ルナ_(ロケット)とは - わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
ボストーク (ロケット)
(ルナ_(ロケット) から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/26 08:10 UTC 版)
![]() |
この項目では、打ち上げロケットについて説明しています。宇宙船のボストークについては「ボストーク」をご覧ください。 |
---|
ボストーク | |
---|---|
![]() |
|
基本データ | |
運用国 | ![]() |
開発者 | OKB-1 |
使用期間 | 1958年 - 1991年 |
打ち上げ数 | 167回(成功150回) |
物理的特徴 | |
構成 | 3段式 |
総質量 | 287 トン |
全長 | 38.36 m |
直径 | 2.95 m(本体部分) |
軌道投入能力 | |
低軌道 | 4,730 kg200km / 65度 |
脚注 | |
打ち上げ数は全タイプ合計。 | |
テンプレートを表示 |
ボストーク(ロシア語:Востокヴァストーク、ラテン文字表記の例:_Vostok_)とは、1959年から1991年の間にソビエト連邦で使用されていた宇宙機打ち上げ用のロケット。R-7大陸間弾道ミサイルの流れをくむロケットで、3段式の構造を持つ。世界初の有人宇宙船ボストークを打ち上げたことからこの名があるが、それ以外にもルナ計画の1号から3号・ゼニット偵察衛星・メテオール気象衛星などさまざまな宇宙機の打ち上げに使用された。名称は、「東」という意味。
ルナ計画で用いられた8K72はルナロケットと呼ばれる場合もある。
概要
ボストークロケットは次の型式に細分された。
8K72は、スプートニクロケットの後継として設計されたロケットである。第1段と第2段はスプートニクからそのままの形で引き継ぎ、その上に新たに第3段を追加した。最初期の8K72は月探査機の打ち上げに使用された。3回の失敗ののち1959年1月2日にルナ1号の打ち上げに成功し、さらにルナ2号、3号の打ち上げにも使用された。他にボストーク宇宙船の無人試験機(コラブリ・スプートニク)を3機打ち上げた。8K72の打ち上げ回数は12回だった。
8K72Kは8K72の改良型として開発された。2回のコラブリ・スプートニクの打ち上げに続き、ボストーク1号から6号までの打ち上げに使用された。他にゼニット衛星2機とエレクトロン衛星4機の打ち上げを行い、1964年にこの型の運用は終了した。13回の打ち上げが行われ、うち11回が成功を収めた。
8A92は1962年から運用が開始され、ゼニット2偵察衛星の打ち上げのみに使用された。45機以上が打ち上げられたが、1967年の打ち上げを最後にボスホートロケットにその役目を譲った。
8A92Mは、比較的高高度の周回軌道や太陽同期軌道へ衛星を投入するために設計されたタイプで、ソ連初の気象衛星メテオールなどの打ち上げに利用された。他のタイプがすべて1960年代に運用を終了したのに対し、8A92Mは1991年まで使用され続けた。打ち上げ数はボストークロケットの全型式中最多で94回を数えた。信頼性も高く、失敗したのは2回のみだった。
11A510はRORSAT海洋偵察衛星の打ち上げに2回だけ使われた。
構造
外側に4基あるロケットが1段目で中央部が2段目で1段目と2段目は発射台で点火を確認してから打ち上げられる。3段目と2段目の段間部はトラス構造になっており、2段目の点火が終了する前に点火してから分離する。分離前に3段目に点火するのでトラスの間からガスが逃げるようになっていて分離時に2段目の残留推力による衝突を避けられる。
参考文献
- “РН "Востк"” (英語). Samara Space Center. 2008年5月25日閲覧。
- “Encyclopedia Astronautica” (英語). 2008年6月12日閲覧。
- ”НИИ ЦПК имени Ю.А.Гагарина”(ロシア語).2017年12月18日閲覧。
表話編歴![]() ![]() |
|
---|---|
現役 | UR プロトン-M アンガラ 1.2 A5 ゼニット 3SL(英語版) 3SLB 3F(英語版) ソユーズ2 2.1a 2.1b 2-1v |
開発中 | アムール ソユーズ5 ソユーズ7 |
退役 | N-1 R-7 スプートニク ソユーズ 初代 L M U U2 FG ソユーズ/ボストーク(英語版) パリョート(英語版) ボスホート ボストーク L(英語版) K(英語版) 2 2M モルニヤ ルナ R-29 ヴォルナ UR UR-500 プロトン-K ロコット ストレラ エネルギア コスモス 1 2I 3 3M スタールト1 ゼニット 2 2M ツィクロン ツィクロン2 ツィクロン3 ドニエプル |
計画中止 | ツィクロン4 ルーシ-M |
ルナ (ロケット)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/02/12 14:31 UTC 版)
ルナ8K72(Luna 8K72)はソビエト連邦がルナ計画において1958年9月23日から1960年4月16日にかけて使用したロケット。9機の宇宙探査機の打上げに使用された。この時代の他のロケットと同様、ルナはR-7に上段としてブロックEを追加した派生ロケットである。
ルナ8K72初の打ち上げはルナ1958A探査機であったが、これは発射から92秒後にロケットが爆発し、打上げに失敗した[1]。2度目の打上げはルナ1958B探査機で、これも発射から104秒後に爆発、3度目のルナ1958C探査機も発射から245秒後で爆発した。
初の打上げ成功は1959年1月2日に行われたルナ1号であった[2]。月に衝突させる予定だったが、同月4日に月面から5995kmのところを通過し、太陽周回軌道に入った[3]。
その後1959年9月12日にルナ2号、同年10月4日にルナ3号を打上げ、ルナ2号は月面衝突に初めて成功し、ルナ3号は月の裏側を初めて撮影した。ルナ4号以降の月探査では、ルナロケットの代わりにモルニヤロケットが使用されるようになった。
参考文献
- ^ “Tentatively Identified Missions and Launch Failures”. NASA NSSDC (2005年1月6日). 2011年9月7日閲覧。
- ^ “Soyuz - Soyuz Chronology”. Encyclopedia Astronautica. 2011年9月7日閲覧。
- ^ “Luna 1 - NSSDC ID: 1959-012A”. NASA. 2011年9月7日閲覧。
外部リンク
- Луна (Роскосмос)(ロシア語)
表・話・編・歴 ![]() ![]() |
||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
現役 | コスモス (3M) | スタールト1 | ゼニット (2 - 2M - 3SL - 3SLB - 3F) | ドニエプル | プロトン (M) | R-29 (シュチーリ) | ソユーズ (U - FG - 2 - 1) | UR-100N (ストレラ - ロコット) | |||||
計画 | アンガラ (1.1 - 1.2 - A3 - A5 - A7) | |||||||||||
退役 | エネルギア | コスモス (1 - M - 2 - 3) | ツィクロン (2 - 3) | N-1 | R-7 (スプートニク - ルナ - ボストーク - ソユーズ) | モルニヤ (M) | ポリオット | ボストーク (L - K - 2 - 2M) | ボスホート | ソユーズ/ボストーク | ソユーズ (初代 - L - M - U2) | プロトン (K) | R-29 (ヴォルナ) |
計画中止 | ルーシ-M |