DIMMとメモリチップとは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 04:02 UTC 版)
「DDR5 SDRAM」の記事における「DIMMとメモリチップ」の解説
以前のSDRAM世代では、メモリチップとパッシブ配線 (および小型のシリアル存在検出ROM) で構成されるバッファなしのDIMMが使用できたが、DDR5 DIMMでは追加のアクティブ回路が必要となるため、DIMMへのインターフェイスはRAM チップ自体へのインターフェイスとは異なる。 DDR5 DIMMは5V電源で供給され、オンボード回路(PMICと呼ばれる)を使用してメモリチップが必要とする低電圧に変換する。マザーボード上でなくメモリチップ近くで最終的な電圧に調整することでより安定した電力を提供する。これはCPU電源用の電圧レギュレータモジュール(VRM)の進歩を反映している。 1枚のDDR5 DIMMには2つの独立したチャネルを持つようになった。以前のSDRAM世代では64または72 (ECC無し/ECC付き) データラインで構成される1つのコマンド/アドレスバスであったが、DDR5 DIMMでは32または40 (ECC無し/ECC付き) データラインで構成されるコマンド/アドレスバスが2つあり合計64または72データライン (ECC無し/ECC付き)になる。4バイトのバス幅に16の最小バースト長を掛けると最小アクセスサイズは64バイトとなり、これは x86マイクロプロセッサで使用されるキャッシュラインのサイズと一致する。 なおオンダイECCは、DIMMモジュールに追加チップで搭載されるECC機能とは異なるので注意が必要である。オンダイECCは宇宙線の影響などによるチップ内のエラー訂正を行うのに対して、DIMMモジュールのECC機能ではCPUとDIMM間のデータ転送のエラー訂正を行う。
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