月21日デビュー!!”. 西日本ジェイアールバス (2019年5月20日). 2019年6月22日閲覧。
  8. ^新型2階建車両の導入と発売開始について(高知エクスプレス号)”. ジェイアール四国バス (2020年7月3日). 2020年8月2日閲覧。
  9. ^坂出インターバスターミナル待合室の閉鎖と駐車場の一部縮小について”. ジェイアール四国バス. 2020年8月9日閲覧。
  10. ^ゆめタウンバスプラザの営業終了について”. ジェイアール四国バス (2022年5月20日). 2022年6月26日閲覧。
  11. ^ゆめタウン高松高速バス専用駐車場移転のお知らせ”. ジェイアール四国バス (2022年4月20日). 2022年6月26日閲覧。
  12. ^ 観音寺営業所の貸切バス受付停止について
  13. ^ 徳島支店の貸切バス事業廃止について
  14. ^ 鈴木文彦『高速バス大百科』(1989年・中央書院)p88の記述による。
  15. ^ 阪神地区 - 四国地方を結ぶJRバス路線のうち、鳴門・淡路エクスプレス号(2010年1月22日廃止)は共同運行に参加していなかった。
  16. ^ 四国新聞2010年4月27日
  17. ^ “JR四国、09年度輸送収入10.3%減 過去最大の下落率”. 日本経済新聞. (2010年4月27日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASJB2603Q_W0A420C1LA0000/
  18. ^ “JR四国 高速バス時代到来”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1992年9月25日)
  19. ^ “広島-長崎など4路線 高速バス開設を免許”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1990年11月16日)
  20. ^ “「オリーブ号」高知へ延長”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1993年4月21日)
  21. ^ “「オリーブ松山号」出発 松山-名古屋間の夜行高速バス”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1998年8月11日)
  22. ^新型コロナウイルス感染症拡大の影響による高速バスの運休について(4/20 14:30更新)東京・名古屋・北陸方面” (PDF). ジェイアール四国バス (2020年4月20日). 2020年4月29日閲覧。
  23. ^ a b新型コロナウイルスの影響による高速バスの運休・運行について(7/17 16:30更新)東京・名古屋・北陸方面” (PDF). ジェイアール四国バス. 2020年7月26日閲覧。
  24. ^ “名古屋-松山など高速バスを免許 運輸省”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1998年7月31日)
  25. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、188頁。ISBN 4-88283-120-1
  26. ^ 土日祝日・特定日運行のUSJ先着便
  27. ^ a b新型コロナウィルス感染症拡大の影響による高速バスの運休について(4/20 14:30更新)大阪・神戸・京都方面” (PDF). ジェイアール四国バス (2020年4月20日). 2020年4月29日閲覧。
  28. ^ a b c d新型コロナウイルスの影響による高速バスの運休・運行について(7/17 16:30更新) 大阪・三宮・京都方面” (PDF). ジェイアール四国バス. 2020年7月26日閲覧。
  29. ^ 安福直剛 (2009年2月7日). “廃止相次ぐ中、徳島線が好調 神戸空港リムジンバス” (日本語). 神戸新聞. http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001691467.shtml 2009年2月7日閲覧。
  30. ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '02年版』ジェー・アール・アール、2002年7月1日、193頁。ISBN 4-88283-123-6
  31. ^新型コロナウィルス感染症拡大の影響による高速バスの運休について(4/20 14:30更新)四国島内便” (PDF). ジェイアール四国バス (2020年4月20日). 2020年4月29日閲覧。
  32. ^ a b新型コロナウイルスの影響による高速バスの運休・運行について(7/17 16:30更新)四国島内” (PDF). ジェイアール四国バス. 2020年7月26日閲覧。
  33. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年7月1日、193頁。ISBN 4-88283-124-4
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  43. ^ 大栃線
  44. ^ 久万高原線
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  49. ^ a b644-3901号車 画像② 車両番号2桁目:仕様” (2022年9月13日 15:15). 2023年1月7日閲覧。
  50. ^ a b644-3901号車 画像③ 車両番号3桁目:メーカー” (2022年9月13日 15:15). 2023年1月7日閲覧。
  51. ^ a b644-3901号車 画像① 車両番号4桁目:年式” (2022年9月13日 15:18). 2023年1月7日閲覧。
  52. ^ a b644-3901号車 画像② 車両番号5桁目:サスペンション仕組み” (2022年9月13日 15:18). 2023年1月7日閲覧。
  53. ^ a b644-3901号車 画像③ 車両番号7/8桁目:号車 (何両目)” (2022年9月13日 15:18). 2023年1月7日閲覧。
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  60. ^ JR四国ニュース平成15年11月号

外部リンク

JR四国グループ
親会社 四国旅客鉄道JR四国
運輸 ジェイアール四国バス 四国鉄道機械 四鉄サービス ジェイアール四国メンテナンス 四鉄運輸
ホテル JR四国ホテルグループ 高松 徳島 宇和島
不動産 JR四国不動産開発
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広告 ジェイアール四国企画
建設・工事 四国開発建設 四国電設工業 本四塗装工業
情報サービス ジェイアール四国コミュニケーションウェア JR四国情報システム
レンタル・リース 駅レンタカー四国
過去のグループ企業 四鉄商事 四鉄構内営業 高松駅弁 JR徳島駅ビル開発 ウィリーウィンキー ステーションクリエイト愛媛 ステーションクリエイト高知
関連項目 日本国有鉄道 JRグループ JR北海道 JR東日本 JR東海 JR西日本 JR九州 JR貨物 JRシステム JR総研ほか 四国鉄道文化館 JR四国硬式野球部 ワーププラザ 4S STAY 四国家 IBLJ 日本旅行 e5489 ICOCA ヤングウィークエンドカード 讃岐鉄道 宇高連絡船
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