1900Mとは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/01 08:30 UTC 版)

アルファロメオ・1900」の記事における「1900M(マッタ)」の解説

1952年から1954年まで製造され四輪駆動オフロード車1949年北大西洋条約機構 (NATO) 軍の設立を受け、軍・警察用の多目的車両として開発された。「M」はMilitare(ミリターレ = 軍事)の略であったエンジン1900と共通のDOHC1,884 ccだが、最低地上高確保傾斜時の潤滑確実にするためドライサンプ化され、低中速での扱いやすさを重視して最高出力65馬力抑えられていた。さらに前輪にはトーションバーによる独立懸架採用されており、アメリカ軍ジープの強い影響下にありながらも、アルファロメオらしい凝った設計が行われていた。このためか、あるいは『どこでも走る』と大々的謳われた当時広告キャンペーンのためか、「マッタMatta」(狂った常軌を逸した)というニックネーム呼ばれたイタリア陸軍向けのAR51と民生用のAR52があるが基本的に同一内容であった。AR51が2,007台、AR52が154生産されたのみで打ち切られ1954年以降軍用車にはより単純な構造のフィアット・カンパニューラが採用された。

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