高圧ガス保安法とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

この記事は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。 ご自身が現実に遭遇した事件については法律関連の専門家にご相談ください。免責事項もお読みください。
高圧ガス保安法
日本の法令
法令番号 昭和26年法律第204号
提出区分 閣法
種類 経済法
効力 現行法
成立 1951年5月26日
公布 1951年6月7日
施行 1951年12月6日
所管 (通商産業省→)(原子力安全・保安院→)経済産業省[鉱山保安局→公害保安局→立地公害局→環境立地局→保安課→商務情報政策局
主な内容 高圧ガスの取扱など
関連法令 消防法液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律石油コンビナート等災害防止法
制定時題名 高圧ガス取締法
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高圧ガス保安法(こうあつガスほあんほう、昭和26年6月7日法律第204号)は、高圧ガスによる災害を防止するため、高圧ガスの製造、貯蔵、販売、輸入、移動、消費、廃棄等を規制するとともに、民間事業者および高圧ガス保安協会による高圧ガスに関する自主的な活動を促進し、公共の安全を確保することに関する日本の法律である。1997年平成9年)4月1日に高圧ガス取締法から改題された。

1951年(昭和26年)6月7日に公布、高圧ガス取締法施行令(昭和26年政令第350号)1条(現在は条名が削除され本則)により同年12月6日施行。

高圧ガスの定義

法令による定義

高圧ガスとは、本法第2条および本法施行令第1条によって次のように定義されている。以下の条件のいずれかが成立したときに高圧ガスとされる。

圧縮ガス

(注)同法の1 MPaは、高圧ガス取締法で定義されていた10 kgf/cm2より若干高い圧力である。

圧縮アセチレンガス

液化ガス

その他の液化ガス(液化シアン化水素、液化ブロムメチル、液化酸化エチレン

GHSによる高圧ガスの定義

国際的な「高圧ガス」の定義は必ずしも高圧ガス保安法と一致していないことに注意が必要である。たとえば、GHSでは次のように定義されている。

高圧ガスとは、20 ℃、200 kPa(ゲージ圧)以上の圧力の下で圧力容器に充填されているガス、または液化または深冷液化されているガスをいう。高圧ガスには、圧縮ガス;液化ガス;溶解ガス;深冷液化ガスが含まれる[1]

この定義は国際的な輸送危険物に関する規則のおおもとである国連危険物輸送勧告にも一致する。

主務官庁

当初は、通商産業省鉱山保安局が担当。1970年の改組に伴い、1973年(昭和48年)6月まで同省公害保安局が担当。同7月から、1993年までは同省立地公害局、1993年から中央省庁再編まで環境立地局が担当。以後、2012年平成24年)9月19日まで経済産業省外局の原子力安全・保安院保安課に移管されていた。なお、原子力安全・保安院時代は、LPガスのみ独立部署の「液化石油ガス保安課」が担当した。

構成

資格

沿革

脚注

  1. ^ 国際連合 著、GHS関係省庁連絡会議 訳『化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)』(改訂5版)、2013年、65頁。

関連項目

外部リンク

関係法令